いつもお世話になっております。『本読み会』です。
(『本読み会』は、東京都を中心に活動を続ける戯曲の読書会です。戯曲をひとりで黙読するのではなく、大勢で声に出しながら読める場を作ろうと、2004年に設立されました。詳細はホームページ
http://honyomikai.net
をご覧ください。)
次回の開催情報をお知らせいたします。
第41回『本読み会・ストリンドベリ』
■作家
ヨハン・アウグスト・ストリンドベリ
■作品
『幽霊ソナタ』
訳・高橋康也
収録
白水社『ストリンドベリ名作集』
■日時
2013年4月28日(日)13~17時
■場所
都内・千代田区周辺
■参加費
会場代として、お一人様50円
■作品について
代表作『令嬢ジュリー』で知られ、自然主義演劇の旗手と称されるストリンドベリ。
しかし彼が生涯抱え続けた精神の失調や、不幸な結婚生活と離婚の繰り返しは、彼の作品に疑心暗鬼と強烈な女性嫌悪を吹き込むこととなりました。
同じく北欧を代表する自然主義作家イプセンと比べてみれば一目瞭然。彼の作品には余りにも読者を選ぶ、癖のある個性が溢れています。
そんなストリンドベリが晩年に発表したのが、今回取り上げる『幽霊ソナタ』。
余りの気難しさに40日の間に6人の召使いが逃げ出したという孤独な生活の中、鱗癬のため文字通り手の皮膚から血を流しながら書き上げたという作品です。
晩年のイプセンと同じように自然主義の枠を大きく超えたストリンドベリが神秘的なイメージで奏でた『幽霊ソナタ』は、果たして人生の苦悩に対する呪いなのか、祈りなのか。
戯曲の言葉を通して、ストリンドベリの姿を探ってみませんか。
■おねがい
作品は未読のままでもご参加いただけますが、当日は全シーンを読まず、ところどころ飛ばして読み合わせを進める可能性もありますので、一度目を通してからのご参加をお勧めしております。
図書館やインターネット等を利用して戯曲を入手し、目を通していただければと思います。
(『本読み会』HPの「戯曲の探し方」のページもご参照下さい。)
どうしても見つからない場合は、開催の1週間前を目安に『本読み会』までご連絡ください。こちらでテキストをご用意致します。
■定員について
申し込み多数の場合にご参加をお断りさせていただく事がございます。あらかじめご了承ください。(お申し込みは先着順で受け付けますので、お早めにお申し込みいただければと思います。)
■参加申し込み/お問い合わせ
『本読み会』
ホームページ
http://honyomikai.net
メールアドレス
info@honyomikai.net
■『本読み会』について
『本読み会』は、約2ヶ月に一度のペースで開催されており、毎回参加者を一般から広く募っています。
(定期的なご参加を希望される方には、開催情報をお知らせするメールマガジンへのご登録をお勧めしています。)
また、講師を招いてのワークショップや講演会などの企画、有志による上演活動なども行って参りました。
『本読み会』は、「戯曲を声に出して読む」といういたってシンプルな、しかし本質的な演劇・文化活動を行っています。
しかし全く堅苦しい会ではありませんので、どうぞお気軽にご参加下さい。
皆さまのご参加をお待ちしております。
それでは。
『本読み会』
大野遙