溺れる家族 公演情報 溺れる家族」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
1-20件 / 26件中
  • 満足度★★★★★

    観てきた!
    内容が非常に重い!そして濃い!そして長い(2時間15分)!あまりにも生々しくて正直観ててしんどかった。観たくもない現実を無理やり見せられてる感じで決していい気持ちはしなかった。

    でもスゴイ、最後まで引き込まれてしまったし、話しがテンポ良く流れていくので上演時間の長さをまったく感じなかった。基本的に映画や舞台は観に来てくれたお客さんに、ほんのひと時現実を忘れてもらうもの、観終ったあといい気分で帰ってもらうものと思っているので、こういうタイプの作品は個人的には嫌い。でも作品としては本当に素晴らしかったと思う。

  • 満足度★★★★

    相変らず・・・
    長いですね。

    2時間15分。
    かなりの長丁場です。

    けれど、
    なんとなく観れちゃうんですよね。

    ネタバレBOX

    最後の盛り上がりは以前観た『今日も、ふつう』に比べ全然適いませんでしたが、それでも充分に泣かせてもらいました。

    相変らずの細かい場面展開、長い長い前半の組立が最後に活きてくるつくり、好きです。

    役者さん達が確かな技術を持っていることで、なんでもないシーンでもじっくりと観れる芝居に仕上がっている気がしました。

    今回はなにしろお父さんの恋物語なわけですね。

    なんだか自分の人生に重ね合わせてしまい・・・いや、別に隠し子とかいませんけど・・・どっぷりと浸ってしまいました。
  • 満足度★★★★

    心に残る作品でした。
    この舞台では,松枝さんの人生の一部をいくつか切り取って,創作に反映させているように思います。多分,多少,命を削って作ったのではないでしょうか。特に銀行員の息子や父親の演技から,そういう圧迫感を感じました。どんな家族でも,お互いに隠し事があるのは当たり前ですし,また,それを知らないふりして許し合うのが,家族の暖かみでもあるのではないでしょうか。あの家族はずっとそれに気がついていたと思います。ところで,照明が良かったですね。ダン・フレイヴィンの作品を思わせる蛍光灯や,床の蓄光シートなど。いずれにしても松枝さんと出演者のやさしさを感じた2時間15分でした。背中はちょっと痛くなったけど。

  • 満足度★★★★

    松枝氏のセンスの良さが光っていた!
    舞台を挟むようにして、入って左右に客席がある。私は前の会社の社長が左側にいたから左側に行った。多分どちらから観ても楽しめるように演出されているけれど、クライマックスだけは、主人公の役者の表情が右側の人にしか見えない様だったから、右側に座った方がいいかも?!


    お芝居自体は、結構満足した。脚本の”巻き戻し”的部分とか演出とか、作・演出の松枝さんのセンスの良さが今までで一番表現されている公演ではないかと思うので、お時間がある方はぜひ!!

    ネタバレBOX

    母子家庭で育ち、自分たちを捨てたとされる父親を見つけた望月美和を中心に、波島家(夫婦+兄妹)、長澤兄妹、田所姉弟など合計13人がいくつかのプロットでつながっているけれど、衣装の色などが工夫されていることでわかりやすかった。

    各プロットが同時進行ではないし、間に他のプロットが入ってから一度終わったシーンの続きが始まったりするんだけれど、全然こんがらがらなかったし、すぐ続きからやるのではなく、ちょっと巻き戻って一度聞いたやりとりから始まるという構成がかっこよかった。

    特に波島家の妻・早苗と、長男・和則の心情がリアルだと思った。
    演技の迫力を一番感じたのは長澤志保役の井川千尋さん。
    霧島役のイケメンの和知龍範さんは、アイドル系かと思って調べたら、劇団を主宰されている方なんだね!彼が演じた霧島の後半の心情がよくわからなかったな。。。

    衣装は、それぞれの関係性がわかりやすいような色分けがされているのに、トーンが合わせてあるからか統一感があった。全部、舞台上の机同様白いペンキがかけてあってかっこよかった。照明も長澤家に和美と村山佐織がやってくるシーンとかすごく好きだった。

