メロン農家の罠 公演情報 メロン農家の罠」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-20件 / 23件中
  • 満足度★★★★★

    コミカルなのにシリアス、そしてブラック。イイですね~、好みです。
    役者の皆さんの演技も素晴らしく、ストーリーも面白かった。

    気になるドラマの収束も、「なるほどね」と、納得の結末。。。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/01/17 (火)

    人との関係で、そこまで言っちゃだめだろうと言う事をガンガン言い合い、パワフルな負のオーラ全開で不幸へと突き進んで行く。ほのぼのとかハートウォーミングなんて要らない、こんな作品が好きです。

  • 満足度★★★★★

    重さもあるけど、誰も幸せにならない愉快なお話。曲のチョイスも良かった。面白かったです!

  • 満足度★★★★★

    登場人物の極端な設定が面白し、コメディ、ブラックありの人間ドラマ。
    演技力も高く、見応えありました。
    結末は意外なものでした。

  • 満足度★★★★★

    悪い人間がいっぱい出てきてろくな事にならなかったのに。何故か幸福感。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/01/15 (日)

    ほんわかした部分と過激な部分が絶妙にミックスされている面白ステージでした。あの一家とまわりの人の今後に関しては、心配で仕方ありません。登場人物全員が個性的。

    ネタバレBOX

    冒頭でチラシと同じ人が同じスイカのメイクで登場したのはインパクト大。
  • 満足度★★★★★

    野田氏の脚本、演出のセンス、そして魅力的なキャスト、とにかく良かった。
    何だか恥ずかしくなってしまう台詞も乱暴にだったりコミカルにだったり、しかし繊細に隠されていてにくらしかった。
    『誰が悪いのか』、グルグルと頭を巡ったが答えは出なかった。



    櫻井みず穂の活かし方が上手い!
    僕が初めて彼女に『笑撃』を受けた倍の衝撃がありました。是非またこんな彼女が見たい。

    そして徳橋みのり、彼女に何度もグッと来させられました。終盤の叫び、刺さりました。素晴らしい女優です。

    大満足。

    ネタバレBOX

    この物語、一番不幸なのは安喰家かと思ったが、成り行きで巻き込まれてしまった佐藤さんなのではないか。

    最後の全員集合は、不幸のどん底なのに笑えてしまった。
  • 満足度★★★★

    狭い世界の物語であるが、その向こうに現代都鄙の問題が垣間見えるようだ。日常の生活をデフォルメして奇妙に描いているが、そこには「人」を表出、息をのむような生々しさが…。登場する人物の本音にざわざわし息苦しさを感じる。そぅ、「自分はこういう人間である」という叫び声である。この肉体と性格を持って生まれ、こう思っている、感じているという強烈な主張のぶつかり合いに緊迫感がある。平凡な生活に僻々している、その裏返しにメロン泥棒という刺激を与えることで物語を牽引する。
    この物語は東京近郊の農家を舞台にしているが、シチュエーションこそ違うが、1980年代のある映画を想起してしまう。青春群像劇ならぬ猥雑な土着群像劇は見応えあった。
    (上演時間1時間35分)

    ネタバレBOX

    舞台セットは、茨城県にある農家の和室(畳)。上手側に別空間をイメージさせるスペース。和室の下手側に飾り棚があるが、そこに色々な小物。正面は襖であるが、その絵柄はメロン。

    梗概…この農家には姉・自分(30歳)・妹(10歳)の3兄弟が住んでいる。10年間に亘ってメロンを盗まれ続けている。毎年防犯対策を講じるが効果がない。表層は、メロン泥棒という日常ありそうな出来事を設定しているが、実のところ変化の乏しい生活、姉妹・自分が置かれている環境の閉塞感にイラついているようだ。10歳の妹が、暴走(万引きの繰返し)・狂気(ラストの行動)のような行為を展開するが、その心底には自分の面倒を見るために姉・兄が犠牲になっているという負い目のようなものを感じている。
    この家に出入りしている中国人、姉の婚約者(後に夫)を巻き込んで、お互いの感情が爆発させる。この家族またはその周囲にいる人の思惑が誤解と勘違いでねじれ錯綜する様が面白い。

