ハウザーの観てきた!クチコミ一覧

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ミュージカル『アラジン』

ミュージカル『アラジン』

劇団四季

電通四季劇場[海](東京都)

2015/05/24 (日) ~ 2023/01/09 (月)公演終了

満足度★★★★★

最高のエンターテインメント
劇団四季のディズニーミュージカル、やはり面白い!エンターテインメントの舞台としては最高峰と感じた。ダンス、歌、舞台装置どれも素晴らしく、ストーリーを知っていても楽しめる。また違う配役でも何度も観てみたいと思う。
今回は、瀧山ジーニー、島村アラジン、三井ジャスミンの回でした。

私の嫌いな女の名前、全部貴方に教えてあげる。

私の嫌いな女の名前、全部貴方に教えてあげる。

月刊「根本宗子」

テアトルBONBON(東京都)

2014/08/22 (金) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

内面の暴露
5月のスズナリ、7月のバ-公演に続き、3回目の月刊「根本宗子」の観劇。
通路にお客さんを座らせる位の満席。 客層も狙い通りか?女性客が多かった。さて、本編の方であるが結果から言うと、非常に楽しめた。正確には、楽しめたというより、観て良かった。
以下、まだ公演中なのでネタバレで。

ネタバレBOX

舞台を上下に使い、下をメインのカラオケルーム、上を役名そのままの根本宗子さんの部屋という設定。メインのカラオケルームだが、人気バンドボーカルとの合コン、女性5名に対し男性2名。カラオケ店員やバンドの狂信的なファン等も加わり、この女性達の心情、駆け引きが物語を進めていく。
この会話や仕草が実に細かく練られており、笑いを誘う。役者さん達の演技力の高さと誰もが経験したことがあるような情景だからであろう。
だが、最初は笑いながら観ていたが、途中から心の内面をさらけ出すようなセリフが続き、途端に苦しくなった。嫌いな女とあるが、男女問わず各登場人物の誰かに近い部分があるのではとも思う。
そして、合コンが終わり、今度はそれから3ケ月後の上の根本さんの部屋にメインが移る。この時の彼氏と会話が実に秀逸で惹き込まれる。作・演出のイメージが強い根本さんの役者としての技量の高さを改めて感じました。
この後、衝撃のラストにつながるのですが、このラストシーンには賛否両論あるかと思う。個人的には、心情的には分かる部分と、やりすぎではと思う部分もあるので。
(結依子さんも連帯責任?あ、やっと仲間入りか(笑))
いずれにせよ、感情移入して観られたので、私にとって大変観て良かった舞台でした!

公演後の根本さんの啖呵も、色々波紋があるかと思いますが、上を目指している人だから言える言葉だと思いますし、これだけの脚本を書ける人が、その影響を考えない訳がないかとも思います。
誰もが納得する、次の根本宗子さんの最高傑作が早く観たいです!





0号 -2014-

0号 -2014-

ゲキバカ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2014/07/17 (木) ~ 2014/07/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

王道エンターテイメントの神髄
人気のゲキバカ、初観劇でしたが、芸劇でほぼ満席、客層もバラケテおり公演前から様々な人に受け入れられているのが分かりましたが、公演を観て納得致しました。
「分かりやすいのに奥深い王道エンターテイメント」というフレーズに期待してましたが、まさにその通りでした。
奥深い脚本、実力派の役者さん、ダンス、殺陣等どれをとっても期待以上でした。

