オーシャンズ・カジノ 公演情報 オーシャンズ・カジノ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-20件 / 59件中
  • 満足度★★

    言いたいことは分かるのだけれど
    (今更のレビューですいません)
    テーマや取り上げていること、言いたいことはよく分かるし、そのとき楽しめなかったか、と言われれば楽しめたのだけれど、全体的に見るとちょっと荒さが残ったかな、と思いました。
    特に役者の数が多すぎて、描ききれてないというか、まとまりがないというか、こんなに必要?って思いました。
    もうちょっと魅せ方を変えれば、もっと面白くなるテーマだと思うので、ぜひ同じテーマで別の話を!

    ネタバレBOX

    …個人的には長崎はよく行くので、長崎弁とかだいぶ共感しましたけどw
  • 19:30・9日目。
    後ほど。

  • 満足度★★★★★

    まさにエンターテイメント!
    王子小劇場での公演だが、去年観たトラムよりスケールを感じたのは不思議だった。

    北京蝶々は最近、演出家を外部から連れてくるというシステムを取っている。毎回、色んな演出家を連れてきて演出の違いを楽しもうということではなくて、作品に応じて、その作品にあった演出家に依頼するというシステムだそうだ。新しいスタイルだし、それがこの劇団にはとてもあっている。

    今回ぬいぐるみハンターの池亀三太が演出と聞き、テーマ性が前面に出る北京蝶々と、感覚的な演出をする池亀三太とが果たして合うのかと心配したが、杞憂だった。作品のスタートから、ハリウッド映画を思わせるような楽しさ。わくわくどきどきしながら、大塩作品を堪能出来た。

    役者では、鬼頭真也と堀越涼の演技にしびれた。二人の対決シーンは最近の演劇の中でも特に私のお気に入りシーンとなった。

  • 満足度★★

    暴力の気配が感じられず
     カジノ船を舞台にした物語だが、いかんせんギャンブルのリアリティに欠けたのが残念。億単位の金額が動く話にしては、「暴力」の描かれ方があまりに浅薄ではないでしょうか。ボディガードも連れず飛び道具も持たずに単身であの中国人実業家が乗り込んでくるというのは、(どんなに彼がカンフーの達人であったとしても)ありえない。ギャンブルは、どんなに額面で稼いでいたとしても、それだけではただの紙切れ。最終的に実際にそのお金もしくはそれに見合うだけの担保を手にして無事に持ち帰れるかどうかにかかっている。権力だってそう。それ相応の見返りなり実効性なりがないと、人を支配下に置くことはできない。そこにはヒリヒリした暴力の気配があるはずなのだ。そうしたものが乏しいまま、命やら町やら愛やらを賭けてますと言われても「ギャンブルごっこ」としか見えなかった。フィクションであっても(フィクションだからこそ)物語世界を支えるための最低限のリアリティは確保する必要があるのでは? 特に今作はロジック(論理)で物語を動かしているわけですから。
     演出面では、派手さ・楽しさはあったけれども、テンションがひたすら高く、しかもシーンごとにブツ切れてしまうので、劇全体のグルーヴを見出すことが難しく、野放図なエネルギー過剰といった感じで疲れてしまった。こうしたいかにも小劇場的な狂騒ぶりは、言い方はアレですが、もはや古くさいのではないかとわたしは思ってしまいます。そんなことをしなくても、人と人とが見つめ合っているだけでも演劇になるかもしれない。や、もちろんそれだけでは演劇にならないんだけれども、だとしたら演劇とは何か?といった考察なり感性の錬磨なりを通じて、もっと恐ろしいものを舞台に乗せることができるのではないでしょうか。舞台美術とか、中国人実業家(鬼頭真也)の存在感とか、興味を惹くところもあったけれども、全体に、役者や物語が粗雑に扱われているという印象を受けてしまった。(以下、ネタバレボックスへ続く)

    ネタバレBOX

     何しろあの負け続けてるダメ青年がヒーロー気取りになってる理由がよく分からない。そこにみんなが町の命運を賭ける動機付けも弱かった。そもそも、あの最後の大勝負でポーカーを選ぶのは無理があるのでは? レイズありなら、掛け金が足りなくなるって最初から分かることじゃないのかな……。
  • 満足度★★★

