時代絵巻AsH 其ノ拾六『赤雪~せきせつ~』
時代絵巻 AsH
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2022/12/14 (水) ~ 2022/12/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
滅びの美学、堪能しました
もっと昔から灰衣堂さんの作品に触れられていたなら歴史の事をもっと好きになっていただろうに
戦国の世、その中心に身を置きながらも決して戦いを好んでいたわけでは無かった武田勝頼
聡明でありながらちょっとした判断ミスで簡単に味方の命を失ってしまう波乱の人生、観進めるほどに心が痛くなってきます
戦況がうまくいっている時より行き詰った時こそ取り巻く人物の人間性が浮き彫りに
どの人物がどの様に立ち振る舞っていくのか片時も目が離せませんでした
小劇場の枠を超えた時代絵巻には毎回唸らせられます
Infinity
ハグハグ共和国
萬劇場(東京都)
2016/09/07 (水) ~ 2016/09/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
わずかな生命を前提に生きる人々
恋愛をした時、その瞬間から一気に世界が変わって見える。
いつもの風景が輝いて見えたり、自分が世界の主人公の様な気になったものです。
もし、死を宣告された場合も一気に世界が変わって見える。
ちょっと考えたら当たり前の事に今さら気づかされる、というかイメージして一緒に考えてしまう舞台でした。
落胆の先に見える世界が自分にはどんなものか、その時にならなければやはり解りませんが、劇中とても心に響く台詞があって、何だか救われる言葉だなーとお土産に持って帰ってきました。
なにより今、生かされている幸福をつくづく認識させてもらい心が洗われます。
案内時からすでに優しさが伝わってきて大好きになってしまう劇団。
ホシノヒト
演劇企画アクタージュ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2021/09/23 (木) ~ 2021/09/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
今回も会場案内人は主催・作・演出の大関氏。
もはや演劇企画アクタージュ名物といっても良い“ほのぼの光景”なのですが、本当にこの方は「感じが良い人」。
わざわざアンケートを取ったりしなくても、この方が与える良い人な印象はもはや鉄板!
そして作品がこの大関氏から作られているという事を意識して観るとプラスαで面白く感じるのは私だけだろうか(一定数いると思う)
星降るペンションを舞台に冒頭はほんのりコミカルテイスト
からのSFファンタジー。
しかし話がさらに進んでいくと過去の殺人事件話が浮き上がってきて、何やらきな臭く・・・
そう、私はこの温厚な大関氏が意外とブラック(クリエイター)な一面を持っていると睨んでおります。
ファンタジーに光と影、このブラックが差し色になっての面白味。
2021年現在と因縁の1994年
アイデアが膨らむに連れ、役者さんの人数をもう少し多く、なんて思いもきっとあったのではないかと想像したりするのですが、7人の役者さんがフルに奮闘されてのパラレルワールド。
頑張っていたなぁと・・・エンディングも切なくエールを送りたい。
スナイパーズ
とくお組
新宿シアタートップス(東京都)
2022/12/07 (水) ~ 2022/12/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
日本で一番殺し屋の似合う街といえば、やっぱり新宿!
実際にその新宿街を見下ろす位置にある劇場「シアタートップス」
すぐそばには新宿区役所通り
この劇場でしか観ることの出来ない光景
この劇場でしか得ることの出来ない臨場感
まさにこの劇場での公演が運命付けられた作品
考えた人は相当計算高くて遊び心も豊富そう
そしてリアルタイムに標的が新宿(ここ)に近づいてくる!
