#34「闇の将軍」四部作 公演情報 #34「闇の将軍」四部作」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-14件 / 14件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    最高でした!!超面白かった!
    田中角栄カッコ良すぎ!
    政治家の野望・派閥争いなどを面白おかしく、かつ、日本のためにという熱い思いも伝わる素晴らしい作品でした。

    第1話「夕闇、山を越える」、第2話「宵闇、街に登る」、第3話「常闇、世を照らす」を観劇。すべて面白かったが、個人的には2話がお気に入りです。

    役者の方々もホント素敵でした!!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2023/12/15 (金) 19:00

    第0話・やみのおふくろ」
    「第0話」と銘打たれている通り夕闇前の角栄と母・フメの短編二人芝居。終盤で夕闇冒頭の演説場面が出てきてまた夕闇が観たくなるシカケはまるでSW ep.4前日譚である「ローグ・ワン」の如し。(笑)

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2023/12/15 (金) 14:00

    第3話・常闇、世を照らす」
    夕闇は直球、宵闇は変化球という印象だったが再び直球? とはいえ劇中で女性が担う役割が大幅に増えた感じで時代の変化もひしひしと感じる。
    また、テレビ番組の表現や生歌など娯楽要素もたっぷりでそのバランスも見事。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2023/12/14 (木) 19:00

    第2話・宵闇、街に登る」
    夕闇の料亭風から田中事務所の洋間に代わった装置で描く三角大福総裁選。登場人物にしても描かれる事柄にしても物心ついてからのことなので親近感(?)を抱く。そして総裁選への裏工作はある意味「ドロドロした」ものなのにまるでスポーツドラマを観ているかのように痛快に感たのは夕闇を観て狩野角栄に肩入れしてしまっていたからか?。(笑)
    また、劇中の出来事を補足したりツッ込みを入れたりする字幕も夕闇よりパワーアップ(?)していて楽しい。
    3年前の3部作上演の時はそれぞれ異なる日に観たが、こうして夕闇と宵闇を1日で観ると、前者は直球、後者は変化球も交えた投球、という印象。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2023/12/14 (木) 14:00

    第1話・夕闇、山を越える」
    冒頭の狩野角栄の演説からもうワクワク。憑依したかのようななりきりぶりは劇団チョコレートケーキ「熱狂」冒頭の西尾ヒトラーと双璧を成す。またその演説内容も地域格差をなくすべく尽力したいというもので中盤で政治家たちが語り合う場面と合わせてあの頃は「国民のため・国(の将来)のための政治」を目指していたのだなぁと感銘を受ける。今の「自分(の利益)のため」しか考えない政治「屋」どもとの違いたるや!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    田中角栄が首相になるまでを描いた作品

    描かれている世界が好きな訳ではないけど、惹き込まれて、あっという間に2時間経っていました。続きも観たいですが、日程的に観られない・・

    木下祐子さんが演じる李香蘭の歌謡ショーも観られたし、大満足です

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    全四部作のぶっ通し公演を鑑賞。

    迫力満点で圧巻の舞台でした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    やはり狩野和馬氏のこの演技は高く評価せざるを得ない。敬意を表する。
    台本もよくできている。緊張を孕みながら多くの登場人物を巻き込んで淡々と進んでいく政治ドラマの作りがすばらしい。長時間観ていてもまったく厭きない。
    「家族か敵か使用人・・・」あの人、ほんとにそう思っていそう。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2023/12/15 (金) 14:00

    第3話『常闇、世を照らす』を見ました。小〜中〜高の頃にリアルタイムで見聞きしたニュースの総復習。少し前にNHKのドキュメンタリー番組の角栄特集を見ていたのが良い予習になりました。あの頃の自民党のタヌキジジイどもが大集合。金丸信が怪しさ120%でいい味出してました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    第0話『やみのおふくろ』
    初演2018年、第4回えんとつ王決定戦(新潟で行われた短編演劇フェスティバル)。半年後に東京で再演。正味20分程の短編。

    昭和21年(1946年)から昭和22年(1947年)まで。
    初の選挙で敗北、信じて金を渡した有力者に裏切られたと喚く角栄(27歳)を母は諭す。田中フメ役、宮越麻里杏さんが「あんにゃ(長男へ呼び掛ける新潟弁)」と。田中角栄役狩野和馬氏との二人芝居。子供の頃、どもりを克服する為に母に渡された漢詩。何てことはない話なのだがこの二人の織り成す世界が美しい。何というか、そこに嘘がない。

    アフタートークの狩野和馬氏の佇まいが西尾友樹氏に似ていた。一流の俳優の醸し出す雰囲気。デ・ニーロとかパチーノとかジョー・ペシとかそんな奴等に酔わされて映画館に通い詰めたもの。マーティン・スコセッシの『アイリッシュマン』に酔い痴れた連中はこういう作品を一度は観てみるべき。
    是非観に行って頂きたい。

