満足度★★★★
若手バージョン的なものでも上演して欲しい
よくもこれだけのメンバーが集結したモンだ。まさに奇蹟?
それだけに一部若い頃のシーンで登場した時に笑いが起こったり、設定年齢に見えなかったり、そうでなくてもロビーコールで間近に見たら「老けたなぁ」な方もいたりするワケで…(笑)
考えてみるとファイナル公演当時、大半のメンバーは現在のσ(^-^) より若かったハズで(自分も含めて)時の流れというものをヒシヒシと感じる。
そんな作品だけにステージ上・客席ともに同窓会みたいな?(笑)
あるいは往年の人気バンドの再結成コンサート的な?(演奏シーンもあるので、それじゃほぼまんまか…)
で、一部新たな部分や改変された部分アリ。
新たな部分は「あの日の**」という役名で7人ほど装置の2階部分(これも新設)や舞台の端で進行を見守っている役者がいること。これが衣裳やメイクによっていかにも登場人物の若い頃に見せていて○。
一説によるとメインの役者に「万が一のこと」があった時の保険でもあるそうなんだそうだけれど、さもありなん。(その日の配役は上演1時間前に決定するそうだし)
改変は以前あった舞台横の「クラブの客席」がなくなったこと。
これはクラブの場面での臨場感的なものが欠けるし、リクエストを出すシーンがわかりにくいし、「海ゆかば」で兵士がかけつけるのも客席通路を走ってくるので不自然(『HAIR』で警官がかけつける場面を連想)だし、なんだかなぁ…。
とはいえ、声高ではないながらもジワリと反戦を訴える内容、終盤の幻想シーンの切なさ、演奏そのものの楽しさなどやっぱりイイものはイイ。
が、ムリにオリジナルメンバーにこだわるのではなく、若手バージョン的なものでも上演して欲しい気がする。