満足度★★★★
2010年3月13日 シアターコクーン
配役は各公演当日開演1時間前に発表ということだったが、吉田日出子のマドンナは変わらずとして、波多野が串田和美、バクマツが笹野高史、弘田が小日向文世、白井が大森博史、ラリーが真那胡敬二だから、自分が'92年に観たキャストと多分同じはず。もっともその頃は、まだ吉田、串田、笹野の3人ぐらいしか知らなかったけど。第一幕は観ているうちに話を思い出してきた。串田さんの声が聞き取りにくいのは前と同じ。一幕最後のデコさんの歌、アカペラの入りから、しばらくピッチがずれたのは残念。
第二幕は若干長いなあと思ったのは前も一緒だけど、上演時間をみると、一幕が1時間20分、二幕は1時間40分だから、そう思ったのも無理はない。前に観たときに気になった阿片中毒の幻想シーンは、今回もやや長いとは思ったものの、身構えていたせいか、前回ほどダレなかったかな。それでもいくつかのぐっとくるシーンや、カーテンコールの演奏は、観に来てよかったと思わせてくれるに充分。最後のロビーコンサートも物凄い盛り上がり(2階席から下りるのは大変だ)。
満足度★★★★
若手バージョン的なものでも上演して欲しい
よくもこれだけのメンバーが集結したモンだ。まさに奇蹟?
それだけに一部若い頃のシーンで登場した時に笑いが起こったり、設定年齢に見えなかったり、そうでなくてもロビーコールで間近に見たら「老けたなぁ」な方もいたりするワケで…(笑)
考えてみるとファイナル公演当時、大半のメンバーは現在のσ(^-^) より若かったハズで(自分も含めて)時の流れというものをヒシヒシと感じる。
そんな作品だけにステージ上・客席ともに同窓会みたいな?(笑)
あるいは往年の人気バンドの再結成コンサート的な?(演奏シーンもあるので、それじゃほぼまんまか…)
で、一部新たな部分や改変された部分アリ。
新たな部分は「あの日の**」という役名で7人ほど装置の2階部分(これも新設)や舞台の端で進行を見守っている役者がいること。これが衣裳やメイクによっていかにも登場人物の若い頃に見せていて○。
一説によるとメインの役者に「万が一のこと」があった時の保険でもあるそうなんだそうだけれど、さもありなん。(その日の配役は上演1時間前に決定するそうだし)
改変は以前あった舞台横の「クラブの客席」がなくなったこと。
これはクラブの場面での臨場感的なものが欠けるし、リクエストを出すシーンがわかりにくいし、「海ゆかば」で兵士がかけつけるのも客席通路を走ってくるので不自然(『HAIR』で警官がかけつける場面を連想)だし、なんだかなぁ…。
とはいえ、声高ではないながらもジワリと反戦を訴える内容、終盤の幻想シーンの切なさ、演奏そのものの楽しさなどやっぱりイイものはイイ。
が、ムリにオリジナルメンバーにこだわるのではなく、若手バージョン的なものでも上演して欲しい気がする。
満足度★★★★★
上海の夢は、そのまま舞台の夢に。最高です!伝説の舞台が16年ぶりにコクーンで復活!
ふらっと客席に入ってきた笹野さんのバクマツが、トランペットでおなじみのメロディを吹き始めて、一人また一人が舞台に。
そこからはあっという間に舞台は戦前の上海、夢の世界へ。
やっと観ました!伝説の舞台!
私は深作版映画しか観たことがなかったんです。
ですからストーリーはわかってたのですが、
もう期待以上の感動でした。
決して楽しいだけの話ではないのに
これだけ愛され続けたのは、
やはり、歌とバンド生演奏の音楽の力と、
上海の夢のせい。
話自体は10年くらいの間の話。
そのなかでも楽しかったのは上海に初めて着いたときから、
ほんの2,3年くらい、混乱していても自由があった楽しい上海の夢。
そのときの上海は、そのままこの芝居の夢の時間、そして16年前の夢の時間につながっている気がします。
みなさんお歳は召していても、
串田和美さんは、声がかれて聞きにくかったりしても、
舞台の魔術でそんな細かいことは吹っ飛びました。
それにしても吉田日出子さんの個性は凄い。
コケティッシュな雰囲気は、そのまま、お嬢様。
しかし、歌いだすと声が違う。
さすがに長年歌われてきただけのことはあって、
他の女優さんたちとは格段の違いがあります。
そして、男優さんたちのバンド演奏は、
とにかくカッコイイ。
カーテンコール後、役者さんたちはロビーへ!
