絢爛とか爛漫とか 公演情報 「絢爛とか爛漫とか」の観てきた!クチコミ一覧

★ 満足度の平均 ★ ★ ★ ★ ★ 4.0
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  • 満足度★★★★

    青春のおごりと怯えをよく描いていた。あまり努力もせずにスラスラ傑作を書いてしまう人間より、なかなかうまくいかず、それでも諦めずに頑張って達成した人間が、強い幸福を味わえるのだという説はなるほどと思った。普段は才能ないことを嘆きがちだが、凡才には凡才の喜びがあると。
    それを、仙人の雲で山頂に連れて行ってもらうより、自分の足で山頂を踏んだ方が意味があるという例えは面白かった。

    加治将樹が良かった。

    ネタバレBOX

    また、最後に作家志望の主人公が、友人の評論家に語って聞かせる小説の筋、物語が良かった。この世の美を描くことを追い求めた娘。死んだ父の背後にみた極楽の景色が忘れられず、極楽を見たい、描きたいと、苦労して極楽に行く。ところが、極楽に飽きてしまい、苦痛に。蓮池の地獄に気づいて地獄に行きたいと考えて活気付き、美しくなるという凄まじい話。芥川龍之介の「蜘蛛の糸」や「地獄変」を連想した。
  • 満足度★★★★

    劇場内の雰囲気がヒリヒリ・・・・してたかなぁ

    作品は面白かったんだが客層が何か凄みあったように感じました
    まぁ普通に笑えるし共感もできる話で
    登場人物も個性ある4人の若者中心に
    女中さんが1名といったシンプルな話
    舞台セットの作りも良く
    効果音の使い方が絶妙で
    暗転中の舞台変えも素晴らしく
    BGMも流しての暗転は間を上手に繋いでました

    入り口階段の急さとかは
    やはりネックになるかなぁ~とか思えた作品です
    <2時間>アフタートーク付

    ネタバレBOX

    女中さん
    チラッとでてくるも
    しゃべらない(^-^;)
    某芝居で影絵の女中さん出した作品を思い出しました

    基本 若手小説家4人の青春話=1年間(春から)を描いたものっす
    12畳の横長畳和室なセットっす

    妾腹で本家から疎まれつつも自由に奔放に生きてる髭さん
    マザコンで女性を虐めるような耽美小説書きのボンボン
    政府高官の父を持つ金持ちキザさんとかが
    処女作出して以降 小説を書けてないコガ氏の家に集まって
    ゴタゴタといろいろやって話をするシュチエーションです
    リアルにカルピス作って飲んでたりと
    本当に生活してる部屋を覗いているような感じでしたね
    部屋から見える外の庭や背景音で季節を上手に表現し
    モボ・モガの時代を面白く見せてくれてました
    (音しか出てこない新車の”シボレー”とか)

    夏での場面~コガ氏の裏声が笑えたデスよ~♪
  • 満足度★★★★

    良く出来た青春ドラマで、しばしば再演されるのもうなづける。作者の飯島早苗は再演の度に手を入れているようだが、初演演出の鈴木裕美が、再演演出をするのは21年ぶりだそうだ。
    昭和初期の文学を志した四人の青年の一年、春夏秋冬の4場である。一作だけで次が出来ない青年(安西信太郎)の部屋が舞台。そこへ、文芸評論家志望の都会青年(鈴木勝大)、作品が耽美小説になってしまう地方出身の優男(川原一馬)、才に任せて書く馬力はあるが結末が出来ない大男(加治将樹)。モラトリアム時代の悩みは、多分いまにも通じるわけで、才能や、男女への他愛ない悩みも青春ドラマの王道である。初演されたときは、作者も、演出者もほぼその年齢の真っ最中にいたわけで、切実だったのかもしれないが、この作品のいいところは、身に沁みていながら、どこかそこを客観視しているところがあって笑えるところである。作り手が女性で、演じるのが男性、と言うところも効果を上げた。(もっとも、作者はこの女性版を他のカンパニーへ提供しているが)
    青春のある年の一年、というのは、誰にでも人生のターニングポイントになった覚えがあるだろう。そこを、今(20年後)となっては、少しばかりぬけぬけと、という感じもするが、若者の、その時期にしかない絢爛・爛漫気分に正面から取り組んでいるところがいい。秋の場で、青年たちがそれぞれの実社会への道を選んでいくところが山場になっている。
    この芝居、時代背景を昭和初期にとっているが、最近はやりの「今は戦前」的な時事には関係なく、大正リベラリズムで、まだ若者が青春期には勝手なことができた時代、と言う程度の設定である。しかし、舞台の四季には心配りがあって、正面に開いた障子の奥の庭の風景は四季に合わせて細かく変わる、春は桜花が散るし、大詰めは鈍色のホリゾントに雪が散る。演出が、タレント俳優たちを台詞も動きもコミック(マンガ)のように形で決めていくのも、べたつかず成功している。リアルでも行けるだろうが、彼らのセリフ術では辛い。今の観客にはこちらの方がなじめるのだろう。客の反応もいい。タレント興業の面もあるが、椿組の野外で健闘した加治将樹がしっかり脇を固めている。
    小屋がクロスタワー。いつも感じることだが、地下三階へ急な階段で降りていくのは辛い。席もロビーも舞台も狭く貧弱だ。二百席では採算のとりにくいことはわかるが、料金から行くと、何度も見てくれるファンが頼りのタレントの顔見世興行が主になってしまう。ユニークな劇場で面白い企画も多かった旧・青山円形劇場が閉館で板囲いになっている隣だけに残念だ。、
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