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カテゴリ:ワークショップ告知 返信(4) 閲覧(1316) 2009/05/11 11:16
ポツドール公演レビュー
ポツドール「顔よ」
http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20080406
ポツドール「夢の城」
http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20060305
ポツドール「愛の渦」
http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20050424
インターネット演劇大賞
http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20041230
ポツドール「身体検査 ~恥ずかしいけど知ってほしい~」
ポツドール「身体検査 ~恥ずかしいけど知ってほしい~」について感想を書く。演劇のおけるリアルとはなにかについて、見ていていろんなことを考えさせられる舞台であった。最初にまず幕が閉じられたままビデオ映像のように会場の左右に据え付けられたテレビ画面にキャバクラの面接風景が写しだされる。その後、幕が開くとそこはかなりリアルに作られた場末じみたキャバクラの一室で、ビデオ映像のように見えていたのは舞台をそのままリアルタイムで撮っていたのが分かる仕掛けである。この後舞台はあたかものぞき穴かなにかから覗いてみるようにかなりリアルな感じで、キャバクラの店のサービスの実態が再現される。私はこの種の店の実態にはうとい方なのでこれがどこまで実際のこの種の性風俗を再現したものかは不明だが(笑い)、少なくとも群像会話劇の形で展開されるこのシーンは芝居としては「本当らしさ」を感じさせるもので、見逃した前作「騎士クラブ」がやはり群像会話劇のスタイルでアダルトビデオの撮影現場を描いたものだったということを聞いているから、この劇団のひとつのスタイルが岩松了、平田オリザらがスタイルとして確立したリアルな群像劇の形式を借りて、そうした手法で性風俗などの現場を描くことにあることを伺わせる。群像劇のスタイルというのは描くべき対象とは関りなく、観客に対してある種のリアル感を与えるための仕掛けであるから、そういうところからこういうことを表現する集団も現れるというのは必然といえないこともない。
ただ、今回の舞台には別の狙いがあって、このキャバクラのシーンがしばらく続いた後、第2部というのが始って、ここではそれまで、第1部では完全に決められた台本があるわけではないのだが、それぞれ舞台上のキャバクラに登場して、客とキャバクラ嬢、店員を役柄として演じていた俳優たちが今度は素のまま登場して、「恥ずかしい本当の自分」を観客の前に晒して見せようということになる。
まだ受講枠残っています。
参加お待ちしております。
「現代日本演劇・ダンスの系譜vol.9 演劇編・ポツドール」に参加していただいた皆さん。有難うございました。さっそくですが、web講義録を公開したいと思います。
「現代日本演劇・ダンスの系譜vol.9 演劇編・ポツドール」web講義録
http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/00000501
ポツドール、公演記録上映会
■上映作品 『激情』、『恋の渦』、『顔よ』
「現代日本演劇・ダンスの系譜vol.9 演劇編・ポツドール」セミネールin東心斎橋でとりあげた、ポツドールの公演・映像の上映会が決まりました。 講座では取り上げられなかった作品等を公開・上映致します。 関西初公開、ポツドール提供による、問題作の貴重な映像です。 この機会にぜひどうぞ。
〔日時〕
6月23日(火) 8:30~10:30『顔よ』、
(※その後11:00~リクエストにより『恋の渦』等の上映もあり)
6月24日(水) 8:30~10:30『激情』、
(※その後11:00~リクエストにより『恋の渦』等の上映もあり)
【料金】 無料(Bar 通常料金にて )
【場所】〔FINNEGANS WAKE〕1+1 にて
※[予約優先]
定員20人ほどのスペースなので、出来るだけ予約をいただければ、 ありがたいです。よろしくお願い致します。
【予約・お問い合わせ】
●メール fw1212+yoyaku.090624@gmail.com
お名前 人数 お客様のE-MAIL お客様のTEL
お客様の住所をご記入のうえ、 上記アドレスまでお申し込み下さい。
●(電話での予約・問い合わせ)
06-6251-9988 PM8:00~ 〔FINNEGANS WAKE]1+1 まで。
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今回取り上げるのは三浦大輔(=ポツドール)です。 好んで性風俗の世界(AV撮影、ラブホテル、キャバクラ、乱交パーティー)を題材として取り上げたり、その作品に性行為そのものを想起させるような場面や暴力シーンを挿入するなど一緒のスキャンダリズムにより話題を呼んできました。しかし、そのスタイルは平田オリザら前世代の関係性の演劇の作家の方法論を基礎にどこにドキュメンタリズム的な手法でよりハイパーリアルな舞台空間を構築していくという意味で、若い世代の作家のなかではもっとも正統的な「関係性の演劇」の継承者であるということができるかもしれません。
ポツドールの三浦大輔は舞台の登場人物による会話を覗き見させるような形でいまそこにあるそこはかとない雰囲気を追体験されていくような「リアル」志向の舞台を構築していきます。「覗き見させるような」と書きましたが、これは平田が90年代に登場した時によく冠せられていた言葉でもあり、ポツドールの場合はその覗き見する場所を風俗のような悪場所に設定することで一層、「覗き見」の快楽をピュアに追求しようという確固たる意思が感じられます。
(中西理)
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Bridge Gallery & Bar 〔FINNEGANS WAKE〕1+1
大阪市中央区東心斎橋1-6-31 リードプラザ心斎橋5F
(東心斎橋、清水通り。南警察署2軒西へ)
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