ネタバレBOX

最初現代から始まるが、オープニング早々から、舞台から降りて観客に話しかける、ある意味タブーな出だし、そして物マネとすぐに観客の心を掴む。ここまでは演劇というよりコントに近い立ち上がり。そこから2人の老人に会い、昭和初期の回想シーンへと入っていくがこの入り方も見事。昭和初期の活気あふれる状況が描かれる。大スターや大監督、そして大スターに憧れる若者達、また撮影所近くの定食屋さんや新聞記者達と、実にみな生き生きと描かれている。それぞれが、夢を持つ姿に心が打たれるのだろう。だからこそ、その後の戦火に徐々に巻き込まれる様子が涙を誘うのだろう。実際に、赤紙が届いた後藤と菊田の会話シーンは秀逸で泣かされた。個人的には、望月少佐と幸田のシーンも好きです。
千代子が後藤からの手紙を読むシーンも訛りが途中から出てくる演出や二人の名前だけが漢字で書けるという所はまさに涙腺のツボでした。
また、ケンちゃんや遠山が笑いのアクセントを上手くつけており、笑い・涙ありの王道エンターテイメントを実現していました。
これも各役者さんの技量の高さが秀でているからであり、素晴らしい演技力と素晴らしい脚本の作品だと思いました。
最後は、ある程度予想できましたが、本当に奥深い王道エンターテイメントでした。

夕-ゆう-

夕-ゆう-

タクフェス

サンシャイン劇場(東京都)

2014/07/03 (木) ~ 2014/07/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

名作
宅間さんが脚本された作品が好きで、今回名作「夕-ゆう-」をやるとの事で、何とか時間を作り、観に行きました。率直な感想はやはり「名作」です。

ネタバレBOX

主人公たちの高校生~30代と徐々に年月が流れていきますが、反感しながらも絶えず家族・近所で支えあうアットホームな舞台です。大好きな元弥にどうしても告白できない夕、夕の気持ちに気づいて何とかさせてあげたいと思う周りの人達、基本的に皆、自分の気持ちは大事にしたいが周りにも気を使える人達ばかりです。だからこそ、応援したくなり、歯がゆくなるのでしょう。
会話も演出かアドリブか分からないシーンも多く、これも魅力です。
上原さんに向かって、SPEEDの中にとても可愛い人がいるというシーンは必見です(笑)

好きなシーンは多々あるのですが、個人的には再入院する静の事で落ち込む夕の為に、元弥が宝物を上げるシーンと亡くなった後の宝箱に坂田が間違えて書いたチラシが入っているシーンには泣かされます。

素敵な役者さんが多かったのですが、その中でもやはり宅間さんの演技力は実に素晴らしい。高校生時代から大人まで見事に演じられておりました。

途中の撮影タイムや終演後のダンスなどもあり、まさにフェスティバルでした。
ここにいる!?

ここにいる!?

BIG MOUTH CHICKEN

劇場MOMO(東京都)

2015/01/27 (火) ~ 2015/02/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

繋がりを感じる作品 (Aチーム観劇)
初観劇の劇団さんで、あらすじからミステリアスな舞台かと思っていたが、良い意味で違った(笑)
随所に笑いの小ネタが詰め込まれており、コメディ的な作品にもなっているが、話の筋は大変しっかりしており、楽しめた。
以下、公演中なのでネタバレで。

ネタバレBOX

オープニングはミステリアスな感じで始まるが、すぐにコメディ部分が顔を出し、笑いの起きる舞台となった。
正直、笑いのネタのクオリティは決して高くない気もしたが、毎回少しづつ内容が異なるのか、共演の役者さん達も笑われており、緩い感じで楽しめる。
また音響と照明がより華を添えていた。

それとは、逆に話の方は、死分、魔子、悪子、鈴木達の霊界?の関係性と霊児とその周りの霊達の関係性など、言葉とは裏腹に繋がりを感じさせる部分が多く、観ていて応援したくなる。
ラストに明かされる事実等も含め、大変面白い脚本だと思った。
(各人物の、その後も良い感じでした。)

役者さん達も、魅力的で実力も兼ね備えた役者さん達が揃っていた為、各人物のキャラも立っていた。
今回Aチームの観劇であったが、Bチームも観てみたいと思えた。
(都合がつかず、観れませんが・・・。)

次回公演も観てみたいと思う舞台でした。
メリーちゃんを捜せ!

メリーちゃんを捜せ!