    ネタバレBOX

    田中角栄初当選時の演説がメイン。第一話の冒頭、第三話のラスト(田中眞紀子)と聴かされてきたが寅さんの口上ぐらい切れ味抜群。「待ってました!」てな感じで『田中角栄ビギンズ』の閉幕。

    「人を喜ばせることが俺の目的ならば、俺を騙して巻き上げた金で奴が芸者遊びを愉しめたのならそれはそれでいいじゃないか!」
    元気な角栄の生命力は腐ることを知らない。周りの全てを元気にして楽しませてやる!
  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    ネタバレ

    ネタバレBOX

    JACROW『闇の将軍・四部作』を観劇。

    初見の劇団。

    田中角栄の政治家時代の物語で、今作は三話目の『常闇、世を照らす』。
    金脈問題、ロッキード事件などの問題で首相を辞任し、自民党を離党するが、闇将軍として裏の政界に君臨するのであった……。

    田中角栄と田中派の面々が登場し、内幕が群像劇として展開されていく。
    闇将軍が裏で政治を差配していくのが丁寧に描かれ、フィクションとノンフィクションの狭間を行ったり来たりしながら、時代の当事者になったような錯覚を覚えてしまい、のめり込んでしまう。俳優の演技合戦は手に汗を握り、目が離せない瞬間ばかりだ。ただ観客が期待しているのは魑魅魍魎が跋扈する政治の内幕なのだ。汚く、どす黒く、恐怖すら感じる何かを物語に期待しているのだが、清々しさすらを感じるビジネス、サクセス、ヒーロー物に見えてくる。更に各々が政治家の特徴を捕らえ、雰囲気作りをしているからか「再現ドラマかい?」とも思えてしまう。
    その時代の出来事を見たいのではなく、作家がどのように田中角栄の実像を捉えたかを、嘘でも出鱈目でも妄想でも良いので創作して欲しかったのである。
    観劇中に転位・21『子供の領分』を思い出したのは、自然の流れであろう…。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    第3話『常闇、世を照らす』
    2020年初演。
    政界叙事詩として完成されたジャンル。こんなやり方があったとは。脚本に唸らされる。
    昭和49年(1974年)から平成5年(1993年)まで。
    ロッキード事件には余り触れない。失脚した田中角栄が何とか時期を待って返り咲く雌伏の時代。観客は彼が返り咲くことはないことを知っている。しかし舞台上の角栄はずっとそれを信じて待ち続ける。決してこんな所で終わってなるものか!「天命」という言葉を何度も何度も繰り返す角栄。彼はそれだけを頼りにしぶとく生き延びる。
    内閣総辞職、逮捕、自民党離党、それでも自民党最大派閥「田中派」の支配者として君臨。「影の総理」、「闇将軍」と呼ばれ党内人事を掌握。

    盟友・大平正芳役、内田健介氏が素晴らしい。「なあ昔、俺達が夢見た日本になったのかなあ。」
    山東昭子に福田真夕さん、菅野貴夫氏と踊る健康体操。
    秘書を3役演じ分ける青木友哉氏。
    辻眞佐に江口逢さん。
    田中眞紀子に川田希さん。声を似せる。
    小沢一郎に菊池豪氏。なんか意外な配役。
    金丸信に岡本篤氏!役者が揃った!
    竹下登(今里真氏)がキーマン。

    竹下登の十八番、『ズンドコ節』。
    講和の条約 吉田で暮れて
    日ソ協定 鳩山さんで
    今じゃ角さんで列島改造
    10年たったら竹下さん

    角栄側からの視点で政界を見るとこんなふうに見えていたんだなあ。いろんな出来事に合点がいった。
    竹下登、金丸信、小沢一郎による「創政会」旗揚げによるクーデター。(後の「経世会」)。
    是非観に行って頂きたい。

    ネタバレBOX

    辻眞佐の登場。辻和子の娘は早逝しているので、「この娘は誰か?」と思って観ていた。二人の息子を置き換えたのか?と。時代とズレたファッションといい、角栄と決して同席しない事で辻和子の妄想の娘だったことに気付く。こういうアイディアが効いている。

    一番の作品の肝になるのは竹下登の内面に渦巻く業。若き日、実父に肉体関係を迫られて懊悩する新婚の妻を酷くなじった竹下。「お前がつけこまれる隙を見せているからだ!」と。妻は帰宅してすぐ首を吊って自殺。それから竹下は全ての負の感情に蓋をして生きることとなる。内面に溜まった鬱屈したタールが吐き出す場所を求めて煮えたぎっている。
    金丸信から「何故、総理を目指すのか?」と訊かれて竹下登はこう答える。「俺の内面の業を昇華し表現する為だ」と。一気に竹下登が魅力的な男に見える名シーン。

