最近、とある稽古のラインに、
「Insanity is doing the same thing over and over and expecting different results.」というアインシュタインの有名な言葉を引用しました。
「同じ事を繰り返しているのに、違う結果を期待するなんて愚かである」。
例えば、こんな通常稽古46への参加が、何か打破したいことを抱えた方の、自分のやり方を変えるキッカケになればいいと思っている。どこか琴線に触れた方、ぜひ。
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劇団の枠を越えて、として今年3月より始めた「通常稽古46」、年のラストになりますが、12月の4日(水)と6日(金)にも開催いたします。(毎月4日と6日の開催です。)参加者を募集いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。以下、過去の募集案内と同じですが、掲載して今回の募集の案内としたいと思います。よろしくお願いいたします。
実は、これまでは、長堀の知り合い、もしくは、知り合いの知り合いまでへの募集でしたが、この期間に同時進行にて、ほとんど知り合いの来ない「吉と成る」のWSのファシリテーターもやってきた経験を踏まえ、広く未知の方への募集も開始しています。どうぞよろしくお願いいたします。
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通常稽古46とは、WS形式の演劇の稽古で、ファシリテーターは長堀博士が行います。演出家で劇作家、青学第18期を履修したワークショップデザイナーでもあります。また、多くの劇団で舞台監督や音響や照明を行っている経験から、様々な稽古に触れる機会を得ています。それらの経験から、通常に行う稽古ってどんなものだろう?って側面からワークショップ形式にて、舞台演劇の稽古を行っていく企画です。
小劇場演劇の稽古では、どうしても、人が集まる短い稽古時間の中では、台本稽古ばかりになってしまい、その前にウォーミングアップを行うとか、身体的なスキルをアップさせる時間を作るとかが行われないままになってしまう場合も多いです。一方、プロの俳優たちの多くは、演劇や映像のお仕事でも、日常の中で身体を作る時間、メンテナンスを行う時間を持っていて、そのことで、自分の身近な出演者と、演劇が収入につながる俳優との間にある開きが、より離れていってしまっているのではないか?と思うようになっていました。
それで、長堀の演劇の稽古では、・・・楽園王という劇団と、ウテン結構という劇団の2つあります・・・、なるべく短い時間にギュッと発声練習を中心としたウォーミングアップの時間を作り、その後に台本稽古に入る、ということを行ってきています。そのウォーミングアップは、様々な劇団、優れた演出家がやっていることの真似ですから、効果的だったり、実は面白かったりもします。
「通常稽古46」では、それを行います。本当は、短い時間で行えるウォーミングアップなのですが、丁寧に説明をしながら、少し時間を使って行っていきたいです。そして、稽古の後半では、ウォーミングアップ後の台本稽古、というところまで辿り着きたいと思います。
どこか琴線に触れるところなどありましたら、是非参加をご検討下さい。よろしくお願いします。
・通常稽古46の名の通り、毎月4日と6日の開催。
・12月は4日(水)と6日(金)の夕方18時半から。
・場所はお問い合わせがあった方に直接案内いたしますが、池袋駅が最寄りの稽古場の予定です。
・参加費は、1回1000円です。
・内容は、基本的には毎回一緒です。扱う台本は毎月違うものを、としていますが。都合が良い日を申し込み、お越しください。これまで、1回だけの方から、ほぼ前回顔を出してくれる方まで、様々な方に参加いただいています。10名くらいで募集を締め切ります。
・体を動かしますので、動ける格好で来るか、着替えを持ってきてください。お手洗いなどで着替えてもらうことになると思います。
・靴は必要ありません。靴を脱いでの部屋になります。裸足ではなく、靴下が望ましいです。
・発声練習の丁寧版、スローモーションの練習、台本を使った台詞の稽古などを行います。
ご自身だけでなく、知り合いを紹介したくなった方がいましたら、ぜひお願いします。演劇は、一人では決して成立しないものです。この企画が、良い演劇的なサイカイ(再開や再会)や、新しい邂逅につながれば嬉しいです。このサイカイの言葉で参加してくれた方も今までいました。
長堀のメールアドレス: rakuenoh20@gmail.com
演出家 長堀博士(楽園王/ウテン結構)
■長堀博士、劇作家、演出家。1991年に「楽園王」をスタート、2024年で33年目。2018年に「ウテン結構」をスタートさせ、プロデューサーも行っている。演出家としては、「利賀演出家コンクール」には通算7回参加し、イヨネスコ『授業』の上演では優秀演出家賞を受賞、その後2年間、審査員としてもコンクールに係わっている。「利賀演劇人コンクール」と名前を変えてからは、チェーホフ『イワーノフ』の上演で奨励賞を受賞。静岡県舞台芸術センター(SPAC)には2回招聘されて、寺山修司『青ひげ』、エウリピデス『メディア』を上演。青学ワークショップデザイナー(第18期)を履修したワークショップのファシリテーターでもある。現在、「楽園王」も「ウテン結構」もコンスタントに公演活動等を行っている。と同時に、幾つか他の劇団の公演では、舞台監督、照明や音響、出演?も行ってきている。近年は、古典だけを上演する演劇祭「板橋ビューネ」へは毎年参加をしていて、コンスタントに古典戯曲や文学作品を手掛けている。2024年7月に『風』の上演にて「初代茨城劇王」の称号を手に入れた。
今後の予定は、夫婦企画「吉と成る」が10月に公演、作と演出を務めます。続けて、長堀が楽園王と並行して主宰しているウテン結構の第3シーズンが始まり、11月から来年の5月までに3つの本公演があります。その期間にも、楽園王の公演もあります。来年の1月を予定していますが、毎年参加している板橋ビューネという古典戯曲を上演する演劇祭です。いろいろ盛り沢山ですが、可能な限りこの通常稽古46も続けて参ります。
【ハラスメント防止のための取り組み】
恫喝、罵倒などの威圧的、暴力的な言動や、許可のない身体的接触は行いません。
あらゆる差別と暴力を容認せず、誰もが心身ともに安全で、安心できる環境づくりに努めます。
ワークショップ指導者と参加者が2人きりになることはありません。だいたい、5名~10名くらいでの稽古です。