    演出は、今まで観たアロッタの公演の中で一番好きだった!!
    前半はどんどんシーンが変わるから気にせずぐいぐい引っ張られたけれど、観終わると、美和のメインプロットが少々弱かったかなと思った。起承転結が時系列できちんと描かれていて、プロットの主人公のゴールや動機がきちんと描かれているのは美和のメインプロットだけだったから、もう少し他のプロットより目立ってもよかったかも。
    長澤兄妹+波島家の長女・和美+その先輩・村山のプロットだとかは、メインプロットには直接影響しないから、設定はおもしろかったけれど、ちょっと尻切れトンボ感があったかも。波島家の長男・和則+田所利香+菊見のプロットも、前述のサブプロットよりはメインプロットに関係があるけれど、結末がメインプロットに何らかの影響を及ぼしてほしかったなと思う。

    と、ストーリーは改善点があるように思うけど、”巻き戻し”的部分とか演出とか、作・演出の松枝さんのセンスの良さが今までで一番表現されている公演ではないかと思うので、お時間がある方はぜひ!!
  • 満足度★★★★

    「家族のカタチ」を多面的に提示
    若干類型的な部分もありつつ、複数の家族を同時併行的に描き、悲劇や軟着陸など様々な「家族のカタチ」を多面的に提示して観応えアリ。
    また、序盤において直前の場の登場人物のうちの1人が次の場にも出てくる「しりとり」のような展開にすることで、各人物の相関関係を示すのはクレバー。その部分を観ているだけでアタマの中に「人物相関図」が描かれ、その後も脳内の相関図は補完されて行くシカケ。
    さらにクライマックスで和郎の金沢時代の「真実」を3つの時空をクロスさせた証言によって浮き彫りにするのも極めて演劇的で好み。
    ただ、音楽で泣かせようとするのはズルい?(笑)…ってか、序盤から「音楽の使い方がちょっと映画っぽいな」という気はしており、「観たい!」コメントに「園子温監督の『紀子食卓』的なものを勝手に漠然とイメージ」と書いたのはある意味アタリ、みたいな…(笑)
    ところで、「美緒が美和にもっとキチンと説明しておけば…」なんて言うのはヤボ?(笑)(ま、ここんトコは軟着陸するからイイのだけれど)

  • 満足度★★★★

    「痛い」お話でした
    まず、どうしても書いておきたいこととして、冷房の音がうるさくて
    セリフが聞き取りづらいです。まぁなんだ。劇場が静音の冷房機を
    導入するのが一番ですね。
    去年位もこの劇場で同じ感想を持った記憶があります。
    ---

    面白くなかったらけちょんけちょんに書いてやろうと勇み挑んで観た
    本作品でしたが、よく出来ていると思いました。ある意味残念。
    高めの料金ですが、観る価値があると思います。
    どの席でも一長一短だと思いますが、私は入って右奥を押します。

    ネタバレBOX

    いくつかの話が同時並行していきますが、
    それぞれが別の話の主要人物が脇役のような感じで登場するような構成になっています。
    それぞれの話の中で、別の話の動機や隠された感情を説明、補足していくことで、
    同じシーンでも段々と「痛い」内容になっていきます。

    暴力は暴力でも、殴る方の痛みがより鮮明に感じる。
    嘘をついていても、ついている側の痛みをより鮮明に感じる。
    このような演出はとても斬新で効果的でした。私にとっては。

    自分、結構ごつい男なんですが、最後は涙がとまりませんでした。
    尻が痛いのと、冷房音がなかったら、久々に★5つけたかもなぁ。
  • 満足度★★★★

    こんなに評価が分かれるんだ~
    こんなに評価が分かれるんだ~。ちょっと驚き。
    ここでのアドバイスとおり、入って右側の席をキープしてみる。
    とくに前半の台詞をささやく様に小さな声でしゃべるってのは、ちょっとね、少なくとも聞こえないとね。
    濃淡がついてるようで、あとから感じるとそうでもなかったりして。
    主軸の母、娘、父はしっかりしてたよね。でもな設定というか、エピソードにグっとくるものが少なかったかな。それは、誇張してないリアルのままだからなのかな。

