公演情報
「悪魔を汚せ」の観てきた!クチコミ一覧
満足度★★★★★
家や家族という閉じられた世界で
「意」を外へ発する人と自らの内に発する人
そんな立場や善悪が違うだけで、いや違いすら無いのかもしれない
そんな強さと弱さに、ただただみんな負けていくだけ
そして全てを終わらせて死のうとする人を救うための唯一の方法
そんな美しすぎる悪魔
僕自身も少し古い家族という形や血族を知ってる世代であり地域だった
そこは世界そのものであって、じりじりと削られていくだけしかないのだ
だから祁答院さん演じる三兄妹の兄が、最後にやりたいことがわかった時のその諦念に思わず涙した
そうか、たどり着いたんだなと涙した
満足度★★★★
鑑賞日2019/09/05 (木) 19:30
座席F列3番
価格4,800円
初演時はどうなることか、と緊張し固唾を呑んで観ていたと思うが、それで概要を知った上で観たこともあり、冒頭のある人物のヤなヤツっぷりの極端なことに頬が弛み、以降も状況やキャラの極端さや高木さんの「横溝愛」(ある一族を中心とした話で、関係者間の想像を絶する関係が次第に明かされるなんていかにも横溝(笑))、更に他のお客さんの反応にニヤニヤして観る。
また、初演の駅前劇場と較べて間口の狭い会場を「そう使いましたか!」と想わせる舞台美術、演出にも感心。(例えば初演時はあの部屋に加えて上手に中庭的な部分があったと思う)
舞台美術と言えば、奥の間の長押の上に飾られている歴代家長の肖像写真、犬神佐兵衛と夏目漱石(のそっくりさん)がいると思ったのはσ(^-^) だけではあるまい。(笑)
【勝手にキャッチコピー】
いちばんヤなヤツだぁ~れだ?
いちばんクズなのだぁ~れだ?
いちばん悪いのだぁ~れだ?
満足度★★★★★
鑑賞日2019/09/14 (土) 19:00
2016年に初演して鵺的の代表作とも呼ばれる作品を、ほぼ同じキャストでの再演で、初演も観てるが、やはりインパクトが凄い。悪を悪と感じない兄妹とその一族のおぞましい物語だが、初演を観たときは、あまりと言えばあまり、という展開にビックリしたものの、今回はストーリーを知っているだけに覚悟して観ていることで、一応は気持ちを落ち着けて観ていられる。その意味で冷静に観てみると、所詮はフィクションだと思える展開だが、高木の描く物語と演じる役者が絡み合って、強烈な作品に仕上がっているな、と、今更ながら思う。チケット完売だそうだが、当日券で観てほしいと感じる作品。
満足度★★★★
人間の悪意を集め濃縮して作った核兵器とでもいう作品だ。ここに観客の悪意が加わって臨界量に達する。まあしかし悪意も純化すると観劇後はむしろ爽やかな気分になる。諸手を挙げて推薦するという作品ではないし、第一チケットは完売なのだが、こういう作品もコンスタントに上演されて欲しいものである。
満足度★★★★
鵺的『悪魔を汚せ【再演】』@サンモールスタジオ
初演を見逃して頂けに再演は大変嬉しく、再演を早々に決めていただいた主宰の高木さんには感謝。
祁答院雄貴さん、秋月三佳さん、福永マリカ さんの三兄妹を全否定出来ない自分が居て、中盤から肯定に振れそうに…“知恵”を持った人間皆に在るモノを高木さんが表にポンと見せてくれたよう。
ラストシーンで否定に戻してくれてヨカッタ感あり。
満足度★★★★
淀んだ、ゆがんだ血で呪われたような家族の、いじめと卑屈と悪意と反抗がぶつかり合う。名作「夜の訪問者」を思い起こした。ある裕福な一家の居間で、一家の隠微な秘密が明かされていくところは似ている。一方、場面転換があって一週間ほどの時間があることや、一人の介入者でなく、複数の人物が物語を牽引していくところは違う。
一番年下のサラの悪魔的性格が、最後までしたたかに生き続けるところに怖さがあった。長女の春乃役の歪んだ自己愛がすごい。会社の御子柴役も好演。そのほか、俳優は皆、それぞれの役の葛藤、目標と障害をよく捉えて演じていた。
満足度★★★★★
鑑賞日2019/09/12 (木) 14:00
115分休憩なし。
いろんな見方が出来る作品だと思うが、深く印象に残ったのは、三兄弟姉妹の生き方へのスタンス。場をひっかきまわしているのは、常に末っ子の佐季。でも、最後まで、どこか彼女を憎めない。むしろ、家族がどうしようもない血筋で、絶対的な「悪」であるならば、そこから逃げよう、逃れようとする行為は、実は自然なことではないか、とさえ思えてくる。そんな善悪の境界を考えさせられた。
満足度★★★★★
鵺的らしい、思わず不快感をもよおすエグい話。主役・脇役とも配役がピッタリ。
そう言えば、善良な人ほど、悪に騙され,利用され、あげくに荷担して、最後には潰される、という実例をときどき見かけますね。