AprireStage

高田馬場ラビネスト(東京都)

2014/06/19 (木) ~ 2014/06/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

しっかりした役者さんの上質なコメディ
色々な伏線が張ってあり、非常に楽しめるコメディでした。
ストーリーも面白いですが、何といっても役者さん達がどなたも素晴らしい!

ネタバレBOX

役者さんそれぞれが、スポットライトを浴びた長セリフ、ダンス?も入れたシーン等、見事にこなされておりました。
勘違いや思い込みでストーリーが進んでいくのですが、徐々に誤解が解けていき、少し泣かせるセリフもあり、大変笑えるコメディです。
しっかりした役者さんのコメディはやはり面白い!
天召し-テンメシ- 【第28回池袋演劇祭参加作品】

天召し-テンメシ- 【第28回池袋演劇祭参加作品】

ラビット番長

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2016/09/15 (木) ~ 2016/09/19 (月)公演終了

満足度★★★★★

勝負の世界
将棋に魅せられた男達とそれに携わる周りの人々の人生ドラマを描いた作品で大変楽しめた。
将棋の事を知らなくても楽しめるが、実在した、村山聖さん、小池重明さんをモデルとしており、その辺りの知識があればより楽しめる。
以下、公演中なのでネタバレで。

ネタバレBOX

お金と生きている実感、もしく死に場所を求める為に賭け将棋を行う池田と、まさに生き続けて待つ為に将棋を打つ亀山という対極的な主人公、そしてそれに関わる人物達がとても眩しく映る好演で、2時間の長さを感じさせない舞台でした。
生い立ちや背景等を考えると、暗い話になってしまう所ですが、田島役の井保さんの温かみのある演技等で、明るくさせている。随所に散りばめられた小ネタも楽しく、またそれがあるが故に、将棋の厳しい世界がより引き立っていました。
主人公の二人以外にも、実在の人物モデルは他にも多く登場しており、羽生名人や団鬼六先生等も出ておりました。
登場人物がやや多すぎる気もしましたが、印象的な役が多く、魅力的な役者さんも多かったです。

次回公演も、今から楽しみです。
脳しんとうのままで

脳しんとうのままで

GORE GORE GIRLS

王子スタジオ1(東京都)

2015/06/11 (木) ~ 2015/06/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

純度100%のコメディ
全くの初見でしたが、100%のコメディで大変楽しませてもらいました。
近年、コメディではあるが良い話となる舞台も多いですが、本公演は最初から最後までコメディ一直線でした。最後、とってつけたように良い事言ってた気もしますが(笑)

基本的には、本人達が真面目に演じることで起こる周りとのギャップで笑いを誘う形でしたが、役者さんの演技力の高さ、演出の冴え等でつい笑ってしまう舞台でした。最初はややおとなしめに感じましたが、中盤から終盤はほぼ笑いっぱなしの60分間でした。個人的には、ゴミ袋での会話や耳を塞いでいるシーンがツボでした。

これから、ボランティアの方やゴミ袋を見る度に思い出してしまいそうです。



マルカジット、マーカサイト

マルカジット、マーカサイト

やみ・あがりシアター

こった創作空間(東京都)

2016/10/07 (金) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

自分自身に革命を起こす石
初観劇の劇団さんだが、オープニングから驚かされた。実に上手い入り方で、その後の展開も惹き込まれる。脚本の妙と役者さんの熱演で、期待以上の舞台でした。
以下、公演中なのでネタバレで。

ネタバレBOX

宇宙空間でのトラブルを避ける為、全員無性愛者での採掘チームという発想からしてユニーク。帰還間近に見つけたマーカサイトの為、2年半火星での生活を延長するが、その間に性に目覚めるという流れ。自分自身に革命を起こす石と言われるマーカサイトの影響かもと思わせるのも面白い。この脚本が実に面白く、それに5人の登場人物しかいないがそれぞれが個性的で、本人的には真面目に悩む様が逆に面白くさせている。全編通して、ベイビーと語りかけているのも最終的には、沁みてくる感じ。

