実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/04/13 (土) 19:00
価格4,300円
前作「みんなのえほん」から2度目の観劇と巡り合う事が出来ました。
9-Statesらしい陰の部分と日常の暖かさや笑いのエッセンスを取り込んだヒューマンドラマです。
今回はけやき峠温泉にある旅館「湯鳥」で働く従業員、西野海斗の心の葛藤を視覚的に舞台転換や照明などで効果的に表現した当劇団の十八番とも呼べる作品。
今回も出版に関する内容で大きく展開されていく人間模様…序章~終盤に至るまで、少しづつ散らばった言葉のピースが頭の中で嵌っていくのは楽しいです。
20周年おめでとうございました!!
実演鑑賞
満足度★★★★
面白い、お薦め。
寂れた温泉街、閑古鳥が鳴く旅館・湯鳥を舞台にしたヒューマンドラマ。物語は、温泉街 旅館の活性化と街興しに絡んでの人間再起が交錯して展開していく。人の再起に関しては、それぞれの考え方 生き方を問うようなもの。表層的には面白可笑しく描いているが、地域興しや人への思いやりを通して、古き良き時代?を思わせる。
9-Statesの特長ともいえるモニターを活用した演出…言葉の持つ<力>を台詞と文字で聞かせ そして見せる。少し哲学めいているが けっして世迷言ではなく、心に刺さるような味わいがある。すぐに物語の内容や人物に準えて理解することは難しく、後になって反芻するようなもの。
物語は、生きることに疲れた男 西野海斗が主人公、そして彼をめぐる個性豊かな人々との交わりを通じて人の喜怒哀楽を高らかに謳う。誰彼が善・悪でもなく、人それぞれに立場や事情がある。それは本音でぶつかり合うことで解る、理屈ではそうなのだろうが そう簡単ではない。そんな問いかけ をするような描き方である。そこに この公演の強かさがある。
(上演時間2時間10分 途中休憩なし)
実演鑑賞
満足度★★★★
舞台は説明の中であった
寂れた温泉街の旅館=湯鳥(ゆとり)のホールが設定
閑古鳥の鳴く街を人気の小説で舞台になってるとして
聖地巡礼で盛り上げようとして
様々な人々が旅館を舞台に繰り広げる
群像劇=主軸は小説関連=です
なかなか重厚だった
2時間5分の長丁場作品
実演鑑賞
満足度★★★★
観たことのあるような配役に設定、過去作との絡みがあるのですね!?
以前にも感じたのですが、モニターの見やすい席にすればよかったです。
そして、言葉でうったえかけてくる、そんなステージ、面白かったです!
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/04/12 (金) 19:00
真っ暗な空間に浮き上がるテロップ、突然俳優たちが交錯しだす手法、30年前にNYオフブロードウェイで観た手法に似ていた。繰り広げられるのは日本のドラマである。役者陣の演技は吉本新喜劇を凌ぐ味がある。この余韻を楽しみたく、役者の挨拶まで待たずに劇場を後にした夜です。
実演鑑賞
満足度★★★★★
源泉枯渇に客離れ
閑古鳥の鳴く老舗旅館が舞台であるけれど、悲壮感はほぼ感じられない
旅館の亭主をはじめ中居さんや料理人、観光協会の方々が、めっちゃ面白いから
もう お客欲しがり過ぎ(笑)
沢山笑える喜劇として成立しているのだけれど、この物語にはもうひとつの側面が
作品を生み出す人にとっては常に付きまとう問題
本当に自分のやりたい作品か、一般大衆の欲しがる作品か
売れる要素も取り入れながら自分の表現世界を創り上げるというのが売れっ子であり続ける秘訣ではないかとも思うのだけれど、そこに人生観が絡んでくると本当に難しい、特に本作のような場合は・・・
ネタバレ厳禁でこれ以上は ですが 自分の絶対だと思っている価値観を他者(特に近しい人)の価値観と照らし合わせて、それが本当に“絶対”なのか検討してみるのも決して悪くない と主人公を観ていて思ったのでした
暗転中、モニターに提示される言葉の数々にも興味を惹かれるので、暗転時間にも価値を生み出せる という見せ方も良かったです
実演鑑賞
満足度★★★★★
今までに複数回拝見してますが、モニターで紡ぐ言葉にも慣れて、内容も心に響く内容でとてもよかったです。演技も脚本も期待どおりで2時間を超える上演時間もあっという間でした。ラストもよかった。押しの団体さんです。20周年も納得です。優しく有意義な時間ありがとうございました。
実演鑑賞
満足度★★★★
暗転多いがそこで映し出される短文に「うんうん」と。
様々な対人関係における心情を緻密に紡ぐストーリーがとても良い。
あの土下座、ジーンときた。
終盤の3人の生き方の対比が胸を打ちじわっと涙。
あっという間の2時間、観て良かった。