    コージャスなエンターテインメント
    カジノの妖しい煌びやかさ、その裏に群がる黒い社会の恐ろしさをエンターテインメントでくるんでいて楽しめました。
    チャイナドレスのコンパニオンたちのスリットの隙間と胸元には、女性である私もクギヅケ(笑) ギャンブルにはまり崩れていく人々の描写はリアルでした。
    舞台を縦横無尽に駆け回る登場人物たち、疾走感のある演出はとても良かったと思います。終盤のカジノでの息詰まる大勝負までに、もう少し緩急が欲しいところでした。ちょっとオチもお約束だったので。
    日本にカジノを、とどこかの知事が言っていましたが、それが政治と日本経済を救うものと成りえるのかどうか、起爆剤となりえるのかどうか?ということが下敷きになっていると思うのですが、もっと斬りこんじゃって欲しかったかも。

  • 満足度★★★

    エンターテインメントに徹した姿勢に乾杯!
     船上のカジノを舞台にさまざまな社会問題を提起しつつ、堂々と娯楽に徹した賑やかで楽しい現代劇でした。カジノのラウンジでありながら、マストのある船の形もしっかり表現した舞台美術が見事です。美術、照明、音楽などのスタッフワークのコンビネーションをはじめ、ダンスやステージングも凝っており、華美なパーティーやカジノの熱い勝負をとことん派手に見せる演出が素晴らしかったです。

     劇場ロビーにバー・カウンターをしつらえ、天井の照明にカラフルなセロファン(舞台照明用ゼラ?)を入れて、観客が席につく前の空間からムードづくりをしていました。日によってはカジノ・ナイトというイベントも開催し、作品だけでなく演劇公演全体をエンターテインメントとして演出する試みがいいですね。テーマパークのアトラクションのように気軽に楽しめる上質の小劇場演劇って、実は少ないと思うのです。あとは役者さんの演技のレベルが全体的に上がってくれれば…と思いました。

    ネタバレBOX

     日本の領海を出て合法的に開催される船上カジノ・パーティーでは、主催者と招待客、そして侵入者のさまざまな思惑が渦めき合っていました。財政難に陥っている長崎県の県議マダラメ(ザンヨウコ)は、中国人企業家ヤン(鬼頭真也)にのせられてカジノで勝負をして、こっぴどく負けてしまいます。ヤンは日本進出を狙う海外カジノ業者で、日本のカジノ合法化の機会を狙っていたのです。
     起死回生をもくろみ船に乗った若者トビオ(堀越涼)と、トビオのギャンブル狂いを治そうと必死になっている恋人アンコ(帯金ゆかり)は、ふるさとの長崎にカジノが上陸するのを防ぐため、ヤンに戦いを挑みます。その裏では、日本のパチンコ業界からの刺客と、違法とばく取り締まり専門の警察官もひそかに船に乗り込んでおり、物語の顛末には巧いどんでん返しが用意されていました。

     社会問題を複数の切り口から描き、違う立場の人間の思いも盛り込んだ、よくまとまった戯曲だと思いました。でも上辺をサラリと説明するに留まっているようにも感じました。演技のせいなのか演出のせいなのか、はたまた戯曲のせいなのかは私にはわからないのですが、もっと濃くて複雑な一瞬々々を積み重ねて欲しいと思いました。

     地面のレベルから3階まで表現できる、高さのある舞台美術でした。左右両側にある階段を上ったり下りたり、役者さんが頻繁にぐるぐると走り回るので躍動感があります。舞台前面中央のカジノテーブルは、使われない時は舞台奥へとスライドしてカーテンの裏側にしまわれる仕組みになっていました。カジノテーブルがカーテンから出てくると、役者さんは2階部分からジャンプして飛び降りて、テーブルに着きます。それだけでハっと目を引く見どころでした。
     照明のオペレーションと役者さんの演技とを合わせる演出で魅せてくださいました。トランプのカードを取る、めくって見る、テーブルに置くといった一挙手一投足に合わせて、照明が鮮やかに変化します。息を合わせた気持ちのいい効果が出ていました。きっかけが多くて大変だったことと思います。
     パチスロのドラムが回って止まるのを、チャイナドレスの女性らの屈伸で表現したのも面白かったですね。

