長寿郎が投票した舞台芸術アワード!

2018年度 1-10位と総評
コーラボトルベイビーズ

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コーラボトルベイビーズ

第27班

出来が良かった(^-^)

3つの物語が綺麗に収束し
また舞台セットも3つの話に重ねながらも
面白く味のある見せ方をしていて好印象~♪

サスペンスというかミステリーな物語で
先が気になる展開はバランスが良くて楽しめた
2時間10分もの長丁場ながら
長さが気にならなかったです(^-^)
妙に瓶入りコカコーラをよく飲んで
コーラの看板もあって・・・提携してるのかしら(^-^)

それはさておき
5人兄弟の子供時代から成人過ぎまでの時間経過を
3つに区切って見せる手法は
一歩間違えると難解なものになりやすいのに見事にバランスとっていました

また兄弟たちの父親~これがまぁ凄い駄目人間~(笑)
これを役者さんが見事に再現していて巧みでありました

ナレーションの入れ方や
動画の使い方
舞台美術の綺麗さは強く記憶に残りました

普通な葬式をして欲しいと願うクズ親父に
嫌がらせで言っていた正反対のラストを提供する子供さんに納得でした
わけのわからないオブジェに遺灰入れて
兄弟みんなで囲んでコーラを飲むんだ~と
再現したのが強印象(^-^;)
~ちなみにプロローグでも兄弟揃ってコーラを飲んでて
繰り返しの演出もGood

ほんと面白かった~♪

おとながたり

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おとながたり

ハグハグ共和国

開演前からの丁寧な応対と
キチンと開演時間を遵守している姿勢&ほっこりとした物語に
星数は~満点だったなぁ~(^-^)と

ただ最前列で観ていたのだが
理想としてはヤヤ後方の方がセット全体を見渡せて良かっただろうなぁとか
思えた作品
今結構話題の上位を占めているであろう
「VR」=仮想現実を引き合いに出してて
自分のSF心も刺激されました~♪

現実時間の100年越えした古い館をベースに
来訪した人間の過去の記憶をVR再現するという話でした

人造カノジョ~あるいは近未来のフランケンシュタイン~

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人造カノジョ~あるいは近未来のフランケンシュタイン~

劇団鋼鉄村松

う~みゅ 面白かった(^-^)

あぁ小劇場系な
ありそうなセットに衣装にキャラで
ふーん王道やなぁとか思わせといて・・・・
自分的に大変受けたなぁと強く感じた1時間50分
中盤過ぎ位で退席した方がおられたが・・・
この作品はラストで役者さんが頭を垂れるまで鑑賞しないと
とかは思えたなぁ

ゲーム筐体である彼女は
3Dプリンターで人工細胞をベースに作られた体に
電子頭脳をセットされた身体です
外部入力用には特大USBジャックを背面?後頭部?に接続する仕様でした

全体にブッ飛ばすギャグストーリーのくせに
ラストにハードSFもってくるのと
妙に実話感の篭った
*なぜ彼女となった女性は元彼との思い出を語るのか*
=私の全てを知って欲しいから=
という恋愛ものの深い話も押さえてて
なかなかテンポ良く
辻褄の合わないとこー御都合主義ー無く
上手に作品纏めていたなぁと感心しきりでありました
開演時間も守られてて自己採点で減点無かったんで
星数は5つですわ

でもやっぱりSFは出尽くしてるよね~とかは思えた
映画でいうと「ときめきサイエンス」とか
「D.A.R.Y.L.」・・DVD化してないようですね良作なのに・・・
漫画だと「フェザータッチオペレーション」みたいにアイデアは古いやなぁ
ちなみに作中では言っちゃってるが
ベースのゲームは「ラブプラス」だす
伝説の木での告白~系ではない&R18でも無い(当然)
ちなみにBookOffから何か提携ブツでも貰えそうな作中扱いは受けました

