小太郎の観てきた!クチコミ一覧

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ミュージカル 湖の白鳥

ミュージカル 湖の白鳥

劇団あおきりみかん

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2012/06/22 (金) ~ 2012/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

がっちり作りこんでる舞台。
これは・・・良かったなあ。。。

話の本筋だけじゃなく、舞台の端の方でやってる小ネタまでおもしろいし・・・舞台装置・音楽・衣装などすべての要素に心が配られているし・・・勢いあるし…歌もダンスも、キャラに合わせたレベルにしてるし・・・とにかく、凄く楽しかった!!!

この公演の後、鹿目由紀さんの関わる公演が立て続けてあるのも当然のことのように思うわ。

あっそうそう。全ての要素を拾うには、最後尾の座席をお勧めします。
ま、場内に入れば「こりゃ最後尾だな」なんだけど(笑)
開場は開演30分前、最後尾列をゲットだ!!!

芝居はミュージカル仕立て。

楽曲を効果的に使ってる。巧く言えないけど、歌パートに入るのが楽しみというか・・・そんな感じ。上演後、何も考えず劇中歌を収録したCD買っちゃったもん(←格安です)。

役者さんも、バッチリ役にハマってる。

皆さん良いので、皆さんを称えたいんだけど・・・代表して、鹿目さんを。

存在そのものが貫録あるというか・・・とにかく芸達者。
でも、引くときは引いて、主役を引き立てるべく存在感を消すあたりもすごい!

とにかく皆さん、とても良いキャラでした!

観劇中も、帰りの電車でも「あおきりみかんのメンバーで、九州朝日放送の名物番組『ドォーモ』みたいな番組をやったら、おもしろいだろうなあ」って思ってた。そのくらい、多種多様で、雰囲気の良い役者さん揃いだったなあ。

舞台に話を戻すと、けっこう着替えもあるんだけど、このあたりも注目。
「ここまで、こだわるかァ?」ってくらいに、シーンにマッチした衣装が登場します。
ミュージカルというだけで、稽古量が半端じゃないだろうに、よくぞここまで衣装に気を回せるもんだよなあ。

ダンスにも歌にも同じことが言えて・・・「ミュージカル仕立て」には、歌の巧拙じゃなくて、キャラにあった歌い方・発声が必要なんだな、って思った。

他にもいろいろと書きたいことはあるんだけど、あれもこれもになっちゃうので、ここらへんで。


サイコー!!!!!


ネタバレBOX

はためいたり、しおれたりする旗に意味はあったのだろうか?笑
スピリチュアルな1日

スピリチュアルな1日

アミューズ

あうるすぽっと(東京都)

2012/06/13 (水) ~ 2012/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

イヨッ!千両役者!!
凄くよかった!とってもおもしろかった!!

また観たい! ・・・ま、観るんだけど(笑)

脚本は・・・ベタなのかなあ。ベタな感じに見せて、新しい構成を混ぜ込んでる感じもするんだけど。とにかくバッチリコミカル&キュンとなります。

お笑いのNONSTYLE石田明さん。

最高。

漫才の腕だけじゃなく、役者としても抜群です。
声もすごく良い。きっと舞台の世界でも「石田明」の名前で客が呼べるようになるじゃないかなあ。

須藤理彩さん&片桐仁さんの「有名どころ」は、さすがの安定した演技。

強烈におもしろかったのは、吉本菜穂子さん。
冒頭は、若干ウザい感じの役だったんだけど・・・途中から、おもしろいのなんの!!!
ほかの舞台では、どういう演技をしてるんだろう。。。そもそも、吉本さんご自身がどういう人なんだろう。。。こういう気持ちになるって久しぶりな気がする(月に一度は、そんなことを思いを抱いている気もするが 笑)

ラストは笑いながら泣く、泣きながら笑うという感じ・・・もう最高!!!

グリーンベンチ

グリーンベンチ

ビーオネスト

サンモールスタジオ(東京都)

2012/06/20 (水) ~ 2012/06/24 (日)公演終了

満足度★★★

再観の価値はある。
救いのない家族像・・・と言えば、それで事足りてしまうのだろうか?

舞台上に描かれた家族の「闇」は、既視感のあるものだし、舞台上で繰り広げられる展開は予想通りのもの。

観劇後の率直な感想は「ありがちな脚本を、演出家と役者が技術&情熱で芸術作品にもっていった」という感じ。

ただ、今思い返すと・・・自分の人生と比較して考えると・・・思いがあふれてくるにはくる。

ま、あまりにも「柳美里」な作品なので、比較しうる対象ではないのかもしれないけど。
学生時代になんとなく顔を出していたゼミで繰り広げられていた「ジェンダー論」「家族論」に対するボクの違和感というか空虚感を思い出すなあ。「だからなんなの?」ってやつ。

テーマがテーマだけに、重苦しいし、眉間に皺寄せて観ることになるんだけど・・・「ま、こういう人もいるんだろうな」という見方も有りなんだと思う。

もちろん、「優しさと冷たさ、親身と軽薄の表裏一体について」「家族間の役割とは、演じるものなのか?本能的に身に付くものなのか?」「現実逃避と淫乱の関連性について」「現実の家族を目の当たりにした時、理想の家族観とどう折り合わせるのか?」「精神を病んだ知り合いとどう接するか?」等々、深く考えてみるのも良いんだろうし。

そういう意味では、リピートする価値のある芝居だと思います。

なんといっても演技・演出(衣装、メイクを含む)がとても良いです。

教室短編集

教室短編集

劇団「14歳」

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/06/19 (火) ~ 2012/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★

ロロ主宰&JACROW代表 演出作品
え~。

縁ありまして、ロリロリチラシを一目して「こりゃ観ねーな」な芝居を観ることに。

間違いなく自分の娘くらいの「女優の卵さん」の芝居を最前列で(座席指定なの 泣)。
小・中・高校生に将棋囲碁を教えてるからか、ほとんど保護者感覚。
ハラハラドキドキ・・・でも目は優しい、みたいな。

こりゃモノホンの「お父ちゃん」だね。ヤバいよね。

まずは、ロロ主宰三浦直之さん演出の『チェリーボンボン』。

本当に、学芸会・文化祭を観ているような。
ただただ可愛いんだ、これが。

秋元伊織さん。

もうヤバいくらいにイイ!