    この公演は、映画「遠雷」(根岸吉太郎監督)を思い出してしまう。都市化の波に呑み込まれていく1980年代初頭の宇都宮を舞台にした青春もの。日々の鬱屈を晴らすかのようにトマト栽培に励む主人公は、お見合いした相手とその日のうちにベットイン。ふたりは結婚することになるが、披露宴の夜、人妻と駆け落ちした友人がひそかに主人公のもとを訪れ…。都会でもなく田舎でもない中途半端な日常への苛立ちや、青春風俗がリアルに描かれる。特にセックスに対してあっけらかんなヒロイン像などが話題になった。ラスト、主人公カップルが歌いながらのエンド(この公演でもラストは歌を…)。

    公演では、学歴詐称してでも嫁探し(お見合いパーテイ)をしているが、近郊農家における苛立ちと閉塞感が漂う。また猥語の台詞が並び…そこに鬱積と焦りが見える。本来は坦々な話(生活)であるが、その状況や環境に通底する問題を、住んでいる人間の欲望を借りて表現させているところが巧い。物語を面白くしているのは、登場人物のキャラクターと関係性であるが、それをしっかり体現している役者陣の演技は見事。この個性豊かな登場人物が、脚本の奥深さを一層掘り下げて表現し、面白さを倍加させている。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/01/18 (水)

    差別など、あらゆる価値観を相対化していく視点が面白かった。
    未来への希望のなさ、人間への幻滅なども、とても共感した。
    作家・演者にとっても、切実な問題なのだと思う。
    役者さんたちの力の入った演技がとてもよかった。

    ネタバレBOX

    観劇後にいくつか考えたことを列記。
    〇前半はとても面白かったけれど、後半、面白さが減った気がした。「差別」を生むのは、人と人との価値観のズレから生じるものなので、そのズレの際どさが前半の面白さを作っていたと思うのだけれど、後半はあらゆる価値観が崩壊していき、カオスになってしまう。それによって、ズレからくる面白も無くなってしまったように感じる。
    また、ある構築されたものが解体されるというのも、ひとつのドラマツルギーの典型のため、典型だと悪いという訳でもないけれど、驚きがなかった。
    〇差別や偏見を扱うことのキワドさについて。ギリギリで成立していてよかったけれど、この脚本がどれほどギリギリかという点へ作家が自覚的であるのかというのは、どちらとも取れる。差別的視点を自覚的に書いてこの本の可能性もあれば、無自覚的の可能性も。具体的に言えば、「工業高校出身」(学歴)であるとか、「ヤンキーで早く子供を作ったから、変な名前を子供に付けた」などの部分。扱い方をちょっと間違えば、これこそ差別で。また最後のオチを「ヴェトナム人」にするところとかも。もちろん、ギリギリでどうとでも観客が受け取れるというラインで成立しているから問題はないのだけれど。逆に言えば、その辺がスリリングな問題提起になっているとは言えるけれど。
    〇エロネタが後半多用されるけれど、それ自体に良いも悪いもないけれど、もはや性の問題はタブーというほどではない時代に、あえてあれほど出して書かなくてもとは思う。前半部でも面白い脚本が書けているのだから、エロネタみたいなキャッチ―なものに頼らなくてもいいのになと。それで面白おかしいという客もいる反面、それで損している部分もあるんじゃないかなとさえ思う。
    ネタバレは、余計なお世話ですよね、すみません。何かの参考になればと。悪しからず。
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/01/18 (水)

    価格3,000円

    18日午後、下北沢のOFF・OFFシアターで上演された桃尻犬冬の公演『メロン農家の罠』の千穐楽を観に行った。これは、知人の役者・嶋谷佳恵が出演していた関係からである。
    これまで幾つも舞台を観てきたが、この舞台のようにインパクトのあるタイトルとフライヤーのデザインは初めて。どちらかというとコメディー的な内容なのかと思ったのだが、確かに笑える場面も数々あったが、本質的にはかなりシリアスな内容であり、上演時間95分が短く感じられた秀作の舞台であった。