次回公演も楽しみな劇団さんがまた増えました。

この持ち帰ったマーズダイヤモンド(マーカサイト)、エピソードもついて売れそうですね(笑)
【耳のトンネル】CoRich舞台芸術まつり!2012春グランプリ再演

【耳のトンネル】CoRich舞台芸術まつり!2012春グランプリ再演

FUKAIPRODUCE羽衣

吉祥寺シアター(東京都)

2014/06/13 (金) ~ 2014/06/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

噂の妙ージカル
噂の「妙ージカル」初観劇致しました。
結果は、私・・・・大好きです。
誰もがどれかを経験していそうな話を、下ネタをふんだんに混ぜて、約3時間の熱演。
下品になり過ぎないのは、役者さんの技量か。

ネタバレBOX

ある男性の一生を、赤ん坊から、死ぬまでのエピソードをそれぞれ歌にして、
ミュ・・・いや 妙ージカル 化。
出会った人達のエピソードも交えていて、約3時間の長丁場に。
やや長かった気も致しましたが、休憩もあり、笑いを求めた1部に対し2部は切なさも求めたような気が致しました。
単に笑える舞台というだけでなく、切ない感もあり、大変楽しめました。
劇中の歌詞も改めて確認すると切ない歌詞も多いです。
そして何より、素敵な役者さんが多く出演されており、それがより一層良い
舞台になっていると思いました。
今後も是非「妙ージカル」を観たいと思います!

耳があるなら蒼に聞け ~龍馬と十四人の志士~

耳があるなら蒼に聞け ~龍馬と十四人の志士~

企画演劇集団ボクラ団義

ザ・ポケット(東京都)

2014/06/25 (水) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

期待以上!
幕末サスペンス物という事で期待して観に行ったが、良い意味で期待を大きく裏切られた。
脚本、役者さん、どれも実に素晴らしかった!
史実があるので、勿論 if になるのだが、このif は私的には全然ありだなと思えた。

ネタバレBOX

まずオープニングは、最近多い映像を併用した入り方で、簡単に史実を説明し、芝居に入るのだが、この導入部分だけでこの劇団の凄さが分かる。
その後も、回想シーンが多いのだが、舞台を上手く使い見事に演じている。たまに、その辺のツッコミがあるのも面白く、これは重くなり過ぎない工夫か。

出ている役者さんも実に素晴らしく、特に坂本竜馬役の沖野さんと中岡新太郎役の大神さんが印象に残った。(まあ、中心人物なので当然とも思えるが。)他の方々もそれぞれ十分に魅力的ではあるが、全体的に少し人数が多いのではとも感じた。

ひとつ残念だったのは、後方の席という事もあり、舞台右奥に出るテロップ?の字がほとんど見えなかったこと位か。
その点を入れても、実に完成度が高い素晴らしい舞台でした。

個人的には、ボクラ団義を今まで観たことがなかったのが実に悔やまれますが、次回以降の公演が今から楽しみです。

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

ポップンマッシュルームチキン野郎

駅前劇場(東京都)

2014/07/04 (金) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

何でもありの大傑作
未来が見通せる犬が主役の舞台という事だったが、それが些細な事に感じられる何でもありの作品でした。まだ、公演も前半なので、あまり書きませんが、間違いなく言えるのは大傑作です!

ネタバレBOX

開演前から、時事ネタで小芝居。これが面白く、時間があれば30分前入場推奨です。
オープニングから犬と家族の時事ネタ満載の笑いで始まりましたが、すぐに状況一変。笑いを挟みながらの見事なスタートです。
萩野さんが出ることで、コメディになり過ぎない緊張感がありました。
その後も、笑い、泣き、感動、と色々な感情が沸き起こる素晴らしい舞台でした。登場人物、いや登場~人・動物・物がそれぞれ個性的で、演じておられる役者さんも熱演で素晴らしかったです。歌うシーンやダンスシーンも見事で
実に完成度の高い舞台だったと思います。
公演後のアンケートも多くの人が残って書かれており、またCoRich等へのクチコミが多いのもこの舞台の凄さを物語っていると思います。
このような作品が観れて大変良かったですし、脚本を書かれた吹原さんの才能が恐いくらいです。