この時間経過がもの凄く面白いのだけれど、殺し屋の皆さん ちゃんと仕留められるのか段々心配になってくる
何故に殺し屋の味方かって・・・だってこの作品、おじさん共感率90%を確実に超えていると思う(笑)
夏の砂の上
ハツビロコウ
「劇」小劇場(東京都)
2021/09/21 (火) ~ 2021/09/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
素晴らしい公演でした。
何が素晴らしかったか、のひとつとして普通こんなに淡々とした序盤であれば退屈を危惧してしまうところ、それがもう全くの逆。
赤子が見るもの見るものを猛烈に吸収していくかのように、彼等の置かれた状況、人柄や心のひだまでもが確実に深く染み入ってくるのですからもうたまりません。
程なく劇中と交流したくなるくらい彼等は身近な存在になっていき
流れてゆく日々、自然と生まれてくる興奮感がとても心地良かったです。
渇ききった夏の長崎、全編を通して水不足の状態。
不幸な出来事も多いし、全くもって冴えない生活風景ではあるけれど、それでも人は決して枯れはしない。
痛いけれど、生きていく事をとても愛おしく感じずにはいられなかった。
事前に記載されていた旗森さんのレビューを拝読し観る前の参考にさせて頂きました、
ありがとうございます。
確かに台詞が通ってこなければキツイですし伝わるものも伝わりませんね。
私が観た回にはしっかり届いていたので意識的に良くなっていたとも思えますし、もしかするとですが一部通りにくい座席のラインがあるのかもしれません。
本当に良く出来た脚本ゆえ今後、他所で公演される事もきっとあるでしょう
それであっても私にとって本公演が唯一無二の原型版として刻み込まれて大満足です。
美々須ヶ丘
fukui劇
劇場HOPE(東京都)
2022/12/14 (水) ~ 2022/12/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ミミズフライヤーそのものなグロシーンこそなかったものの、それに匹敵する異色作で間違いはなかった
小さな会社内のコミュニティー、そのリアルにしてやらし~い部分を更に濃縮還元した描写に思わず笑ってしまったのは、言葉のチョイスや演出の巧さに加えて役者陣がイケてるルックスだというのもあったかも
どんなにイケてても性格がこれじゃ台無しじゃん みたいな
逆にこんな毒キャラを演じ切った役者さんたち、凄いと思う
しかもそれだけにとどまらず後半の展開が・・・
まるで二重人格作品
うっかり石をどかしてみたら毒虫がゴソゴソ蠢いていた感じというか
いや「やっぱりいたか!」と予感していたかも
刺激的な作品を欲している方にお勧め!
晩餐
タクフェス
サンシャイン劇場(東京都)
2023/12/08 (金) ~ 2023/12/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
東京初日を観劇
会場に入ると既に前説というかトークが
宅間孝行さんのトーク力はベテラン芸人級、さすがに手慣れたもの
会場をしっかり温め、今回のセットはタクフェス史上最もお金がかかっているそうで何やら有難く思えてきます(笑)
作品の前半はコメディータッチ、役者さん達には華があるし笑いに溢れるものだったのが後半では仕込まれていた伏線が猛然と立ち上がり力業でドラマチックな展開に変貌
特に宅間さんと永井大さんの力業が凄いものだから、もうこれでもか~!ってくらい揺さぶってきます
公演後は恒例のダンスタイム、その後にはSPカーテンコール(全員揃ってのトークショー)
前説は含まず3時間越えでしたが隅から隅まで存分に楽しめる内容、これぞエンターテイメント
タクフェスの「腹八分目では決して帰さない」精神がホント大好き
わたしを、褒めて
旋風計画
ザ・ポケット(東京都)
2016/10/26 (水) ~ 2016/10/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
冒頭は、ある女優の腐乱死体の現場から
とにかく脚本が超絶面白い。
多重構造になっているのに、すごく解りやすい。
解りやすいが故にどれだけ巧い脚本であるか、より実感できます。
冒頭の女優の死体は誰なのかラストまで明かされません。