剛力彩芽と志田未来を、足して「0.7」で割ったくらい可愛いんだよなあ。

リズム感をさらに磨けば、良い女優さんになると思うなあ。

『チェリーボンボン』という作品については、ものすごく公演を重ねれば良くなるだろうな、って感じ。
やっぱ、ロ字ックのお姉さま方の女子学生っぷりには完敗だよね。

でも、かわいい。

次いでJACROW代表中村暢明さん演出の『春の日』。

まず冒頭が、すっごくイイんだよなあ。

坪井文さんの脚本と中村さんの演出、どちらの作業かは知る由もないんだけど・・・「14歳」という年齢を、そして女優さんたちをうまく表現・紹介してるんだよねぇ。。。

照明の使い方、セリフの言わせ方・・・演出がとっても良かった。

話の内容・演技のレベルともに、今のところは、こっちが上。

飯田杏実さんの「この子は、舞台で光るな」って雰囲気がイイ。

水谷彩咲さん。ピュアって言葉が陳腐なくらい透きとおってる美人。

6人の女優さん、皆さん良かったと思います(ま、手放しで褒めてるわけじゃないんだけど)。

話も、ベタっぽい感じなんだけど、それだけじゃないような。
ラストの言葉、これはしみる。

女優の卵たちを青田刈り感覚で観るもよし。
中学生時代の生意気さ&もろさを懐かしみ、恥ずかしがるもよし。
ただただ可愛い女の子を観るもよし。

こういう公演もたまにはよろしいのではないでしょうか。。。

「その瞬間だけに放つ輝きを、彼女達自身は知らない。 その瞬間は二度と戻らない。」という説明文の文章。もし、この世代の子たちとの触れ合いがない方は、この文章を胸に観ると、いつも観ている芝居とはちょっと違う視線で観劇できるのではないでしょうか。

カサ・ノワール

カサ・ノワール

ZIPANGU Stage

萬劇場(東京都)

2012/06/07 (木) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

満足度★★★★

おもしろい。
ZIPANGU Stageの芝居は、安定しておもしろい。
普段芝居を観ない、または初めて芝居を観る人を招待するにはうってつけの劇団だな、と。

しっかりと組まれた舞台セット&ベタだけど老若男女が楽しめる脚本。

『カサ・ノワール』も、おもしろかった!

とくに良かったのは、よっしさん(←年齢不詳。ネプチューンの名倉にチョイ似)。

生真面目風なんだけど、コミカルで、でもちょっと怪しい執事役。うまくなったなあ。。。

ベタだけど、次の展開が気になる『カサ・ノワール』。
おもしろかったんだけど・・・ちょっとだけ、スパイスが足りなかったかなあ。

出演者の方に申し訳ないことを承知で書くと・・・新田正継さんがいなかったからなのかな。

ボクは、中年でシブくて革ジャンが似合うミュージシャンに憧れがあって・・・新田さんは、まさしく「来世はこんな男に生まれたい!」って感じの風貌なんだよね(コリッチでは全く無名とは思うが、競輪専門紙アオケイの竹林記者にも憧れてる)。

宮本ゆるみさんが、新田さんの分もガッチリ受け止めてたと思うし、すごくおもしろかったんだけど・・・あのダメさ&怪しさは、中年男のみが醸しだすものなのかも(笑)

あっそうそう。

ボクの大好きな滝沢久美さん。

婆さん役だったよ。。。

大塚駅までの道で聞こえてきた「あの人は、本当にお婆ちゃんだと思うよ」の言葉通り、安定した婆さんっぷり。

でもボクは、イイ女そのものの滝沢さんを見たいのさ!笑

Hysteric・D・Band「神様の観覧車」

Hysteric・D・Band「神様の観覧車」

LDH JAPAN

青山円形劇場(東京都)

2012/06/06 (水) ~ 2012/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★

たのしめました。
9割近くが女性客。その半分くらいが泣いてたなあ(円形劇場だから、客の表情がよくわかる)。ヒックヒック泣いてる女性もいたなあ。

登場人物の設定がとても良かった。演出が良かったのかな。役者さんも、とっても良かった。

でも、脚本が・・・悪くないんだけど、思いっきり泣かせにいっててね(笑)
この「泣かせ」のポイントは、減らしても泣けたんじゃないかなあ。

ラストの手紙のシーンも不要かな。。。
ま、とても良いシーンではあるんだけど、クドイ。このあたりは、ヒックヒックの女性も落ち着いてたもん(笑)

でも、エンターテインメント盛りだくさんの良い舞台だったと思います。

円形劇場座席の2区画分くらいをつぶして舞台にしていたのは新鮮だったなあ。
ま、「円形劇場でやる意味は?」って思いもあるにはありますが。
でも、円形劇場ならではの演出もあって、結果、巧く活用してたかな、と。

ただ、ボクはBブロックで観ていたんだけど・・・ラストシーンの兄妹のシーン、表情からなにから充分に堪能できたんです。ということは、対面のブロックの客は役者の背中を観てるんだよね・・・これは気の毒だと思ったな。

背中で演技、というか背中を見て泣くってのもアリなんだろうけど、やっぱ顔を見たいよね。

あのシーンは、脚本を無理してでも客席上に作った舞台でやったほうが良かったんじゃないかなあ。あそこなら、全観客が観ることができるはずだから。

ネタバレBOX

井関佳子さん、ヨカッタなあ。
演技からにじみ出るリズム感が最高だと思ったら・・・やっぱ音楽をやってる方だった。

3人の兄達も良かった。優しくて情けなくて。。。泣ける。

ストーリーにどっぷりつかってたけど・・・「これが3姉妹&末っ子の弟」の話だったら、どう感じるんだろう?って思いながらの観劇でもありました。

未来という名の昨日を連れて

未来という名の昨日を連れて

東京アンテナコンテナ

吉祥寺シアター(東京都)

2012/06/01 (金) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

満足度★★★

ダンスと歌はイイ。
ダンスが凄く良かった。もっともっと場面が欲しかったなあ。
片方のサイド部分だけを刈上げた女性ダンサーの方がモロ好み(←女性の刈上げに弱いんだよね 笑)。

笑いの部分は空回りしてたというか・・・話の筋からいって、会話で笑わせた方が良かったんじゃないかな、って思いました。

「コントに演劇要素を加えてみました」って感じ。

大堀恵さんは、舞台出演を本気で思っていらっしゃるのなら、もっと努力精進してほしい。あの声を生かしつつ(声はホントイイ!)、舞台でパンチの利いた演技ができたなら・・・相当な女優になると思うんだけど。

それにしても、「S水ハウス」の歌を聴いて、剛力彩芽に思いをはせてしまったのは、ヤバイ気がするなあ。 いつから好きになっちまったんだろう?笑

HOLE(ご来場まことにありがとうございました)