    「今日も、ふつう」と「ルドンの黙示」と「水」(写真集ね)のDVDを購入。
    はよ偽伝ジャンヌのDVDもも出して欲しいな

  • 満足度★★★★

    溺れたのか?浸かっただけなのか??
    母と自分(娘)を棄てた父とその家族への復讐劇なのか?
    一家族を崩壊させるべく、
    その家族一人一人に関る人達の家族模様も描いていく問題作。
    内容は重く楽哀しく悲惨かもしれない。

    舞台と衣装はGood!
    床の上にペンキ(の様なモノ)をぶちまけて飛び散った様子が
    此れから始まる家族の物語を彷彿させる。
    登場人物の衣装にも同じペインティングを施したのもマッチしている。
    衣装の色分けも、各家族の表立って見える様が想像出来て此処も大変に面白い。

    野口雅弘さん、長坂しほりさんの起用はとても良かった。
    今迄のアロッタの舞台には無い間が感じられた。

    各役者さんややシーン、疑問や不満を含めた
    その他諸々は「ネタバレ」に気儘に長々と書かせて頂きます。




    ネタバレBOX

    25日~27日と足を運びました。

    野口さん、長坂さんは表に書きましたので、
    他の役者さんについて。





  • 満足度★★★★

    家族の崩壊と誕生の物語
    一言でまとめるなら、投稿タイトルの通り。
    何らかの事情により、どこか精神的に追い詰められている複数の家族の物語を、断片的に描写し、それぞれの家族の相関関係を劇の進行とともに明らかにする手法がとられえる。
    ある家族は崩壊へとむかう一方、新しく家族となるものたちの誕生も描かれており、題材自体は古いものの、よく2時間強で、あれだけの家族を描き分けたものだと感心した。
    登場人物は、だれが主役ということなく、並列で描かれているため、当然、人物の描写に濃淡が発生しているため、見るほうにとっては誰に感情移入していいのかわからず、混乱を来たす懸念はある。
    また、登場人物の年齢は10代から50代まで幅広いことから、誰に感情移入するかによっては、芝居の評価は異なるのではないか。

  • 満足度★★★★

    もうひとつの家族


    波島家、望月家、菊見家、長澤家、田所家、村山家、霧島家の7家族が少しずつ関係性を持ちながらも家族とは何か?を描いた作品。
    要するにどこの家庭にも人には言えない問題の一つや二つは抱えてるということ。

    以下はネタばれBOXにて。。



    ネタバレBOX


    波島家の主人・和郎(テレビコメンティーター)には昔付き合っていた望月美緒がいた。彼らは愛し合っていたが和郎の勤め先の上司から家沼衆議院の娘・早苗との縁談を持ち込まれる。早苗は同僚の和郎に以前から好意を抱いていて、父親に相談したのだった。和郎はこの縁談を美緒に話してしまい、美緒は和郎の将来を考え身を引くことを決めて、失踪してしまう。
    月日は経って和郎は早苗と結婚し長男・和則、長女・和美が生まれる。

    一方で失踪した美緒には和郎との子供・美和が生まれるが、美和は父親は自分たちを捨てたと思い込み母親の死後、父親への復讐を誓い、霧島がそれを手伝う。

    この二つの家族が軸になって舞台は動くが、一つの疑問が生じる。それは美緒はなぜ、娘の美和に真実を伝えなかったのか?という疑問だ。この真実を美和に教えていたなら美和は自分の人生を復讐に時間を削る必要はなかったはずなのだが・・。

    波島家の長男・和則はエリートの家に生まれて何不自由なく暮らしてきた結果、我侭で幼児性が強い性格になってしまっていた。彼の職場(銀行)の上司はかつての和郎の部下だった菊見裕一。そして菊見の恋人が和則と同じフロアの田所利香と知るや、和則は人のおもちゃを欲しがる子供のように利香にちょっかいを出す。
    女って強引な男に弱いよね~、なんだかんだいって好き好き光線を持続して浴びせられると大抵の女は落ちる。だから諸君!宝引きは、そうあっさりと手を離してしまわない方が宜しいようです。じっくり粘ったらハズレからアタリに変わることも御座います!(^0^)

    して、利香は菊見とも和則のフタマタをかけることに・・。(失笑!)
    しかし、その棚から牡丹餅状態は長く続かず和則との関係は菊見の知るところとなる。菊見と利香の結婚で逆切れした和則は利香にカッターをつき付けて菊見を脅すが菊見は和則を説得し、利香の不貞を知っても結婚する、という大人な判断をする。

