人が、紙束になってしまう話を、やります。
ソラニエは、2015年1月の本公演の、出演者を募集してます。
その為のWSオーディションを開催します。
●WS詳細●
○日程○
2014年9月20日(土)、27日(土)の13:00~16:00
※上記の時間帯のうち2~3時間程度です
○場所○
中野、新宿近郊
○条件○
11月から始まる稽古(中野・新宿)、及び2015年1月22日(木)~25(日)の公演に参加出来る方
(スケジュール相談可)
ノルマ、バックあり
○応募締切○
それぞれ前日24:00
※定員に達してしまった場合、途中で締め切らせて頂きます。
参加を希望される方は、下記の情報をお送りください。
追って詳細をご連絡させていただきます。
(1)お名前(あればご所属も)、(2)電話番号、(3)メールアドレス、(4)希望日時
【宛先】 soranie27@gmail.com(ソラニエ制作部)
●作品内容●
「繋がる、黒(仮)」
脚本 ソラニエ
演出 千頭和直輝(演劇ユニット クロ・クロ)
場所 日暮里d-倉庫
日程 2015 年 1 月 22 日(木)~25 日(日)
中学校の時、些細なことで苛ついた僕は、
先生の悪口をノートの切れ端に書いた。
「飼い犬が逃げればいいのに」
「財布なくせばいいのに」
「机に落書きされればいいのに」
「車が荒らされればいいのに」
かわいい文句から始めた悪口を、思いついたまま書く。ひたすら書く。
次第に内容はエスカレートしてゆき……
そしてふと、我に返る。
紙は文字で埋め尽くされて真っ黒になっていた。
文字に擦れて手も真っ黒になっている。
過激な文字が踊るその紙を見て血の気が引いた僕は、
その紙を隠すように、そっとノートに挟んだ…筈だった。
気がついたら紙はなくなっていた。
その日の夜、先生の飼い犬が逃げた。
次の日の夕方、先生の財布がなくなった。
次の日の朝、先生の机が真っ黒に塗られてた。
次の日の夜、先生の車が荒らされてた。
…誰かがあの紙に従って行動している…。
不安でいてもたっても居られない僕に友人は言った。
「大丈夫、大丈夫…大丈夫だから」
数日後。街の高台から燃える小屋を見下ろし、僕は呆然としていた。
これも、僕が書いたことだ…。
…その頃のことは、あまり覚えてない。
そしてそのまま月日は経ち、故郷を離れた彼は昔のことなど忘れて生きていた。
しかしある日、マンションのポストに大量の紙束が突っ込まれているのを目撃する。
不安に思った男は、久々に故郷に戻ってくる。
一方。
売れなくてうだつの上がらない探偵の元に仕事の依頼が舞い込む。
それは『さっきまでそこにいた人間が跡形もなく消え、変わりに紙の束が残されている』
という、世間を騒がせている奇妙な事件を調べてほしい、というものだった。
手がかりは、紙の束だけ。
失踪なのか
誘拐なのか
はたまた人間が紙に化けたのか。
何をどう調べればいいのか分からないままヘンテコな捜査を進めるのち、
探偵は、残された紙束の中に、手書きの文字で埋め尽くされて真っ黒になった一枚の紙を見つける。
どの被害者の紙束にも入ってるその紙は、まるで一人の人間が書いたように内容が繋がっていた。
そして幾つ目かの紙束に入っていたのは、紛れもなく男が中学時代に書いた『狂気の紙』だった。
昔の事件と、現在の事件。
紙で繋がった二つの事件を 探偵と男は追うことになるが、
紙束の中の『狂気の紙』を手に入れるうちに、
見えない犯人の、狂気の世界に引きづり込まれて行く…。
○ソラニエとは○
通常の世界から少しずれた「もしも」の世界を描く。
シュールで不条理な設定とポップな台詞を掛け合わせ、
楽しくて怖い世界を作り出す。
ずっとずっと書きたかった「狂気」がテーマです。
たくさん人が入り乱れ、賑やかな舞台になると思います。
色んな「狂気」を、一緒に紡いでくれる人を捜します。
男性の方、特に募集です。
ご連絡、お待ちしております。