HOLE(ご来場まことにありがとうございました)

田中明子・梶野春菜

Gallery + Cafe : tayuta(東京都)

2012/05/29 (火) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★

いろいろと。
田中明子さんと梶野春菜さんの二人舞台。

前後半でまったく色合い、表現の異なる芝居になっていて・・・会場のビルを出る時に「舞台を観たなあ」という充実感に満たされて、しばらくその余韻に浸っていたなあ(舞台を観たんだから、当たり前の感情と言えばその通りなんだけど・・・意外と、会場最寄の駅に向かう時には、どこで夕食を食べるかについて話したり、一人の時には舞台とは全く違うことを考えたりしていたりすることもあるんだよねぇ)。

後半は、セリフはあるんだけど、舞踏的な色あい。
前半で明示された情報をもとにして、いろんな感じ方ができるつくりになっていて・・・時間が許すならば、会場(カフェ)に残って、いろんな人と思いをぶつけあい、思いを共有して、そして思いをふくらませていきたかったなあ。
カフェという会場を利用して、観劇後の役者さん、客同士の交流を可能にするという企画は、この舞台にはドンピシャリだなあ、と。

次回公演は、ちょっと先の話だけれど・・・とても楽しみ。

そのころ、ボクはどんな日常を過ごしているんだろう?

そのころのボクと今のボクとでは、『HOLE』への思いは異なったものになってるんだろうか?

そんな思いを抱かせる舞台。

ネタバレBOX

冒頭の落語・講談調で、「つかみはOK」。

「男も女も変わりゃしない」&「男と女はまったく異なる生き物」ってことを、田中さんのひとり語りで、じっくりと。

梶野さんの登場。このあたりから、空間軸・時間軸がゆらゆらしてくる。。。

「なんなんだ、この二人は?」「どういう関係なんだ?」

・・・「梶野さん、すっげー美人だな」・・・(笑)

このあたりから、観客それぞれの思いが違う方向に向いて進んでいくのかなあ。

ボクは、女(梶野さん)と女に宿る胎児(田中さん)であると決め打ちをして観ることにした。

妊娠した女の、かなり苦しく厳しい状況・・・そこから生まれる孤独感。。。

重いんだけど、「しっかりせーよ!」って肩をポンとしたくなる(←ま、女本人にしてみれば、ボクの「肩にポン」は、部外者の軽い行動に感じちゃうのかもしれないけどさ)。

正直言うと、ボクのような感度の鈍い客向けの「ちょっとばかり親身でわかり易い」台詞&ボディアクション&表情が、もう少しあっても良かったかな、とは思った。 ま、ボクはベタな芝居が好きで、さらに「知りたがり」という性格からくる願いではあるんだろうけども。

それはそうと、この舞台は、衣装も良かった(といっても、舞台を観ている時には深く感じてなかったんだけど)。

観劇後、友人との待ち合わせで新宿二丁目のCoCoLo cafeへ。店内に入ってきた友人は、白のスーツに銀色のハイヒール。髪も盛ってて、測っちゃいないけど、2メートルはある出で立ち。メイクも濃い目で、場所が場所だけにドラァグクイーンのよう。

でも、この時に感じたんだよね・・・「あっ、あの田中さんの白くてゆったりした衣装。そして梶野さんの濃色のワンピースには意味があったのかな」って。

友人のいろんな面を知っているからこその妄想に近い思いなのかもしれないけど・・・白の持つ力強さ・秘めた可能性・哀しさを、遅まきながらCoCoLo cafeで感じたんだよね。

ま、その後の友人との話は、『HOLE』のある意味、最も重要な言葉「ま○こ」についてだけで30分はつぎ込んだってんから、哀しみもなにもないんだけどさ(笑)

あっそうそう。

突然、ラップが挿入される場面があるんだけど、客席の後方で手拍子が。

これには救われた。

ラップが始まってすぐに、「ノリたい!手拍子したい!」って思ったんだよね。
でも、そこまでの流れがコミカルなんだけど、シリアスにもとれる感じで・・・手拍子するかしないかで迷ってたんだわ。

そこに救いの手拍子が!ありがとう!!笑

東京の観客は、空気を読んじゃうというかマジメなところがあって(メモりながら観てる方もいらっしゃるし)、ダンスシーンで手拍子が鳴らない場面もよく遭遇する。 もし、主宰が「ここはノッて欲しい」と思う場面は、仕込みであっても手拍子するのもイイのかな、と。

ま、他劇場で時たま遭遇する「明らかな仕込み笑い」には、辟易とすることもあるんだけどさ!笑

今回の手拍子は、観客からのものだと思うけど、仕込んじゃってもイイと思います。

それくらい、良いラップでした!
看板娘ホライゾン

看板娘ホライゾン

ホチキス

王子小劇場(東京都)

2012/05/31 (木) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

満足度★★★★

コメディ。
おもしろかったです。

冒頭から終盤にかけては、さえない和菓子屋を「看板娘プロデューサー」がきっかけをつくることで、店員たちが団結して、立て直す気力を漲らしていくという喜劇仕立て。

かと思いきや・・・!!!!!

この転換っぷり滅茶苦茶っぷりは、悪くない。

ただ、こういう「飛び方」って、もっと繊細に緻密な感じのほうが良かったのかも。でも、これは好みの問題。

女優を前面に出したパンフレットだけど、俳優陣が脇をきっちり固めてました。 出過ぎず、威張らず、最終的には女性にかしずく(?)・・・男の鏡のような役を皆さん好演(笑)

女優陣は、安心して観ることができました。脚本通りのキッチリとした演技だったと思います。

それにしても、長女役の中村真沙海さんは・・・雰囲気持った女優だなあ。

『業に向かって唾を吐く』での汚れ哀しきオンナっぷりに夢中になっちゃったのを思い出したわ・・・今回の役は、惹かれるような役じゃないっちゃあないんだけど、惹かれちまった。たぶん、目と唇のバランスが、ボクの好みなんだと思う(笑)

あと、丹野晶子さん。声も顔も「女そのもの」なのに、なぜ全身から発せられる空気がユニセックスなのだろうか。。。すごく魅力的な女優さん。脚本にマッチした演技も、とっても良かったです。

セットの造りも衣装も良かったけど・・・和菓子屋の引き戸のガラスの汚れが気になったかなあ。

売れない和菓子屋だから、という演出なんだろうけど・・・最初から最後まで汚れっぱなしというのはどうも。。。
ま、売れないラーメン屋だったら違和感なかったんでしょうけども(笑)