これが噂のお見送りか!
今では、皆終わるまでそのまま聞いていますが。
「林檎の木の下で」「上海バンスキング」が
歌われて終演となりました。
観終わったそばから、もう観たい!
2公演申し込んだのですが、さすが人気の舞台だけあって、今日1回分のチケットを買うだけで精いっぱいでした。
これでまた、しばらくは見れないんでしょうかねぇ…。
満足度★★★
微妙・・・
演劇として見るか、ショーとして見るかで判断が変わりますね。
演劇的には★2個でしょうか。
ダラダラしすぎでなおかつクドいし。。特に主演女優さんが。
ショー的には★4個ですかね。
これはこれで楽しめます。割り切れば。
ただ、これらの内容で3時間以上というのはこたえます。
S席で9500円というのも高いね。
今回わざわざ再演したのは、
過去に観たことがある人のためって感じかなぁ。
満足度★★★★
奇跡の舞台
「伝説の舞台」と謳った公演の多くは、そのまま伝説にしておけば良かったのに・・・となるわけだが、これは違った。キレはないけど、コクがある。奇跡の舞台だ。いろいろつっこみたいところもあるけれど、とにかく楽しい。私が20歳代のときに「オンシアター自由劇場」の名はよく聞いたけど、観に行くことはなかった。今思えば損したな・・・16年前に観ておけば良かった。はっきり申し上げて中高年のための舞台、若者が観てもどうかな???
満足度★★
んー、評価難しいな
これは、お芝居としてみるのか、軽いミュージカルとしてみるのか、皆でワイワイガヤガヤ、軽いライブとしてみるのかによって、かなり印象異なりますね。お芝居としてみると、吉田日出子さんはNGかな。他のベテラン勢はいいけど、若い人達はNGかな。トータルして、ライブとして観れば、面白かったかな。
満足度★★★★
これが噂のバンスキングか~
まずは長い。立ち見だったからなおさら足腰にくる。話的にも長い。
しかーし、だ。デコさんの歌がとっても素敵。大森さんを送りだす時の歌とかしびれました。いい声でした。キャラクターも愛らしい。
16年ぶりと言えどそういう時間関係なく熱いものがあるんだなーと。めちゃめちゃ喜々とした大のオトナ達は気持ちがいい。それに熱狂するオトナ達の多さにもびっくりしながらも、なんだか嬉しい。
当時を知らないながらもその熱狂は感じたし、私自身熱狂した。
満足度★★
初めてバンスキングに出会う
どうにも見せ方が古くさい。
役者と音楽が同じと言うだけでは埋められない溝のようなものが、16年という歳月にはある気がする。
ここにきての再演の意味は?
これで1万円は高い。
出演者に対する暖かい拍手や手拍子が沸くのは分かるが、明らかに笑う場面でないところでくすくす笑いが起きたりするのはどうなんだろう。
劇を見に来ているんじゃなく、祭りに立ち会いたいだけの人間も少なくない気がした。
いっそ日程を、なれあい向けと初見向けという風に分けて販売すればいいのにと思った。
満足度★★★★★
逃してはだめ。
3月14日までで、チケットは売り切れているようですが、立見席がまだすこし残っている日があるのと、あと、当日券もでています。
「すべての演劇ファンに贈る、必見のステージ!」といううたい文句に、ウソは1ミクロンも、ないと思いました。
「当日券しかないのか、見とこうかなあ、でも並ぶのもなあ・・・」と思っている方、躊躇してはいけません。これは、もう、ほんとうに、再演はないんじゃないかな・・・ほんとうに、今度こそ。
わたしは、20年ほど前に一度コクーンで見ていますが、ほんとうに、『上海バンスキング』という作品は、この人物設定、この役者年齢で、2010年に再演されるためにこそ生まれたんじゃないのか?と思ってしまうほどの、すんばらしい舞台でした。
目から流出する水を、誇らしく感じるのは、ほんと、久しぶりの感覚。
お金がなくて(涙)、高い席に手が出ず、でも幸運にも引きあてたコクーンシートで観劇しましたが、正面からみることができなかったという悲しみさえも、いとおしい思い出のひとつにできそうなほどで、2010年のわたしの観劇経験のベスト3にはいるのは間違いないです。