【第4回】シアターゲームを使った俳優訓練の会(基礎編)
2017年6月25日(日)開催!
●シアターゲームとは――
インプロ(即興エンターテイメント)よりもさらに基本的で原初的な技術をゲームの中に収め、ゲームの課題をクリアすることにより、俳優に必要なスキルを習得していく訓練方法です。環境との関わりに重きを置くこのゲームは、新人俳優の多くが陥りやすい「筋書」を排除します。また、ゲームの課題をクリアする為に求められる【知的スキル】【身体的スキル】【直観力】を養うことで、従来の訓練法(メソッド演技、マイズナーテクニック)で嵌りがちな「環境との分離」「身体的表現の欠如」からの脱却を図る良い機会になると思います。
<稽古>毎週、日曜。19:00~22:00。
<場所>高円寺駅。フェニックススタジオ(東京都杉並区高円寺南2-53-1)
<料金>1回2,500円。
<講師>劇団SUN代表、篠山俊。
<お申込>劇団SUN公式HPのお申込フォームより。http://www.geki-sun.net
▼▼▼内容▼▼▼(※進捗により異なる可能性あり)
◆◆前回参加者◆◆
・表情筋の筋トレ及びアップ(表情筋、肩、胸、背中、股関節)
・呼吸初歩。
◆◆初参加の方◆◆
・シアターゲーム誕生の歴史と特徴の説明。
・フォーカスの認識。
・フォーカスの詳細及びゲームの注意事項説明。
★★★ウォーミングアップ★★★【身体を使った基本的な取り組み訓練】
「綱引き」
ミッション:空間でできたロープで繋がる事。
概要:プレイヤーは空間でできたロープを使って綱引きをしなければならない。
【こんな人にオススメ!】空間物質を使った相手との取り組みを体験してみたい方。
「観察ゲーム」
ミッション:記憶する。
概要:いくつか(10以上)の物を数秒観察し、何を見たか記憶せねばならない。
【こんな人にオススメ!】記憶力を試したい方。記憶力を伸ばしたい方。簡単な脳の柔軟(トレーニング)をしてみたい方。
★★★GAME★★★【身体を使った基本的な取り組み訓練】
「作業(「何を」)を伝える全体の一部」
ミッション:参加する事で全体の作業を伝える事。
概要:2グループに分ける。初めのグループの1人がステージに上がって簡単な作業を始める。他のプレイヤーは作業を見てから1人ずつ参加していき、全員が加わるまで続ける。
【こんな人にオススメ!】グループからしばしば浮いてしまうが、原因の分からない方。自己顕示欲を満たすことから離れ、作品作りとは何ぞやという事を体験したい方。
「プレイボール」
ミッション:ボールを【頭から出して】空間に維持する。
概要:2グループに分かれる。最初のグループが輪になって立ち、空間でできたボールのサイズを決めて投げ合っていく。
【こんな人にオススメ!】空間物質で遊ぶ為の一歩を踏み出したい方。
「ドッジボール」
ミッション:ボールを空間に維持し、他のプレイヤーと同時に見る事。
概要:グループで輪になって立ち、空間でできたボールを輪の中心にいるプレイヤーに当てる。当てられたプレイヤーは当てたプレイヤーと交換しなければならない。
【こんな人にオススメ!】空間に作った【現実】を【体験】してみたい方。
「縄跳び」
ミッション:ロープを空間に維持する。つまり【頭の外に出す】事。
概要:空間物質でできたロープを使う。4人以上のグループでロープ役と飛ぶ役に分ける。ロープに足をかけたプレイヤーはロープ係とチェンジである。
【こんな人にオススメ!】空間物質での遊びを体験したい方。
「公園」
ミッション:遊び道具の動きを空間に保ち続ける事。
概要:全体を人数の違うチームに分け、同じ公園に居るようにそれぞれ場所を移動しては色々な遊びを全員同時に行う。
【こんな人にオススメ!】空間物質で遊ぶ事の自由を体験してみたい方。
以上。
真剣に、かつ、楽しみながら基礎力をつけましょう♪お申込お待ちしております!!!下記、シアターゲーム詳細です!▼ご参考までに☆彡
●シアターゲーム詳細――
シアターゲームの生みの親、ヴァイオラ・スポーリンは演劇における「才能」を、【体験】する事に対する、「より多くの需要能力」であると考え、個々人の需要能力を高める事で、秘められた潜在能力を発揮できるとの結論に至った。
【体験】するとは、環境に入り込むこと。全身全霊で環境と関わることを指します。【知的】に【身体的】に【直感的】に関わり続けなければならないのです。このうち【直観】に対して、「天賦の才能」だと、おっしゃる方が多いように思いますが、誰もが【直観】を持ち合わせています。アイディアを閃く瞬間や、考えなしに身体が動いてしまった経験を誰しもが持っているはずです。【直観】の力は絶大です。未知の領域に足を踏み入れ、【体験】に対して【直感的】な反応が起きた時、人は制限の多い「理性」から飛び出し、知性が解き放たれるのです。また、ヴァイオラ・スポーリンは【自発性(意識的に行うのではなく、自然に生まれてくる行為や行動)】は【直観】の瞬間にもたらされると考え、移ろい続ける環境、世界と、関わり続けなければならないとしています。つまり、【古い事実や思考、感情の再現を用いてしまう】と【直観】は生まれず、【体験】することもできないのです。【舞台は生物】である。という表現をよく耳にします。その通りです。役者は【体験】と【直観】なくして役の人生をリアルに、流動的に感じる事はできないのです。シアターゲームをクリアする為には、役者としての技術が必要です。次々に出題される課題をクリアしていく中で、俳優として必要な【知的スキル】【身体的スキル】【直観力】を養いましょう。