ネタバレBOX

歌舞伎のような「○○実は△△」の連発には、笑うしかないよ(笑)

あっそうそう。

amazonの「家庭用まんじゅうキット(?)」は、あそこまで押し続けるんなら、使い方くらいは説明してほしかった・・・あれで、どうやってまんじゅうをつくるのか気になって仕方ない(笑)
㐂(よろこび)

㐂(よろこび)

ろりえ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2012/05/30 (水) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★

さらっとして深くて熱くて。
観終わってしばらく、『女優(おんなやさしい)←2010年ろりえ公演』のセリフ・役者の表情・動き・汗・楽曲・ダンスが、頭の中を駆け巡ってた。

『よろこび』がつまらなかった訳じゃない。おもしろかった。とてもよかった。
『女優』と比すると、かなり洗練されてるし、人物描写も練れている。
ろりえではおなじみ(?)の「閑話休題的なユルグダくすぐり」も、今回は普通におもしろかった(←ボクが慣れてきただけなのか?笑)。

でも、ほんのほんのわずかな消化不良感。。。

好みの問題なんだろうけど。

ろりえの奥山さんの作品を観ると、色合いは全く異なる劇団だけどポップンマッシュルームチキン野郎の吹原さんの作品を思い起こすんだ、いつも。

「きっと、この人はコメディオンリーでもシリアスオンリーでも、優れた作品が書けるんだろうな」って。

今回は、コメディパートもシリアスパートも良かった分、「コメディ芝居を観つづけたい」「シリアス芝居を観つづけたい」という気持ちが湧いてきたのかも。

それはさておき。

本山歩さん演じるスケベエが良いんだよなあ。

ここまであっけらかんと徹底してスケベ(←エロじゃないんだ)すると、気持ちが良いというか・・・清潔感すら漂ってくる(笑)

あと、松下伸二さん&後藤剛範さんのコンビが良い!

バリバリの脇役なんだけど・・・可笑しくも哀しいんだよなあ。
大黒柱じゃないけど、確実に『よろこび』を支える柱なんだよねぇ。。。

それにしても、声を張る後藤さんを観ることができたのは、レアな体験かも(笑)

ネタバレBOX

カヨ子臨終のシーンは泣ける。

その前のシーンで、娘ととる相撲に勝ち続けるからこそ、更にグッとくる(普通は負けて「衰え」を表現するだろう)。

一番グッときたのは葬式のシーン。

ウェイヨン(梅舟惟永さん)が参列したところで感情MAX。

ろりえ公演の楽しみのひとつであるダンスシーンは、冒頭のみ。

ラストでドカンといかなかったのは演出か?

冒頭のダンスをラストで出されたら・・・しかも笑顔でやられたら・・・ナミダ流れちゃったかも。
首無し乙女は万事快調と笑ふ!

首無し乙女は万事快調と笑ふ!

ポップンマッシュルームチキン野郎

サンモールスタジオ(東京都)

2012/05/12 (土) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★

舞台作品として優秀。
とても楽しめる作品でした。2度観ても、全く飽きなかったなあ。

ただ、この作品は、映画作品にするか吉祥寺シアターくらいの規模の劇場で、さらに威力を発揮するのかなあ、と。

ま、連れは、サイショモンドダスト★さんの前説を目の前で再び見られて喜びまくっていたので、サンモールスタジオ規模の劇場で演ることに意味はあるんだろうけど。
でもやっぱり、この作品の脚本・演出、そして豊かな才能を持つ役者さんたちには、それ相応の場でとは思ったなあ(ま、サンモールスタジオはいろんな意味で大好きな劇場なんだけど)。

ボクは、もともと小岩崎小恵さんの大ファンで、ポップンマッシュルームチキン野郎の公演を見始めたんだけど。。。
もちろん彼女の演技はあいかわらず凄いし、他劇団での客演でも存在感だしまくり(今回の作品も、ホント良かった)なんだけど、やっぱこの劇団の顔は、竹岡常吉さんだなあ。。。ホント、巧い。。。誤解を恐れずに言えば、老成してる(笑)

その竹岡さんを中心に、サイショモンドダスト★さん & CR岡本物語さんの「男前なのにキワもの」が脇を固め・・・増田赤カブトさんががっちりキッチリ笑わせる・・・やっぱ、この劇団が人気があるのもうなずけるわ(しかも、犬と串とポップンマッシュルームチキン野郎の女性客は、感動レベルの美人が多いんだよね・・・不思議ダネ)。

それにしても、前作品に続いての登場の杉岡あきこさん(殿様ランチ)。

最高だよ。

あと、渡辺まのさん(MU)。

なぜ彼女が舞台に登場すると、端っこの方にいても目が向いてしまうのか・・・? 今のところ、全くその理由がわかりません(笑)

終演後の観客送り出しが気持ち良いのもこの劇団の特徴。

気持ち良くなり過ぎちゃって、待ちに待ってた『よ~いドン!死神くん』のDVD購入は当然のこととして・・・思わず、既に持ってる『すいません、私はもうすぐ着きます』のDVDも買おうと思っちゃったわ(←このDVDはオススメ! 公演だけじゃなく、稽古風景など盛りだくさんの内容)。

5年先、10年先の劇団、そして団員さんの活動が楽しみです。

そんな劇団。

ネタバレBOX

ボクは妻を亡くしているからか、ストーリーが進むにしたがって『首無し乙女は万事快調と笑ふ!』という題名が心にしみてしみて(ストーリーとは関係ないかもしれないけど)・・・ちょっとばかり感傷的になっちゃった。

「ボクの体の一部が天国に行くことで、彼女に会えるのなら・・・片目や腕の一本くらい天に召されてもいいなあ」って思った時期があったもの。

そんなこんなで、終演後は、しんみりしたり・・・でも、杉岡さんのテレパシーや、赤カブトさんの身体に取り付けられた蛇口から出るジンジャーエールとか思い出して、クスっときちゃう。。。

吹原さんは罪な人だ!笑
厨

演劇企画集団LondonPANDA

王子小劇場(東京都)

2012/05/10 (木) ~ 2012/05/13 (日)公演終了

満足度★★★★

こういうの大好き。
どんな切り口でも思いがあふれてくる佳作だと思います。

こういった劇場内で完結しない、観劇後も「あれ?そういやあの時、彼はこんな表情をしてたけど・・・あれは一体どういうことだったんだ? ・・・となると、こういう考え方もあるんだよなあ」等々いろいろと思いめぐらすことができる芝居って、好きなんだよなあ。 正直、まだいろいろと思ってるから、感想を書きたくないくらいだもん(笑)