開演前のBGMは聖飢魔2で参考になりましたわ♪

エンゼルウイング シングルウイングズ

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エンゼルウイング シングルウイングズ

Sky Theater PROJECT

ストンと腑に落ちる話でありました

わかりやすい展開で先が気になり眠気も起きんかった

リアルに劇中で飲み食いして
舞台セットもリアルに出来ていて物語の世界に引き込まれました

まぁ平たく言うと細かい とにかく いろいろと細かい・・・
作る側は そりゃあ大変だろうが
自分的には そ~ゆ~細かいとこ大好物(^-^)
食いつきましたわー
る~みっくワールドの「炎(ファイヤー)トリッパー」とかを思い出しました
作中でいうなら「地震(クエイク)トリッパー」とか言えそうですね(^-^)

不思議な話ではあるが
納得のできるキーも出したりと綺麗なSFにしていてツボでした

前説博士も座の温め・・・なんとかしてて
開演までの時間を調整してたりして
せっかくの博士なんだから並行世界の説明とかしてみても
面白かったかもなぁ~♪ と

さて自分の惚れた(笑)細かさですが
各人の衣装に地震による世界の変化で電気店の棚のモノの移動やら
釣り大好きな主人公の父が机から取り出す疑似餌ケース(であってますよね)とか
衣装に小道具と
とにかく細かい所に配慮がなされていて巧みでしたー

しかし あれだなぁ・・・
子宮切除しても卵巣の凍結とかして代理母で
海外とかから精子でも購入すれば子供は作れる可能性はあると思うなぁ・・・
(まぁ普通に結婚して旦那とーが理想だろうが)
ちなみにリアルな数値データを述べるなら
だいたい1クラス35名中に一人は体外受精児になってるんですわ

Sing a Song

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Sing a Song

トム・プロジェクト

杮落としでしたね・・・・観劇日(^-^)

自分の信念に基づいて時代の波も何のそのと
猪突猛進大驀進する女性主人公に好感が持てた快作

戦中・戦後を生き延びた女性の強さは
某文豪の映画とかでも表現されてたなぁと思い出したりしました~♪
淡谷 のり子さんの戦中から戦後にかけての話ですねー基本

中心が主人公からブレない分
周囲の状況の推移とかがわかり易かった

基本としての舞台転換時の暗転中に
上手にナレーションを入れて時代や年月を話す手法は
とても観客に丁寧でわかり易い=もっと広まっても良い手法と思うんだがなぁ・・

あなたの名前を呼んだ日

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あなたの名前を呼んだ日

ふれいやプロジェクト

漫画「ぢごぷり」~「地獄から来たプリンセス」を思い出したデス

う~ん生まれた赤子の育児に振り回される母親の苦悩と慟哭が舞台上に
見事に表現されてて凄かった~!

でも明るい話やキャラクターに
テンポの良い台詞の応酬や劇団俳優や主宰の言動
いろいろと重くなる話を見事に明るくもってった手腕に拍手~と
思えた1時間45分程の作品
いやぁ子育てに迷走する若い夫婦がリアルに表現されてたなぁ・・
よい加減での手抜きや人を頼るコトなど考えも出ないんだよなぁ・・・

自分の理想の姿に追いつけない母親像が琴線に触れましたわ

劇団主宰さんの妙にリアルな台詞は身が入ってたなぁ(^-^)と

現実の主宰さん演じるNSさん
子宮摘出で子供が望めない身体に・・・との話
女性は生物の基本ながら~卵は経年劣化してくから・・・
若いうちに卵子の凍結保存とかはしといた方が・・とか思うけど
少子化対策に国が後押しとかすれないいのにねぇ
うん作品と話がズレたな

強烈なファンを持つロックバンドの夫婦も
主人公夫婦と同じ出産ながら
マイペースで なんなく子育てしてる感あったし
その感じで主人公新米ママさんが
そういったコトを相談とかまったくしないのはチョイ
不思議でありましたなー
そんなこんなでも
面白い作品であったので星数はオマケってとこであります

