オーシャンズ・カジノ 公演情報 北京蝶々「オーシャンズ・カジノ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    場を作る力、全体を組み上げる手腕
    初日と帯金ゆかり一人芝居おまけつきの日を拝見。
    作品の印象が若干違ったりもしたのですが、
    エンターティメント性があり
    目を奪われるシーンも多く、
    両日ともたっぷりと楽しませて頂きました。

    ネタバレBOX

    導入部から、前半の展開、
    さらには中盤以降の物語の圧倒的な膨らみと
    きっちり作りこまれていて。

    いきなり冒頭の役者の躍動感にぐいっと引き込まれる。
    観る側を休ませることなく
    物語が重ねられていきます。
    ギャンブルにのめりこんでいく感覚の表現がまず秀逸、
    チャイナドレスの女性たちに
    単なるセクシーさや愛らしさだけではない、
    キャラクターとしての存在感があって、
    それが観る側をも巻き込むような
    ギャンブルの高揚を一人歩きさせず
    博打に踊るものと踊らされるものの
    表裏をしなやかにあぶりだしていく。
    ダンスや動きの秀逸から訪れる
    理性の舫がが外されていく感触、
    スタッフの嫉妬心や想いも
    役者たちの演技にしなやかに織り込まれ
    観る側に場の奥行きを垣間見せていく。

    伏線も、物語のメリハリの中にしなやかに置かれて・・・。
    シーンの重なりの中に骨格が
    観る側に組み上げられていきます。
    後半の勝負の行方には、
    刹那ごとにぞくっとくるようなテンションと緊張感があって
    賭け金のエスカレートしていく態に
    熱が生まれあざとさが消えうせて・・・。
    観る側までがその熱に引き込まれる中
    戯曲に描かれた
    地方の現実や権力のダークな部分が
    鮮やかに引き出されていく。

    最後の大勝負を演じる二人に
    息を呑む。
    このシーン、凄い・・。

    作家が書き上げた骨組と演出家のスタイルに
    こんなによい相性があるとは思いもせず・・・。
    極上のエンターティメントとして
    がっつりと楽しませていただきました。

    ちなみに、初日と27日の舞台では
    かなり質感の変化があって・・・。
    初日はシーンごとの色がはっきりとしていて
    戯曲の社会性のようなものがシーンのなかに強く感じられる部分も・・。
    対して27日に観た公演では、シーンの間に別の血管がかよったように
    シーンが他のシーンと繋がり展開していく実感があり
    時代の感覚がさらに豊かな色としてやってきて。

    初日からさらに舞台が歩みを進めていることにも驚愕。

    もう、大満足の舞台でありました。

    *** *** 

    27日おまけの帯金ゆかり一人芝居、
    こちらも絶品、

    設定がきっちり組まれているし、
    それを広げる動きの間が抜群に良くて・・・。
    所作もしっかり作りこまれていて・・・

    演じ手の表現力にがっつり持っていかれ
    こちらも大満足でありました。


    0

    2012/04/30 17:04

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大