「6月のパンティ」

「6月のパンティ」

モーレツカンパニー

Geki地下Liberty(東京都)

2014/07/04 (金) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

人の優しさ
あらすじとタイトルに魅かれ、観にいきました。
コメディですが、人の優しさがあふれた良い作品、人の優しさには、男性も、女性も、オネエも関係ない、素敵なお話でした。
観終わった後に、暖かい気持ちになれました。

ネタバレBOX

登場人物が基本的に良い人ばかり。
おかまBarを中心に、そこに出入りする人たちが家族のような関係になっている。自分の為ではなく、人の為に何かしてあげたいと思う人ばかりで、
「絆」を感じさせ、泣かせられる。
出ている役者さんたちも、素敵な人が多く、次回以降も観てみたいと思いました。舞台も両サイドを上手く使い、暗転も少なく、2時間の公演も長くは感じませんでした。

一つ残念だったのは、運営の問題かとおもいますが、当日パンフがなく、出ている役名と役者さんの名前がつながりませんでした。役名は観たのでわかりますが、それがどの役者さんか不明。初見の役者さんも多く、他作品で観たいと思える役者さんがいただけに悔やまれます。 
有料パンフがあったのですが、それを買わなければいけないという事でしょうか? (後で調べましたので、大体はわかりましたが。)

Get a Life(ご来場ありがとうございました!)

Get a Life(ご来場ありがとうございました!)

613

劇場MOMO(東京都)

2014/07/16 (水) ~ 2014/07/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

観劇して本当に良かった。
精神科医、カウンセラーという少し重いテーマの作品で重厚な人間ドラマを期待して観にいったが、率直な感想は観て本当に良かった。
感動という言葉は恥ずかしくてあまり使いたくないが、素直に感動した作品でした。

ネタバレBOX

前半では、それぞれが抱える悩みを、後半ではその悩みに対して答えを出していく、見事な構成の舞台でした。
特に後半の、沢村医師に末期ガン患者の小峰さんが本音を言うシーンやその後の小峰夫妻の散歩シーンには泣かされました。
登場する人、それぞれが悩みを抱えており、それをどの役者さんも見事に演じておられました。
個人的には、沢村医師と看護婦の蒼井さんの関係が素敵で微笑ましかったです。

ダンス、映像等を使わずに、見事な脚本と役者さん達の熱演で作られた正統派の素晴らしい作品でした。

また、道案内メールや来場の御礼メール等も頂いてしまい、細かいお気遣いを頂いた制作の方々も含めて本当に素晴らしい作品だと思います。
もっと超越した所へ。

もっと超越した所へ。

月刊「根本宗子」

ザ・スズナリ(東京都)

2015/05/09 (土) ~ 2015/05/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

月刊根本宗子という劇団
既に終演されており、また多くの方がコメントされているので、具体的な内容よりも全体の印象を書かせて頂きます。
本劇団の作品は、まだ数作品しか観ておりませんが、これぞ「月刊根本宗子」というカラーが出ていた作品に思えました。
あいかわらずのリアルな会話、計算されつくした演出、4分割された各部屋で行われる息の合った動き、それを実現させる役者陣のパフォーマンス。
それらが合わさった圧倒的パワー溢れる舞台でした。
改めて、根本宗子さんの脚本・演出のタレントを実感致しました。
役者さんは、皆さん好演でしたが特に女性陣では梨木智香さん、男性陣では小沢道成さんが目を惹きました。

皆さん大絶賛の大変楽しい舞台だったのですが、あえて辛目のコメントも少しだけ。
上記したリアルな会話や計算されつくした演出等、流石本劇団と思いましたが、観劇後の圧倒的な満足感や衝撃は味わえなかったです。
というのは、これらに近い舞台は以前に観ております。
具体的には他作品で「月刊根本宗子」を既に観ているからです。
確かに進化されており、勢いも感じる同劇団ですが、初見ではない為、
このように感じてしまいました。(初見の衝撃が忘れなれないので。)
勿論この作風が同劇団の特徴で、大変面白いとは思っているのですが・・・。
大好きな劇団だからこそ、もっともっとを求めてしまいます。
本作品のタイトル通りですね。
もっと超越した所へ!







