オーシャンズ・カジノ 公演情報 オーシャンズ・カジノ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
21-40件 / 59件中
  • 満足度★★★★

    そういう時代が来るのか
    セットも博打場らしい雰囲気で期待が持てる。芝居が勢いよく展開しカジノでの人間模様がうまく作られている。見事なできばえで楽しませてもらった。

    日本ではパチンコが合法であるが、あれも立派な博打である。

  • 満足度★★★★

    いいねー
    ダンサブルでスピーディーな舞台には魅せられます。クライマックスはまさに手に汗握る盛り上がり。確かにこれはエンターテイメント。大いに楽しめました。

  • 満足度★★★★

    束の間の泡沫感
    最初から最後まで飽きずに観ることが出来ました。ただ、印象的なシーンはそんなに無いのでドタバタした泡沫感を楽しめるかどうかがポイントかと。

    ネタバレBOX

    役者さんが目の前で大きな声を出して、動き回って、汗をかいているのに、どこかアニメ映画を見ているような「温度の無さ」を感じてしまい、また、話の内容も「ひだ」の様なものが無く、ツルッとした掴み様の無い感覚が常に付きまとって、それは終始気になるところではあった。
     
    しかし、時間を気にせず楽しめたのは本当なので、低く評価する必要はないと思い、★4にしてみました。
  • 満足度★★★★

    オーシャンといえば・・
    オーシャンズ11(映画も宝塚も・・)がつい思浮かべるような
    気もするけれど、
    今回はそれにラクダ色のアカギやへタレバンドマンなどが加わって、
    役者たちも元気よく飛び回っていて、なかなか楽しめました。

    ラストの帯金一人芝居も含めてなかなかの完成度だったな、と。

    ・・あとでもう少し書き足します(汗

  • 満足度★★★★

    楽しめました☆
    北京蝶々はシアタートラムでの 前作「パラリンピックレコード」も観ましたが、

    今回は関西のぬいぐるみハンターの池亀三太くんの演出。

    ぬいぐるみハンターさんも一度観ているので、期待感ありありの舞台だったんだけど・・

    船をチャーターしカジノ船にして200海里の外で合法的にカジノにしてしまうというお話。

    そのベースにあるのはカステラとちゃんぽんしかない長崎に対する善・悪の両面から描いています。

    中国のカジノ王、県議会議員、警察官、お金はあるけど刺激がない地主の息子、はたまたパチンコ業界からのスナイパーやギャンブルに魅入られてしまった彼氏とそれを救いたい彼女…

    それぞれの思いが交錯し、それぞれのキャラも程よいバランスでした!!

    ラスト近くの賭けるものがなくなり、自分の命を懸け地元長崎を守るべくポーカーのカードをめくるシーンは迫力ありました~。

    どんでん返し的なエンディングも良かったし、カジノ船という非日常的な空間から、全く普通なシーンで終わるラストも映像的な演出も憎いねー!!

    キャストさんでは帯金ゆかりちゃん、存在感あったなあ~。
    堀越涼くんも方言も上手く、いい演技してました!
    それに鬼頭真也くん、初めて観たかも・・しれないのかなあ?でもとっても印象に残る良い演技だったと思います。

  • 満足度★★★★

    お祭り騒ぎ!
    役者さんが舞台をところ狭しと駆け回り、可愛い女子達もたくさん。
    それぞれの思惑、利用したりされたり、状況がめまぐるしく変わって面白い。
    トビオとヤンの勝負にドキドキ。
    最前列は迫力あったけど、常に舞台を見上げているのはちょっと疲れた。
    終演後の『エアデート その後』も面白かった。

