満足度★★★★★
上海の夢は、そのまま舞台の夢に。最高です!伝説の舞台が16年ぶりにコクーンで復活!
ふらっと客席に入ってきた笹野さんのバクマツが、トランペットでおなじみのメロディを吹き始めて、一人また一人が舞台に。
そこからはあっという間に舞台は戦前の上海、夢の世界へ。
やっと観ました!伝説の舞台!
私は深作版映画しか観たことがなかったんです。
ですからストーリーはわかってたのですが、
もう期待以上の感動でした。
決して楽しいだけの話ではないのに
これだけ愛され続けたのは、
やはり、歌とバンド生演奏の音楽の力と、
上海の夢のせい。
話自体は10年くらいの間の話。
そのなかでも楽しかったのは上海に初めて着いたときから、
ほんの2,3年くらい、混乱していても自由があった楽しい上海の夢。
そのときの上海は、そのままこの芝居の夢の時間、そして16年前の夢の時間につながっている気がします。
みなさんお歳は召していても、
串田和美さんは、声がかれて聞きにくかったりしても、
舞台の魔術でそんな細かいことは吹っ飛びました。
それにしても吉田日出子さんの個性は凄い。
コケティッシュな雰囲気は、そのまま、お嬢様。
しかし、歌いだすと声が違う。
さすがに長年歌われてきただけのことはあって、
他の女優さんたちとは格段の違いがあります。
そして、男優さんたちのバンド演奏は、
とにかくカッコイイ。
カーテンコール後、役者さんたちはロビーへ!
これが噂のお見送りか!
今では、皆終わるまでそのまま聞いていますが。
「林檎の木の下で」「上海バンスキング」が
歌われて終演となりました。
観終わったそばから、もう観たい!
2公演申し込んだのですが、さすが人気の舞台だけあって、今日1回分のチケットを買うだけで精いっぱいでした。
これでまた、しばらくは見れないんでしょうかねぇ…。