2025年4月9日(水)~13日(日)にかけて、シアター711で開催予定の演劇公演
『これが戦争だ』の全キャストオーディションを行う事になりました。
以下、オーディション募集要項となります。
【上演作品】
『これが戦争だ』 ハナ・モスコヴィッチ作/吉原豊司訳
カナダで最も将来を嘱目される劇作家、ハナ・モスコヴィッチが2012年に書き下ろした戯曲になります。
ハナ・モスコヴィッチは2007年にトロントの名門劇場タラゴン・シアターで初演された「ベルリンの東」で、カナダ演劇界に衝撃的なデビューを飾りました。
本作はアフガニスタン戦線に派遣されたカナダ人兵士たちの日常を描いた作品です。
※トロント演劇評論家賞2013最優秀戯曲賞、トリリアム・ブックアウォード2014受賞。
【演劇公演企画概要】
〇脚本:ハナ・モスコヴィッチ
〇翻訳:吉原豊司
〇演出:生田みゆき(文学座・理性的な変人たち)※2024年、第31回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞
〇企画・プロデュース:高草木淳一
〇主催:合同会社EVIDENT PROMOTION
〇公演日程:2025年4月9日(水)~13(日)全8ステージ予定
(公開ゲネ、追加公演の可能性あり)
※Wキャストによる公演実施の可能性がございます。ご容認下されば幸いです。
〇会場:シアター711(下北沢駅徒歩8分)
HP:https://www.honda-geki.com/711 ※劇場キャパ約80名
〇出演料:ステージギャランティ(券売数・実績・能力に応じて応相談)
※キャスト別グッズ販売の場合は、グッズ販売ロイヤリティあり。
【あらすじ】
ターニャ、ジョニー、ヒューズ、アンダースはカナダ軍の(元)兵士で、アフガニスタン戦争当時、アフガニスタンの最も危険な地区のバンジウェイに駐留していた。
物語は4人がそれぞれ、新聞記者のインタビューに答えながら当時を思い出す、という形で進んでいく。
新聞記者はどうやら、カナダ軍がアフガニスタン・イスラム共和国新政府軍(タリバンやアルカーイダと対立していた)とともに行った「合同作戦」について聞きだしたいようで、4人の回想は、「合同作戦」の少し前から始まっていく。
ターニャ伍長はある日の任務で5歳の女の子を撃ち殺してしまい、それ以来やや心が不安定な状態になっていた。新兵として初めて戦場に来たジョニーは、初日から仲間の死を経験し、それを慰めてくれたターニャに思いを寄せている。一方ヒューズ軍曹は部下の一人を殺されたこと、国に残してきた妻から不倫と離婚を告白されたことに加え、合同作戦の前夜という緊張から、ターニャに性的欲求をぶつけ、それをジョニーに目撃されてしまう。
そして合同作戦の日。ヒューズとジョニーは合同作戦のために前線に行き、ターニャと軍医のアンダースは基地に残った。基地にはお腹を切り裂かれた民間人の男の子が運び込まれてくる。アンダースは治療を試み、後方からの支援ヘリを呼ぶが、無線が繋がらず、一度は諦めて生理食塩水の点滴を抜く。しかし子どもを救いたいターニャの必死の行動で、何とか支援ヘリを呼ぶことが出来、男の子は病院に送られることになる。
ただ、その事が一つの悲劇を生む。前線からもどったヒューズは、ターニャたちにジョニーが前線で自爆テロに巻き込まれて負傷したことを告げる。そして支援ヘリがなかなかこなかったことも。ターニャは自分が子どものためにヘリを呼んだせいだと深い後悔にさいなまれる。
また、ヒューズはジョニーを負傷させてしまったことに加え、合同作戦において100名を超えるタリバン兵を、一時間かけて水攻めで殺した際に聞こえたものすごい悲鳴が耳にこびりついている。そしてアンダースは水攻めで溺死した死体の後片付けを担当する。少年兵を含む折り重なった死体は、摂氏50度という環境下で腐敗し、悪臭を放っていた。
【募集キャスト】
【1】ターニャ・ヤング(女性、20代の終わり、伍長、体格がいい)
【2】ジョニー・ヘンダーソン(男性、20歳、新兵)
【3】スティーブン・ヒューズ(男性、30代前半、軍曹)
【4】クリス・アンダース(男性、30代前半、軍医、ゲイ)
※()内は戯曲上の設定ですので、設定年齢に見えれば年齢不問です。
【公演稽古概要(予定)】
◇プレ稽古期間:2025年1月7、8、14、18、20~24日
◇本稽古期間:3月2日、10日~4月6日
