DULL-COLORED POPでは、多く寄せられたご要望にお応えして、このたび期間限定で過去作品の台本販売を行います。
飲尿ミュージカルからシェイクスピア風赤毛モノまで、意味不明に幅広い脚本で話題をさらい続ける演劇悪魔・谷賢一の全作品を、完全受注生産にて一挙販売。一部500円、全部セットなら4000円というサービス価格で、9/2(水)までご注文を受け付けます。
送料について:
1部につき100円、送料を頂戴致します。ただし、5部以上ご購入or全部セット購入の場合は、一律500円の送料を頂戴致します。ご了承下さいませ。
お申し込み方法:
info あっとまーく dcpop.org か、 090-6521-5230(制作)まで、以下の内容をご連絡下さいませ。
・ご購入を希望される台本(作品名)
・お名前
・メールアドレス
・電話番号
・発送先住所
折り返しこちらよりお振り込み先をご案内致します。ご入金が確認でき次第、台本を発送させて頂きます。
※恐れ入りますが、振込手数料はお客様の方でご負担下さい。振込先はご注文頂いた際にご連絡致しますが、三菱東京UFJ銀行か、ゆうちょ銀行からお選び頂けます。
※台本は、ご入金が確認出来次第、順次発送させて頂きます。9/2(水)までにご入金頂いたお客様には、9月第2週までにご送付差し上げる予定です。
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■ラインナップ
タイトル、自己評価、名台詞、作者コメントをそれぞれご紹介致します。
□台本全部セット(長編8本+短編7本=4000円)
作者コメント:バラ買いなら5500円のところをセット価格で4000円にて提供。
★予約特典:台本全部セットをご予約のお客様、先着10名まで、以下の予約特典をおつけ致します。
・全公演のフライヤー
・全公演の当日パンフレットごあいさつ文
□第1回公演『東京都第七ゴミ処理施設場 ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』(2005年11月)
(にび色:★★★ ポップ:★★★★ 荒削り感:★★★★★ あまり人に見せたくない:★★★★★)
理子「トイレットペーパーになったり、安物のフリースになったり、車いすになったりするのは、ゴミの中でも優秀なゴミたちです。出来のいいゴミたちです。えらい!」
作者コメント:泣いても笑ってもDCPOP旗揚げ公演。今じゃびっくりするくらい青春ドラマをやっていて、人に見せたくない度ナンバーワン。
□第2回公演『ラパン・アジルと白の時代』(2006年3月)
(にび色:★★★★ ポップ:★★ 初期作品のくせに完成度:★★★★ ビューティフル:★★★★★)
モーリス「時間が、流れないんだ。朝も昼も夜も一緒で、自分のものになる時間が一秒もない。描くしかないんだ」
作者コメント:第1回公演からわずか4ヶ月の間に何があったのか。急にどっしりして美しいドラマが立ち上がっており、未だに再演したい作品の一つです。酔いどれ画家モーリス・ユトリロの生涯を、8人の人物らの証言で綴る佳作。
□第3回公演『国境線上の蕎麦屋』(2006年5月)
(にび色:★★ ポップ:★★★★ 死ぬ人数:★★★★★★★ 生存者:★★★)
木下「戦争に行きたいな。東の連中は狂ってるんだ。僕、撃てますよ、人間」
作者コメント:登場人物10人中7人が皆殺しになり舞台上に転がるという殺伐ストーリーながら、奇妙にポップに進展する日常と非日常の曖昧さを描いた作品。蕎麦と戦争、偶然と運命、とか書くと格好いいけど、かなりトンチキな話です。
□第4回公演『ベツレヘム精神病院』(2007年3月)
(にび色:★★★★ ポップ:★★ 取材量:★★★★★ ポエム:★★★★)
うにか「みんな、嘘で、どろどろで、いつも、いつもそうだった。私は、私は迷子だから、きれいなものが見えるはずないの」
作者コメント:精神病および精神病院について綿密に調べた上で、精神病を見詰める人々の視線を描いた重量感のある作品。おそらく再演の機会には恵まれないでしょうが、最も気に入っている作品の一つです。
□第5回公演『セシウムベリー・ジャム』(2007年10月)
(にび色:★★★★★ ポップ:★★★★ ポエム:★★★★ クリニカ:★★★+★★=★★★★★)
リューダ「何からお話すればいいのかわかりません。愛について、それとも死について?それとも二つは同じことなのでしょうか。何についてでしょう?」
作者コメント:放射能汚染の村から、音もなく人間たちが一人また一人と消えていく様をしっとり描いた作品です。『小部屋の中のマリー』と並んで、最高傑作の一つと今も思います。こんなに重厚な作品なのに、猫やクソガキが出て来て混ぜっ返す辺りが自分らしさ。
□第6回公演『小部屋の中のマリー』(2008年6月)
(にび色:★★★ ポップ:★★★★ ポエム:★★★★★ オリジナリティ:★★★★★)
父親「マリー、お前は七色くじらが隠している、最後の宝箱の中にいるんだよ。九億九万九千九百九十九年生きられる七色くじらが、死ぬ前に最後に開けようと思って隠している、最後の宝物だ」
作者コメント:完全オリジナル作品。生まれてからずっと真っ白い小部屋に閉じ込められていた少女が部屋を出たとき、彼女は何を知るだろうか? 哲学上の問いに演劇的に答えた作品。おとぎ話風の導入や悪夢のシーン、罪のなすりつけ合いなど、構成も気に入っています。
□第7回公演『JANIS -Love is like a Ball and Chail-』(2008年11月)
(にび色:★★★★ ポップ:★★★ ロック:★★★★★ ポエム:★★★★★)
ジャニス「……あなたくらいの年頃だと、愛って、リヴィング・ルームのクッションみたいなものだと思ってるかもしれないけど、本当は、もっと底抜けに冷たくて……、硬い、黒くて硬いものなの。私はクッションに座って紅茶を飲むこともできた、できたんだけどね、前の男となら。でも、私は冷たくて黒くて硬い方を選んだの。選んだ、って言うよりは……、私は決められないの、やっぱり。わかる?」
作者コメント:ロックの女王ジャニス・ジョプリンの評伝劇。あえてバタ臭い日本語を選んだことで濃厚・詩的な表現を得て、古い洋画にあるようなデカダンで危険、儚く脆い空気を現出。
□第7.7回公演『ショート7』(2006年8月~2009年5月まで)
(にび色:★★★★★ ポップ:★★★★★ 幅広さ:★★★★★)
三井「おしっこは、ちっとも汚くないんだ。化学的に言ってそれは、血液と同じ、血液を腎臓で濾過した水、飲料水なんだよ」
作者コメント:短編の宝石箱。不条理から3人1役、戦争モノから恋愛ドラマ、果ては飲尿ミュージカルまで、読めば混乱すること間違いなしの幅の広さ。1本1本の質も十分ですが、まとめて読んで欲しい短編集です。
※このセットには短編7本が含まれています。お値段は1セット1500円です。1作品ごとのバラ売りはお受けしておりません。
□第8回公演『マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人』(2009年8月)
(にび色:★★★★ ポップ:★★ 濃厚さ:★★★★★ 優雅:★★★★ ポエム:★★★★★)
マリー「隠されているものは、手を放さずにいる限り、絶対に見えないのよ」
作者コメント:最新作。17世紀フランスを舞台に選び、濃厚な文体を選ぶことで奥深くどす黒い世界観を雄弁に語ります。読んで一番楽しい台本はこれかもしれません。熟読して初めて気づく仕掛けも随所にありますから、ごゆっくりどうぞ。
※写真は第五回公演「セシウムベリー・ジャム」より