題名の『厨』は、ネット用語。
「中学2年生にありがちな、自分が他人とは違う特別な存在だと思っており、意味も無く格好付けてしまう状態」(←劇団HPより引用)

ぱっと見は、コメディ要素が強いかなー。

4月に駅前劇場の男肉du soleilの番外ライブで披露された、陰核さんプロデュースのコント(成人男性が、カードゲームに夢中になる話)を、しっかりガッチリ仕立てたって感じ。

登場人物のイタさが、哀しくも可笑しい。可笑しくも哀しい。
前半部分のおもしろさは、絶品。

でも、コメディとしてだけじゃなくて、「大人の男としての生き方」「男と女との絡み合い」「依存関係」「能力の活かし方を間違えてる人生」「過去に縛られる生き方」「ファンタジー」「男の性(サガ)」「幸せとは」「仕事とは」等々、いろんなキーワードでもって、観劇後に咀嚼できる作品だな、と。

客席の後方で観るか最前列で観るかでも、感じ方が変わってきそう。

イメージ膨らむ脚本&演出の良さもさることながら、役者さんの演技が凄く良い。

主役の東谷英人さんは、すごくカッコイイ俳優なんだけど(脚がすっげー長い)・・・ダメな匂いをプンプンさせてる。

用松亮さんは、ぽっちゃり体型をフルに活かしてる。ある意味、ステレオタイプな「おデブちゃん」の役なんだけど・・・この「おデブちゃん」が、恋をしたら?ひょんなことがキッカケで大人の階段登り始めちゃったら?なんて考えちゃうと・・・この芝居は、サスペンスの様相を帯びてくるのかもしれない(笑)

溝口明日美さん。とーってもかわいい女優です。
で、一番イタくて、一番クセモノで、一番社会人で・・・そんな役を好演してます。

で、長野海さん。彼女の芝居を始めて観たのは、『母アンナの子連れ従軍記』のアンナ役の時。この時から、「この女優さんはスゲーな」って思ってた。
今回は、イカれた奴らの接着剤役のような人物を好演(ま、この人物も、相当なもんなんだけど)。
ちょっとだけ色っぽいシーンがあるんだけど・・・薄手の夏パンツで来場したことをちょっと後悔しちゃったね(←ボクも、相当イタいわ)。

あっそうそう。脚本は手に入れたいとそんなに思わないんだけど、DVDはすごく欲しい。マジで欲しい!なんでだろう?笑

ネタバレBOX

火しかつけられないってのが、また哀しいんだよなあ(笑)
Fire Ball Men ~火の玉兄さんの逆襲~

Fire Ball Men ~火の玉兄さんの逆襲~

劇団 EASTONES

ザ・ポケット(東京都)

2012/05/09 (水) ~ 2012/05/13 (日)公演終了

満足度★★★★

観てよかった。。。
ボクは、「殺陣」をウリにする舞台は苦手というか・・・。

もともと勝新や田村正和のようなベタでタメたっぷりな殺陣が好き。
だから、映画館やDVDで満足。それだけでイイ。

劇場(大小問わず)でやるアクション的な殺陣が好きじゃないのかもしれない。 いつも観ながら(観た後も)、「この殺陣の技術を、殺陣以外で生かせないのか?殺陣でしか見せることはできないのか」って思ってた。

で、殺陣がウリの石田武座長の劇団EASTONES『Fire Ball Men』。

とっても良かった!本当に楽しい芝居だった!!
やっぱ、殺陣ってのは、眼力・間・肉体の三位一体、そして「殺陣の必然性」なんだな、と。

殺陣の使いどころがイイし、何といっても刀じゃなくて(刀も出るけど)、こん棒ってのがイイ!
ちなみに、このこん棒については、当日パンフに詳しく説明されてるんだけど・・・超オモシロイ。

石田座長の強烈な肉体。これフルに使いこなしてます!
やっぱ、あの肉体は「驚嘆」&「惚れ惚れ」だけじゃなくて、「ギャグ」でもあるもんなあ(笑)

それにしても、やっぱG-Rocketsの吉浜愛梨さんは凄い。。。
「G-Rocketsのファンで本当に良かった」って思う演技を、いつも見せてくれる。
ホント、娘ができたら日体大に入学させたいよ(笑)

あっそうそう・・・窪木さおりさんの「着物姿なのにチラリと見える深い胸の谷間」。

これ、ちょっと目からウロコだったなあ。「あっ、こういう見せかたアリだな」って。

いやぁ、実に良かったなー(笑)

ネタバレBOX

ストーリーは強烈なベタ。ほぼ想像通りに展開する。
藤山寛美とか梅沢富美男の世界。
「笑わせどころ」「泣かせどころ」「熱くなりどころ」がしっかりと用意されております(笑)

石田座長が美味しいところを総ざらいする感じは、観劇前に一杯ひっかけると解消するかも。解消どころか、泣かせどころで、キチンと泣けるのかもしれない(笑)

大衆演劇としても楽しめるし、アクション活劇としても楽しめる。

そんな舞台。
絶頂マクベス

絶頂マクベス

柿喰う客

吉祥寺シアター(東京都)

2012/04/14 (土) ~ 2012/04/23 (月)公演終了

満足度★★★★

「乱痴気」ヨカッタ。
オリジナル&「乱痴気」バージョンを。

17日にオリジナルを鑑賞。なんか「宝塚歌劇~庶民ver.~」のよう。

ストーリーよりも、宝塚では滅多に見られない「後ろの方でこちゃこちゃやってる小ネタ」が、すっごく良かった!すっごくおもしろかった!谷啓さんを思い出しちゃった(笑)

90分くらいの上演時間にかかわらず、速い展開&セリフ回しに、ボクはくったくた・・・連れは「時を忘れた」らしい。女の子は好きなんだなあ、こういう舞台。

とまあ、「やっぱ柿喰う客のテイストは、消化しきれんな」って感じだったのだが・・・。

19日の「乱痴気(←役をALLシャッフル)」を観て・・・ボクは、「やっぱ柿イイわぁ!!!」となっちまった。

ま、連れは「ダンカン(荻野友里さん)が、しょぼい貴族になっちゃった・・・」とセツなそうにしてたけど。 ま、ダンカンに一目惚れしてたから、これは仕方ない(笑)

ボクは、乱痴気を見て「アテ書きか?」と思うくらいに、役がハマってたと思う。

特に、「二の魔女」の渡邉安理さんと「マクベス妻」の新良エツ子さん。「門番」やらいろいろと演った岡田あがささん。この3人が、すっごく良かった。

岡田さんの門番は、「ん?股間がモッコリしてないか?」と目を凝らしちまった程、ハマりまくりのぶっ飛びまくりだった(笑)

