世迷子とカンタータ 公演情報 世迷子とカンタータ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-14件 / 14件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2024/04/13 (土) 19:00

    価格4,300円

    前作「みんなのえほん」から2度目の観劇と巡り合う事が出来ました。
    9-Statesらしい陰の部分と日常の暖かさや笑いのエッセンスを取り込んだヒューマンドラマです。
    今回はけやき峠温泉にある旅館「湯鳥」で働く従業員、西野海斗の心の葛藤を視覚的に舞台転換や照明などで効果的に表現した当劇団の十八番とも呼べる作品。
    今回も出版に関する内容で大きく展開されていく人間模様…序章~終盤に至るまで、少しづつ散らばった言葉のピースが頭の中で嵌っていくのは楽しいです。
    20周年おめでとうございました!!

    ネタバレBOX

    今回の表紙デザインも好みの出来栄え!グッと期待感が高まります♪
    役者陣は個性派揃い。各々が色んな色を持ってて分かりやすい。
    前回もそうでしたが、チケットがステッカーになっているのもお気に入りだったりします。

    個々で観ると舞台セットもテロップも、突然始まる歌謡演出や照明効果も一つ一つ丁寧で
    良作なのですが、いまいち2時間10分の公演に没入していく集中力が、私にはなかったです。
    これは舞台ドラマとしての日常が、やけに遅く感じて平和ボケしてしまうから?と考えます。
    肉付けしている感…と言えばいいかな。過去が深堀りされていき、文芸部との決裂に至るまでの経過が長い。旅館での出来事(小川家のくだりとか)は削って、代わりに小説の内容や魅せ場(旅館らしい歌唱や踊りなどのパフォーマンス)を増やして、観客側の視点を逸らす演出も有りかなと思いました。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    面白い、お薦め。
    寂れた温泉街、閑古鳥が鳴く旅館・湯鳥を舞台にしたヒューマンドラマ。物語は、温泉街 旅館の活性化と街興しに絡んでの人間再起が交錯して展開していく。人の再起に関しては、それぞれの考え方 生き方を問うようなもの。表層的には面白可笑しく描いているが、地域興しや人への思いやりを通して、古き良き時代?を思わせる。

    9-Statesの特長ともいえるモニターを活用した演出…言葉の持つ<力>を台詞と文字で聞かせ そして見せる。少し哲学めいているが けっして世迷言ではなく、心に刺さるような味わいがある。すぐに物語の内容や人物に準えて理解することは難しく、後になって反芻するようなもの。

    物語は、生きることに疲れた男 西野海斗が主人公、そして彼をめぐる個性豊かな人々との交わりを通じて人の喜怒哀楽を高らかに謳う。誰彼が善・悪でもなく、人それぞれに立場や事情がある。それは本音でぶつかり合うことで解る、理屈ではそうなのだろうが そう簡単ではない。そんな問いかけ をするような描き方である。そこに この公演の強かさがある。
    (上演時間2時間10分 途中休憩なし) 

    ネタバレBOX

    舞台美術は、旅館 湯鳥(ゆとり)のロビーといったところで、中央に帳場、その横奥は別場所へ通じる階段。上手は玄関に通じる通路---障子、暖簾、雪洞そしてベンチが見える。下手は少し高くし和室---卓袱台や座布団、更にその横に厨房へ通じる通路がある。上手下手の上部にモニターがそれぞれ設置されている。

    物語は温泉街の復興と人間の再起…閑古鳥が鳴く旅館だけに出入りする客は一組の家族だけ。それ以外の多くは旅館の従業員。そして温泉街の活性化のために企画したのが小説の舞台になった この温泉地の聖地巡礼。その小説家の創作に係る考え方や生き方が旅館の人々ひいては温泉街の復興に絡んでくる。

    小説家として名を馳せているが、実は当人ではなくペンネームを拝借している 全くの別人。自分の書きたい題材では売れない=小説家としての存在が認められない。一方、世間が求める題材と自分が書きたい題材とのギャップに悩み苦しむ。すべて編集者の言いなりで良いのか自問自答するが…。

    温泉街の人々VS 小説家と編集者の双方の思惑が錯綜する。旅館の従業員 西野海斗(瀬畠 淳サン)は、元編集者でありペンネームを無断使用されていた小説家の担当であり恋人であった。小説家としての(自分)才能と世間の評価の狭間で悩む姿に人間らしさを見ることが出来る。結局は、世間に流されることなく自分自身を見失わないこと らしい。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    相変わらずグッとくる9-Statesらしいヒューマンドラマですね。いつもながら、何が正解かは分かりませんが。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    よかったです。クリエイティブな仕事をしている人にはかなり刺さるセリフがありました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    舞台は説明の中であった
    寂れた温泉街の旅館=湯鳥(ゆとり)のホールが設定
    閑古鳥の鳴く街を人気の小説で舞台になってるとして
    聖地巡礼で盛り上げようとして
    様々な人々が旅館を舞台に繰り広げる
    群像劇=主軸は小説関連=です
    なかなか重厚だった
    2時間5分の長丁場作品