    長澤了祐は鬱で作家希望の引きこもりで妹・志保から暴力を受けていた。了祐の鬱をサポートするのが大学のうつ病患者を支援するサークルの同志・波島和美と村山沙織。しかし、彼女らのサポートの甲斐なく了祐は志保の罵倒に耐えかねて志保を殺してしまう。

    ここでの登場人物は心に何らかの闇を持っていて、それはエリートの父親を持ったが上の重いプレッシャーだったり、思い込みによる被害者意識だったり、過剰な自尊心だったり、現状に不満しか見出せない感情だったり、不条理な思いだったり・・。
    それらが少しずつ繋がって大きな渦となり、闇はどんどん広がって大きくなってやがて漆黒の夜に飲み込まれる。闇が悪魔だとしたら、悪魔は決して目立たない。悪魔でございという顔もしていない。いつの間にか百年の知己のような顔をして静かに隣を歩いているのだ。
    そうして彼らが気が付いた時には悪魔に半分の魂を取られてるかもしれない。残りの半分の魂が健全ならば、美和のように真実を知った後、復讐という呪縛から解き放たれて、自分に戻ることができる。
    家族とは良い事も悪い事も含めて共感して生きていくものだ。そうやって、偽りの家族から本当の家族になれるのだから・・。

    和則(太田)と利香(青木)の絡みは面白かった!
    松枝の本は比喩のセンスが絶妙で好きだ。

    しかし・・アフタートーク(斉藤先生)では政治がらみの話が多く、いつもの精神論は聞けなかったのが難点。
    ナカヤマミチコが頑張ってました。客入りから終演後の「すなっくミチコ」でも。彼女の手作りの肉じゃが・パスタなどが有料で販売されます。価格表が欲しかったかも。トークと同時に作り出すので、トークに集中できない。どちらか一つで良かったような気がする。

  • 満足度★★★

    少し長いかな
    ちょっと2時間15分は長いかな。
    長いですが、前半は引き込まれ度が少なかったですが、後半は引き込まれました。なかなかよかったです。

    ネタバレBOX

    今回は現代劇で家族の話で、いろんな問題を抱えてる(溺れてるの方がいいか?)家族が出てきました。

    最初のそれぞれの7家の物語は平凡な感じでしたが、前の場面に出てた人物が残り、その残った人物の話になる場転(それぞれ誰かが関係してる見せ方)はよかったし面白いと思いましたが(ちょっと短い間に場転しすぎ感はありましたが)、最後まで同じ感じで続けなくてもよかったのでは。
    後、ちょっと家族の数が多かったかな。ちょっと物語的にもう少し掘り下げて欲しい(掘り下げてもいいのでは)と思うエピソードもあったので、
    まあ最初これでもよかったが、途中から家族を絞ってもよかったのでは。

    後、場転時、薄暗いパターンと完全暗転のパターンに分かれてましたが(分かれてる理由は不明)、一箇所、和則(太田守信)が利香(青木ナナ)を人質?(的な感じ)に取り、祐一(原田健二)に諭されうなだれる場面後の暗転は完全暗転にして欲しかった。(諭されうなだれてるのに、暗転してスッと立ち上がるのが見えると、雰囲気がーと思ったので)

    ラスト前の、和郎(野口雅弘)と美緒(長坂しほり)、そして美和(安川結花)の親子3人の場面は非常によく、美和の涙はよすぎです。つられそうでした。
    その前の場面で父親と別れた理由、母親に何も聞かされてないのに、母親から聞いた回想的シーン的な部分は、おや?と思ったけど、母親の幽霊が話しかけてきてると理解すれば納得の場面。

    しかし、対面客席はやはりニガテだな(笑)。
  • 満足度★★★

    あの
    真中に舞台があるのかっこいいなあと.
    想像もつかないところへ行きたいなといつも思うのでした.

