青い鳥 公演情報 青い鳥」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
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  • 満足度★★★★

    先日のアゴラに続き、三茶はシアタートラムにて世田谷シルクの「青い鳥」を鑑賞(シアターXの円公演は断念)。主宰・堀川女史は無隣館での修行?を経て、「赤い鳥の居る風景」(座高円寺、2014年)以来の大型舞台で演出的存在感を示していた。原作(戯曲)の持つ幻想的で物憂げな雰囲気をよく再現し、貧しい家の子供・チルチルとミチルが訪れる先の世界もカットせず2時間10分たっぷり。総勢30名程が様々な衣裳で出入りし、固定役を担う数人以外は一人が4~6役を担う。
    堀川女史らしい趣向は随所にある。目立った所では対面しあう客の視界を遮るように中央に引かれたレースの幕。照明の具合で透けて見えるが、カーテンを移動・開閉しながらチルチル・ミチルの居る世界と裏側の世界の関係を示したり、病室のカーテンにしたりと場面によって便利に使い分け、時に吊ったバトンごと上に飛ぶ。

    今回の大きな翻案はチルチルを病室の老人、ミチルを介助者(病院スタッフでなく身内か、より親身に病人を気遣う人)に変えた事だ。
    老人役を青組の藤川氏が演じ(客演は知っていたがチルチルとは予期せず)、大半は旅に同行するメンバーの反目やら、訪問先の世界の描写になるが、やがて旅から戻った(気づいたら寝ていた)現実の場面で、この翻案の着眼が生きる。原作では貧しい小さな兄妹が様々な世界で人物と出会い、現実の世界を支えているもの、即ち自分たちとの関係(約めれば孤独ではない事)を体感し、ついでに隣家の女性が解決されるというおまけ付きの大団円なのだが、今作はもう十分に生き死を待つのみの老人に「今この時」を生きる喜びを全身で語らせる。そして原作どおり、隣の娘との対面へ接続される。この一連の「現実」場面は伏線を回収しながら作者の思いを台詞に無理なく、がっつり書き込んだ戯曲の教科書的な躍動する場面だが、「症状のバロメータ」としか老人の言葉を解しない殺伐とした病院の「現実」にその場面を作った。藤川氏に当てたかと思える嵌まり方で、年輪を重ねた人間の口から零れ出た言葉が堀川氏の翻案意図を結晶させていた。 

    ネタバレBOX

    「変える(換える)」「加える」演出の作業に、「省く」「兼ねさせる」作業を強化されん事を・・観ていて思ったこと。振付=舞踊表現と演劇(ドラマ)という両領域を跨ぐスタンスで作る事を始めてしまった堀川女史はその表現の性質からして帰属先は自分自身しかなく、受難の芸人生をつい想像するが、着想力に様々な(現実に関わる)知をテコ入れし、製作を続けて欲しい。
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/12/28 (土) 14:00

    価格3,800円

    71歳のチルチルとその妹のミチルのファンタジーな冒険を、現代社会を置き換えた現代なファンタジーという感じ。視覚も聴覚を奪われるほどの130分の「大人」パラレルな青い鳥はよかったです。

  • 満足度★★★

    鑑賞日2019/12/26 (木)

    26日19時半開演回(130分)を拝見。

    ネタバレBOX

    まず第一に挙げたいのは、御歳71歳の藤川修二さんのチルチル起用。
    事前情報なしで舞台に臨んだので、当初は大層たまげた…が、いつの間にか、エエ歳喰ってる我が身を重ねて拝見。勝手な解釈だが、まるで人生の最晩年に、「青い鳥」に象徴される幸福を求めて、自身の歩んできた過去を振り返っているようにも感じられ(注.ストーリーでは「未来」のエピソードもあり)、終演時、言葉が出ない程、胸にしみた。
    このため、本来、妹のはずのミチル(演・宮﨑優里さん)が、終始、(「夢」の中では走り回れるものの)車椅子の老父を支える20代の実の娘に見えて仕方なかった。

    作品自体に関して。
    舞台装置、照明、音響、衣装、演じ手達のコンテンポラリーな所作、等々、作品の幻想的な世界観の創造によく資していた。
    ただ、あくまでも私個人の感覚だが、シーンが変われど、基本、同じテイストに感じられ、終盤、いささか飽きが来たことも追記しておきたい。
    それから、観客へのポンチョの着用、終演?後も延々続く演じ手のパフォーマンス(見とれていたら、係の方から退席を求められた。それならば明確に芝居の「ピリオド」を打つべきかと)については、意図はわかるものの、演出効果としては空振りではなかったかと思われる。

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