金色の翼に乗りて 公演情報 金色の翼に乗りて」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★★★

    つらいですね。
    すごいものを見てしまったような気がします。在日の方のやりきれない思い。居場所がないのに生きていかなければと言う現実。どんな気持ちで生きていたのか見ていて涙が出てきましたね。私の友人にも在日3世がいますが、やはり言葉にできないほどつらい思いをしてきたと思います。差別は良くないと思いますね。いい意味での区別はありですけど。

  • 満足度★★★★

    骨太な内容
    極めて主張・テーマ性が強い公演である。また、演出は序盤の個人レベルの恋愛観から、複数のフィリピン女性とヤクザが登場するに至り、国家レベルの骨太な作品へ変容させており、その手腕は素晴らしかった。
    しかし、少し気になったことも…。

    ネタバレBOX

    序盤は日本人男性とフィリピン女性(アンナ)の恋愛会話劇。その後、アンナのフィリピン女性友達とそれを追いかけてきたヤクザが登場したところから、在留、在日外国人の意識・問題を扱ったメッセージ性の強い芝居へと変化していく。暗転もなく、登場人物の入れ替わりで舞台雰囲気を一変させる演出手腕…見事だった。
    違法滞在しているフィリピン女性の売春行為とそれを仲介、仕切っているヤクザ…ダークな世界を描いており、公演としては興味深かった。たしかに、この芝居の時代背景(マルコス政権崩壊後の数年間)の時は、日本への違法入国・滞在があったようだ。今も完全否定できるかは分からない。しかし、未だに発展途上(格下の国)に見立てているような不快感もあった。
    公演の本質は別…国家政策に翻弄される人々の苦悩や苦渋の選択、人間(個人)として、その運命にどう向き合い、折り合いをつけながら生きていくかという重く大きな問題が横たわっている。しかし、現実は存在するだろうことは認識しつつもやはり第三者的な観方(傍観者)になっており、感情移入できない。
    演出は前半の男女情愛の会話劇という”静”から、中盤以降の国籍問題を絡めたダーク・アクションという”動”の芝居へ転換させるなど、魅せてくれた。
    個々のキャストの演技も素晴らしく、バランスがとれており観応え十分であった。
    今後の公演にも期待しております。
  • 満足度★★★★★

    必見の舞台、まさに演劇精神満載!
    日本人の青年、フィリピーナ、在日2世。
    この設定で語りかけるのは、人間の生き様。

    自分たちが置かれた”今”をどう受け止めるかの問いかけである。

    華やかなエンターテイメントを主流とする現代の演劇界に、演劇本来の姿を骨太に誇示する作品である。
    …この演劇界に於ける対比も本作が示す社会疑念のいち要素であるのだが…余談

    脚本・演技ともに素晴らしいです。

    是非、演劇本来の姿と本作が提示する主題を体験しに出かけて欲しいと思います。

    ネタバレBOX

    プロローグとエピローグに登場する「老人」は誰なのか?
    世の中にモノ申さず年老いてしまう我々(観客)を示すのであろうが、「老人」であるが故に直截的に訴えてこなかった。
    当初は、作者の分身なのかとも思った。

    某国(亡国?)首相が、議会制民主主義を踏みにじる政治家であるという現実を「ヤジ」という最も軽率で品性下劣な行為で露呈させたことが報じられた(一部でのみ)日の感激であったため、余計に感じる事が多かった。

    生きる人間各々が胸を張って生きることを欲することが、悪政・暴力・経済至上主義からの貧富の格差や拝金主義を打破し静かな平和を勝ち取る唯一の方法であるというような主張は、ともすれば夢想主義、共産主義等の言葉で切り捨てられるが、やはり心の奥底ではそれを否定しきれない心のひだも持ちながら生きているのも現代人の姿であろう。

    哀しい人々にスポットが当てられた本作であるが、”普通”であると自負する多くの(勿論筆者も)人々をえぐる作品も期待したい。

    役者の皆さんには大拍手でした。しっかりと客席に役の想いを届けてくれていました。

    個人的には、こんな素晴らしい演技をした演者が、終焉後にお見送りをするという姿勢が逆に残念に思いました。
    もう彼等はその役を自分の物にしているのだから、部隊の上での静かな「礼」だけで充分だし、かえってしらけてしまいました。

    これも余談ながら、大衆芝居のように贈り物をおいたおばさん!勘弁してくれ!!!

