今、多くの若い人達が、仮面を着けて生きているのではないでしょうか。着けていることを意識している者もあれば、自分にもわからないように巧妙に仮面を着けている場合もあるのではないでしょうか。いやあるいは、着けていることを承知で外せなくなっているケースもあるのかもしれません。いずれにしろこういったことは、若い人達を真綿のように締め上げ追い込んでゆくことになるでしょう。しかし仮面はすっかり取り去ってしまうものではなく、その場に応じて取り外し、取替えがきくということが大切なようです。
そこで俳優の最も基本的な<からだ>のあり方は、舞台に上がる時は、個人的な仮面を外し、役としての仮面を着けることが出来得るからだに訓練されているという事でしょう。このとき役割を限りなく深く演じ生きるダイナミズムに到達できることでしょう。
仮面を外してゆくことの困難は当然のようにあるのですが、しかし今や若い人達の中でほんの一部なんでしょうが<仮面が割れた>人たちがいるようです。当人は何が起こったのかわからない状態であったり、非常に疲れやすくなったり、けれどこれは何か大事な事柄のように感じているといった、不安定なところで生活していることと思われます。実はここにこそ未来における希望があると確信しています。他者と向い合える理想的なからだを期せずして獲得していたということが云えそうです。ただ仮面は適宜取り外しができることが必要なのであって、そのことに気付けば、その若者には、それぞれの分野において活躍できる力を発揮してゆくことでしょう。もちろん、演劇という場においても限りない力量を発現することになるでしょう。こういったことは、誰にでも分かることではないかも知れませんが・・・。
いまこれを読んでいるあなたがこのことに思い当たるようであれば、ぜひ一度阿彌に連絡を下さい。またそういう友人が周囲にあれば是非阿彌という場を知らせてあげて下さい。そしてこういうことに関心のある方も連絡お待ちしています。
■開催日時
2009年10月10日(土)~2010年1月17日(日)
10月~12月…土曜(18時~22時)、日曜(13時~17時)
1月11日(月)~17日(日)・・・劇場入り、連日稽古および発表会
※発表会日時は2010年1月15日~17日『荒野より呼ぶ声ありて』(予定)
高校教師とその妻による息子刺殺事件より(作・岡村洋次郎)
※公演後に劇団員を若干名募集致します。
■会場
「シアター・バビロンの流れのほとりにて」
(東京都北区豊島7-26-19)
「pit 北/区域」
(東京都北区王子1-13-18 B1,2F) 他
■参加費用 (8/31 改訂)
1ヶ月 15,000円
(期間は4ヶ月、参加費は前月末日までにお振り込み下さい)
※発表会経費・チケットノルマも含まれています。
■講師
岡村洋次郎
(准講師:村山俊介、アシスタント:吉村ひろの・森川みなみ)
■対象
演劇経験者。これから演劇を志す人。
演技の嫌いな人、歓迎します。
■申し込み先 (東京バビロン)
TEL 03-3927-5482 FAX 03-5942-7337
MAIL t.babylon@r5.dion.ne.jp