ザ・ボイスアクター アニメーション&オンライン (再演)

ザ・ボイスアクター アニメーション&オンライン (再演)

劇団6番シード

新宿村LIVE(東京都)

2015/04/15 (水) ~ 2015/04/21 (火)公演終了

満足度★★★★★

熱く、魅せられた感嘆の舞台
マチネ:オンライン編、ソワレ:アニメーション編を観劇。
さて、何から書いた方が良いのかと迷う程の素晴らしい舞台でした。
オンライン編、アニメーション編と声優さんの舞台裏を見る様な舞台なのですが、似ておりますがどちらも異なる舞台設定で、二つとも甲乙つけがたいレベルです。
と言いますか、二つとも是非観て欲しいと思える舞台です、いえ観るべきですね(笑) 
同じ役柄の方がたくさん出ておりますので二つ見るとより楽しめます。公演後に、出演の方が2×2で4倍楽しめるとおっしゃっておりました。
(※私は逆でしたが、アニメ編、オンライン編で観た方がより楽しめると思います。また作品とは別ですが、早めに劇場に行かれる事を推奨致します。)

概要はフライヤー等の説明文にある通りで、今回が再々公演との事でしたので、これから観られる方や4回目の再公演があるかもしれませんので割愛致します。(本当は、色々あり過ぎて書ききれないと思いましたので。)

ですので、本当に感想だけを。
まず何と言っても役者さんのレベルが凄い!大好きな6番シードさんですが、改めてその技量の高さを感じ、また客演の方々も素晴らしく、皆一様に凄いとしか言いようがないクオリティ。膨大なセリフ、また細かな動きとどれだけの稽古を積めばあれが出来るのかと思う程でした。
そして、この脚本。笑い、涙、感動と字面にすると安易ですが、本当にその単語でしか表せられない様々な感情の起伏を味わえました。
年に何本も観られないと思える程の舞台で、観劇出来て本当に良かったと思いました。




ネタバレBOX

劇団PV、恰好良いですね!
本編が観たいです(笑)
Sの悲劇【全日程終了致しました。ご来場有難うございました!】

Sの悲劇【全日程終了致しました。ご来場有難うございました!】

Sun-mallstudio produce

サンモールスタジオ(東京都)

2015/01/07 (水) ~ 2015/01/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

本格ミステリーを堪能
久しぶりに、演劇で本格ミステリーを堪能させて頂いた。
重厚な話ではあったが、途中笑いの要素も多く、推理以外も楽しめる。
以下、公演中なのでネタバレで。

ネタバレBOX

伏線を張っていた部分も多く(オープニングの無声会話等)、観劇後にも色々と考え楽しめました。
ラストで2転、3転するシーンは非常に展開が早く、最後まで犯人は分かりませんでした。(個人的には、犯人があの人だと、本事件前にいくらなんでも気づくのではとも思いましたが・・・。)

また各役者さんは、非常に演技力が高い方が多く良かったです。
ミステリー作品には、特に演技力が求められると思いますので。

みまさんの劇中の歌も想像以上でしたし、美津乃さんの贅沢な起用法も
良かったです。

非常に重厚で楽しい本格ミステリー作品を堪能させて頂きました。


硝子の途

硝子の途

劇団ヨロタミ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2015/09/25 (金) ~ 2015/09/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

長く続く途(みち)
初観劇の劇団さんでしたが、非常に良い舞台でした。重く難しいテーマを描いた作品で、観ていても苦しくなりますが、救われるラストであり、また劇中の歌や笑いの要素が、それを上手く緩和させていたように思いました。
公演中なのでは、以下ネタバレで。