深谷由梨香さん(オリジナル)、七味まゆ味さん(乱痴気)の2人のマクベスも、とっても良かった。
七味さんは、登場したとたん思わず笑っちまったけど(笑うシーンではない)。もう、昭和40年代の宝塚の男役っぽくて(←NHK-BSでしか観てないんだけど)。

音楽&照明のカッコよさは言わずもがな。

スパークリングワインでも一杯飲んでから観るとイイかもしんない(笑)

ネタバレBOX

でも、古典を今風に仕立てるのって、落語じゃ既にやってるわけで・・・。

そういう意味では、オリジナル脚本の作品を見たいかな。
時代劇「椿版・どん底」

時代劇「椿版・どん底」

椿組

ザ・スズナリ(東京都)

2012/04/18 (水) ~ 2012/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★

哀しいほどにアツい。
スズナリの場内に入ると、もうそこは貧民窟(ま、スズナリの建物自体も相当なもんだが)。すごいセットだ。

席にバッグを置いて、軽めの夕食に、スズナリ&シアター711で観る時は「たいていココ」の四文屋なん八へ。黒ビールそして禁断の食べ物になりつつある一品等々を腹に流し込む。

席について(ベンチシート)、セットを見上げれば、自分がこの貧民窟の住人になったよう。舞台上で、江戸の女男が、語り生き死に笑い諦め怒り歌い踊り食べ呑み、また語り笑い怒り飲み食べ・・・。

ここの住人になったような気分になってるのに、その中に入れないのがもどかしいくらいに、それぞれの人が「濃ゆくて魅力ある、思わず話したくなっちまう人たち」なんだよなあ。

でもさ、ロレツのまわらない役者だって、落語『お直し』のカミさんのような遊女だって、紙屑ひろいのオバチャンだって、艱難辛苦乗り越えたイイ顔してるんだけど、あのなりのままで、山手線内で会ったら、同じように触れ合えるんだろうか・・・。 思わず「街に出る時ゃ、小奇麗にせい!」って説教しちまいそうだ(←なんかダメな気がする、人間として)。

結局のところ「ボクは、ココには絶対に染まらない」という感情があるからこその「イイ顔してるなあ」なのかなあ。

だからなのか、「俺は必ずここを出る」と言ってた磨き屋の男が、最後に踊り狂う場面・・・これにはグッときた。思いがあふれた。

どん底でも、力強く、したたかに、あたたかく、泣いて笑って生きて行く人たち。魅力的なんだけど、目先のことでいっぱいいっぱいになってる人たち。店賃がロハになったところで、どうなるものか。。。

なんか、いろんな思いが寄せてきたなあ。

スズナリからの帰り道。心の中は熱熱でした。

ネタバレBOX

やっぱ外波山文明さんはイイなあ。

「このヒト(←もちろん登場人物のこと)、まともっぽい感じだけど、昔は道楽してたんだろうなあ」という匂いがプンプンしてたもの。

『四畳半襖の下張』の禁断症状が出てきちゃった(笑)
農業少女【無事終演しました!!】

農業少女【無事終演しました!!】

空かると

明治大学和泉キャンパス・第一校舎005教室(東京都)

2012/04/12 (木) ~ 2012/04/14 (土)公演終了

満足度★★★★★

「優」。
農家だからってわけじゃないけれど、『農業少女』は深津絵里・多部未華子主演の「テレビでおなじみメンバー」から、高校演劇部まで数々観てきた。延べで言えば、10本以上観たと思う。

明治大学文学部演劇科専攻の空かると版『農業少女』。

抜群です。

この作品は、いろんな演出が可能だと思う。
難解にもできるし、容易にもできる。重くもできれば、軽くもできる。シリアス仕立てにもできれば、コメディ仕立てにもできる。

もちろん、野田秀樹脚本がイイってことは否定できない事実なんだけど・・・それだけじゃない。

この芝居は、グッダグダに陳腐な作品に成り下がっちゃう可能性を秘めてるし、顔を歪めたくなるくらいの青臭~くなってしまう可能性も秘めている。

でも、空かるとの『農業少女』は、下衆・青臭さ・色気・笑い・怒りetc...いろんな要素のブレンドが絶妙だった。

演出の新井ひかるさんに拍手!

もちろん、女優&俳優も良い!みんな良い!!

主役百子を演じた安部麻里奈さん。

完璧。

ボクは学生時代、ゼミのフィールドワークで、首都圏や首都圏周辺のテレクラに行って、援助交際の実態調査をしていたんだけど・・・その時に感じた少女たち(ま、少女といっても自分と同年代なんだけど)に対して感じた「やるせなさ」「小便臭い色気」「怒り」「面倒くささ」etc...を彼女を見て、いろいろ思い出しちまった。

それくらい「少女」で、幼くて、迷って、怒って、純粋で、ボクらを馬鹿にしてて、ボクらを羨ましがってて・・・そんな百子そのものだった。

安部さんの見た目&衣装だけじゃなくて、彼女の演技、そして新井さんの演出が噛み合った結果なんだろうなあ。。。

俳優陣も見事。

都罪役の中西良介さんは、ボク好みの顔(もちろん、役者として 笑)。
瞬発力ある演技は・・・イイねぇ。

あっそうそう・・・役の性格を帯びてのものではあるんだろうけど、岡本摩湖さんの前説は、ボクが今まで見てきた前説の中で、一番良かったと言っても過言ではない(笑)

配役良し、衣装良し、舞台装置&小道具良し。

そして、演出良し。


次回作品が、とっても楽しみ!

セ コ

セ コ

演劇ユニット・リッチ

千住芸術村(東京都)

2012/03/22 (木) ~ 2012/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

だから観劇やめられない!
『奥の細道』の矢立ての初めの地、千住。
そんな歴史ある街にあるのが、会場の千住芸術村。

最寄りの千住大橋駅から歩いて6歩のところにある「ラーメン二郎 千住大橋駅前店」で夕食をとってから(もちろんニンニクは抜きで)、千住芸術村に向かう。

駅から7分とのことなのだが・・・なかなか着かない。
「ブーツだから、いつもより歩みが遅いのかな?」と思っていたら・・・劇場を越したところにあるはずの銭湯の前に着いちまった。。。通り過ぎた。。。

ケータイで確認しながら、来た道を戻ると・・・あった!千住芸術村!

