痒み 公演情報 痒み」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-20件 / 39件中
  • 満足度★★★★★

    圧倒されて、面白くて、じわじわくる
    久々に芝居を見た観劇素人ですが、知らず知らずのうちに口がひらく面白さでした。あっというまの1時間40分。前後の時間をあわせれば最高の贅沢な時間を過ごしました。かつて観た(といっても6回くらいですが)芝居のなかでもいちばん面白かったです。コスパも高い! なによりサリngROCKさんをはじめ、全員女性のユニットで、ひとりひとり個性があって、それぞれ背景を知りたい(役としても俳優としても)と思わせてくれました。私にとってはエンターテイメントとしても、あとであのセリフや場面はどうだったのだろうと考えさせられるのも楽しく、つぎの公演にいく機会があったら観劇前にもいろいろ想像して楽しみたいなと思わせてくれました。

  • 満足度★★★★★

    面白かった。
    あっという間の90分。
    男性が思い浮かべる女性的思考はあくまで男性の想像であってリアルではないのだと感じました。
    この疑似体験が出来るのがナマモノである演劇の素晴らしいところだと改めて感じました。

  • 満足度★★★★★

    今更ながら・・
    今更ながら言っておきたくなった。今日、渋谷はるかさんの「父と暮せば」を観てきた。凄い。言葉にならない。「痒み」もそうだった。2回観させていただいたが、1回目は女性のたくましさ、メビウスの輪のような女のたたかい(創造と破壊がねじれたような?)を感じた。しかし。アフタートークでサリングさんを始めて拝見し、劇中のどの人物にもない穏やかな性格(あくまでも想像)に触れ、残像とのギャップに混乱した。なんだったんだ?。どっちだ?。2回目を観る時はかなり冷静になっていた。開演早々そう感じた。言葉が乱れ飛び、やかましくさえ感じた食事会のシーンが、静かに性格を確認する場になっていた。最後は見たこともない変な顔をしていたナツキ。このときは一番クールに振舞ってたよね。そして・・・砂漠のシーン・・・。何を伝えたいのか。それを理解する前に・・理解したわけではないけど。徘徊する姿を見て涙があふれてきた。何かを掴もうとし、一方で突き落とされ・・。それぞれの役者さんの凄み。エンディングでの不思議な爽快感。小夏さんの第ゼロ回公演とのギャップ。それがオン7であることが分かった幸せ。サリングさん!貴女でよかった。生きているうちに、ナツキとマリモの役代わり公演を見てみたい。

  • 満足度★★★★★

    七人十色
    飛び出した世界観とオーバーアクトが実はダイレクトに現実味を伝えてくれた爽快感!笑いとばしながら、じっとり人間のある本質を覗き見させてもらいました。
    脚本演出美術照明音響、そして、熱演ではない7人の迸る熱量に拍手!

  • 満足度★★★★★

    底力みせてもらいました!
    まずは一言おめでとうございます!素晴らしい作品が世に産み落とされましたね。各々役者のスキルの高い!作品の秀逸な構造も考え抜かれてる!とにかく演技も話も表面で繕ってないから面白い。女の底力、みせてもらいました✨

    今後もとっても期待してます!
    次回がだいぶ先、、、1.5回とかやって下さい笑

  • 満足度★★★★★

    楽しい90分
    あまり観劇しない私も、ついつい引き込まれてしまった90分でした。

  • 満足度★★★★★

    どうもお疲れさまでした
    初日と千秋楽の2回、観劇しました。
    飛行機事故の前後が、建前と本音の世界なのか、生と死の世界なのか、現実と夢(幻)の世界なのかなどなど、いろいろ思いながら観ました。
    On7メンバー7人の体当たりの演技がとても素晴らしかったです。

  • 満足度★★★★★

    On7初観劇です!
    最初から驚きっぱなしでした。
    とても刺激になりました。
    演者の方々の一生懸命さにノックアウトされました。
    また是非見たいと思います。