ネタバレBOX

罪を犯してしまった加害者とその周辺の人々そして被害者遺族のその後を描いた作品で、やはり重く難しいテーマです。俗に世間では忘れ去られてしまう多くの事件も、当事者達にはずっと続く事件なのですから。以前事件後の加害者と被害者遺族のその後を綴った本を読みましたが、改めて思い出されました。
イジメやオレオレ詐欺等、悪い意味で日常化してしまった問題も提起されており、非常に見応えがありました。
ラストも救われる終わり方でしたが、欲を言えば、卓弥君の笑顔をもう一度観て観たかったです。

役者さんはベテランの方が多く、流石の安定の演技でした。
劇中歌も個人的にはあって、良かったと思います。

カレンダーや喫茶店のメニュー表で、年月を進めるのも分かり易くて良いなと思いました。(メニュー表は、その時々の店の雰囲気があり、楽しめました。)


Rabies2021

Rabies2021

メガバックスコレクション

キーノートシアター(東京都)

2015/05/01 (金) ~ 2015/05/06 (水)公演終了

満足度★★★★★

緊迫感
βチーム観劇。流石、メガバックスという約120分間の緊迫感あふれる重厚な舞台でした。観劇後に心地よい疲れがあった程です(笑)
以下、公演中なのでネタバレで。

ネタバレBOX

砂漠の真ん中にある軍事施設で発生した新種のウイルスとの戦いの舞台です。オープニングのウイルス発生、そして主人公である大学教授の登場シーンでの語り口等から序盤で期待感が膨らみました。
主人公の元妻である主任研究者、感染してしまった研究者でもある娘、現在の夫でもある施設の責任者、研究助手、そして人体実験用に連れてこられた死刑判決を受けた4人の囚人とそれぞれなかなか個性的でした。
常識とは真逆の考え方を持てる主人公が、自らをウイルスに感染させ対抗策を考えます。時間との戦いでもあり、周囲の人々の様々な思惑もあり、緊迫したシーンが続いていきます。いわゆる父が娘を助けるヒーローものですが、このヒーローの弱さや他の人々の内面なども徐々に出てきて、とても見応えのある舞台でした。最後の手紙シーン中に、うれしくて早く着き過ぎてしまう記述がありましたが、オープニングでの描写と重なり大変好きな個所でした。

作・演出の滝一也さん、役者としてのキリマンジェロ伊藤さんの多才さを改めて感じた作品でした。
ミルク役の山上広志さんも印象的でした。



愛でもないし、youでもなくて、ジェイ。

愛でもないし、youでもなくて、ジェイ。

アナログスイッチ

シアター711(東京都)

2015/05/27 (水) ~ 2015/05/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しく切ない
初観劇の劇団さんでしたが、楽しく切なくもある舞台で楽しめました。
等身大の役者さん達が多かったようで、少しオーバーな面もありましたが同窓生達の会話が自然で、また管理人さん夫婦が良いアクセントになっていて良かったです。
以下、公演中なのでネタバレで。

ネタバレBOX

タイトルと説明文から、ある程度 I、U、Jターンの事だと予想はしておりました。特別故郷という程の場所(現在も近郊住まいなので)を持たない私としては観る前はどうかと思いましたが、思ったよりすんなり入り込め、また恋愛や夫婦像などを絡めた話で、ある意味成長物語にも映りました。劇中のいくつかの台詞には共感を覚え、少なからず応援したい人達が多かったです。

舞台は、ロフトやバルコニーの作りも良く、またその場所を上手く使った演出も良かったです。

役者さんは等身大の役で皆さん上手くはまっておりましたが、演出かとも思いますが、少し地声が大きすぎる方も観られ、少し周りとのバランスが崩れていたようにも感じてしまいました。(それ程大きな劇場ではないですし。)
個人的には、千秋さん役の工藤さやさんと七海役の板橋優里さんが特に印象的でした。

次回公演が楽しみな劇団さんが増えました。

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