  • 満足度★★★

    初アロッタ
    初めて、アロッタファジャイナさんの舞台を観せて頂きました。
    難しいテーマだと思います。
    色々な問題を抱える家族が出てきて、考えさせる内容でした。
    場面転換も、それはそれで面白いとは思いますが。
    ちょっと、慣れないと、場面転換の回数が多いような気がします。

    2時間ちょっとという時間なので、
    家族はもうちょっと少なくして、一つ一つ丁寧に描いた方がいいと思います。
    確かに全ての家族に対して繋がりがあって、関係があるのですが。
    場面転換でぶつぶつ途切れるので、
    最低限の家族だけでも良かったのではないかと思います。

    あの劇場で2時間は個人的に辛いので(腰が痛くなって;)、
    もうちょっとスッキリさせて、短い方が良かったかもしれません。

  • 満足度★★★

    初見です!
    登場人物家族の名前、関係などプログラムで確認しながら観劇。展開は一つ一つ見ると案外ベタですよね(無くてもいいような話もあるけど)
    「痛い」話になっていればとのことですが別の意味で体が痛い。

    ネタバレBOX

    チケプレで観ましたありがとうございました。

    衣装が印象的ですね。

    長澤家だけで1本出来そうですねドロドロした話(好きじゃないから観ないけど)

    利香がよく解んないなあ、そんな利香が好きだと言う祐一も。

    ラスト 美和が義巳に聞くセリフ「私たち家族?」に思わず「え!」とビックリ。



  • 満足度★★

    がっかりです。
    観客に見せれるものでは無いと思ってしまいました。
    この劇場で、この芝居時間は辛すぎます。

    問題をなげかけたいのはわかったのですが。
    あまりにも描きかたが稚拙というか、浅いのは演出のせいなのか、俳優のせいか。


    群を抜いていた太田守信さんのお芝居と、舞台照明や音響などのスタッフさんのがんばりに☆ふたつで。

  • 満足度★★

    ある意味、難しいですね
    正確には☆2.5です。
    平均点の割に、評価は正反対に分かれてますね~。
    やっぱり松枝さんの映画風な手法(転換=カットイン・アウトの多さ)
    や特徴ある台詞まわし(平板だったり)にも原因があるのでしょうか?
                      ・
    「今日もふつう」よりはファンタジー色が少なく現実味があり解りやすい
    あんまり演劇を見ない方は転換多さに戸惑うでしょうけど、順番は
    あまり変化ないのでよく見てれば大丈夫だと思います。
    だた、家族・ペアが多すぎて「永遠の家族」だけは丁寧に描かれてても
    後は雑(人によっては浅いと書かれていた部分)なので
    もう少し人物を減らして丁寧に演出して欲しかったですね
                      ・
    強引に秋葉原事件を入れたりしたのは、残念です。(今回は笑も不要)
    でも、色んなおかげて「大人二人」の俳優さんは引き立ちました。
    人によっては、色んな意見が出るのも見方が様々出来る作品って事かな
    個人的には妹が、あの後どう感じたのかも描いて欲しかったです。
                      ・
    アリスの椅子で2時間超えはお尻がキツイですから、覚悟してみましょう。

    ネタバレBOX

    個人ブログにて詳しくは書いております。
  • 満足度★★

    惹きつける工夫がない
    アロッタファジャイナさんは初見でした。良い評判を耳にしていたので、劇場に当日足を運んでみた。

    舞台に入ると客席は対面式になっていて、簡易だがオシャレな舞台が作られていた。
    何が起こるのか、たくさん想像しわくわくしてしまった。が開幕から、終幕までもう一度想像力をかきたてられることはなかった。

    場面転換が多いと私も思うが、それは転換の仕方の工夫で何とかなるはずだろう。
    転換が気になってしまうのは、やはり登場人物の多さに問題がある。
    何か問題を抱えた家族や兄弟を紹介してるだけにしか思えない。さらには物語全体での人物の役割も、シーンの意味も薄く、意味ないじゃんと思わせるところもある。
    これらは多くの問題を見せたいという、脚本を成り立たせるためのご都合主義を浮き彫りにする。

    そしてそのことを毎度場面転換ごとに思ってしまう。

    全く熱が感じられない。

    TVニュースのように無機質なものをやろうとしているなら話は別(それならそそれなりの表現があるはず、しかしどうも今回は違うと思う。)
    ニュースじゃ伝わらない深い部分や闇を表現するために舞台にしているんじゃないのか。

