※CoRich運営事務局はテーマの真偽について調査を行っておりません。募集情報に応募する前に、投稿者のプロフィールや公式ウェブサイト等をよくご確認ください。

【プロが教える】演技力を劇的に上げる7つの技術|演劇ワークショップ完全ガイド

  • 劇団天文座 劇団天文座(0)

    カテゴリ:フリートーク 返信(0) 閲覧(9) 2026/01/26 15:34

はじめに:舞台俳優の「本物の演技」を支える技術とは
演技は才能だけではありません。呼吸法、視線のコントロール、身体の使い方――プロの俳優たちは、これらの技術を徹底的に磨き上げることで、観客の心を揺さぶる演技を実現しています。
今回、実際の演技ワークショップに密着取材し、ベテラン指導者が若手俳優に伝授していた演技テクニックを徹底解説します。演劇を学ぶ学生から、プレゼンや人前で話す機会が多いビジネスパーソンまで、表現力を高めたいすべての方に役立つ内容です。

1. 演技の基礎中の基礎:呼吸法が演技力を決める
なぜ呼吸が重要なのか
多くの初心者が陥る罠は「セリフを言う前に息を吸いすぎてしまう」ことです。緊張すると人は無意識に息を吸い込み、体が硬直します。しかし、本当に感情がこもったセリフは、息を吐ききったところから生まれます。
プロが実践する呼吸テクニック
吸うよりも吐くことを重視する

セリフの合間に「どれだけ息を吐き続けられるか」が鍵
吐く息の音そのものが演技の一部になる
息を吐ききることで、自然な感情表現が可能に

呼吸の「決め」を作る

どのタイミングで吸い、どこで止めるか
呼吸のルーティンを確立すると声の響き(レゾナンス)が向上
言葉が空間に定着し、観客に届きやすくなる

実践ポイント
セリフの直前に深呼吸するのではなく、セリフとセリフの間で自然に息を吐き切る練習をしましょう。鏡の前で練習し、肩が上がっていないかチェックすることも効果的です。

2. 視線と目力の技術:空間を支配する「見る」力
目線が演技の質を左右する
演技において、視線はキャラクターの意思そのものを表現します。ワークショップでは「目線の甘さ」が厳しく指摘されていました。
目力を強化する2つのポイント
1. 意識的に目を開く

感情表現でまぶたを細める癖は目力を弱める
意識的に目を大きく開き、対象をしっかり捉える
客席から見た時の存在感が格段に向上

2. 視線の転換(チェンジ)を速く正確に

相手を見る→空間を見る→自分の内面を見る
この切り替えの速さが思考の速さとして伝わる
視線を切るタイミングが0.数秒遅れるだけで芝居のテンポが崩れる

日常でできる視線トレーニング
会話中、相手の目をしっかり見る練習から始めましょう。プレゼンでは聴衆の目を順番に見ていく「アイコンタクト」の技術も同じ原理です。

3. 身体表現の極意:前傾姿勢と重心コントロール
なぜ姿勢が演技に影響するのか
俳優の立ち姿や歩き方は、キャラクターの心理状況を雄弁に語ります。後ろ重心になると受動的で弱々しい印象を与えてしまいます。
プロが守る身体コントロールの原則
常に前傾姿勢を維持

エネルギーを前(観客や相手役)へ押し出す
積極的で力強い印象を創出
舞台上での存在感が増す

動きの「切れ」を作る

なんとなく動くのではなく、止まるべき所でバチッと止まる
身体のブレを最小限に抑える
特に感情的なシーンで内面の激しさを強調できる


4. 上級テクニック:サスペンション(中吊り)効果の活用
サスペンション効果とは
動きや感情の流れをあえて一瞬「止める」ことで、観客に次の展開を期待させる演出技法です。演劇理論に基づいた高度なテクニックですが、理解すれば誰でも実践できます。
具体的な活用方法
セリフ前の溜め

重要な言葉の直前に数秒の沈黙を置く
観客の注意を集中させる効果

アクションの遅延

「驚く」という反応で、まず身体が反応し、一拍置いてから声が出る
リアリティと深みが生まれる

この「ズレ」や「溜め」を計算して配置することで、日常的な動作を演劇的な表現に昇華できます。

5. ステータスの転換:キャラクター間の力関係を演じる
ステータスとは
演技における「ステータス」とは、キャラクター間の上下関係や主導権のことです。優れた演技には常に「変化」があり、特に2人芝居ではこのステータスが目まぐるしく入れ替わります。
ステータスを意識した演技
主導権の奪い合いを表現