  • 満足度★★★★★

    わかる
    痒さが。女の痒さが・・・痛々しくも激しくも儚くも嬉しくも、、、。女子の連れションとか、ここで一緒に動かないと…な感じとか、家族には読まれたくなくてもSNSには書いちゃうとか…。…とかとか。。。面白かった。なんかなんともいえない衝撃をうけました。

  • 満足度★★★★★

    女オンナおんな
    普段自身も生活の中で使い分けている女の顔・女の子の顔・人間の顔
    まだ知ることのない妻の顔・母の顔
    見せつけられて、突きつけられたら気がした

    ネタバレBOX

    オープニングで何度と繰り返されるのは、「人間」という言葉
    私は、女として生きている中で、「人間」と「女」の境界線を感じることがある
    たかいヒールを履き、スカートで着飾り、化粧という仮面を付けた女性からあのセリフを聞くだけで、私の中の虫はざわついた気がした

    シーンごとに女の生き様を見せつけられるが、現実は本当にそうだと思った
    ある友達は、私の知らない男と結婚し、知らないうちに子供を孕み、知らないうちに産む
    ある友達は自分の道を追い続けて、成功したり、失敗したり…

    女も働くのが当たり前になりつつある今日においても、
    かくあるべきという道が、気づけば確かにまだそこにある
    その中で、きちんと考え、自分で選択して生きていきたいものだと思う
    その選択が、女のくせにとか、女らしくとかいう言葉で時々淘汰されかけることがはがゆい

    もしかしたら、彼女たちの描いた「痒み」はこれのことなのかもしれないなあ、と思った
  • 満足度★★★★★

    おんな
    見目麗しい女優さんたちが白い舞台をいっぱい使って、おんなを描くお芝居でした。
    平日の昼間でしたが、劇場は満員でした。
    開演すこし前に受付をしたため、桟敷席で、最初は窮屈だなー、息苦しいなーと思っていましたが、そんなことも忘れてしまうような圧倒される90分でした。
    久しぶりに良い舞台を見たなと思いました。
    役者さんも脚本も照明も音もセットも素敵でした。

    女性と男性で感じ方や受け取り方が異なるお話なのかなと思いました。

    ネタバレBOX

    女として生きること、女の生き辛さとか、息苦しさとか、それでも楽しいところとか、女の強さや逞しさや嫌らしさとかが舞台上にあふれていました。
    女たちの会話を見ながら、にやにやしたり、吹き出してみたり、あるある、と頷いたりしながら楽しく拝見させて頂きました。

    わたしは女ですけど、女ってこえーなと見終わるとしみじみ思いました。
  • 満足度★★★★★

    強かな人生の切り出し方
    初日を拝見。

    物語の仕掛けが見えるまで観る側をしっかりと捉えて離さない役者たちの力に捉えられ、その仕掛けに気づくと、こんどはシーンや 登場人物の描き出す刹那のひとりずつに編み込まれた作り手の寓意にも深く惹きこまれて。

    舞台に放たれ、束ねられ、やがて踵を返して浮かび上がる女性たちの生きていく感覚や想いやその歩みには、この作り手と役者たちだからこその切っ先があって。
    その力量の重なりから訪れるものに、がっつりとつかまってしまいました