舞台基本は黒い素舞台でした
アンケートはペン付き

しかし別れたい不倫の店長との話
落とし処は結局・・なトコも上手でした(^-^)

子供のためのシェイクスピア「冬物語」

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子供のためのシェイクスピア「冬物語」

華のん企画

台詞回しを注意しながらも
現代風な表現なども随所に取り入れて
なかなかに楽しい舞台表現となっていました
開演前には歌のサービス(イエローヘルメッツ)などもあり
楽しかった2時間20分(15分の休息あり)全2幕
演者さんたちの格好の
基本は有名な宮沢賢治さんの写真みたいな
黒い帽子にコート姿で
脱いで登場人物に早変わりとか
黒いままで黒子の行動と上手に使い分けてて
理解し易かったデス

拍手音とかも使い方上手でした

進行役は赤顔で身長1mぐらいの
手持ち人形さんでした

客層は年配の方々が多かったかしらねぇ

シェイクスピアには珍しく(^-^;)
とても気持ちの良いハッピーエンドではあるのだが
妻の不貞を疑う物語最初の方の王の放言は
なんとも病んでるなぁとか思えたねぇ・・・・・
そこも面白おかしく演者さんたちの
突込みがユニ~クで楽しかったケドね

会津藩家老  西郷頼母

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会津藩家老 西郷頼母

劇団め組

う~ん見せ方が上手だった・・・・
でも開演時間は5分遅れてた・・・1時間50分の作品

何というか出来が良くて
自らの矜持を曲げて・・・おまけして星数はフルにしました(^-^;)
舞台セットは中央の障子と左右の屏風風なトコなど
シンプルながら~登場人物の衣装はしっかりと当時の和装を再現しているようで
そのキチッとさが間近で見るヒストリアのようでした・・・

殺陣やアクションなどは無く
会津城の攻防も遠くの方での砲撃音などで再現され
会話が中心の劇でありました

激動の会津藩と
その終焉での殿と家臣の再会は史実な分
何というか よりドラマチックでした

それにしても会津の侍集は
熱血で短気やなぁとは感じました・・・白虎隊とかね

客層は高齢の方々が多く
男女比はトントンでした
終演後の零れた会話からも
感動できた~良かった~の声がよく聞き取れました=同意見(^-^)

享保の暗闘~吉宗と宗春

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享保の暗闘~吉宗と宗春

雀組ホエールズ

うん 楽しめた=劇団コンセプト通りに
小劇場の楽しさが伝わってくる舞台でした
前説からの流れで一気に物語りに引き込み
2時間10分近い長丁場ながらも
眠気も飽きも来ずに楽しめた作品でありました
イメージ的には漫画「キングダム」みたいかな
史実の隙間を舞台の面白さで埋めるような感じっすね

しかし劇団員3人で・・新参入=新人さんが・・・・劇団内最高年齢<55歳>
というのには笑ってしまったが
なかなかに存在感のある
8代暴れん坊将軍を演じられておりました
(照れながらも愛馬に跨っての初登場シーンも強く印象に残りましたわ)

新撰組後日譚~SAMURAI達の挽歌

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新撰組後日譚~SAMURAI達の挽歌

劇団め組

殺陣の見せ方も
幕末の動乱の流れも
スッキリと判り易く舞台上に載せてくれてました

それに舞台セットはシンプルながら
小道具としての衣装などは丁寧に仕上げられ
草鞋での殺陣とか
武士の礼儀としての
座する時の刀の置き方や向きなど
細かいところが手抜かり無く表現されていて
心地の良い舞台でありました(^-^)

総評

動画で観ようと思ってる舞台の消化も出来てないなぁ・・・

でも 興味のある作品は何とか観れたかなーと

あと~やはり小劇場は徐々にではあるけど
熱量というか勢いは下がってきてるかなぁと思える

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