    ニュースより人物の境遇を詳しく説明してくれているのに、生々しくない。むしろ見えないところの多いニュースのほうが怖い。
    それはこの舞台が、まったく想像力を必要としないところにあると私は思う。

    見たり聞いたりした社会問題を、そのまま全部紹介されても、演劇としては全くこちらに伝わってこない。

    もっと想像して、イメージを飛躍させ、大げさでもいいから自分の考えや意見を観客に伝えようとするくらいの姿勢がなと、演劇ならではの熱は発生しないと私は考える。
    なんか思い切りのよくない、保守的な芝居に感じてしまった。

    やはり的をもっと絞るべきだった。

    誰も溺れもがいているようには思えないし、いろんな家族が作用しない、物語の構成上関係が並行である。やはり想像力をかきたてない。


    演劇なら観客の目線を離させない工夫をしないと、観てる人は一人ぼっちになってしまう。
    そーなると目の前の人間は無力と化す。

    舞台装置は無限の可能性を秘めていてよかったと思う。

  • 満足度★★

    見せ転と私
    舞台の転換がとても多かったです。
    いくら薄明かりで音でつないでいるとはいえ、逆に役者が「転換する人」になった瞬間に客の意識は切れてしまうものじゃないかなと思います。
    見えるか見えないかわからないかくらいのところで芝居しつつ転換してくれたらとってもかっこいいのに。
    基本的に舞台って、そんなにひょいひょい場面をかえるものではないと思うのですよ。できるだけその「場」をひっぱって盛り上がって、そしてまたふっと途切れて次の「場」に観客が行く。
    今回はさまざまな家族の形とその問題を描写するということで、その家族たちに合わせた舞台転換が必要だったのかもしれませんが、それを映像ではなく舞台でやる強みというかなんというか。
    映像であれば、切り替えがききますから、複数の物語が絡み合って同時進行していく様というのはわかりやすく表現できる気がします。が、その表現をそのまま舞台でやってもそれはきちんと舞台にはまる表現なのか。
    私は舞台の中で一番かっこいいのは転換の一切ない密室劇だと思っている人です。
    それゆえに、複数の場面を必要とする芝居をどう演出しているのかは気になるところであるのです。

    クライマックスに愛を感じました。

    ネタバレBOX

    同性の確執は父息子や上司部下、母親同士であったかもしれませんが、どうして兄弟姉妹がなかったのか不思議です。
    異性兄弟であれば性的な捉え方もできちゃって勝手にドラマチックになってくれますが、同性兄弟は入り組んで書けば書くほどリアルドロドロになるので入れてほしかったです。自分の身近な比較対象で、コピーに近い存在、みたいな感覚で。

    この物語に本当に必要な人間なのか?というキャラクターが何名か。
    だったら特筆すべきでない家庭の人を削ったっていいと思う。
    本当に書きたいことのために、もっと練ったらシンプルできれいになると思います。
    逆に、どうせ同時進行するなら、もっと入り組んだっておもしろいと思います。
    兄妹がせっかく2組いたり。

    それぞれの問題は無事に解決したのかな、するのかな、とちょっと心配してしまうラストでした。
    親子3人の花火のシーンは愛があふれていたと思います。
    その愛を汲み取った主人公はこれからどうすんのかな。
  • 満足度

    あまりにも
    作品が表面的だ。女優さんの演技も表面的。あまり評価できない。

  • 満足度

    この値段は・・・
    正直出せないという感想です。

    少し前に観た舞台で太田守信さんが気になり、ご出演なさるというので観劇をした次第でした。



    なにもかもが、浅いんです。

    脚本・演出・俳優。そのすべてがこの値段設定に達していない。


    何か内輪だけで盛り上がっているような、そんな感じでした。残念。

    ネタバレBOX

    家族の闇を描きたいのはわかったのですが。
    ミーハー感覚でそれを取りこんでしまったのではないでしょうか?

    現実問題にその問題に悩んでいる人間にとって。
    救われるのか?それとも怒りを覚えるのか?

    中途半端な感じがしてしまいました。


    脚本には、なにか、こうしたいという信念は感じられたのですが。

このページのQRコードです。

拡大