    ネタバレBOX

    久しぶりに集まった女性たちがそれぞれに抱く感情や想いの話かなぁと思って観ていたら、物語の思いもよらない展開にびっくり。

    共に乗った飛行機の墜落で女性たちは辿りついた場所での時間に放り出される。そこで暮らす日々の情景に女性たちの人生にかかわる様々な寓意が織り込まれていきます。
    最初は彼女たちが環境の中で生きていく姿を追っていたのですが、やがて、物語の寓意がほどけていくと、彼女たちがその場所で変容していく姿の向こうに現れるものに、深く取り込まれていく。
    分かれ、時に交わりあるいは離れていく女性のグループ内の関係。
    憧れや嫌悪。
    妊娠・出産、子供、離婚や再婚、
    家事、食べること、帰ることや帰らないこと、家庭を守ること、そうして自分の世界を貫くこと・・・、
    異世界の設定や彼女たち自身の衣装・風貌の変化とともに表現されるものが、解けて生身の女性たちのありようとなり、それぞれの個性となり際立っていくのはかなり凄い。
    たとえば虫は世間とか噂とか風聞のようなものだろうか。
    では、おかしな形をした果実やシェルターに紡ぎこまれたものは?
    森や砂漠の空気の肌触り、戻ることと戻らないこと、
    そもそも旅行券に込められた寓意とは・・・。
    舞台に置かれたものの一つずつが、いろんな速度や重さや質感と共に女性たちの歩みや彼女たちの想いを纏っていく。
    それらが、やがて垣間見える女性たちの人生にリアリティをあたえていくのです。

    様々なシーンの意図を切り出し映えさせる美術や照明にも創意があり、原点となる記憶の差し込み方や、心情を伝える映像もダイレクトにロールに訪れる色を観る側に注ぎ込む力があって。
    そして、なによりも、一つずつのキャラクターのコアを作りこみ、様々な語り口をしなやかに重ね、変化にぶれることなく貫いていく女優たちの役者筋が、一見奇異にも感じる物語のシーン一つずつに異なる密度をつくり、バラけさせることなく積み上げ、やがて表に翻って女性たちの歩んだ半生の肌触りや質量を観る側に伝えていくことに感嘆。

    終盤、寓意に満ちた物語が老婆となったサークルのメンバーが集い語るそれぞれの人生へとほどけるなかで訪れる、一人ずつの異なった、決して奇異ではない、でも凡庸ではない歩みの重なりに心捉われる。しかも、そのシーンが彼女たちの終焉ではなく、更なる時間を歩むための通過点のようにも感じられて。

    またウィットもいろいろに織りこまれ、物語に織り入れられた企みも、すぐにほどけるもの、ゆっくりと姿をあらわすもの、作品がすべて晒され劇場からの帰り道にふっと気づくものなど、様々な深さや広がりを観る側が受け取ることができるように仕掛けられていて、作り手のセンスに加えて豊かな創意と企てのしたたかさに感心。

    観終わって、単に女性たちの人生のありようを観たというだけではない、もっと広がりや奥行きを伴った感覚に深く浸されたことでした。
  • 満足度★★★★★

    虫って・・・
    男の私にも、おもしろかった!女性なら、もっと楽しめるんだろうなということは十分わかる。あっというまの90分でした。
    観劇しながら、ずっとアタマから離れなかったのが「虫」の存在。この見えない脇役?がいったい何なのかを、あれこれ思いめぐらすだけでも楽しかった。カフカの「変身」が、アタマの片隅を何度もかすめて行きました(笑)
    とにかく、次回作も楽しみです。

  • 満足度★★★★★

    面白かった
    色々な女性のからみあいが面白かった。

    間やテンポがちょうど良かった!!
    パラレルワールドでオチも良かった!!!

  • 満足度★★★★★

    面白かったです!
    観てきました!面白かったです。
    何と言っても演じている方々の強さ、優しさ、大切さが伺えました。ストーリーは、女学生、社会人、飛行機墜落の被災者、現世?、黄泉との狭間?ととびまくっていて、その衣装の変貌振りにも、笑えた。笑えたけど、せつなく、物悲しかったような思いにもなりました。お一人、お一人のクオリティも高く、ついぞストーリーに引き込まれました。 
    終わったあと、下北の茶店で雑談をしました(ビールを片手に)・・・そこで、この「痒み」は、どこにむかっていたの?何を訴えたかったの?が、話題になりました。一人の男性の方が、「痒み」と言うだけに、痒くてどうにもならない、手が届かないむずむずしさ、どうすることもできない・・に向かっていたのではの意見に、なるほど・・とみんなでうなずき納得したしだいです。この刺激にまた出会いたいと思います。頑張って下さい。