    ネタバレBOX

    ギャンブルにのめり込む人たちの気持ちはわからないし、地元への愛着も特にないので、終盤の展開にイマイチついて行けず・・・。
    女の子が忍び込めてしまうセキュリティの緩さとか従業員の身元確認の甘さとか無職の人間にそんな額の生命保険契約できて支払いされるかとか…いろいろ納得できないけど、テンポのよさと役者さんの演技・演出の上手さで最後まで一気にもっていった感じがしなくもない。
    演出上仕方ないのかもしれないけど、女子達の足元が気になって・・・あの格好にペタンコ靴ってどうなの???お色気台無しじゃ・・・。
    深く考えずにその場を楽しむ『エンターテイメント』としては面白かったと思う。

  • 満足度★★★★

    演技・演出・脚本の総合力
    ギャンブルものにはありがちな逸話や展開満載なのにもかかわらずぐいぐい引き込まれてしまうのは演出と適材適所なキャスト陣の功績か。
    一方、終盤の鮮やかさは脚本の妙。まさに視線誘導によってタネに気付かせないマジシャンの手口?(笑)

  • 満足度★★★★

    場を作る力、全体を組み上げる手腕
    初日と帯金ゆかり一人芝居おまけつきの日を拝見。
    作品の印象が若干違ったりもしたのですが、
    エンターティメント性があり
    目を奪われるシーンも多く、
    両日ともたっぷりと楽しませて頂きました。

    ネタバレBOX

    導入部から、前半の展開、
    さらには中盤以降の物語の圧倒的な膨らみと
    きっちり作りこまれていて。

    いきなり冒頭の役者の躍動感にぐいっと引き込まれる。
    観る側を休ませることなく
    物語が重ねられていきます。
    ギャンブルにのめりこんでいく感覚の表現がまず秀逸、
    チャイナドレスの女性たちに
    単なるセクシーさや愛らしさだけではない、
    キャラクターとしての存在感があって、
    それが観る側をも巻き込むような
    ギャンブルの高揚を一人歩きさせず
    博打に踊るものと踊らされるものの
    表裏をしなやかにあぶりだしていく。
    ダンスや動きの秀逸から訪れる
    理性の舫がが外されていく感触、
    スタッフの嫉妬心や想いも
    役者たちの演技にしなやかに織り込まれ
    観る側に場の奥行きを垣間見せていく。

    伏線も、物語のメリハリの中にしなやかに置かれて・・・。
    シーンの重なりの中に骨格が
    観る側に組み上げられていきます。
    後半の勝負の行方には、
    刹那ごとにぞくっとくるようなテンションと緊張感があって
    賭け金のエスカレートしていく態に
    熱が生まれあざとさが消えうせて・・・。
    観る側までがその熱に引き込まれる中
    戯曲に描かれた
    地方の現実や権力のダークな部分が
    鮮やかに引き出されていく。

    最後の大勝負を演じる二人に
    息を呑む。
    このシーン、凄い・・。

    作家が書き上げた骨組と演出家のスタイルに
    こんなによい相性があるとは思いもせず・・・。
    極上のエンターティメントとして
    がっつりと楽しませていただきました。

    ちなみに、初日と27日の舞台では
    かなり質感の変化があって・・・。
    初日はシーンごとの色がはっきりとしていて
    戯曲の社会性のようなものがシーンのなかに強く感じられる部分も・・。
    対して27日に観た公演では、シーンの間に別の血管がかよったように
    シーンが他のシーンと繋がり展開していく実感があり
    時代の感覚がさらに豊かな色としてやってきて。

    初日からさらに舞台が歩みを進めていることにも驚愕。

    もう、大満足の舞台でありました。

    *** *** 

    27日おまけの帯金ゆかり一人芝居、
    こちらも絶品、

    設定がきっちり組まれているし、
    それを広げる動きの間が抜群に良くて・・・。
    所作もしっかり作りこまれていて・・・

    演じ手の表現力にがっつり持っていかれ
    こちらも大満足でありました。


  • 満足度★★★★

    面白かった
    カジノを巡る話にパチンコのちょっと裏の話も織り交ぜながら、なかなかにテンポよく見せ、そしてラストのポーカー勝負では手に汗握る出来でした。
    まあ、ラストのポーカー勝負の結果とその後の展開は読めましたが(^^;;
    面白かったです。

