重力/Noteでは、今年の12月と2月に、ヘンリック・イプセン作『人形の家』を上演いたします。
そして、この度、舞台の創作についての『話しあい』を公開し、様々な方の意見や言葉を聞ける場をつくることにしました。
演劇の経験の有無は問いません。
しゃべらずに、ただ眺めていたい、という方も歓迎です。
演劇が形になる前の、なにかが生まれる瞬間に参加してみませんか?
*******[詳細情報は、こちら!]***************************************
説明 ーオープン・ディスカッションとは?ー
「オープン・ディスカッション」は、観客と演劇のつくり手とがこれからつくる作品について、話しあいをかさねていく試みです。
まず、いろんな立場の方々がひとつのテーブルに集い、語りあいます。
たとえば——演劇をつくるための言葉やイメージについて、あるいは、私たちの暮らしをとり囲むさまざまな事柄について——などなど。
こうした話しあいから生まれた言葉やイメージが演劇の素材になり、舞台の演出や俳優の演技の発想につながっていきます。
途中段階にあるものを公開するワークインプログレスと違って、今回はコンセプトを探す現場をお見せします。
この秘密の部分に足を踏みいれてみてください。
そして家に帰るまえに、事務所の壁にあなたの頭に浮かんだアイデアを書きのこしていってください。
皆さんとのディスカッションで生みだされた言葉やイメージが、作品をつくるための空間に《記録》され、演劇作品『人形の家』をかたちづくっていきます。
まだモヤモヤした演劇未満の何かが生まれる瞬間を、実際に体験してみませんか?
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—「演劇が生まれる場所」をつくる—
『人形の家』をとおして、「《わたし》と《家》」、「《街》とその《記憶》」、「《俳優》と《劇場》」などについて考えなおし、そのプロセスを<記録>していくプロジェクト《IBSEN×YOKOHAMA》。
その第二弾「オープン・ディスカッション」は、ヨコハマの《劇場》での上演に向けて話しあうとともに、《演劇が生まれる場所》自体を創作していこうという試みです。
その日のディスカッションが終わったら、参加した方々に、壁の上になにかひとつ書きのこしていっていただきます。そうすることで「劇場」での上演にむけてのアイデアが、打ち合せする部屋の壁に《記録》され、たまっていきます。
『人形の家』の創作をはじめる空間を、参加される方々とともに、創作のための文字や絵の《記録》で埋めつくし、つくりあげていきたいと思います。
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【 会場 】
重力/Note 事務所
JR総武線 浅草橋駅より徒歩約8分
【 料金 】
1,000円(要予約・当日精算)
【ご予約方法】
重力/Noteの劇団HPにチケットフォームがございます。
(URL: http://www.jyuuryoku-note.com)
また、お電話でのご予約も承っております。
【 お問い合わせ 】
重力/Note制作部
TEL:080-3750-1069
(受付時間 10:00〜20:00)
E-mail:info@jyuuryoku-note.com
☆内容☆
この企画は、演劇の作り手と観客が、《IBSEN×YOKOHAMA》の創作について様々な角度からディスカッションをおこなう試みです。
①一度のディスカッションで取りあつかうテーマは、毎日日替わりです。
②あるテーマをもとに2時間かけて話しあったり、それに関連したイベントがあります。
③そこでは観客も作り手も、『人形の家』を補助線に様々な角度から喋ったり、聞いたりします(必ず発言しなければいけないわけではありません)。
④ 最後に参加者には、部屋の壁に、その日思ったことを落書きして帰ってもらいます。
★当日は、15分前に浅草橋東口に集合していただきます。迷いやすい道のため、担当の者が会場までご案内いたします。
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《稽古場》を噛み砕いてみる。
ひとつの演劇のかたちができるまでに、多くの言葉が費やされるのが《稽古場》です。 上演にむけての稽古はもちろん、身体の動かし方から小道具ひとつにいたるまで言葉、言葉、言葉・・・。よく「芝居は三日やったらやめられない」なんてイイグサを耳にするけれども、これは舞台に立ったときの満足感からではなくて、たぶん《稽古場》が生み出す言葉と関係性のダイナミズムにヤラレてしまった人がふれまわって残った名言なんじゃないでしょうか。それは必ずしも喧々諤々なやり取りとはかぎりません。その場にいる人それぞれが持つ、これまで生きてきた時間に、互いに耳をすませていくことで見つかったりします。
今回オープン・ディスカッションという形式でやってみたかったのは、この《稽古場》の言葉だけを取り出してみたらどうなるだろうか、ということです。俳優やスタッフたちに『人形の家』を読んで気になったところをピックアップしてもらい、それを題材にして上演に向けてポイントになりそうなことをひとつひとつ試してみる。しかも一般公開して、その可能性についてザックバランに議論していく。かつて寺山修司は、「私たちはどんな場合でも、劇を半分しか作ることはできない。あとの半分は観客が作るのだ」と述べたけれど、この残りの半分を上演前にアノ手コノ手を使って先取ってみたいというわけです。
ただし、ご覚悟を。十中八九、グズグズしてダラダラして、なんだかよくわからない時間が流れます(開き直るわけではありませんが、えてして《稽古場》とはそうなるものなのです・・・)。でも、その場にあなたがいる/いたという現実が、これから準備する上演作品に小さくない作用を及ぼすのは間違いない。かたちを持つ前の、演劇未満の時間が生まれる《稽古場》。ぜひ覗いてみてください。
鹿島 将介
【日程】
15日(月)19:00「イプセンから考えてみたこと(補助線を引いてみる)」(担当:鹿島)
16日(火)19:00「消される・ことば」(担当:平井)
17日(水)19:00「わたしの樹形図」(担当:邸木)
18日(木)休み
19日(金)19:00「ヘルメルが働くことについて考える夕べ」(担当:山田)
20日(土)19:00「日本/人形の家~人間?それとも人形?~」(担当:瀧腰)
21日(日)14:00「『人形の家』から考えてみたこと(上演史&演出について)」(担当:鹿島)
22日(月)14:00「再びイプセンから考えてみたこと(補助線引いてみる2)」(担当:鹿島)
23日(火)19:00「表情のドレスコード」(担当:松田)
24日(水)19:00「あの人たちの決断」(担当:邸木)
25日(木)休み
26日(金)19:00「お金と神様と労働について(仮)」(担当:山田)
27日(土)14:00「異体験!服と動きのワークショップ」(担当:富永・松田)
28日(日)14:00「わたしたちのフィクションについて(リアリティの行方)」(担当:鹿島)