     初日に拝見したせいか、役者さんの演技のおぼつかなさがずっと気にかかりました。もっと笑えるはずなんでしょうね。
     ザンヨウコさんはさすがの安定感。立ってるだけで役柄のバックグラウンドをはっきり表現されていました。鬼頭真也さんはピタリと決める堂々とした演技で存在感が大きかったです。堀越涼さんは中盤まで堀越さんだと気づかなかったほど、うだつのあがらない若者の役作りを丁寧にされていたと思います。ただ、ヤンとトビオのポーカー対決では、間(ま)を長く取り過ぎていたようにも感じました。帯金ゆかりさんがオープニングで見せてくださった腹筋が美しかった!
  • 満足度★★★

    アンコちゃん奮闘記に期待
    主人公アンコの爆走キャラと帯金ゆかりさんのエネルギッシュな演技、存在感が今も鮮やかに蘇ります。(ダメな)彼氏大好きパワーで、現代社会の暗部がほの見えるヤバい場所についうっかり足を踏み入れちゃう「アンコ」シリーズもいけちゃうかもしれませんね。
    女子は可愛いし、演出も賑やか。サービス精神にあふれた舞台でしたが、正直もう少し緩急が欲しかったです。カジノの場面の華やかさや時折挟まれるギャグも、あまりにも「全力投球のサービス」の気合いに満ち満ちていて、ここまで完成度を高められるならむしろ、人と人の関係を見、せりふを聞く余白も持ちたかったなと思うのです。そういうところにこそ、エンターテインメントの奥行きは現れるのではないでしょうか。
    「カジノ利権と地域経済」というテーマをエンターテインメントに昇華しようという心意気は大いに買うところです。脚本の執筆前には取材もされたとのこと。であれば、(ディテールでも構わないのですが、)この問題について、もうひと息深い、オリジナルの視点を押し出して頂けると、いっそう野心的な作品になったのではないかと思います。華やかさと勢い、分かりやすさの中に、社会性が埋没してしまった感がありました。

  • 満足度★★★★

    面白かった
    カジノを巡る話にパチンコのちょっと裏の話も織り交ぜながら、なかなかにテンポよく見せ、そしてラストのポーカー勝負では手に汗握る出来でした。
    まあ、ラストのポーカー勝負の結果とその後の展開は読めましたが(^^;;
    面白かったです。

    ネタバレBOX

    ラストのポーカー勝負、勝ち負け別々の展開を少し描くだけで大丈夫な気もしたので、ガチやっても面白かった思ったが。
  • 満足度★★★

    にぎやかだが巧妙
    池亀三太演出でぬいぐるみハンターぽいガチャガチャした所も多々ありつつ、二重三重にひっくり返る展開と巧みにまとめられた結末におおと唸った。

  • 満足度★★★

    何とも言い難いです
    煌びやかな演出と派手なアクションでお祭り感満載の雰囲気に序盤から惹きつけられました。大人数の群像劇で有りながら、一人一人のキャラ設定もしっかりしており、特に大ボス的なキャラが登場してからのコンパニオンたちの卑近な下衆さは最高でした。
    物語もボンクラカップルの活劇とギャンブル産業の利権争奪、そしてそのギャンブル産業に頼らざるを得ない地方の社会問題が絡みあいながら、謎の人物は謎で残しつつ、悪党が大悪党に凌駕されると言う悪の量が増加していくと言う風呂敷を広げていきながら推進力も加速していく展開は見事でした。
    と、言うわけで、この物語展開に期待しながら観ていたのですが、残念ながら私は上手く畳めていないのではないかなあと思いました