    ネタバレBOX

    ラストのポーカー勝負、勝ち負け別々の展開を少し描くだけで大丈夫な気もしたので、ガチやっても面白かった思ったが。
  • 満足度★★★★

    芝居というよりショー
    初めて北京蝶々拝見しました。会場でドリンクを販売していたり良い雰囲気。椅子も座りやすかったです。
    で、内容ですが、芝居というより良質のショー、ライブのような感じを受けました。音楽も役者の動きも疾走感にあふれて、とにかく熱く、そしてドキドキし、たまに笑える内容でした。特に九州弁まるだしでやりとりする所なんか、あー、良くある良くある、と楽しめました。

    役者さんも皆よかったです。鬼頭真也さんの怪しい演技、亀田梨紗さんのマイクの角度が良かったです。亀田さんのカジノ勝負アナウンスはプロレスの実況みたいでお芝居全体に緊張感みたいなのが出ていてドキドキさせられました。何のカードを引いているのか、何のカードがでれば勝ちなのか分かるような演出であればもっと一緒にドキドキできたかと思います。あと、安川まりさんをはじめ女性陣がかわいかったのも見どころです。

    と、いいとこばかりなのですが、お話自体は??な部分が多かったです。主人公の彼氏が前半ほとんど出番なしだし、後半突然クライマックスがきて終わった感じでした。話を気にしなければかなりいい芝居だと思います。

  • 満足度★★★★

    無題361(12-104)
    19:30の回(小雨)。18:30受付(整理番号券あり)、19:00開場。港の音、波、汽笛、錨鎖が引きずられている、青白い照明、立ちこめる霧(スモーク)、空調の音が潮風のように聞こえてくるので不思議なものです。舞台セットはかなり高さがあり、全体を見るのは後方の席がいいようです…が、前に座ります。そこから見上げると、トランプの手さばきやどんなカードがでているのかは見えませんが、あらゆるシーンが舞台装置が配置されている「正三角形」に収まっていて、構図的にとても心地よいものでした。頂点が消失点、手前から綺麗に揃ってみえます。奥から手前へ、それに上下、常に移動しています。勝負のシーンでのトメ、勝ち誇った態度、目の前で繰り広げられるスピード感いっぱいの駆け引き。最後の大勝負、答えが当たっていたので嬉しい。終演後、元コリッチメンバーが手招きするので行くと、その横に神戸さん、次に出演のチラシをいただきました。

  • 満足度★★★★

    ギャンブル
     ギャンブルネタで、実際に勝負する場面が何度か出てくるが、ちゃんとギャンブルの勘所を捉えていて、迫力があった。ストーリー展開にも、そう無理は感じられない。然し、俳優の出、入りが、もう少し工夫できないだろうか。ハイテンションな作品なので、結構、多くの観客が楽しんだはずだが、細かいところに気を配れば、もっと観客を驚かすことも可能になるだろう。更なる工夫を期待する。

  • 満足度★★★★

    面白い・楽しい、けど
    カジノっぽいし、テンポよく、わくわくしながら観れました。

    コンパニオンに華があるし、男性陣もかっこいい。
    少し人数が多すぎで、出が少なくなってしまう人物がいることがもったいないかな。

    あと全体面白いのだが、個人的に主人公2人には共感が持てなかった。
    なので、すこしもやもや感が残ってしまった。

    一因として、テラシマ・ヤン・カラサワがかっこよすぎるからかもしれない。
    その分、他が薄れてしまったかも。

    でも、エンターテイメントとしてとても楽しめます。
    あと、いっぱい感想が書きたくなる。ということでネタばれで書きます。

    ネタバレBOX

    全体としていい芝居だと思います。
    いい役者さんといい演出といいセット・音楽・照明。素晴らしいと思いました。

    好きなところでいうと、
    ● カードをめくる時の一瞬止まるときの顔顔顔
    ● 緊張した場面で、ボードを持ちながら踊っている浅利さん
    ● スロットを3人で表現しているところ
    などなど。