「村」とは名ばかりの、古びた木造造りの一軒家。それが千住芸術村でした。道路に面した部分は、ガラス張りになっていて、家屋内がスコーンと見える状況・・・シブいぜ。

入場して座席に着くと、台所、テーブル、シブ過ぎる家具・・・最高の雰囲気。

芝居が始まる。

そこからの100分間。

とても可笑しく、哀しく、不思議な感覚に襲われたり、演出の妙に感心したり・・・「良い芝居だなあ。幸せだなあ。」と、ず~っと感じてたなあ。

作・演出の久保裕章さんは、映像畑の人。
今度、舞台をやる北川悦吏子さんがおっしゃっていたけど・・・映像畑の人が演劇を創るとなると「舞台じゃないとできないこと」を意識するらしい。
この『セコ』も、その「意識」が、そこかしこに感じられたなあ。上下左右、会場内外、視覚聴覚・・・フル活用! もうたまりましぇん!!!

役者さんも皆すばらしい!

映像ゲストのモダンスイマーズの古山憲太郎さん。最高。最高。最高。

ヒロインのミナハさん。すばらしい。芸人もやっているとのこと。「このヒトの私生活ってどんなだろ?」と思う役者さんとの出会いは久しぶり。

山田伊久磨さん。なんなんだよ、このヒト!笑 すげーよ!

市場絹枝さんの華を全く感じさせない存在感もたまらない。巧い役者さんだなあ。

あーもう一度観たい!

ま、2度目だろうと新しい発見は、きっと無い(笑)

ただただ同じように・・・身体を震わせながらクスクスしてるんだろうなぁ。

ネタバレBOX

亡夫である画家の瀬古(古山憲太郎さん)のインタビュー番組VTRを、未亡人(ミナハさん)が再生するところから芝居が始まる。

この瀬古のインタビューが・・・もうたまらんのだ。
ボクは、体の芯から笑いがこみあげてきて・・・でも、「このおもしろさって、神主の口調を聞いてる時と同じで、笑っちゃ不謹慎なんだ(他の観客の方に迷惑なんだ)」って思うもんだから、笑い声は我慢してクッククックと体を震わせちゃう始末。

きっと、瀬古が(回想シーンかなんかで)、舞台上にいたら、おもしろくなかったと思う。 もしかしたら、神妙に聞いていたのかもしれない。

でも、テレビの画面を通してみると・・・抜群に面白味が湧いてくるんだよなー。 こういうのって、オセロ中島の占い師や木嶋佳苗被告もそうなのかも。テレビで見てりゃ「こんなのに引っかかるかあ?」と思うけど、実際に会ってみたら・・・どうなるもんかわかったもんじゃない。

それはさておき、瀬古のインタビュー。

古びた和室に、上半身裸の苦み走った画家が、くわえ煙草で、まっさらのキャンバスに向かっている。

絵の具をパレットにおとす。

ペットボトルの水を頭にかけて、気を入れる。

再び煙草を吸う。

小ビンのウイスキーをグビリといく。

キャンバスに対峙する。

再びペットボトルの水をかける。

鋭いまなざしはあいかわらず。

再び、タバコ吸う。。。


・・・っていつ、絵を描くんだよっ!笑


インタビュー内容も最高。

独自の絵画論から人間論、宇宙論に至っていくんだけど・・・たまらんわ、もう。

「太陽のない宇宙、オビドス」。「狂った人間こそが・・・」。etc...

言葉にするとおもしろくもクソもないんだけど・・・瀬古が言うと、おもしろくってしかたない。

未亡人のおもしろさもたまらない。台詞がオモシロイだけじゃなくて・・・雰囲気、しぐさでも可笑しみを湧かせる。いや、雰囲気だけでも充分なのかもしれない。

登場人物のすべてが、可笑しくってたまらない。。。

そんな感じで、爆笑じゃなくて、クスクスって感じの・・・笑いが身体から、にじみ出ちゃうような可笑しみを覚えながら芝居が進んでいくんだけど・・・ラスト近くになって、ものすごく安易にまとめようとする節が出てくる。「ええーーーっ!」と感じてると、前のテイストに戻ってくれる。そしてまた、「そう来ちゃうのー!?泣」と思わせておいて、また戻る。

ラスト・・・すごく良かったです。

あっそうそう。

壁に貼られた瀬古の略歴&作品。

芝居前に観てもよし、芝居後に観てもよし。

のほほんまったりでいるようで、緻密な計算が為されていて、手抜きの無い仕事、してるんだよなあ。
『希望』 -チェ・スンフン×日本人俳優-

『希望』 -チェ・スンフン×日本人俳優-

劇団チャンパ

d-倉庫(東京都)

2012/03/14 (水) ~ 2012/03/15 (木)公演終了

満足度★★★★★

キクなあ。。。
会話のない舞台。

抽象的な身体表現&メタファにあふれていて、最初は、面食らったが・・・。

開演30分くらい経った頃。

舞台上で繰り広げられているものに対して、地獄絵図のように重苦しく、鳥獣戯画のように軽妙に「人間そのもの」を表現してるなあ、と感じ始めてから、グイグイ引き込まれた!

舞台上で繰り広げられる世界に、ズッポリズブズブにひたりきった!

そこからの90分。あっという間に感じた。この手の舞台では、初めてかも。


この舞台は、韓国の演出家チェ・スンフンさんが、「説明」に書いてあるようなテーマを、役者さんに投げかけて、それぞれのシーンを作り上げていく・・・という作り方をしたらしい。

それらのシーン。

これは、観る人それぞれで、感じ方もおもしろさも違ってくるんだろうなあ。

「正解」を探るんじゃなくて、身近な人々や街の風景を想起したら・・・とってもリアルになった。 ま、ボク自身が持ち合わせている「業」や「欲望」「生き様」そのものなのかもしれないけどさ・・・「自分のことはさて置いて」のほうが、気がラク(笑)

チェさんの用意する「正解」はあるんだろうけども・・・それぞれが、何かを感じ取って、人生の色付けに使えたら、それでイイと思った。

アフタートークでは、謙遜の言葉が連発した役者さんたち・・・。

その身体表現、すばらしかったです!おもしろかったです!脳に身体に・・・ビンビンきました!!!