攻める側と守る側が入れ替わる
絶望する側と励ます側が変化する
固定された関係は退屈な芝居になる

「今、自分は相手より上か下か」を常に意識

シーンごとに立場が変わることを自覚
声のトーン、視線、身体の向きで表現


6. インナー・モノローグ:言葉の裏にある感情を演じる
サブテキストの重要性
口に出している言葉とは別に、心の中で何を考えているか。この「インナー・モノローグ(内面的な独白)」を明確に設定することで、セリフに深みが生まれます。
実践例
「大丈夫です」と言いながら、心の中では「もう限界だ」と思っている場合、その葛藤が呼吸や視線の揺らぎとして表出します。
インナー・モノローグを豊かにする方法

キャラクターの背景を詳細に設定
セリフの裏にある本音を書き出す
矛盾する感情を同時に抱える複雑さを理解


7. ワークショップで見えた現代演劇のテーマ:パンデミックと表現の本質
時代を反映した劇作り
今回のワークショップで扱われた脚本は、感染症による公演中止という現代的な設定を含んでいました。「観客がいない演劇は演劇ではない」という哲学と、配信や無観客上演という新しい形の模索――この対立が、表現の本質とは何かという問いを投げかけます。
演劇の三要素
技術が進化しても、演劇の本質は変わりません。

台本 - 物語と言葉
俳優 - 身体表現
観客 - 共有する時間

この三つが揃って初めて演劇は成立します。

プロが警告する「無難な芝居」の罠
ワークショップの指導者は、若手俳優たちにこう警告していました。
「見たことのあるような芝居」「200点満点中、平均的な100点を取りに行くような姿勢」では、観客の心は動かせない――。
表現者としての覚悟

自分自身の限界を突破する勇気
身体の隅々まで意識を研ぎ澄ます集中力
一瞬のために一生を捧げる覚悟

これらがあって初めて、プロとしての表現が可能になります。

実際の稽古場から:14歳の若手俳優とプロの現場
ワークショップには14歳の若手俳優も参加していました。周囲のスタッフやベテラン陣は労働基準法や補導時間のルールを厳格に確認し、「20時までに帰宅させる」というプロフェッショナルとしてのコンプライアンス意識を徹底。
若き才能が安全な環境で成長できるよう配慮しながら、最高水準の技術を伝承する――これこそがプロの現場の姿です。
門限を気にしながらも必死にベテランの背中を追い、技術を吸収しようとする若手俳優の姿は、表現の世界が持つ厳しさと美しさを象徴していました。

まとめ:演技力向上のための4つの黄金律
この演技ワークショップから学べる、演技力を劇的に向上させる技術をまとめます。
演技の4大原則

呼吸を制する者は舞台を制す

吐く息をベースにした発声の確立
呼吸のルーティン化


視線は思考の軌跡

目力を維持し、明確に世界を捉える
視線の転換を速く正確に


静と動のコントラスト

身体をバチッと止め、エネルギーを制御
前傾姿勢で積極性を表現


内面の複層化

言葉の裏にあるインナー・モノローグを豊かに
サブテキストを意識した演技




おわりに:演技は技術の結晶である
演技は決して「才能」という一言で片付けられるものではありません。

解剖学的な身体の理解
心理学的なキャラクター分析
徹底した自己制御

これらの果てにたどり着く「技術の結晶」なのです。
この記事で紹介した技術は、演劇だけでなく、あらゆる表現活動やコミュニケーションにおいても通じる普遍的な真理と言えるでしょう。
プレゼンテーション、スピーチ、面接、営業――人前で話すすべての場面で、これらの技術は応用可能です。まずは呼吸法と視線のコントロールから始めてみてください。あなたの表現力が、確実に変わります。

関連キーワード
演技力向上、演技レッスン、俳優トレーニング、演技ワークショップ、呼吸法、視線コントロール、身体表現、演劇技術、プレゼンスキル、表現力向上

このページのQRコードです。

拡大