    役者さんでいうと、
    ● ヤンは、緩急織り交ぜていてかっこいい。本来はカジノオーナーぐらいになると異様な刃物的な鋭さを描いたりするが、返ってすこし切れ味が鋭くないのがまたなにか魅かれるものがある。
    ● テラシマは、余裕感が出ていていいし、髪型が好き
    ● カラサワの仕切り感もある意味心地いいし、カードをめくるときの苦悩がしびれる。

    (あと、どうしても甘粕さんの足に目がいってしまうのは、ちょっと自己嫌悪感を覚えるほど。)

    ただ話としては、
    大金持ちは数億円ぐらいじゃびびりません。
    土地持ちも数億円ぐらいじゃびくともしません。
    という点で少し違和感を感じた。
    また無職の人は1億円の生命保険には入れませんし、
    保険料バカ高いのに払えない・・・。

    あと主人公2人にはどうしても共感が持てない。というより見ていて嫌悪感を覚えてしまう。
    そう、演出しているとは思えないので、単に自分の感覚が変になっているのかもしれない。

    長崎の描きかたにも少し疑問。あの姿を見ると私は、ヤン側につきたくなってしまう。
    地方の話、パチンコの話、某国の話、警察というか権力構造の話、議員や団体の話を風刺しているのかもしれないが、社会人経験長いおじさんからみれば、ちょっと考え浅いかな、と思ってしまう点が残念ではあったが、

    それを含めての問題提起なのかな、と思っている。
    この意味では十分メッセージは伝わっている気がします。

    個人的には、このあたりの風刺を少し抑えてもっと娯楽っぽくやってほしかったなあ、というのが素直な感想。

    おまけ:パチンコの市場規模があれだけあるとはしらなかった。
  • 満足度★★★

    コージャスなエンターテインメント
    カジノの妖しい煌びやかさ、その裏に群がる黒い社会の恐ろしさをエンターテインメントでくるんでいて楽しめました。
    チャイナドレスのコンパニオンたちのスリットの隙間と胸元には、女性である私もクギヅケ(笑) ギャンブルにはまり崩れていく人々の描写はリアルでした。
    舞台を縦横無尽に駆け回る登場人物たち、疾走感のある演出はとても良かったと思います。終盤のカジノでの息詰まる大勝負までに、もう少し緩急が欲しいところでした。ちょっとオチもお約束だったので。
    日本にカジノを、とどこかの知事が言っていましたが、それが政治と日本経済を救うものと成りえるのかどうか、起爆剤となりえるのかどうか?ということが下敷きになっていると思うのですが、もっと斬りこんじゃって欲しかったかも。

  • 満足度★★★

    楽しかった
    が、ただそれだけ。劇場に入っての第一印象はここでカジノできるの?階段はあるけれど思ってたほどの派手さはない、大丈夫か?そんな不安は芝居が始まれば一気に消え去る。帯金走る。走り回る。何度目かの帯金で正直これまでは彼女にあまりいい印象持たなかったが、今回は素晴らしく良く映った。なんでだ?この芝居で地方財政が逼迫状態にあることや都知事のカジノ誘致問題に頭をめぐらす人はたぶんあまりいないし、作者はそんなことが言いたいわけじゃないのかもしれない。でも・・・。パラリンピックはうまくいったと思うが・・・。今回はモヤモヤが残った。

  • 満足度★★★

    何とも言い難いです
    煌びやかな演出と派手なアクションでお祭り感満載の雰囲気に序盤から惹きつけられました。大人数の群像劇で有りながら、一人一人のキャラ設定もしっかりしており、特に大ボス的なキャラが登場してからのコンパニオンたちの卑近な下衆さは最高でした。
    物語もボンクラカップルの活劇とギャンブル産業の利権争奪、そしてそのギャンブル産業に頼らざるを得ない地方の社会問題が絡みあいながら、謎の人物は謎で残しつつ、悪党が大悪党に凌駕されると言う悪の量が増加していくと言う風呂敷を広げていきながら推進力も加速していく展開は見事でした。
    と、言うわけで、この物語展開に期待しながら観ていたのですが、残念ながら私は上手く畳めていないのではないかなあと思いました