謎解きでありながら、しばしそれを忘れてしまうくらい興味深い、女優やスタッフたちの思惑が渦巻く演劇制作現場を目撃できます。
バカから醒めたバカ
INUTOKUSHI
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2016/03/05 (土) ~ 2016/03/11 (金)公演終了
満足度★★★★★
見ごたえあるコメディー
いい感じの下品さで終始笑えた。
思考停止した人の脳内って本当にこんな感じなのかも。
コストパフォーマンスの良い公演だと思いました。
「66~ロクロク~」
円盤ライダー
シダックス カルチャービレッジ6階(東京都)
2016/10/08 (土) ~ 2016/10/10 (月)公演終了
満足度★★★★★
演劇を超えた演劇
過去にはカフェやホテルラウンジで公演しているそうで、その場合、店の雰囲気や装飾品がそのまんまリアル舞台美術として機能するだろうが、今回はこの場所、非常に不利ではないだろうか。
入室して、まずそう思った。
無機質だし、特に舞台照明もなく、天井のLEDが部屋全体をまんべんなく照らしている。当然音楽も無し。
近代オフィスのお洒落さはあるが、あまりにもリアルな空間すぎて、とても演劇を鑑賞する雰囲気ではない。
ステージ予定スペースにはテーブルも無いのだから会議モノじゃなさそうだし。
結論から言うと円盤ライダーはこの不利な状況を、全て身体ひとつで覆してくれた。
開演。ドヤドヤと入ってきた役者さん達。
どうやら男達は、協力し合って会社を設立し、このオフィスを手に入れるところまで漕ぎ着けたようである。
全員が達成感で高揚しハイテンションである。
私は冒頭からハイテンションの芝居はちょっと苦手で、どうしても一歩引いてしまうクセがある。(世界観に入れた後なら全然OKだが)
たとえ最前列であっても座席と舞台の境界は明確で、距離を勝手に感じてしまう。
なのに本作では距離など意識することは無かった(できなかった)。
舞台と客席の境界は存在せず目の前、後方の夜景、ガラスパーティション、倉庫、とにかく会場のすべてを味方にして役者のパッションが炸裂する。
客イジリなど一切無いのだが役者熱が力づくで演技の世界へ巻き込み、そして完全に引きずり込んでいく。
よく体感型というが、これもまさに体感型である。
ストーリーは当然存在するが、それよりも役者ひとり一人の生きざま、人間そのものを観てくれと言わんばかりのガチ魂。
こういう演劇を何歩か超えたようなスタイルは何と表現すれば良いのだろうか。
企画力+実現力+演技力そして熱い役者魂。すべてが揃わなければ不可能な公演。お薦めするしかありません。
あっ、あとすいません。この公演コメディーです。
「紅一点」
演劇ユニット「みそじん」
ステージカフェ下北沢亭(東京都)
2021/12/15 (水) ~ 2021/12/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
3部構成、全てのパートに代表の大石ともこさんが別役で出演されていましたが、コレ事前に知っていなければ全く別々の女優さんだと信じ込んでしまうくらいに、演じ分けが見事。
芸人 柳原可奈子さんが様々な女性になり切った面白味に通じているかも。などと思いつつ、その完成度、女優としてのポテンシャルがめちゃ高い。
「紅天女」を演じたわけではないけれど、まさに「ともこ・・・恐ろしい子」といった感じ。
マンション3室で繰り広げられる3種の人間模様。
もう自分もおじさん、おばさんかなぁを意識しだす年代には、琴線をくすぐられまくるであろうニュアンスの嵐。
ヘンテコな状況にしろ、修羅場にしろ、いつの間にか場面をめちゃ面白い空気に変えてしまうコンビネーションの良さ。
これが今回限りの座組である事が非常に勿体無くて、それ故そんな巡り合わせがこの上なく贅沢に思える舞台でした。
笑いだけでなく熱い女優魂も伝わってきて・・・何というか、感動した。
「ガラスの仮面」を引き合いに出したのは満更でもない、と思えてくるのでした。
アベベのベ 2016
劇団チャリT企画
こまばアゴラ劇場(東京都)
2016/06/08 (水) ~ 2016/06/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
