演劇

OuBaiTo-Ri 第二弾 東京冬の陣

グレートフルグレープフルーツ

デザイン:林勇輔

0 お気に入りチラシにする

演劇

OuBaiTo-Ri 第二弾 東京冬の陣

グレートフルグレープフルーツ

OuBaiTo-Ri

ワーサルシアター(東京都)

2017/01/18 (水) ~ 2017/01/22 (日) 公演終了

上演時間: 約2時間10分(休憩なし)を予定

Grateful Grapefuluite
〜この夜、この雨、この吐き気〜


産気づくタイミングを突拍子もなく前倒したせっかちな母が悪いのか、「父親になる」と言う壮大なプレッシャーに耐え切れず新宿歌舞伎町近くのコンビニエンスストアで安価なグレープフルーツ味の缶チューハイを購入し...

もっと読む

埋め込みコード

このコードをブログ等に貼り付けると、簡単に公演情報を記載できます。
Access

クチコミ

 舞台の真ん中に、背凭れが不自然な程長く伸びた真っ白な椅子が一脚、寂しげに据えられている。  その後ろと前に、同じ椅子が、ネオンカラーの蒼、赤紫、碧の照明に染まって吊り下げられ、床には文字の書かれた紙が打ち捨てられたように散らばり、キャンディーズ、八神純子、アグネス・チャン、小泉今日子といった、懐かしい昭和歌謡が止めどなく流れ続けている。  どんな世界へと誘われるのかと、目を凝らし、耳を澄まし、八幡山ワーサルシアターの一部と化したその時、  2017.1.21(土)PM13:00  OuBaiTo-Ri『グレートフル・グレープフルーツ』の幕が上がり、物語の扉が開く。  舞台の壁、床、天井と縦横無尽に張り巡らされた赤い糸。  それは、一本の長い糸が一筆書のように交差され、張り巡らされたようにも、何本かの糸が交差し、干渉し合って張り巡らされているようにも見える。  赤い糸は絆。運命の赤い糸であり、柵(しがらみ)でもある。  赤い糸は、この舞台を象徴している。  始まりは1本の赤い糸。  それは、『居ない父さん』と暗闇ヒカルの親子の絆。  その絆は、ヒカルが8歳の時に、ヒカルの前から父が突然居なくなり、『居ない父さん』になったあの日、断ち切られたかのように見える。  しかし、その絆は、ヒカルがずっと心の中に父をずっと持ち続けていたことで、細々と繋がっていた。  『居ない父さん』とヒカルの絆という赤い糸は、2時間10分の舞台中、ずっと物語の根底に張り巡らされている。  やがて、雑誌記者となったヒカルが遭遇する、福岡県で発生した連続バラバラ殺人事件の取材を上司から命じられ、後輩の久津木高丸ことクズ丸と共に、渋々と東京から赴いた福岡で、その赤い糸は、影彦とテルオという、二人にしか存在し得ない、切なく、悲しく痛ましい赤い絆を持った二人の糸に繋がって行く。  取材を続けるうち、ヒカルたちはこの事件で次から次に発見されるバラバラの遺体にはすべて、喰いちぎられたような痕があり、人々は土地に古くから伝わる妖怪「ししこり」の仕業だと噂する異常な謎に覆われていることを知る。  事件を取材するにつれ、それには、影彦とテルオの糸が交差し絡み合っていることが明らかになる。  行き着いた其処にあったものは、『居ない父さん』とヒカルの絆、影彦とテルオ、『居ない父さん』とヒカルの4本の赤い糸が、孤独と絶望と柵という糸に搦め捕られ、繋がった5本の赤い糸によって織り成されて行く物語。 全体として、舞台から放たれる情報量は膨大なのに、煩さを感じない。寧ろ、静かにすら感じる。  それは、夏の終わりの蝉時雨の静寂、雑踏の中の孤独のような、クリスマスの片隅に潜む一抹の淋しさのような静かさ。  どんな理不尽なことも肯定して生きるヒカリの命の力に触れ、テルオも影彦も、一筋の仄かな灯りを、最後に見たのではないだろうか。  自分の目を潰し、影彦の目を潰し、光を失った後でその事に気づき、影彦と共に自らを「ししこり」に与えるために、歩いて行ったその闇に閉ざされた目に最後に映ったのは、夜空にただひとつ瞬く小さな星の光のような希望だったのではないかと思う。  物語は、影彦とテルオが、「ししこり」の餌食になったのか、何かが「ししこり」を退治して、二人は生きているのが解らない。  ただ「ししこり」が、テルオの絶望と孤独が産み出したものだったとしたなら、ヒカリの指と同様、自らにかけていた呪縛が解けた時、「ししこり」も消滅したような気がして仕方ない。  私個人の希望的観測としても、影彦とテルオは、物語のその後も生きて幸せになって欲しい、そう強く願った。  さめざめと温かな涙が、頬に止めどなく流れ続け、年明け早々今年一番とも言える物凄い舞台を観てしまった。  そう言い切れる舞台であり、年明け最初にこの舞台を観られたことを幸せにも誇りにも思う素晴らしい舞台だった。               文:麻美 雪

満足度★★★★★

2017/01/29 11:17

動画1

すべて見る

This is "OuBaiTo-Ri撮影現場" by on Vimeo, the home for high quality videos and the people who love them.