    ネタバレBOX

    ここからは、独りよがり単なる揚げ足取りのだけかも知れませんので、あしからず。

    やっぱりあれだけ風呂敷を広げたのなら、少なくとも地方の問題だけには決着というか、何らかの希望を見せて欲しかったかなあと、「星が綺麗だなあ」じゃ納得出来ないです。
    ボンクラカップルの良かった感だけではいくらなんでも矮小化しすぎでしょう。そもそもあのカップルの借金地獄だって結局解決してないように思えるのですがどうでしょう。
    風呂敷を畳み切れていないのであるならば、もう単純にボンクラカップルのどん底からの這い上がりだけを上手く描いていれば良いと思うのですが、これ自体もしっかり描いていないと思います。
    人生を掛けた大勝負が二回って言うのもどうかと思いますが、もしそうするなら二回目は彼女の勝負でしょう。
    一回目に彼氏が人生を掛けた勝負に負けた所で、彼女登場って方が上がるでしょう(それまで会わせないのが前提ですが)。そうすることにより、彼氏が二回目の勝負に行く際の取って付けたというか完全にご都合主義に周りの人が殆ど理由なく彼氏に大金を掛けていくのには正直辟易な展開を回避し出来ます。この展開では、彼氏はただただ甘やかされているだけで。成長しているようには到底見えない、そもそも彼氏自身二回目の勝負に対し、また人に頼ろうとしているのですから。
    彼女が船内を逃走している時にゼネコンのサラリーマンや地主の金持ちや議員と会わせて、そこで彼女に賭けるだけの会話なりエピソードを入れることで、なぜ彼女に賭けるのかの説得力が出てくるのでは無いのでしょうか。
    そして、彼らが観客の前に次々と現れることでカタルシスがあるのではないでしょうか。何故か、それまでも舞台にいて気付いたように二回目の賭けには参加するではカタルシスは無いですよ。何故か舞台にいると言えばコンパニオン達。あれだけ前半は素晴らしかったのに、完全に背景と化していましたね。あれならあの場面はいなくて良いでしょう。いるなら、どちらかに付くか立ち位置をつけて欲しかったです。それから、もっと後半になって意味がなくなったのは、もう一組のカップル。あの展開なら、こちらは全くいらないでしょう。結局主人公のボンクラカップルと同じような境遇で何の対照にもなっていないですし、ラストで抱き合うって全く意味が分からないです。だって、こっちのカップルにはラストの勝負がどうなろうが何のドラマも起こってないのですから。ボンクラカップルに自分達を重ね合わせ生命保険金を掛けるか、私はこちらの方がしっくりくるのかと思うのですが、ボンクラカップルが彼氏の成長で上手くいくなら、こちらの彼氏は何の成長しないでこのカップルは別れると言う決着が、納まり良いと思うのですが、主人公のボンクラカップル自体がでそんな状態なのでこれもなんだかなあと言う感じです。
    でも、一番の問題はこんなにラストの勝負の場面でいらない人が出ているのに対し、ピストルが出てきた場面で一番いなくちゃいけない人、私がずっと何で出てこないんだと思っていた人、女性警察官です。実は勝負の裏側で仕掛けをしていたと、それならそれで良いですが、その仕掛けが醜悪で心の中で「ふざけんな」と思ってしまったのですが、裏で北の刺客?と繋がっていましたよと言うオチ。いくらなんでも酷いでしょう。警察は大犯罪者を逮捕するために一般人のボンクラは見殺しにするってことかい、明らかに殺意のあった殺人未遂者と手を組むってことかいと怒りを覚えましたよ。北がパチンコ業界を牛耳っていて警察中枢部とも繋がっているって言う件を入れたことで、余計グチャグチャです、地方の問題も結局パチンコ頼りで希望が見えないってことじゃんと思ってしまいました。これも提案なのですが、謎の清掃婦はインターポールで、こちらはマカオのカジノ王の犯罪を追い、日本の警察は、日本の詐欺犯罪者を追っている話にして、お互い利害が一致したから協力したとして拳銃の件も入れなくて良いし、そもそもギャンブルの利権争奪もいらなくて良いでしょう。