    話の中心は、幼くして両親を亡くした1男2女の兄弟が営むメロン農家・安喰一家。まぁ、次女は小五の設定なので実際には農業に従事しているわけではないが、この次女・乃愛琉(ノエルと読ませる)が舞台の重要な存在となる。10年間もメロンを盗まれている安喰一家には、中国人従業員・劉がいて、毎年メロン泥棒退治の仕掛けを作っている。安喰家の長女・美津子を好く近所の山岸は結局は結婚することになるが、美津子は堀淵という一家と付き合いのある男性と浮気もしてる複雑状況。安喰家の大黒柱・怜音(レオンと読ませる)は、人の良い実直な男で、いや実直すぎて合コンでも相手ができない。そんな一家に嵐を巻き起こすのが次女の乃愛琉。万引きし、その理由の本音を兄にぶつけ、兄も本音を吐露する。結局、一家三人の本音のぶつかり合いでギスギスしたことになるが、メロン泥棒が捕まり(仕掛けで目に怪我をさせてしまうが…)、次女がメロン畑にガソリンをまいて燃やしてしまうという行動を通じて、一家に絆が戻ってくる。
    本音のぶつけ合いシーンは時に絶叫ありのかなりシリアスなもので、観ていて心が締め付けられたり…。所々で織り込まれた笑いのシーンがその緊張感をほぐしてくれる。
    役者としては、難しい次女役の徳橋みのりの演技が秀逸。長男役の森崎健吾と長女役の嶋谷佳恵の熱演も光る。

    脇役として、乃愛琉が万引きをするCDショップの夫婦も登場して、舞台に緩やかな風を注ぎ込んでいた。


    舞台を大小2面に分けて進行させる演出は、小劇場の舞台の使い方としては上手かった。脚本も変な小細工を使わず正面から勝負を挑んでいて気に入った。この桃尻犬という劇団(ユニット?)、なかなかの実力とみた、次回作も観てみたい。

  • 満足度★★★★

    初・桃尻犬。襖と木柱、畳、隅っこに「メロン盗むな」の文字が書かれた板(の一部)。取っつきにくいと想像した「農家」の話に冒頭から入り込んだ。いがぐり頭の実直な長男の(戯画的なまでの)一本気(=歳の離れた妹の親代わりを自負する生き様)、「地方」の物質的時間的条件を生きる人物たちの生活感が、「農」を茶化すのでない笑いを生み出していた。
    地方の感覚を「脳天気さ」「ゆったりのんびり感」だとするならば、漫才にたとえればボケの一つのタイプと言え、「都市感覚」をもつ観客に突っ込ませるボケ的言動が舞台上で展開する格好であるが、地方=あちら様に括りながらそれらは人間が等しく持つ要素。「見たくない」己の一部を他者に仮託して笑うのが「笑い」であって、話が身につまされるに従い、「笑」ってる場合でなくなる。
    だが、総じて言えば「笑い飛ばす」べく綴られた、人間共の物語。

    ネタバレBOX

    程よい省略を効かせてスムーズに話を展開させているのが良い。
    セックス依存症、浮気、万引き、「飛び出す」罠など、剣呑な話が「日常」の中にどう収まるのか、微妙な所もあった。メロン、中国人(技能研修生)、嫁不足、集団お見合い、出戻りなど、農業主軸の地方のアイテムを活用した、秀逸なストレートプレイはある意味目から鱗であった。
    最後の「ベトナム人」オチは考え無しに用いられていると見えた。事実よく見られる光景なのだとしても、穏やかでないし、事実を差し置いてのベトナム人設定なら尚更穏やかでない。これを作者による「敢えての差別言動」としたかったのか?否、軽快な音楽に乗せたエンディングに「その彼ら」も混じえたかったのかも知れないが、そう見えない。「天晴れベトナム人」と行くには、泥棒に比する「背に腹は換えられぬ」所行に、登場人物らも手を染めていなければ、同等にはならず、笑えない訳である。もう一つ気の利いたオチはなかったものか・・そこを残念に思いながら劇場を後にした。
  • 満足度★★★★

    面白く観劇させて頂きましたが最後は・・・???と思わせる落ちでした。

  • 満足度★★★★

    花四つ星。
    相変わらず尖がってて、しっちゃかめっちゃかで楽しい作り。
    下らなくて幼稚で、浅いんだか深いんだか分からないけど、これは面白いッ!!

