感想メモ
演出っていろんなことができるよ、というのをあれだけ並べられるとさすがに平伏する。空気感もおしゃれ。一本目、「あゆみ」からして作家の性格が滲み出ており共感を呼ぶ。二本目、「ハイパーリンくん」はラップでなければ。三本目、「純粋記憶再生装置」もトリッキーだが実によくできた本。どんどん再演されるといい。ワークショップや俳優訓練の題材なんかにも使えそう。四本目、「反復かつ連続」は、発想もすごいが構築の丁寧さが素晴らしいと感じた。いい役者さんがガンガン出ていた(ロビーにもたくさんいた)が、演技者の顔より演出家の顔が多く浮かんでくる印象だったのは残念。
細密で確かな描写力
豊かな発想力もさることながら、その描写力に瞠目。
それぞれの作品に時間への大きな俯瞰と繊細な内面への描写力を感じました。
時間の曖昧さのなかに確かなリアリティがあって・・・
描かれる世界に潜んだ高い精度と密度に息をのみました