    長々と不満を書いてしまいましたが、前半が素晴らしく良かっただけに正直5点満点でそれ以上あげてもいいと思っていただけに失望が深かったのかもしれません。
  • 満足度★★★

    安川さんファンは舞台向かって左側の席!
    場内暑くなるというアナウンスが開演前に。 

    その通り上演中はステージからギャンブルの熱気が、
    客席も甘粕さんのあれと安川さんのあれに釘付けで熱気がムンムン!

    そこに帯金さんのパワフルな演技が乗っかってパーティー状態! 

    でもラストは何か初々しく甘酸っぱい。 

    ネタバレBOX

    さすが演出がぬいぐるみハンターの池亀三太さんだけに、
    キャストが動き回って動き回って一層熱い! 

    スロットを女優さん3人2列で表現してたのは面白い!

    前回の本公演、パラリンピックレコードの標的であった、
    イシハラ都知事のギャンブル構想と、今回の地方の経済復興とを
    結び付けているあたり、ストーリーが練られていてハッとさせられました。
  • 満足度★★★

    ちゃんぽん協会
    演出のカラーが良い。

    ネタバレBOX

    カラサワ(森田祐吏)が主宰するカジノクルーズに潜り込んだアンコ(帯金ゆかり)は、ギャンブルに熱をあげるダメ彼氏・トピオ(堀越涼)を探し出そうとする。(主宰の策略で)ギャンブルで身を崩す、横領社員のダイコク(岡本篤)やカジノ反対派の長崎県議・マダラメ(ザンヨウコ)らを尻目に勝ち続ける中国人起業家・ヤン(鬼頭真也)。カラサワを直接対決で下し、日本のパチンコ業界を潰し、(ひいては世界を)カジノで牛耳ろうとするヤンに、自分とアンコの命をかけて野望を阻止しようと対決を挑むトピオだったが…。
    カジノやパチンコという偏見で見られがちな「ギャンブル」という要素に、地方の振興とか打算や愛といった人間模様を注入した作品で、総じて楽しめた。ちょっと散慢な気もしたけど。

    アンコとトピオの話でラストを締めくくるのは、そのシーンだけみるとよいけど、話全体でみると惹かれるような感じがあんまりない。ヤンとの勝負時の、トピオの表情とかは良かった。でも、ブラフでした→警官のキリハラ(提千穂)という収束は拍子抜けだった。また、ダイコクとかマダラメの出資とか唐突な気がしなくもない。

    帯金ゆかりはなんか細い。岡本は、小心者演技がウマい。コンパニオンらは舞台の華でもあったけど、キャラ付けが薄いと感じた。パチンコ業界の刺客・ノビル(中村早香)のポジションは良い。キリハラへの一言「出世しないよ」とかアンコへの「パチンコ潰しても意味ない」とか。鬼頭は爬虫類的な恐ろしさをまとってて良い。バックグラウンド(貧しい中成り上がり、世の金持ちへの敵意を抱く)もあって良いキャラだった。演技も安定してたし。

    照明や動きとか、ポップで華やかな雰囲気でまとまってたので、見やすかった。ただストーリーに吸引力がほしかった。
  • 満足度★★★

    エンターテインメントに徹した姿勢に乾杯!
     船上のカジノを舞台にさまざまな社会問題を提起しつつ、堂々と娯楽に徹した賑やかで楽しい現代劇でした。カジノのラウンジでありながら、マストのある船の形もしっかり表現した舞台美術が見事です。美術、照明、音楽などのスタッフワークのコンビネーションをはじめ、ダンスやステージングも凝っており、華美なパーティーやカジノの熱い勝負をとことん派手に見せる演出が素晴らしかったです。