    ネタバレBOX

    点と線のオブリビオンの舞台セットと同じだよなぁ と感想
    デジャビュー

    ラストにチラッと出てきた
    湯鳥の温泉手ぬぐいがリアルでした=我感動

    あいかわらずの
    暗転+してのモニターでの台詞流しで
    視線誘導して舞台から意識を逸らさせる手段は
    ナインステイツ独自で良いなぁと感心デス
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    観たことのあるような配役に設定、過去作との絡みがあるのですね!?
    以前にも感じたのですが、モニターの見やすい席にすればよかったです。
    そして、言葉でうったえかけてくる、そんなステージ、面白かったです!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

     華4つ☆ 創造に普遍妥当性のある方法論は存在するか?

    ネタバレBOX

     カンタータは17世紀に西洋で起こった世俗的抒情詞を基にした多楽章楽曲のことでイタリア語である。表現する者と表現する者をサポートしたりコーディネイトしたりする者との相克を縦軸に、表現された結果即ち作品を受容する者達の世界(今作の場合、評者や読者)を横軸に今は寂れた地方の温泉宿を舞台に展開する物語。
     表現する者が何をその根底とするか? 何を根底とすべきか? は当事者達にとって無論大問題である。小説家という職業にしたところでその不安定は並大抵のものではなく、著名な賞を受賞しても仕事が新たに入ってくるとは限らない。生涯書き続け、生活を保障するだけの収入を確保できるか否かも不明である。才能の枯渇と言われるような状態もある。そんな中、真に作家を理解し正当な評価を下し而も本にして売れる作品にすることは目標であるが、作家にとっても編集者にとっても極めて難しい問題であるから、考えに考えたと「自負」する対処法も新たな葛藤や苦悩を生み、当事者達は総て例外なくこれらの問題群と格闘せざるを得ない。この有様を地域再活性化とも絡めて描く。地方のうざいほど強固な人間関係を通して背景に紡がれる物語にも考えさせられる場面や事項も多く一見の価値あり。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2024/04/12 (金) 19:00

    真っ暗な空間に浮き上がるテロップ、突然俳優たちが交錯しだす手法、30年前にNYオフブロードウェイで観た手法に似ていた。繰り広げられるのは日本のドラマである。役者陣の演技は吉本新喜劇を凌ぐ味がある。この余韻を楽しみたく、役者の挨拶まで待たずに劇場を後にした夜です。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2024/04/12 (金) 14:00

    言葉の大切さが伝わる素晴らしい舞台です!大満足です!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    源泉枯渇に客離れ
    閑古鳥の鳴く老舗旅館が舞台であるけれど、悲壮感はほぼ感じられない
    旅館の亭主をはじめ中居さんや料理人、観光協会の方々が、めっちゃ面白いから
    もう お客欲しがり過ぎ(笑)
    沢山笑える喜劇として成立しているのだけれど、この物語にはもうひとつの側面が

    作品を生み出す人にとっては常に付きまとう問題
    本当に自分のやりたい作品か、一般大衆の欲しがる作品か
    売れる要素も取り入れながら自分の表現世界を創り上げるというのが売れっ子であり続ける秘訣ではないかとも思うのだけれど、そこに人生観が絡んでくると本当に難しい、特に本作のような場合は・・・
    ネタバレ厳禁でこれ以上は ですが 自分の絶対だと思っている価値観を他者(特に近しい人)の価値観と照らし合わせて、それが本当に“絶対”なのか検討してみるのも決して悪くない と主人公を観ていて思ったのでした
    暗転中、モニターに提示される言葉の数々にも興味を惹かれるので、暗転時間にも価値を生み出せる という見せ方も良かったです

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    今までに複数回拝見してますが、モニターで紡ぐ言葉にも慣れて、内容も心に響く内容でとてもよかったです。演技も脚本も期待どおりで2時間を超える上演時間もあっという間でした。ラストもよかった。押しの団体さんです。20周年も納得です。優しく有意義な時間ありがとうございました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    暗転多いがそこで映し出される短文に「うんうん」と。
    様々な対人関係における心情を緻密に紡ぐストーリーがとても良い。
    あの土下座、ジーンときた。
    終盤の3人の生き方の対比が胸を打ちじわっと涙。
    あっという間の2時間、観て良かった。

  • 実演鑑賞

    面白かったです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    良かったあ。
    見て良かったと思える作品。
    以前見た時とうって変わって喜劇的。悪人のいない喜劇テイスト。

    ネタバレBOX

    そして面白いだけで終わらず、この劇団らしく心の深い部分に触れ、痛みを与えてくれます。
    それがまた良い。とても良い。

    今さっき気づいたけど、設楽優紀ってバナナマンのマッシュアップだ!

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