千秋楽観てきました
政治に対する関心の度合いも人それぞれ。
関心があっても立ち位置や方向性はいろいろ。
いろいろと価値観の違う人達が生きるためにつくり出すカオスな空間。
政治的観点もさることながら人間ドラマとしてかなり上質な公演だと思いました。
超科学戦闘機スーパーホーク1号の着陸(再演)
劇団鋼鉄村松
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2022/12/08 (木) ~ 2022/12/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
悪の組織と正義のヒーローが戦う壮大なスケール
ファミレスの仕事に忙殺される一般社会の世界観
その他にもヒーローご自宅における艶っぽい(笑)プライベートスペース等々
シアターミラクルのステージ空間がもう変幻自在なのだから演劇っていうのは本当にすごい
物語(人生)の波に心地よくのみ込まれました
科学戦隊というか、こういう系統のジャンルが得意な劇団さんらしく台詞中の論理に妙な説得力、ヒーローの適正とか…なるほどなぁと面白い
意外だったのは終始可笑し味に溢れた作品だった事
噛みしめるとそこから滲み出る苦味とか色んな広がりがあって実に豊潤
主人公を筆頭に色んな人生を観ることができて見応えたっぷりでした
サブマリン
マチルダアパルトマン
北千住BUoY(東京都)
2022/12/08 (木) ~ 2022/12/14 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
「青いサブマリン」の回を観劇
入場するとそこはもう「サブマリン」のイメージ、
水中を連想する揺れ動く薄明りの中、浮かび上がる舞台
どうなってるのこれ、めっちゃカッコいい!
出来る事ならこの舞台美術を眺めながら暫しアイスコーヒーでも飲んでいたい
セットはアパートの一室そのものなのだけれど、作品の世界観と相まってすごく良い美術セットでした
公演会場の「北千住BUoY」は初めて
広くて外からは想像できないくらい内部がめっちゃオシャレ
このところ立て続けに劇団&劇場の相乗効果を感じる事ができて何とも良い流れです
長年付き合ってきた彼氏と別れようとしている彼女
「オイオイこんな優しい男、中々いないと思うよ
貴女、これを逃すと行き遅れるよ!」これは私の心の声、細木数子か
そもそも既に冷めているからこその態度なのだけれど、あ~っもう!勝手におせっかい心が湧きあがってヤキモキしまくり(笑)
どこかの誰かの生活を覗き見るようなアパルトマンシリーズ
ヤキモキしながらも中々こちらの気持ちは届かず(当たり前か)何だかおかしな展開になっていく様は、ただもう笑っちゃうしかなく
あぁ気付けばすっかりアパルトマン式覗き見に夢中になってしまっていた
面白かったです!
償い
teamキーチェーン
d-倉庫(東京都)
2016/12/01 (木) ~ 2016/12/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
想像力を駆使させる恐怖
悪ガキだった頃の名残がある元同級生たち。
それぞれが好きなように生きており、各自の生活のピースが小気味よく繋がっていきます。
どの演出効果がそうさせているのか分からないのだが、そのピースのひとつひとつに邪悪な「何か」が息を潜めているような気がしてなりません。
結局、その正体を知りたいが為に集中力が高まり、どんどん舞台にのめり込んでいってしまう感覚が新鮮でした。
若者の爽やかさとミステリーのコントラストも魅力的です。
表現手段として暴力的なシーンを露骨に観せる事は無いのですが、確かに存在する残酷さの輪郭がハッキリと頭の中で形を成していき得も言われぬ恐怖がジワ~ッと襲ってきます。
何だかすごく償いの度合いが不平等で理不尽だなーと思いながらも、ラストに向けては鳥肌が立ちまくりでした。
観終わった後には心地良い疲労感。
舞台ならではのサスペンス、こわ面白かったです。
位置について
かわいいコンビニ店員 飯田さん
シアターノルン(東京都)
2016/11/30 (水) ~ 2016/12/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
保育の“生”現場
