【WS内容】
・perrotの稽古を実際に体験していただくWSです
・身体を使ったコミュニケーションのワークや過去台本を中心にしたシーン稽古をおこないます。
【主宰より】
どうも、perrot主宰のいわもとよしゆきです。
月イチWS企画ジュウニヒトエもいよいよ折返し地点となりました。毎度、ご応募、ご声援ありがとうございます。さて、7回目となる今回は 『俳優として生きていく(以下略)』と題しましてperrotの今後の公演に出演してくださる俳優さん、劇団員を募集するWSをおこないます。
内容としては、ふだんのperrotでおこなっている稽古を体験していただきます。アップやシアターゲームを一通りやりましたら、ガッツリとシーン稽古をおこないます。参加者の方一人ひとりに演出家として本気で言葉を紡ぎます。過去の回では「こんなにちゃんとお芝居を見てもらえて嬉しい」というありがたいお声もあれば、「グサグサとダメ出しがとんできて辛い」という申し訳ない声もありました。ですが、今回もいつもどおりに「perrotは稽古でなにしてるの?どんな作品をつくっているの?いわもとはどんな演出家なの?」ということが伝わるようなWSにしたいと思っております。
今回のWSは「俳優として生きていく覚悟」を持った方のご参加を切に求めております。以下、出演および劇団員を希望される方に向けて、そうした考えに至った背景と俳優さんに対する想いをお伝えさせてください。(WSのみ体験したいっす!という方は読み飛ばしてくださって構いません。お気軽にご応募くださいませ。)
まず、背景について。
僕はオーディションという言葉が嫌いです。
「選ぶ側」「選ばれる側」みたいな関係性が嫌いだからです。俳優と演出家は対等の立場であるべきだと考えます。ですから、今回便宜上「WSオーディション」とついていますが、オーディションという意識ではなく、「いきあたりばったり」といいますか、「互いの相性をたしかめる」みたいな感覚でいらしてくださると嬉しいです。だからこその真剣勝負です。
もう一つ。
「どんな俳優さんでもご応募ください」という宣伝文句が嫌いです。
人集めのための安い嘘のように感じるからです。演出家やプロデューサーは正直に「〜〜な俳優さんを求めてます」って言うべきだと思っています。なにより参加してくださる方に失礼だと思いますし、お互い求めているものが最初から違うのに「あ、どうもどうも」みたいなお茶を濁しながらつくる演劇は創作ではなく作業でしかないと考えるからです。楽しくない。意味がない。いや、意味はあるのかもしれないけれど、僕はそうした「形だけの創作」や「お金集めのためのオーディション」は絶対にやりたくありません。
さて、前置きが長くなりました。以上を踏まえまして、perrotが俳優さんに求めるものを正直に書き連ねていこうと思います。
一言で言えば「作品のために自分の全てを懸ける覚悟を持った俳優」を僕は求めます。
ですから、「自分の出番の多さとセリフ量が一番大事!!」とお考えの俳優さんにはperrotへのご参加はオススメしません。演劇は「芸を見せてお金を頂く商売」です。自分を見てもらうための発表会やお遊戯会ではありません。お客様に見てもらうべきは「作品」です。したがって「作品のために自分の全てを懸ける覚悟を持った俳優」を僕は求めます。
最後にperrotがどんな作品をつくっているのか、どんな稽古をしているのか、について簡単に触れておきます。
perrotは古典の手法を大胆に引用しながら現代を描く寓話劇が作風です。大仰な嘘の物語のために俳優としての基礎力がふつうのお芝居よりも強く求められます。稽古では柔軟体操(眠くなります)→筋トレ(とても疲れます。僕はできません)が基本です。身体がないと寓話劇なんてリアルからかけはなれた嘘まみれの世界を体現できないと考えるからです。また、セリフ量は多いです。口語演劇(いわゆる日常会話)的なセリフとは百万光年くらい離れた文語的な表現での長台詞の応酬が基本スタイルです。覚えるのもしゃべるのも面倒くさいと思います。(僕は覚えられません)
ここまで随分と偉そうなことをたくさん書いてしまったのですが、もしこの文章を読んでくださっているあなたが「本気でプロの俳優として活動していきたい」と思っているのなら、これまでの経験/経歴/年齢などは一切不問であるからどうか安心してください。僕が求めるのは覚悟です。それさえあれば、どうにかなると思っています。音楽や絵画に理論があるように、僕は演劇にも同じものがあると考えています。つまり、「やれば誰でもできる」と信じています。人によって上達の速さはことなれど、スポーツのように生まれ持った才能だけで全てが決まってしまうことがないのが演劇のステキなところだと僕は思っています。僕は演劇のセンスも才能もないと思っています。それでも演劇をやめません。それは応援してくださる方、創作をともにしてくれる俳優さん、スタッフさんの存在もありますが、結局は「やればできる」と信じているからです。これは推測なんですけど、「才能」で勝負が決まる世界はプロのなかのプロ、世界を相手にするような超一級の現場に立ってからだと思うのです。そこにたどり着くまでは「才能がない、経験がない」を理由に演劇をあきらめないでいいのではないかと思っています。だからこそ、「覚悟できるかな、、、悩んでる」という方や「なんもできないけど覚悟はあるぜ、オラオラオラ!!!」という方は「やればできる」を信じて応募してくださったら嬉しいです。
perrotはまだまだ駆け出しの若手劇団です。
創作をともにしてくださる仲間を切に求めています。
どうか、あなたの力を貸してくださいませんか?
当日会場でお会いできる日をお待ちしております。
いわもとよしゆき(perrot)
【今年度の公演予定】
◎2018年9月22日(土)〜30日(日)
@新宿眼科画廊スペースO
(若干名募集)
◎2019年2月20日(木)〜24日(日)
@花まる学習会王子小劇場
◎(来年度)2019年5月/9月/12月頃
@会場未定
【応募条件】
・演劇経験不問。
・WSのみの参加も大歓迎です。お気軽にご応募ください。
・劇団/事務所所属の方で【出演を希望される方】は必ず許可を得たうえでご応募ください。
・出演を希望される方は公演の稽古および本番日程に原則全日参加できる方に限ります。(NGは応相談)
・WS後に出演意志の確認をさせていただきますので、お悩みの方は現状希望する選択肢をお選びください。
【開催日時】
2018年7月27日(金)16:00~20:00
7月28日(土)11:00~15:00/16:00~20:00
7月29日(日)11:00~15:00/16:00~20:00
※各回4時間程度を予定しておりますが、延長する場合がございます。予めご了承ください。
【会場】
都内の稽古場施設(応募確認後、個別にメールにてご連絡差し上げます)
【料金】
U18…500円
一般…1000円
【締切】
先着順。定員に達し次第、募集は終了します。
【応募フォーム】
こちらからご応募ください。
https://goo.gl/forms/jk0beZ9zbueHOpeU2
ジュウニヒトエについて
http://perrot.jp/kumo/
今回のWSに関する詳細はこちら
http://perrot.jp/ws07/