    入場時に、紙袋を持った客には主催側で目を配っていて欲しかったです。

    いしださんも災難でした。

    しらける要因のこの2点の改善を求めます。
  • 満足度★★★★

    所在なさ
    フィリピーナと日本人の偽装結婚に端を発したセンチメンタルな物語かと思いきや、そこはピープルシアター、そうは問屋がおろさない。(追記後送)

    ネタバレBOX


    仕切っているのは、デペイズマンに精神を食い荒らされ、生まれ落ちた場所に居場所を持てない、即ちアイデンティファイできないことに悩む在日インテリやくざ。彼のバシタは矢張りフィリピーナであり、元々、地元マフィアの手を通して売られて来たジャパ行きさんである.
  • 満足度★★★★

    どこか懐かしい・・
    批判精神を盛り込みつつエンターテインメントとしても魅せる作劇。
    何かとクセの強い実直な演出も楽しい。

  • 満足度★★★

    お手軽感なしの見応え
    仕事を終えて駆け付けたのですが、間に合わず、ファーストシーンを見逃してしまいました。大変失礼いたしました。
    先日のギルドさんに続き、ある程度大きな会場での、ベテラン劇団さんの舞台鑑賞です。やはりどこかに70年代の匂いを感じました。その時代を経験している先輩方のお芝居は、重厚さ・・・内容においても、労力においても、を感じます。社会性のあるテーマを深く掘り下げる思考力、それを手軽さなんて排して徹底的に、突き詰める突きつける熱量、働力。それだけで最低限の満足は保証されてしまいます。
    お芝居は、プラットホームでの会話が主体となっています。主役の日本人男性とフィリピン女性の会話、フィリピンの女たちとの会話、やくざとのやり取り・・・だけは、アクションも加わりますが。

    ネタバレBOX

    違和感があったのは、場面はプラットホームという日常空間で、登場人物も現代日本の人たちなのに、言葉が文学的に美しい言葉に寄っていたことです。ただ、役者さんたちはそのちょっと違和感があるほど文学表現的な言葉を、とても自然に発されていました。役者さんはとにかくレベルが高かったです。特に偽装結婚相手の女性、すごく魅力的!
    照明もきれいだし適切だし、音響もちょっと重低音強めの爆音系SEがアクセントになっていて、とても効果的だったと思います。
    内容は、今の日本人が考えなくなってきている「国と国」「人と人」の在り方を深く考え、問う、興味深いものでしたが、全般に泣き語るシーンが多く、観ていたい気持ちが薄れていきました。ラスト近くの音楽を聞かせる場面も長く感じました。音楽(と歌詞)に任せないでほしかったと感じたのは、それまでの問題提起を、わたしがうまく受け取れなかったということかもしれません。
  • 満足度★★★★

    “アジア”の「日本」
    互いに事情を抱え、お金の為に偽装結婚をしたフィリピン人女性と日本人男性の物語。

    題材としては目新しいものではないが、
    ストーリー、演出、役者の演技とが相まって、

    作者の云う
    「男と女の真の愛、国と国の文化のありよう、人間と人間はどうあるべきか問いかけてみたい」というメッセージは伝わった。

    アジアにおける日本はどうあるべきなのか、
    あらためて考えさせられる作品である。

    ネタバレBOX

    冒頭の、“東”と“アンナ”の二人だけでの会話劇でグッと惹きこまれた。

    エンディングのビー玉は、光が反射してとても幻想的でgood!

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