    ネタバレBOX

    ここからは、独りよがり単なる揚げ足取りのだけかも知れませんので、あしからず。

    やっぱりあれだけ風呂敷を広げたのなら、少なくとも地方の問題だけには決着というか、何らかの希望を見せて欲しかったかなあと、「星が綺麗だなあ」じゃ納得出来ないです。
    ボンクラカップルの良かった感だけではいくらなんでも矮小化しすぎでしょう。そもそもあのカップルの借金地獄だって結局解決してないように思えるのですがどうでしょう。
    風呂敷を畳み切れていないのであるならば、もう単純にボンクラカップルのどん底からの這い上がりだけを上手く描いていれば良いと思うのですが、これ自体もしっかり描いていないと思います。
    人生を掛けた大勝負が二回って言うのもどうかと思いますが、もしそうするなら二回目は彼女の勝負でしょう。
    一回目に彼氏が人生を掛けた勝負に負けた所で、彼女登場って方が上がるでしょう(それまで会わせないのが前提ですが)。そうすることにより、彼氏が二回目の勝負に行く際の取って付けたというか完全にご都合主義に周りの人が殆ど理由なく彼氏に大金を掛けていくのには正直辟易な展開を回避し出来ます。この展開では、彼氏はただただ甘やかされているだけで。成長しているようには到底見えない、そもそも彼氏自身二回目の勝負に対し、また人に頼ろうとしているのですから。
    彼女が船内を逃走している時にゼネコンのサラリーマンや地主の金持ちや議員と会わせて、そこで彼女に賭けるだけの会話なりエピソードを入れることで、なぜ彼女に賭けるのかの説得力が出てくるのでは無いのでしょうか。
    そして、彼らが観客の前に次々と現れることでカタルシスがあるのではないでしょうか。何故か、それまでも舞台にいて気付いたように二回目の賭けには参加するではカタルシスは無いですよ。何故か舞台にいると言えばコンパニオン達。あれだけ前半は素晴らしかったのに、完全に背景と化していましたね。あれならあの場面はいなくて良いでしょう。いるなら、どちらかに付くか立ち位置をつけて欲しかったです。それから、もっと後半になって意味がなくなったのは、もう一組のカップル。あの展開なら、こちらは全くいらないでしょう。結局主人公のボンクラカップルと同じような境遇で何の対照にもなっていないですし、ラストで抱き合うって全く意味が分からないです。だって、こっちのカップルにはラストの勝負がどうなろうが何のドラマも起こってないのですから。ボンクラカップルに自分達を重ね合わせ生命保険金を掛けるか、私はこちらの方がしっくりくるのかと思うのですが、ボンクラカップルが彼氏の成長で上手くいくなら、こちらの彼氏は何の成長しないでこのカップルは別れると言う決着が、納まり良いと思うのですが、主人公のボンクラカップル自体がでそんな状態なのでこれもなんだかなあと言う感じです。
    でも、一番の問題はこんなにラストの勝負の場面でいらない人が出ているのに対し、ピストルが出てきた場面で一番いなくちゃいけない人、私がずっと何で出てこないんだと思っていた人、女性警察官です。実は勝負の裏側で仕掛けをしていたと、それならそれで良いですが、その仕掛けが醜悪で心の中で「ふざけんな」と思ってしまったのですが、裏で北の刺客?と繋がっていましたよと言うオチ。いくらなんでも酷いでしょう。警察は大犯罪者を逮捕するために一般人のボンクラは見殺しにするってことかい、明らかに殺意のあった殺人未遂者と手を組むってことかいと怒りを覚えましたよ。北がパチンコ業界を牛耳っていて警察中枢部とも繋がっているって言う件を入れたことで、余計グチャグチャです、地方の問題も結局パチンコ頼りで希望が見えないってことじゃんと思ってしまいました。これも提案なのですが、謎の清掃婦はインターポールで、こちらはマカオのカジノ王の犯罪を追い、日本の警察は、日本の詐欺犯罪者を追っている話にして、お互い利害が一致したから協力したとして拳銃の件も入れなくて良いし、そもそもギャンブルの利権争奪もいらなくて良いでしょう。

    長々と不満を書いてしまいましたが、前半が素晴らしく良かっただけに正直5点満点でそれ以上あげてもいいと思っていただけに失望が深かったのかもしれません。
  • 満足度★★★★★

    惹きつけの妙
    演出が凄い。拘りが細部まで行き届いていて緊迫感が伝わってきた

    カードを上に掲げた瞬間の演出、素晴らしかったです。
    全てが小劇場劇団の規格を超えていてもう本当に大満足です。
    カラサワさんが凄く好きだった。

    唯一気になったのは展開にリアリティを感じなかった。カジノとかに詳しくないのだからこういうものなのかと思ったけど知識がある人にどう映るのか?ちょっと気になった。
    といっても後々思うだけでその場その場では熱演の数々にただただ鳥肌を立てていました。

