妖怪酒場 公演情報 妖怪酒場」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★

    お祭りのような舞台
    アニメの世界のような舞台で、この劇団の世界観のようなものを感じました。ただ、妖怪っぽいキャラもいれば、人間にしか見えない妖怪もいたので、全体的に妖怪の雰囲気を出した方がいいと思いました。ストーリーは分かり易く、友情というテーマもあったので、子供が観ても楽しめる気がしました。肩肘張らず楽に観られ、ラストはライブもあり、お祭りのような楽しい舞台だったと思います。三味線の演奏は見事で、心に残りました!

  • 満足度★★★★

    らんちきっ
    おどろおどろしい妖怪達を想像していたので拍子抜けしましたが、
    楽しそうだったのでこれはこれでありなのかな、と。漫画やアニメが三次元になった感じで観るとすんなり入ると思います。
    個人的な好みを言わせてもらうなら、妖怪のコスプレではなく、妖怪に化けてやるという気概が欲しかったです。
    人間も妖怪も生きる苦労は同じ、という扱いであるなら、現状の人間くさい妖怪で良いのかもしれませんが…
    演技が不安定でしたね。きっとまだまだ伸びます、頑張ってください。
    豆腐ちゃんは完成度高い、というか自分の世界を持ってますね。弾けるような遠野?方言少年が新しくて魅力的でした。
    ただ、人間との友情に深みが感じられず(印象に残るエピソードが1シーンしかなかったからかな)とってつけた感が少しだけ…
    ラストシーンのライブは楽しかったです。古三味線ちゃんも素敵でした。

  • 満足度★★★

    妖怪もいろいろ
    妖怪に関して昨今の話題…子供を中心に妖怪ゲーム(名前は略)がブーム、一方、鬼太郎ブームの漫画家の水木しげる氏が「最近戦友の夢を見る」とのニュース配信。妖怪の捉え方も世代や状況によって異なるものだと思った。
    さて、本公演…主人公は妖怪作家であった父の七光りで生活している青年の物語。しかし世の中そんなに甘くはなく、人生に悲観した折、ひょんなことから妖怪酒場へ…。この主人公を通して見た妖怪との関わりが芝居の魅力を左右する。その描き方が浅かったと思う。
    (ネタバレBOX)

    ネタバレBOX

    パンフには「人間って窮屈。人間て不自由。(中略) いつからか妖怪に生まれ変わりたいと願うようになっていた。」と…。妖怪酒場へ行くキッカケは自殺を図ろうとしたことだが、妖怪のほうが生き易いのか。妖怪の何体かが人間界へ関わりを持ち、さらには人間になりたい妖怪までいる。

    当日パンフにあるキャッチの「くだらない、しょうもない、世知辛い世界で僕は真実も知らずに隣の芝生を羨んでいた」をもっと掘り下げて、妖怪との飲み比べも含め、主人公(佐藤信一)の心的変化を観せてほしかった。

    脚本は、信一が幼い頃に父は交通事故で他界しているが、一通の手紙でここまで思慕するかがわかり難い。父他界後の信一の生い立ちにもう少し説明がほしいところ。演出は、せっかく妖怪を登場させているのであれば、その雰囲気(少なくともメイク、衣装などの工夫)を出してほしいところ。