  • 満足度★★★★★

    強くてたくましくてかわいい
    女の嫌な部分や怖い部分を舞台いっぱいにドワーッと出してきてるけど、結局のところ、女ってかわいいと思える話。
    元気いっぱいもらえました。
    男の人が見たらどう思うのかな。
    私は、最初の同窓会ランチの場面から、あるあるあると、笑いっぱなし。
    90分、あっという間。
    その間に変化する衣装(最初の暗転直後のユミの服の汚れには目を見張りました)も必見です。
    アイの足は本当に痒そうでした。あれは、描いているのでしょうか掻いているのでしょうか。数日前の自分を見るよう・・・・・・

    ネタバレBOX

    あの「虫」や「痒み」の正体は、本当のところはわからないけれど、女の周りにあるいろんな、見栄や偽善や自己中や、人で言ったら上司やママ友や、姑、小姑や、子どもの学校のPTAや、玉の輿に乗った同級生や、そんなこんなのアレルゲンかな。
    マリモがその虫を腹に飼ってしまった後では「良いこともある」(←熊に襲われない・笑)し、「痒みもなくなった」というのが、ある意味象徴的。

    唐突に出てきたアラウンド80の同窓会(←74までバイトしていたというから!)も可笑しかった。たいがいの女って、記憶を自分に都合よく上書き保存できる能力があるんです。笑。

  • 満足度★★★★★

    痒い
    痒い!としかいいようのない
    あの女の中にある、何とも言えない気持ちわるい
    だけどどうにもならない、この感じ。
    痛々しいけど目が離せませんでした。とても面白かった。
    彼岸か此岸かわからない世界観も、変なファンタジーになることなく着地していてお見事です。脚本と女優の力だと思います。
    次回公演がとても楽しみ。

  • 満足度★★★★★

    野生化のススメ
    プロローグからものすごいインパクトを持ってスタート。
    ぐいぐいステージに引き込まれる。
    いったいなんなんだ、これっ。
    冷静沈着に観ているのに、動揺がとまらんっ!

    というのも女優7人の集中力と魅力度の高さが際立つ。さらには脚本の緻密さ、発想の豊かさ。ダブルショックはラストまで。観終えたあと、しばらく動けなかった・・・(涙)
    これはかなりイケます。
    音楽効果も手伝って、今夜は興奮のあまり眠れません。
    飛ばしていくよ!(by矢野顕子)の心境・・・

  • 満足度★★★★★

    現実と非現実の狭間で
    若い女性が、しかも新劇の明日を担う女優たちが、自らの団体を立ち上げ、身体をはって、美しい顔を汚して全力投球をしている。
    それだけで快かった。

    物語はサリngROCK独特の毒のある世界。現実か夢かお伽話か、そんなことを考える暇もなく物語は展開していく。

    現実世界への違和感を痒みで表現してそれでもしたたかに生き抜いている女たちを見事に描いた。

    チームワークにも拍手を贈りたい。

  • 満足度★★★★★

    旬な女性の実力を
    感じさせてもらいました。
    前評判の高さに比例し、客席も様々な年齢層の男女で一杯でした。

    オンナ同士のやりとりには最初からクスクスと笑えましたし、また女優さん達の能力の高さを充分に見せつけられました。
    この年代の女優さん達だからこそ伝えられる内容だし、自分が男でありながらも実感?できた芝居です。

    途中の時系列の絡みで、話の内容がつかみきれなかったところがありますが、それすらも彼女達の底力にねじ伏せられたかと思います。(笑)

    脚本もいいですね。次回公演は劇団チョコレートケーキの古川さんと日澤さんの作・演出ということで新たな期待を抱かせてくれます。

    皆さん素晴らしい役者さんだったのですが、ヒロコ役の安藤瞳さんの表情の豊かさや、モモ役の小暮智美さんのギャップの激しさには、只々感心するばかりでした。

    心残りは時間の関係でアフタートークを聞けなかったことです。
    ああ悔しい・・・

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