公演詳細

期間 2017/01/18 (水) ~ 2017/01/22 (日)
劇場 ワーサルシアター
出演 笠原浩夫(StudioLife)、山本芳樹(StudioLife)、土田卓(弾丸MAMAER)、わかばやしめぐみ(おぼんろ)、さひがしジュンペイ(おぼんろ)
脚本 末原拓馬(おぼんろ)
演出 末原拓馬(おぼんろ)
料金(1枚あたり) 3,800円 ~ 3,800円
【発売日】2016/10/10
全席自由席/前売・当日共通料金
サイト

http://www.obonro-web.com/blank-4

※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。
タイムテーブル 2017年1月
18日(水)14:30・19:30
19日(木)19:30
20日(金)14:30・19:30
21日(土)13:00・18:00
22日(日)13:00・18:00

※上演時間は約130分を予定しております。予定より長くなりまして申し訳ございません。
※受付開始(当日券販売)は、開演の1時間前です(全ステージ当日券あり)
※開場は開演の30分前です。
※未就学児はご入場不可です。
※1月18日19時半、1月19日19時半は、終演後、出演者全員と末原拓馬による「アフタートーク」がございます。
説明 Grateful Grapefuluite
〜この夜、この雨、この吐き気〜


産気づくタイミングを突拍子もなく前倒したせっかちな母が悪いのか、「父親になる」と言う壮大なプレッシャーに耐え切れず新宿歌舞伎町近くのコンビニエンスストアで安価なグレープフルーツ味の缶チューハイを購入し飲み続けた父が悪いのか。 とにもかくにも、私が産まれる瞬間、連絡を受けて大慌てで病室に駆けつけた父は無菌状態のその部屋の床に、完膚無きまでに嘔吐した。
 父さんが行方不明になった8歳のときにその私にまつわる恐るべき裏設定を聞かされて、私は合点が行った。道理で、私の目に映る世界は年がら年中ぼんやりしている訳だ。泥酔状態の父から産まれた娘だもの、泥酔状態があたしのデフォルトなのよ。しっくり来た勢いで私はその日、習っていたエレクトーンを辞めた。ゲロに祝福され産まれて来た私が奏でるゲロまみれの旋律など、世界にまき散らすだに、よもや公害のようなものだ。そしてその日の夜お風呂に入っているときに、私は私の手の指がなくなったことに気が付いた。

<STORY>
この街に、怪物が棲みついたようだ
福岡県で発生した連続バラバラ殺人事件を記事にしろと上司から命じられ、渋々と東京から新幹線に乗った2人。しかし、現地で取材を続けるうちに2人はこの事件が異常な謎に覆われていることを知る。次から次に発見されるバラバラの遺体にはすべて、喰いちぎられたような痕があったのだ。人々は土地に古くから伝わる妖怪「ししこり」の仕業だと噂し始めた。

その他注意事項 【チケット先行予約】 
10月10日(月・祝)10:00~30日(日)23:59
○Confetti(カンフェティ) http://www.confetti-web.com/ 0120-240-540
※入場整理番号付。先行特典ブロマイド付き。
http://www.confetti-web.com/detail.php?tid=36262&


【チケット一般発売】 11月5日(土)10:00
○Confetti(カンフェティ) http://www.confetti-web.com/ 0120-240-540
※入場整理番号付

○OuBaiTo-Ri WEB予約(当日精算券、入場整理番号はご来場日ご精算順) 
http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_main_id=61929

※ご入場順について
開場時間になりましたら、カンフェティ整理番号順→当日精算(当日のご精算)順にご入場頂きます。開場時間にいらっしゃらない場合は、次の方をご案内させて頂きますこと、予めご了承下さい。

【キャスト個人フォーム】
さひがしジュンペイ https://ticket.corich.jp/apply/77371/001/
笠原浩夫 https://ticket.corich.jp/apply/77371/002/
山本芳樹 https://ticket.corich.jp/apply/77371/003/
土田卓 https://ticket.corich.jp/apply/77371/004/
わかばやしめぐみ https://ticket.corich.jp/apply/77371/005/
おぼんろ https://ticket.corich.jp/apply/77371/006/

【公演に関するお問い合わせ】
オウバイトーリ junpei.produce@gmail.com
スタッフ 舞台美術:竹邊奈津子
音響:内野智子
照明:阿部将之(LICHT-ER)
衣装:沼崎和馬(Revelten) 
脚本助手:伊岡森愛
美術協力:田中孝宗
パンフレットデザイン:高津央
インタビュー記事:横川良明 
グッズイラストレーション&デザイン:西田シャトナー
制作:登紀子(アイビス・プラネット) 
当日運営協力:石川はるか 玉木美帆 小宮凛子 果南 野元綾希子 とみたあきこ 
協力:おぼんろ Studio Life 行永浩信 結樺レイナ 島貫聡 

提携:ワーサルシアター 

プロデューサー:さひがしジュンペイ(おぼんろ) 

企画・製作:OuBaiTo-Ri 

[情報提供] 2016/09/09 13:30 by 登紀子(アイビス・プラネット)

[最終更新] 2017/01/20 16:12 by 登紀子(アイビス・プラネット)

クチコミを投稿すると
CoRich舞台芸術!のランキングに反映されます。
面白そうな舞台を応援しましょう!

チケット取扱い

この公演に携わっているメンバー4

megumi

megumi(2)

役者・俳優

OuBaiTo-Ri第2弾 冬の陣。 さひがしさんプ...

土田 卓

土田 卓(0)

役者・俳優

おぼんろの先輩方、StudioLifeの先輩方と、初め...

ジュンペイ

ジュンペイ(6)

OuBaiTo-Riプロデュース第二弾 理想のメンバ...

トラックバックURLはこちら

このページのQRコードです。

拡大