  • ショウとしては
    「パラリンピックレコード」以来久々の北京蝶々。

    ショウとしてはとても面白かった。女の子達のエンターテイメント性はずば抜けていて、それだけでもそれなりに観る価値はあると思う。ただ、、、話に中身が無さ過ぎだ。芯がゼロ。ちょっと規模の大きい大学生の文化祭といった感じ。せっかく役者さん達は皆魅力溢れているのに、あそこまで何も残らない話だと・・・なんだかもったいない。

    北京蝶々を観させてもらうのは今回で9作品目になるが、これまでの作品には重さであったり、深さであったり、リサーチで裏付けされた発見であったりが必ずどこかにあった。ただ今作はそういった要素が皆無だったので、正直驚いた。まさかあのままの流れで終わってしまうとは。北京蝶々という看板を背負っているからには、もう少し唸らせてもらいたかったと思うのは、観る側のわがままか。

    帯金ゆかりさんのパワーは必見。相変わらず素敵な女優さんだ。

  • 満足度★★

    うーん
    役者陣の熱演は素晴らしいが、自分には面白さが分からなかった。

  • 4月29日(日)M
    中々の見応え。

  • 満足度★★★★★

    7回観ました。
    初日を観劇後、欲するままに予約を追加し最終的に7回観劇。2週間というロングランの中、役者さんもスタッフさんも疲れなど微塵も見せず、全くブレないハイクオリティの芝居で毎回楽しませていただきました。2~3日に1回は観に行っていたので毎日毎日このお芝居のことばかり考えていて。毎回のようにクライマックスの緊張感に震えて泣いたり。少しずつ調整が入って驚くほど違う温度で芝居が動くのを目の当たりにしたり。ああ演劇って素晴らしい。人間ってここまで人を楽しませることが出来るんだ、って感動しきり。美しい照明とエキサイティングな音楽の中、自在に跳ね回る役者さん達のキラキラと輝く姿を思い出すと、幸せで胸がいっぱいになります。こんなに素敵な日々を過ごさせてくれた方達に心からの感謝を。間違いなく私の中で最高の舞台です!楽しい時間をありがとうございました。★は10個で(笑)

    ネタバレBOX

    池亀さんの演出が素晴らしい!エンターテイメント、ここに極まれり。決してアイドル芝居ではないのに、女性はみんな可愛らしく、男性はみんなカッコ良く。失礼ながら、森田さんがあんなにカッコ良く見えたのは初めてです。素敵でした☆

    一番のお気に入りのシーンは、やっぱりクライマックス。青い光の中に浮かぶ金髪の堀越涼さんの緊張感溢れる演技。対する鬼頭さんも、クールながらも細かく感情を動かす演技。二人が互いを挑発して感情が迸るように流れていく様は毎回震えて号泣されられっぱなしでした。二人を取り巻くオーディエンスのシルエットも美しく、このシーンが私の観劇史上最高のお気に入りシーンになりました。

    それにしても、何回観てもまばたきするのがもったいないくらい、全てのシーンが素敵でした。飽きないどころかもっともっと観たくなる楽しい楽しい舞台。共依存のカップルに痛さを覚えたり(私もダメ人間だから(笑))、パチンコマネーや警察の天下りに戦慄させられたりもしましたが。一貫して楽しさ重視のエンターテイメント性が好感度大。笑顔で観て笑顔で帰る。この上なく満ち足りた観劇生活を送れて幸せ至極でした。

    あととても嬉しかったのは、飲食自由で毎回お酒飲みながら観られたことですね(爆) カジノ・ナイトも2回経験。すっっっっっごい楽しかったですwwwww

    P.S. 唯一の心残りは「エアデート」を見逃したことです。。


    ※一つ、感動したことを追記。とある回。前半固かった観客の反応がシーンを追うごとに徐々に温まってきて、普段は笑いの起きないクライマックスまで笑いに包まれて。その空気を汲んで堀越涼さんが要部分を間逆の演技に変えたことに驚愕。いつもは号泣してる場面で壮大に吹きましたww この方の役者力は果てしないなぁ、と。惚れ直しました。というよりベタ惚れです(笑)
  • 満足度★★★

    緊迫の勝負
    池亀さんの演出による華やかでテンポも良く、熱を感じる舞台になってました。一度も勝負を降りる人も無く大勝負の時には観てる側も緊張しました、でも主人公のノリに少々ほっとさせられてアッと言う間でも密度の濃い舞台でした。北京蝶々さんだから物語の中身はしっかりしてますから、そこに勢いが+された感じです。終演後のエアデートを目当てで26日に伺いました。第3弾あるかな?簡単にTBの方へは書いてるので未見で興味ある方はどうぞ、田渕さん人気あるんですね