    そして演技が緩いような。”演技”における「妖怪と人間の境界線って」どう描いたのさ!と…。

    今後の公演に期待しております。
  • 満足度★★★★

    妖怪古三味線
    これは素晴らしい。

    妖怪もゲゲゲのきたろうの主題歌の内容のようにはいかないのですね。

  • 満足度★★★★

    バランスの取れたシナリオだが
     主人公、信一のエピソードを何処まで、深刻に受け取るかで、作品解釈に大きな差が生まれよう。

    ネタバレBOX

     妖怪好きの小説家、佐藤 誠は、人間好きの妖怪、豆腐小僧と知り合い、妖怪と人間の交流の場にと設えられた妖怪酒場の馴染みになる。そして、ここでの取材を基に、連載小説を書き、見事なヒットを飛ばし、大賞を受賞するが、授賞式翌日、交通事故に遭って亡くなってしまった。彼は、小説家として名を為す為、単身東京へ出て暮らしていたのだが、故郷には、息子が一人在った。彼は、受賞後直ぐに、未だ5歳だった息子、信一に初版本に手紙を添えて送っていた。無論、この時点で息子は父の本を読めた訳ではない。然し、明日のわが身がどうなるかなど知らぬ人の子は、将来、息子も、自分と同じように妖怪に明るい人間になって、酒を酌み交わしたい、と書き送っていたのであった。20年の歳月が流れた。信一は、矢張り血だろうか? 父のような妖怪好きの青年に育ち、雑誌に関連記事を書いて生計を立てていた。然し、出版社の代替わりで、経営陣、編集長が変わった途端、いきなり首を切られてしまった。失意のうちに彼女と会い、甘えようとする信一に彼女、ハルミは言い放つ。「小説家の息子だっていうから、何か才能があるかも知れないと思って付き合ってあげただけじゃない。収入も地位も無い、仕事の出来ない男なんかに興味はない」と。踏んだり蹴ったりで、信一は、かつてアルバイトをしたが旬日を俟たずしてバックれた店の従業員休憩室で首を吊ろうとしたが、この部屋の天井は低く、おまけに天井には、ロープを引っ掛けることのできる箇所が無く、失敗する。そこへ店長が現れ、自殺はできないと諭した上、夜、飲みに行こう、と誘いを掛けた。信一は、店長の話に乗るが。
     店長が連れて行ってくれた店は、津軽三味線をポップなアレンジで演奏すると、その伴奏に合わせて、舞姫が舞う、というライブをやっている、ちょっと風変わりだが、魅力的な店であった。酒も頗る旨い。飲み進むに連れ、何故、店長は、この店へ信一を誘ったのかが明らかになる。店長は、人間界で暮らす為に人間の姿を纏った烏天狗であり、美しいママの手は氷のように冷たい。雪女である。アシスタントの可愛い女の子は、座敷童、旨い酒を奢ってくれたのは、河童。ボックスで河童と一緒に飲んでいるのは、ろくろ首、津軽三味線を弾いているのは、古三味線等々。ここは、妖怪酒場だったのだ。20年前、在る事件が起こった。それ以来、オーナーである福の神のエネルギーとネクタルの源泉を確保する為、人の魂を抜き取り、ネクタルの原料と神のエネルギー源にしていたのである。然し、罪も無い人間を連れて来た上、魂を唯、抜き取るというのは、余りにも可哀そうだ、というのが、バーに集まる人間好きの妖怪達の立場であり、神と協議の結果、人間にも生き残りのチャンスを与えることになった。して、その方法とは、アルコール度数108度という在り得ない度数の酒の飲み比べで妖怪チームに勝った場合、人間は魂を抜かれずに、人間界に帰ることが出来る。然し、その場合は、負けた妖怪が魂を抜かれ、死ぬことになるという厳しいもの。然し、人間がこの20年間に妖怪に勝った験は2度のみ。だが、一度、自殺未遂を図ったとはいうものの、死ぬことはできなかった信一は、無論、命に未練を持ち始めていた。死の恐怖を目の前に突きつけられた彼は、死にたくない、とハッキリ意識する。だが、生き残る方法は、飲みっくらに勝つことのみ。上演中故、これ以上のネタバレは控える。後は、観てのお楽しみ。
  • 満足度★★★

    全てにゆるい!
    ストーリーの内容浅く、かといって妖怪キャラクターの打ちだしも強くなく中地半端。飲みくらべシーンの繰り返しはいかがなものか・・・。
    妖怪的な化粧、衣装などをもっと徹底し、印象的なものにしてほしい。
    妖怪古三味線(ふるじゃみせん)の演奏は聴きごたえありました。

    ネタバレBOX

    人間と妖怪の交流の場としてできた妖怪酒場。生前、妖怪小説家の佐藤誠が妖怪と友達になる為通っていた。20年前、妖怪にとって大事な”宝珠”が盗まれ、その犯人に仕立てられ、それ以降、毎年”生贄”として人間の魂を酒に引き入れるようになる。ただし、妖怪との飲み比べで勝てば、魂をもっていかれず、死なないでそのまま人間として生きていけるのだが、ここ20年生き残れたのは2人だけ。その酒場に、人生に絶望し妖怪になりたいという息子の佐藤信一がバイト先の本屋の店長の烏羽(妖怪烏天狗(からすてんぐ)の人間界の姿)につれてこられ、妖怪と飲み比べが始まる。その後、宝珠を盗んだ真犯人の鎌鼬(かまいたち)が自白し、宝珠が戻ったので生贄も必要でなくなり、人間と妖怪が元通りの付き合いになる。

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