    今ではロッキード事件とは、キッシンジャー大統領補佐官の陰謀だったと言われている。日中国交正常化、第四次中東戦争における親イスラエルから親アラブへの転換(キッシンジャーはユダヤ系)、日ソ首脳会談における北方領土返還交渉。田中角栄のやる事なす事が気に食わなかったのだ。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    第2話『宵闇、街に登る』
    2018年初演、2020年再演。
    これは傑作。笠原和夫の実録ヤクザ映画と『ゴッドファーザー』を融合したような。Netflixでドラマ化した方がいい。『ゴッドファーザー PART II』のように過去と現在を同時進行でずらして作品化すべき。そんな妄想するぐらい面白い。
    説明の為、入る字幕スーパーがツッコミと化してドッカンドッカン沸く。

    「角福戦争」と呼ばれる佐藤栄作の後継者争い、田中角栄対福田赳夫が主軸。昭和46年(1971年)から昭和47年(1972年)まで。

    田中角栄の後援会、越山会(えつざんかい)。「越山会の女王」と称され、角栄の秘書を33年務めた佐藤昭(あき)。認知されていないが角栄の娘を産んでいる。

    人気ワイドショー番組、「3時のあなた」を上手に活用。山口淑子(李香蘭)!
    日米繊維交渉の名台詞「2000億円よろしく頼む」。

    中曽根康弘に谷中恵輔氏。ペナルティのわっきーに見えた。
    「元帥」木村武雄に菅野貴夫氏。塩見三省っぽい。
    「俺の趣味は田中角栄」、二階堂進に山森信太郎氏。
    キーマンとなる竹下登に今里真氏。本当にそう見えてくる。
    山口淑子に木下祐子さん。客席を回って歌うシーンは盛り上がった。
    佐藤昭に小林あやさん。凄く角栄の人格に厚みが出る助演。
    秘書の早坂茂三に青木友哉氏。

    これは一つの到達点。
    是非観に行って頂きたい。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    第1話『夕闇、山を越える』
    2016年初演、2018年再演、2020年再々演。
    昭和22年(1947年)から昭和32年(1957年)まで。
    冒頭、田中角栄の選挙演説から始まる。とにかく新潟県民の暮らしを良くすること、その熱意。現世利益の追求、あやふやな言葉は決して使わない。具体的に何を為すべきか。『全身小説家』のように『田中角栄』という一つのジャンルの体現。誰にも真似などできない。一人の“天才”が『太閤記』宜しく『国盗り物語』を現代でやってのける痛快さ。敗戦後のどん底の日本をどうしたら繁栄に導くことができるのか?

    東京、神楽坂の芸妓置屋「金満津」で出会った円弥(辻和子)が重要な位置を占める。昭和21年(1946年)に初対面、翌年二十歳にして角栄が旦那(パトロン)になる。認知された息子2名(娘は早世)、47年間妾として尽くした。

    憲法改正をして、アメリカの属国から早く逃れたい岸信介。
    対する池田勇人は国の威信よりまず国民の生活、軍事費のかからない分、経済成長に力を入れて通商国家として身を立てるべきとの主張。
    どちら側からも陣営に誘われる角栄。

    田中角栄は狩野和馬氏。代えは効かない。有田哲平っぽくもある。
    盟友、大平正芳に内田健介氏。二瓶正也っぽい。池田勇人派。
    池田勇人に佐藤貴也氏。
    岸信介(のぶすけ)に林竜三氏。
    岸信介の実弟、佐藤栄作に土橋建太氏。「“エイちゃん”と呼べ」。宮台真司っぽい。
    福田赳夫(たけお)に小平伸一郎氏。パンクブーブーの佐藤哲夫っぽい。
    円弥に井口睦惠(むつえ)さん。
    腹心の秘書、本間幸一に青木友哉氏。
    存在だけでかなり重要な母親、田中フメに宮越麻里杏さん。今作も完全に成り切ってみせる。完全憑依女優。この方はもっと評価されて然るべき。

    そろそろ中盤かと思ったら終わってたぐらい時間の経つのが早い。田中角栄はキツイ発言をした後、必ずハーッハッハッと豪快に笑う。これのあるなしで随分イメージが変わったろう。
    是非観に行って頂きたい。

    ネタバレBOX

    凄く面白いけれど作品としては物足りない。料亭政治で政界の権力闘争が描かれるが構成が淡々とし過ぎ。観客に提示した情報を次のシーンで繰り返す場面も多く、脚本の切れ味が悪い。今作は秘書を主人公にして彼の目線で語った方が良かったかも。田中角栄はアドルフ・ヒトラーに似ていて、魅力的だけれど危なっかしい。金の遣り取りで悪党にされたが、大金を動かせてこその政治だったりもする。清廉潔白の貧乏書生では論文執筆が関の山で、海千山千のヤクザの親分に太刀打ち出来ないだろう。清濁併せ呑む器量があってこその権力者たる所以。文春の記者に政治をやらせても何もできない筈。
    政治は力だ。敵をねじ伏せ黙らせる力。「力なき正義は無力である!」。角栄は金権政治家のイメージで金をばら撒くことの不快感を観客は感じるだろう。ただ、金は誠意だったりもする。真心だったりもする。信用だったりもする。田中角栄は“何か”を間違えた人間だったが、圧倒的な“何か”があった。

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