みなみが投票した舞台芸術アワード!

2017年度 1-10位と総評
キャガプシー

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キャガプシー

おぼんろ

終わってしまいました。チケットを買ってテントのために建材を送って、心待ちにしていたのに始まったらあっという間。無事通いきれてほっとしています。主宰が「みんなのテント」と言ってましたが、建材を送った人たちはなおいっそうそう言う気持ちを持てたのではないかと思います。私も思い入れのあるもの、ないもの色々送りましたがそれらを発見するのもテント通いの楽しみのひとつでした。特にマチネの時はテント内が明るいので、発見が容易です。あ、こんなところに使われているんだ。あ、これも私が送った・・・。いろんなところで役に立っているのがうれしかったです。
実は自分もキャガプシーで、その身の上があまりに悲しく、キャガプシー同士の戦闘をやめさせるために見せ物を10年も続けてきたと言うネズミが悲しかったです。
最後に自分に塗った色は水色なのだと脚本を読んで分かりましたが、お芝居を観ただけで分かるような絵の具の色にしてほしかった。

サンタクロースイントーキョー

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サンタクロースイントーキョー

羽生一家玉組

どんなお話なのか分からずただ知り合い(と言う程度でした)の役者さんが出ているからと言うだけで見に行ったのですが、行って良かったです。今までこちらのお芝居を見ていなかったのは残念です。登場人物の衣装もかわいかったり、かっこ良かったりで素敵でした。当日パンフに書かれた、羽生さんから役者さん達へのコメントも愛にあふれていて良かったです。

八歩の独白で、てっきり死んでしまったのは赤ん坊かと思っていましたが「なんと!」と言うラストで持ち合わせのティッシュを使い切るくらい泣いてしまいました。あったくてクリスマスにふさわしい物語でした。

「足跡姫」~時代錯誤冬幽霊~

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「足跡姫」~時代錯誤冬幽霊~

NODA・MAP

カーテンコールで舞台中央でお辞儀をする野田さんの隣には中村勘三郎さんが確かにいると思いました。中村勘三郎さんの舞台をを見られなかったことは残念です。宮沢さんのハプニングは今回だけだったのでしょうか?宮沢さんの「ぐわあっ!」には胸を突くものがあります。
今回は2階席でしたが、桜の絵の幕が最初舞台に敷かれるように置かれていたものが舞台後方に引っ張られて背景になるところや、回り舞台の様子がよく分かって良かったです。役者さんの表情まで見るなら前方席がいいですし、全体も見たいしとなると複数回見るしかないですが、なかなか予算的に難しいですね。

グレートフルグレープフルーツ

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グレートフルグレープフルーツ

OuBaiTo-Ri

私にはあの赤い糸は運命の赤い糸ではなく、呪縛に見えた。自分の誕生にまつわる裏設定を知り、親指以外の指をなくしてしまうひかりも、母をなくしたテルオも、テルオの笑顔を見れなくなった影彦もその呪縛にからめとられてしまった。ひかりはあの地下道にたどりついて、亡くなった父と会えたことでその呪縛から解き放たれたのだろう。最後に記事を書くその手には指がもどって来ていたから。テルオと影彦には地上に出よう、一緒に生きようと言う言葉は届かなかった。悲しいけれど、どんな思いも届かない時は届かないのだ。呪縛が邪魔をしているのだ。解放されることを、解放されようと動くことを祈るばかりです。
「ブスで中卒で家事もろくにできない母」がどうなってしまったのかが気になる私でした。

星屑バンプ

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星屑バンプ

THE CONVOY

コンボイメンバーのお二人が今回出演していない理由は分かりませんが、おじさん4人と若者4人でバランスが良かったです。「新タイムトンネル」の勢いが戻ってきたみたいな感じでした。
思わず涙していたのはきっと古くからのファンのみなさんと見受けました。

ロッキー・ホラー・ショー

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ロッキー・ホラー・ショー

パルコ・プロデュース

楽しかったです!!!ロッキーホラーなみなさん(今日ってハロウィンだった?笑)と一緒に写真を撮ったり、1回しか使わない光線銃を買ってしまったり。余裕があったら何度も行きたい!検索したら昔の出演者が分かったのですが、ねずみさんのリフ・ラフが観たかったです。
この公演が六本木ブルーシアターの最終公演になったんですね。知っていたらそちらも行ったかも。サンシャイン劇場の方が好きなのでこちらにしたのでした。
ペンライトなどの入ったセットも売られていますが、自前でもかまわないみたいなので、お持ちの方はなるべく派手なものを持って行くといいかも?売り子のお姉さんに見せびらかしてやって。

夫婦漫才

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夫婦漫才

博多座

1度観ているので、もう冒頭からウルウルしてました。あそこはアドリブだと思っていたのですが、そうではないようで。うまく騙されちゃった感じです。

ようこそ、見えない世界へ

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ようこそ、見えない世界へ

リブレセン 劇団離風霊船

人工知能は膨大なデータをもとに自分で学習して行くそうですが、そうすることで生まれる感情は本当に感情と呼ばれるものなんでしょうか?真相は分かりませんが感情を持つことはとても切ないことなのだと思いました。ラストシーンも驚きましたがとてもきれいで良かったです。
天国に行った成仏さんとかの話も出てきて、そのおかげでおばあちゃんの幽霊ともアプリで話せるという発想に笑いました。洋太君の実態がもっと実年齢に近い方が良かったかな(笑)

イタイ☆ホテル

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イタイ☆ホテル

enji

チラシからは想像もできないような内容でした。まあ、ああこれがあれなのかと言えないでもないですが。
何気に当日チラシを読んでしまった私。読まないままで観劇をした私を体験したかった気もします。

『青いポスト』/『崩れる』

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『青いポスト』/『崩れる』

アマヤドリ

「崩れる」アマヤドリさんの舞台は数えるほどしか見ていませんが、まさかの崩れ具合でした。地球とか宇宙とかが崩れる、滅ぶ?くらいの話かと思っていたものですから。でもこれはこれで痛面白かったです。

総評

こうしてアワードに投票するために1年の観劇内容を振り返ってみると、タイトルだけでは思い出せないものがいくつかありました。上位投票が年の後半に偏ってしまったのはそのせいもあるかもしれないのは、我ながら情けないですが「観てきた!」を読み返して見ると思わず泣けたりして、記録しておくことの大切さを思い知りました。忘れてしまうかもしれないけれど、その時に感じたこと、心が動いたことを大切にして、これからもお芝居を観て行けたらと思います。

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