■[セミネール]「演劇の新潮流 ゼロ年代からテン年代へ 第5回 悪い芝居=山崎彬」舞台映像連続上映
主宰・中西理(演劇舞踊評論)=演目選定
東心斎橋のBAR&ギャラリーを会場に作品・作家への独断も交えたレクチャー(解説)とミニシアター級の大画面のDVD映像で演劇とダンスを楽しんでもらおうという企画がセミネール「現代日本演劇・ダンスの系譜」です。今年はレクチャーではなく、「ゼロ年代からテン年代へ」と題してセレクションした現代の注目舞台の映像を連続上映しています。
セミネール演劇編では青年団の平田オリザ、弘前劇場の長谷川孝治らの現代口語演劇の紹介にはじまり、前田司郎、三浦大輔らその影響を受けたゼロ年代の作家たち。そこから抜け出し独自の演劇を展開したチェルフィッチュの岡田利規らの作品を紹介してきました。連続上映では彼らゼロ年代作家を再び紹介するとともに「わが星」で岸田戯曲賞を受賞し話題の柴幸男をはじめ、これからの10年間の新しい潮流を作って行きそうな作家たちの舞台を取り上げてきました。
これまでは東京の劇団を中心に紹介してきましたが、今回は初めての関西勢として今もっとも勢いを感じる若手劇団といっていいと思う悪い芝居を取り上げたいと思います。悪い芝居は京都を本拠とする若手劇団ですが、マレビトの会、地点など前衛的な作風の劇団が目立つ京都において、エンターテインメント性と実験精神を兼ね備え、ヨーロッパ企画、デス電所以来ひさしぶりに出てきた期待の若手劇団といえます。
東京の若手劇団では柿食う客や快快(小指値)、東京デスロック、ままごとなどに旬な劇団ならではの勢いを感じますが、この悪い芝居の舞台にも同種の新鮮さを感じます。
最近の若手劇団を見ていて気が付いたことなのですが、実はこれらの劇団には共通した特徴があります。それは固定した特定の演劇スタイルを志向しないということです。悪い芝居は先行劇団との共通点を探ればその描き出す素材に対する悪意の存在から大人計画やポツドールを連想させるところもあるのですが、リアルに関する感覚には大きな違いがあり、これこそポスト「ゼロ年代」と思わせる大きな特徴といえます。今回は「嘘ツキ、号泣」を中心にその劇世界の一端に迫っていきたいと思います。
【日時】10月25日 7時半~
【演目】ミニレクチャー担当 中西理
山崎彬 悪い芝居「嘘ツキ、号泣」+α
CAST
山崎彬 四宮章吾 大川原瑞穂 吉川莉早 藤代敬弘
西岡未央 梅田眞千子 植田順平 森本児太郎
STAFF
【作・演出】山崎彬
【舞台監督】堀田誠(CQ)
【美術】丸山ともき
【照明】真田貴吉
【音響】中野千弘
【衣裳デザイン】西岡未央
【衣裳製作】福田明日美
【宣伝美術】植田順平と山崎彬
【WEB】植田順平
【WEB協力】シバイエンジン
【文芸・演出助手】鈴木トオル
【演出部】大原渉平/後田祥孝
【制作】吉川莉早/四宮章吾
【制作協力】小林みほ
【協力】吉田和睦
【企画・製作】悪い芝居
【場所】〔FINNEGANS WAKE〕1+1 にて 【料金】¥1500[1ドリンク付]
※[予約優先] 定員20人ほどのスペースなので、予約をお願い致します。当日は+300円となりますが、満席の場合お断りすることもあります。
【予約・お問い合わせ】 ●メール fw1212+101025@gmail.com あるいは BXL02200@nifty.ne.jp(中西) 希望日時 お名前 人数 お客様のE-MAIL お客様のTEL お客様の住所をご記入のうえ、 上記アドレスまでお申し込み下さい。 06-6251-9988 PM8:00~ 〔FINNEGANS WAKE]1+1 まで。 web:fw1plus1.info Bridge Gallery & Bar 〔FINNEGANS WAKE〕1+1 大阪市中央区東心斎端1-6-31 リードプラザ心斎橋5F (東心斎橋、清水通り。南警察署2軒西へ)