  • 満足度★★★★

    場を作る力、全体を組み上げる手腕
    初日と帯金ゆかり一人芝居おまけつきの日を拝見。
    作品の印象が若干違ったりもしたのですが、
    エンターティメント性があり
    目を奪われるシーンも多く、
    両日ともたっぷりと楽しませて頂きました。

    ネタバレBOX

    導入部から、前半の展開、
    さらには中盤以降の物語の圧倒的な膨らみと
    きっちり作りこまれていて。

    いきなり冒頭の役者の躍動感にぐいっと引き込まれる。
    観る側を休ませることなく
    物語が重ねられていきます。
    ギャンブルにのめりこんでいく感覚の表現がまず秀逸、
    チャイナドレスの女性たちに
    単なるセクシーさや愛らしさだけではない、
    キャラクターとしての存在感があって、
    それが観る側をも巻き込むような
    ギャンブルの高揚を一人歩きさせず
    博打に踊るものと踊らされるものの
    表裏をしなやかにあぶりだしていく。
    ダンスや動きの秀逸から訪れる
    理性の舫がが外されていく感触、
    スタッフの嫉妬心や想いも
    役者たちの演技にしなやかに織り込まれ
    観る側に場の奥行きを垣間見せていく。

    伏線も、物語のメリハリの中にしなやかに置かれて・・・。
    シーンの重なりの中に骨格が
    観る側に組み上げられていきます。
    後半の勝負の行方には、
    刹那ごとにぞくっとくるようなテンションと緊張感があって
    賭け金のエスカレートしていく態に
    熱が生まれあざとさが消えうせて・・・。
    観る側までがその熱に引き込まれる中
    戯曲に描かれた
    地方の現実や権力のダークな部分が
    鮮やかに引き出されていく。

    最後の大勝負を演じる二人に
    息を呑む。
    このシーン、凄い・・。

    作家が書き上げた骨組と演出家のスタイルに
    こんなによい相性があるとは思いもせず・・・。
    極上のエンターティメントとして
    がっつりと楽しませていただきました。

    ちなみに、初日と27日の舞台では
    かなり質感の変化があって・・・。
    初日はシーンごとの色がはっきりとしていて
    戯曲の社会性のようなものがシーンのなかに強く感じられる部分も・・。
    対して27日に観た公演では、シーンの間に別の血管がかよったように
    シーンが他のシーンと繋がり展開していく実感があり
    時代の感覚がさらに豊かな色としてやってきて。

    初日からさらに舞台が歩みを進めていることにも驚愕。

    もう、大満足の舞台でありました。

    *** *** 

    27日おまけの帯金ゆかり一人芝居、
    こちらも絶品、

    設定がきっちり組まれているし、
    それを広げる動きの間が抜群に良くて・・・。
    所作もしっかり作りこまれていて・・・

    演じ手の表現力にがっつり持っていかれ
    こちらも大満足でありました。


  • 満足度★★★★

    演技・演出・脚本の総合力
    ギャンブルものにはありがちな逸話や展開満載なのにもかかわらずぐいぐい引き込まれてしまうのは演出と適材適所なキャスト陣の功績か。
    一方、終盤の鮮やかさは脚本の妙。まさに視線誘導によってタネに気付かせないマジシャンの手口?(笑)

  • 満足度★★★★

    演劇がエンターテインメントでなくて
    なんやっちゅうねん。
    しかも社会派的要素とかラブとかもはいっとったやんか。
    ネット番組で見た浅利さんのはしっこの方でのたたずまいがよかった。

    ネタバレBOX

    えーと、殺人罪は被害者が日本人の場合、国外でも適用されます。まじめな法学部生とかにはばれてしまうので、キーになりうるような場面では使わないほうがよいかと。(加害者が日本人の場合も適用されます。)
  • スリット☆
    コンパニオン役の女の子たちを見てるだけで、前半もちます(笑)。スリット、目奪われちゃいましたねー!ストーリーどうのこうのより、エンターテイメントとして楽しめました♪。また次回も見に行きたいですね。

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