ネタバレBOX

身体に養生テープで書物を張り付ける男。でも、内面に浸透してないあたり・・・ボクみたいだね。

いろんなものを欲しがる女。でも、欲しいものが多すぎて、挙句の果て、なにが欲しいのかもわからなくなって、結局なにも残らない・・・ボクはそうじゃない、と思いたい(笑)

欲望のまま生きる女。結果、訳わからない状況に・・・そんな時もあるよね。

禁欲的で有りたいのに、袋小路に迷い込む男・・・そんなもんだよね。


作られた知識・情報から逃れようとしても・・・それらは結局、誰かが引き継いでしまう。同じことの繰り返し。

純粋無垢で、希望にあふれた赤ん坊だって、育てるのは今を生きる人間だから。

芸術や宗教だって、所詮は気休め。

ま、芸術とは?宗教とは?なんてどうでも良くて、「人生、寝て食ってヤッて、チョン」で充分って思いもあるにはあるんだけど。


それはそうと・・・


トイレからキャベツが出てきちゃった時は・・・唸ったなあ(笑)


あと、白塗り(←親しい人の骨粉を塗ったくってる状況?)って、凄いわ。

この『希望』を観て、初めて白塗りが放つ力強さに酔いしれた。
荷

東京演劇アンサンブル

ブレヒトの芝居小屋(東京都)

2012/02/24 (金) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★

思いがめぐる好演。
「浮島丸事件」を描いた作品。

近現代史の日韓・韓日関係を描いた芝居って、「日本人として反省し、しっかりと考えたいと思います」的な感想を喚起するものになりがちだけど・・・この芝居は、さらにその一歩、前進したもののように感じました。

武蔵関は、観劇以外に行くことはないので・・・ちょっと早めに家を出て、二郎系ラーメン店「いごっそう」へ(駐車場空いててヨカッタ)。味噌つけ麺を堪能。翌朝の朝食用に、「豚めし」をお土産に。

会場は、ブレヒトの芝居小屋。あいかわらずシブイ構えの建物。公演を知らせる幕が、建物にかかっていました。この2012年に、この幕・・・なんか新鮮な感じ。

受付を済ませ、ロビーで一服。

濃いコーヒーに口をつけながら、公演パンフレットを一読。
文字数・内容ともに充実したパンフレット。公演前に読んで、肩の荷を下ろして観劇するもよし、観劇後に読んで、じっくりと芝居を反芻するもよし。

東京演劇アンサンブルのパンフレットは、再読に値する読み物。
500円と迷うことのない価格なので、ぜひ!

靴を脱いで、芝居小屋へ。


すごい。。。


自前の劇場とは言え、ここまで大掛かりなセットを創るか、普通。

客席も、どこからでも観やすいように創られている(と思う)。

大人な観客が多いので、椅子席ではなく桟敷席へ。

桟敷席であぐらをかくと、なんとなく江戸時代の芝居小屋に来たような感じ。
平成中村座も、こんな感じで一度公演してみてもいいんじゃないか?なんて思ってしまうくらい「良い雰囲気」。

この桟敷席、座るのに躊躇するような作りになっているんですが・・・おすすめです。背もたれもあるので楽です。あと、役者とビシバシ目があいます(笑)

芝居は、「説明」の通り。

「この手の芝居をやるってことは、どうせ左巻きっぽい内容なんでしょ?」と忌避するなかれ、という芝居でした。

登場する「今を生きる」韓国人は、サムスンや現代を大メーカーに仕立て上げた2012年の韓国人の感性を持ち合わせていました。

過去を非難し、過去を謝罪する。

それだけの時代(そのこと自体は必要なことなのですが)から一歩進んだ「向き合う」時代になっていくんだな、いや、もうなりつつあるんだな。。。そんなことを思う芝居でした。

なんか青臭いけど、芝居を観ながらジョン・レノンの『Imagine 』を想っちゃった。

このまま日本が没落していくとしたならば、ボクら日本人に、どのような境遇が待ちうけているのだろうか?きっと隆盛を誇っているであろう中国は、日本をどう扱っていくのだろうか?

なぜ、生まれた国が違うということが、ここまで境遇を変えてしまうのか?

国と国との「上下関係」って、経済力だけなのか?

いろんな思いが巡る芝居でした。

来月の渡韓で友に会う時までには、ちょっとだけでもボクの思いが形を成していればイイなあ。

最後に・・・字幕は(この芝居では韓国人役者が2名参加しています。母国語での芝居です)、日本語だけじゃなくて、ハングルを添えた方が雰囲気が出るような気がします。

ロボット

ロボット

劇団三年物語

シアターサンモール(東京都)

2012/02/16 (木) ~ 2012/02/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

やっぱり良かった劇団三年物語。
うまい!

とにかく演技がうまいなあ。。。

馬渡直子さんが達者なのは、『SIS』で知ってたけど・・・みなさん、本当に良い演技をみせてくれる。
劇団としては休止らしいけど(←すぐ復活してくれるよね?)、それぞれの「次の公演」が楽しみです。

あと、ものすごく練られてるんだけど、シンプルに見せる舞台セットもセンスある!ものすごく「空間」を感じる舞台セットでした!

例えが古いけど、ガンダムとかエヴァンゲリオンのような戦闘モノではあるんだけど、それだけじゃない。

腰が砕けるようなギャグも散りばめられてる。こういうベタなのを、この芝居に放り込んでくる・・・なんかスゴイ!笑

芝居に勢いがあるし、登場人物(登場ロボットも)が、かわいくて、いとおしくて、お調子者がいて、背中を押してやりたくなるヤツ、いろいろ登場してきて・・・でも、それぞれがしっかりと性格付けされてて・・・やっぱ力作だよなあ。

勢いがあって、熱量強烈な舞台に接して、語弊があるかもしれないけど、早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエで観てる気分になっちゃった(←良い意味で使ってます)!

正直、万人受けする設定の芝居じゃないとは思うんだけど(ボクも、一昨年、アフリカ座の『蒼穹のファフナー』を観るまでは、この手のドラマは超苦手だった)、「喰わず嫌い」「近未来戦闘モノ嫌い」を克服するに抜群の芝居だと思います!

人気劇団なので、今からのチケット購入だと後方座席になるでしょうが・・・大丈夫!シアターサンモールは、(嗜好にもよるけど)後方座席の方が観やすい劇場。L列以降の座席がイイんじゃないかな?きっと最後列でも、充分に楽しめると思います。

あと、この公演は再公演。前回公演の脚本が売られていたので、比較してみたくなって購入したんだけど・・・うん、こういう比較はおもしろい。
「ここを変えたのかあ」「ここはイジらなかったのか」等々・・・帰りの電車内でも楽しめました。

その他もろもろは、明日、追記します。

ネタバレBOX

まさかまさかの公演時間、3時間45分(途中休憩15分込み)!

19時に始まって、劇場出たの23時!

夕食をとってから見た方がイイぞ!笑

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