全員の保育士が出揃った頃には、既に意識は劇中の真ん中に引きずり込まれていた。
彼女らと共に笑い、悩み、憤慨し、また笑って、そして考えた。
何だか保育という仕事の厳しさを身をもって体感した気分です。
疲労と経済的生活苦に抗い、笑いあえる程に保たれているチームの和も、不意に吹き付ける突風にバタバタとバランスを崩していく。
能力の差や教育方針の違いこそあれ誰も悪くなんかない。
それぞれに素晴らしい人間力だと思う。
がんばれ保育士さん。
舞台が終わっても自然と見えてくる、これから先の彼女らの生活と別れを告げるのが、とても名残惜しい気持ちで帰路についたのでした。
SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】
壱劇屋
王子小劇場(東京都)
2016/04/06 (水) ~ 2016/04/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
面白かったー
通常アナログ感のある演劇をデジタル映像を3次元化した様に魅せる技術がすごい。
しかも視覚化の難しい設定なのに、演者のパフォーマンスと音と照明で説得力があるものになっていた。
これだけのものを創るには、相当頭と体力を使うんだろうなーと余計なことまで感心してしまいました。
裏の泪と表の雨
BuzzFestTheater
ウッディシアター中目黒(東京都)
2016/12/08 (木) ~ 2016/12/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
生き生きとした人物像
体臭や安物の香水が臭ってきそうな程、人物がリアル。
実際、舞台であるお好み焼き屋はお好み焼きの匂いが漂い、場末感も含めて完璧だし飲食や喫煙は全て本物。
細部にわたってリアルを追求していた様に思えます。
そして人物。方言効果もあり人間味溢れる人物達。
そもそも役者さんそのものに味のある人が多いのではないかと思いました。
今まで人の表層から「それは間違っている」「そんな事をする奴は悪人だ」と言い切ってしまえたものまでもが、そう単純ではない事を思い知らされました。
あいりん地区の不器用な人生模様、深いなーっ。
ぼくはだれ
RISU PRODUCE
小劇場B1(東京都)
2016/04/20 (水) ~ 2016/04/29 (金)公演終了
満足度★★★★★
空席が本当にもったいない!
難しい内容かと構えて挑みましたが取り越し苦労でした。
実際の取調べを傍聴しているようでとても理解しやすいし、
小さな劇場だけにより緊張感が伝わります。
観終わった後、心から警察のお世話になる様な事にはなりたくないと思いました。
いしだ壱成さんは不幸な役どころがピッタリはまっていました。
7 Nana
JOE Company
ザ・ポケット(東京都)
2021/09/30 (木) ~ 2021/10/11 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
誰もが知るところの名作には『ヤクザ&クリスチャン』や『ヤクザ&女子高生』など、およそヤクザとは縁遠い組み合わせ作品が、
そして本作「7-NANA―」の場合は『ヤクザ&保育園』
保育園・・・これ、縁遠いにも程があるでしょ(笑)
何故、よりによってヤクザが保育士に?というツッコミも含めて非常にバカバカしいが、この「バカバカしい」って最高の誉め言葉じゃん!ってくらいに馬鹿面白い。
女性客にとってはプラス“ギャップ萌え”といったところか。
時節柄、笑うにも飛沫を気にしてひと苦労。ですが、もう可笑しすぎて腹が痛い。
厳めしい大のオトナ、そして技量や哀愁も備えた大のオトナ達が、これだけの熱量をもって笑わせにかかってくる醍醐味たるや。
あれ、もしやこの感じは演劇ユニット「円盤ライダー」にも通じるかもと思い起こし、ここに提唱
本作「7-NANA―」が好きな人は円盤ライダーも好き。
円盤ライダーが好きな人は本作「7-NANA―」も好き。という説
ちょっと自信あり。
オリジナルの魅力で映画化も果たしたという本作。
カット割りを駆使した映像も良いけれど、生舞台でしか受け取れないのが熱くて切ない直のエネルギー。
沢山受け取ってHOTにココロのぼせた状態で、外の夜風が気持ちいい事といったら。