  • 満足度★★★★

    ストーリーも笑いもテンポが良く楽しめた舞台だった。
    前半はコミカルなのだが後半に向けて段々と雲行きが怪しくなりはじめ・・・・
    幸せになりたいという希望を叶えてあげたかったなぁ。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/01/12 (木)

    座席1階4列

    予想以上にヘビーで緊迫感溢れる感じでしたが、随所に笑うポイントがあって楽しめました。

    幸せを求めれば求めるほど遠のいていくような。
    そんな安喰家と周りの人々を観ていると、次第にいたたまれない気持ちになっていきました。
    そんないたたまれない気持ちを吹き飛ばすような終盤の怒号飛び交う掛け合いの応酬が凄く良かったです。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/01/12 (木)

    夢も現実も失敗も、怒涛の台詞でぶつけ合うのが心地よいのは
    次第に露わになる“本音”が清々しいから。
    ここまで言うから、あのラストかぁ!と妙に納得。
    役者がキャラに上手くはまって大変楽しかった。
    お兄ちゃんもお姉ちゃんも、アマンダもいいセン行ってる。
    台詞と演出の一体感が素晴らしい。

    ネタバレBOX

    上手はメロン農家の居間、下手に突き出た雑然としたスペース、
    ここがCDショップの事務所やら、車の中やらに変化する。
    もう10年も毎年メロンを盗まれる農家、今年こそはと罠を仕掛けたりしている。
    現在10歳の妹が生まれてすぐに母は家を出て、その後父が亡くなり
    家を守るのは独身の兄と、結婚に踏み切れない姉。
    万引きなんかするような妹を心配しながら暮らしている。
    そこへ姉に結婚を迫る男や、元ホスト、中国人研修生、風俗店経営者らが関って
    怒涛のラストへと突入していく…。

    人の好い兄(森崎健吾)のキャラがリアルで切ない。
    妹の幸せを願い、みんなの幸せを願い、自分も幸せになりたいと願う。
    そんな素朴なキャラがぴったりの風貌で実直な兄を熱演、惹き込まれた。

    次第にエスカレートしていく姉(嶋谷佳恵)の言動も説得力がある。
    登場した時は曖昧な返事をしながら意思表示の弱い人物像だったが
    少しずつ不満を募らせて最後は大爆発、聴いていてスカッとした。

    兄と妹が“本音トーク”でバトる演出が面白かった。
    CDショップの夫婦が柔らかな関西弁で話すのも心地よい。
    この脚本家は聴いても話しても生理的に心地よい台詞を繰り出す人だ。
    相手を攻撃し罵倒する時でさえ、カタルシスを覚える。

    下ネタや差別ネタは好みが別れるところだろうが
    それも本音のひとつで、実はみんなが何かしら抱えていることだ。
    最後、妹の暴挙が若干飛躍しすぎのような気がした。
    ここまでのリアルな手触りが一気に漫画的になったようでちょっと残念。

    初めて観た桃尻犬、面白い劇団だなあ。
    隙の無い役者陣もキャラにはまって、生き生きと台詞を繰り出している。
    台詞とテンポ、リズムが私的にはどストライク。
    台詞と演出の一体感が素晴らしく、次の作品が楽しみになった。

  • 満足度★★★★

    チラシからの想像だともっとふざけたドタバタコメディかと思っていて そのイメージが良い意味で裏切られた。

    妹役に共感してエグられたけど、笑いも沢山あって面白かった。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/01/15 (日)

    価格3,000円

    いい作品だとは思うのだが、終始重い展開と救いが無さ過ぎる部分が好みに合わない。このちょっとしたズレを感じるのも観劇の楽しみという事で。俳優陣は皆良かったが、特に村上誠基と徳橋みのりの作品への寄与が大きいと感じた。‬

  • 満足度★★★★

    観てるうちに気持ちがざわざわしてきて、なんとなく居心地も悪くなってきて。劇場出たあともモヤモヤが残って。
    そういう意味では余韻はあったってことかなあ。
    ただやっぱりすっきりはしないので、いつまでもモヤモヤ。モヤモヤ。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/01/14 (土) 14:00

    いや~面白くて馬鹿っぽい会話に何度も笑いました。
    馬鹿な人々(普通の人々でもある)が誰一人幸せになれずに終わるんだけどね
    10歳の女の子が言うように、人間によってつくられた人間だから幸せになんて
    なれる訳がないと、ホントに思える位、猥雑でノーテンキな登場人物の展開。
    もの悲しい気も若干ありながら、0からでも同じテンションで生きていけると
    想えるくらい、馬鹿で元気な感じが良いです。配役もみなさんピッタリだったね!

    ネタバレBOX

    https://blogs.yahoo.co.jp/minamonitokeruhikari/63794049.html

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