     劇場ロビーにバー・カウンターをしつらえ、天井の照明にカラフルなセロファン(舞台照明用ゼラ?)を入れて、観客が席につく前の空間からムードづくりをしていました。日によってはカジノ・ナイトというイベントも開催し、作品だけでなく演劇公演全体をエンターテインメントとして演出する試みがいいですね。テーマパークのアトラクションのように気軽に楽しめる上質の小劇場演劇って、実は少ないと思うのです。あとは役者さんの演技のレベルが全体的に上がってくれれば…と思いました。

    ネタバレBOX

     日本の領海を出て合法的に開催される船上カジノ・パーティーでは、主催者と招待客、そして侵入者のさまざまな思惑が渦めき合っていました。財政難に陥っている長崎県の県議マダラメ(ザンヨウコ)は、中国人企業家ヤン(鬼頭真也)にのせられてカジノで勝負をして、こっぴどく負けてしまいます。ヤンは日本進出を狙う海外カジノ業者で、日本のカジノ合法化の機会を狙っていたのです。
     起死回生をもくろみ船に乗った若者トビオ(堀越涼)と、トビオのギャンブル狂いを治そうと必死になっている恋人アンコ(帯金ゆかり)は、ふるさとの長崎にカジノが上陸するのを防ぐため、ヤンに戦いを挑みます。その裏では、日本のパチンコ業界からの刺客と、違法とばく取り締まり専門の警察官もひそかに船に乗り込んでおり、物語の顛末には巧いどんでん返しが用意されていました。

     社会問題を複数の切り口から描き、違う立場の人間の思いも盛り込んだ、よくまとまった戯曲だと思いました。でも上辺をサラリと説明するに留まっているようにも感じました。演技のせいなのか演出のせいなのか、はたまた戯曲のせいなのかは私にはわからないのですが、もっと濃くて複雑な一瞬々々を積み重ねて欲しいと思いました。

     地面のレベルから3階まで表現できる、高さのある舞台美術でした。左右両側にある階段を上ったり下りたり、役者さんが頻繁にぐるぐると走り回るので躍動感があります。舞台前面中央のカジノテーブルは、使われない時は舞台奥へとスライドしてカーテンの裏側にしまわれる仕組みになっていました。カジノテーブルがカーテンから出てくると、役者さんは2階部分からジャンプして飛び降りて、テーブルに着きます。それだけでハっと目を引く見どころでした。
     照明のオペレーションと役者さんの演技とを合わせる演出で魅せてくださいました。トランプのカードを取る、めくって見る、テーブルに置くといった一挙手一投足に合わせて、照明が鮮やかに変化します。息を合わせた気持ちのいい効果が出ていました。きっかけが多くて大変だったことと思います。
     パチスロのドラムが回って止まるのを、チャイナドレスの女性らの屈伸で表現したのも面白かったですね。

     初日に拝見したせいか、役者さんの演技のおぼつかなさがずっと気にかかりました。もっと笑えるはずなんでしょうね。
     ザンヨウコさんはさすがの安定感。立ってるだけで役柄のバックグラウンドをはっきり表現されていました。鬼頭真也さんはピタリと決める堂々とした演技で存在感が大きかったです。堀越涼さんは中盤まで堀越さんだと気づかなかったほど、うだつのあがらない若者の役作りを丁寧にされていたと思います。ただ、ヤンとトビオのポーカー対決では、間(ま)を長く取り過ぎていたようにも感じました。帯金ゆかりさんがオープニングで見せてくださった腹筋が美しかった!
  • 満足度★★★

    にぎやかだが巧妙
    池亀三太演出でぬいぐるみハンターぽいガチャガチャした所も多々ありつつ、二重三重にひっくり返る展開と巧みにまとめられた結末におおと唸った。

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