※稽古は都内にて行います。(田園都市線沿い及び、都心部を予定。)
【出演条件】
〇稽古及び、本番スケジュールを調整可能な方(既にあるNGに関しては事前にご相談ください)
〇チケット券売へのご協力、及びクラウドファンディングやグッズ作成に関して容認頂ける方
【選考スケジュール】
①書類&動画選考 《〆切 12月8日(日)23:59》
※結果は12月9日(月)の夜22時までにメールにて全員にお伝えします。
②対面選考
都内にて、12月10日(火)~13日(金)、16日(月)の10:30〜17:00の中の最大60分。
NGがある場合はお知らせください。
※選考結果は12月20日(金)までにメールにてお伝えします。
【応募方法】
募集はGoogleフォームを活用した申込フォームでのみ受けつけます。
課題動画・プロフィール(PDFかJPEG、A4で2ページ以内)をご用意の上、下記フォームにご入力ください。
URL:https://forms.gle/TwNfz85JxpKQB59BA
※動画はyoutube、gigafile、Vimeo等にアップロードした上でURLをお送りください。
▽課題動画について
課題①②のうち、1つを選択して撮影し、動画をアップロードしてください。なお、台本を覚える必要はありません。また、服装・背景・画質などは審査の対象に含めません。
課題モノローグのダウンロードは弊社公式ホームページからお願いいたします。
https://www.evidentpromotion.com/audition
【演出家コメント】
私がこの戯曲に出会ったのは2018年、ITI(国際演劇協会)日本センターの「紛争地域から生まれた演劇シリーズ10」リーディング公演でした。
アフガニスタン戦争(2001〜2021)当時、最も危険な地域に駐屯したカナダ軍兵士へのインタビューをもとに、暴力が人間の心身にいかにダメージを与えるかを描いた衝撃作です。
今も世界で様々な戦争が続く中で、いつかきちんと上演したいと考えていましたが、今回文学座附属演劇研究所で共に学んだ高草木くんと共に、緊急上演することになりました。
約20年にわたるアフガニスタン戦争で多くの人が犠牲になりました。
そして戦争終結後もPTSDに苦しむ人々は多く、またアフガニスタンでは貧困、自由の抑圧、特に女性の権利の大きな侵害が問題になっています。
この戯曲を手掛かりの一つにしながら、争いが続く世界で私たちに何が出来るのかを考えていけたらと思います。
【企画者コメント】
ロシア・ウクライナ戦争の長期化など、世界各国の戦争・紛争は絶えることがありません。
この作品が私たちに与えるインパクトはとても大きく、戦争がもたらす被害や悲惨な現実に関しての理解が深まると共に、戦争を経験した兵士がどの様に今も暮らしているかの現状を知ることが出来ると思います。
その結果、「戦争とは何か」「平和とは何か」「命の尊さとは」という事に関して深く考える視点を持つ手助けになるのではないかなと思いました。
もちろん演劇としてのドラマ性や見終わった後のカタルシスも質の高いものを目指していきたいと思っています。観劇してくださった方々が没入していける様な、空間演出を目指して行きます。
私は慶應義塾大学在学中に国際関係を学ぶゼミに入り、主にEUについて学びました。
その際に国際安全保障・戦争の歴史などに深く触れました。戦争が起こるのは単に憎しみやイデオロギーの衝突だけの問題ではありません。
多角的な視点で戦争や命の尊さに関して考える機会を皆様にも持って頂ければ幸いです。
問い合わせ
合同会社EVIDENT PROMOTION
ホームページ:https://www.evidentpromotion.com/
Mail:info.thisiswar@gmail.com
【ハラスメント防止のための取り組み】
【ハラスメント防止対策ポリシー】
・全ての関係者が安心して集中出来る場を整える事に尽力致します。
・本作には性的なシーン、暴力的な描写が含まれますが、オーディションの際にそれらのシーンは使用いたしません。なお、事前にどのようなシーンがあるか確認されたい場合は戯曲の該当箇所をお送りしますので、ご相談ください。
・各々が何のために集まっているのか理解と共有をし、尊重と敬意を持って最善を尽くす現場にいたします。
・主催者側と参加者1名のみになる状況はございません。