「CoRich舞台芸術まつり!2007春」で栄えある初代グランプリに輝いた風琴工房の稽古場へお邪魔しました。
次回公演「砂漠の音階」の資金として、賞金100万円を贈呈しました!
「CoRich舞台芸術まつり!2007春」グランプリを受賞して
小さな企画公演のため劇場に向かっているそのときに受賞を知りました。辿りついたさきでは劇団のメンバーが晴れやかに笑っていました。おめでとうございます、と口々に言われたけれど、自分たちみんなが取った賞なんだからわたしにお祝いを言うのはおかしいよ、と、言ったような、言わないような。賞とかそういうものにあまり執着心がないわたしですが、その日は間違いなく劇団にとっていままででいちばん幸福な日でした。だって「紅が舞う丘」を共に戦ったメンバーがいて、それを見て入ってくれた新人さんがいて、あたらしいお芝居が幕を開ける、その日に賞まで頂いたのですから。このような、小劇場のカンパニーの「上演」に与えられる賞はわたしたちがずっと待っていたものですから、たいせつにたいせつに育てていかなければならない賞だと思っています。なので、初代グランプリをいただいたことには、喜び以上に責任を感じます。さすがCoRichのグランプリを取っただけのことはあるね、と思っていただける作品をつくらないと、賞の価値に関わる問題になってしまいますものね。といいながらいままで通り気負わず、のんびり、でも作品だけはガツガツと欲深く作ってまいります。ほんとうにどうもありがとうございました。 (詩森ろば)
【スポンサード公演「砂漠の音階」の紹介と意気込み】
「砂漠の音階」は人工の雪の結晶を作った実在の科学者中谷宇吉郎の研究室を舞台に、結晶が生まれた1936年3月12日のいちにちを描いた作品です。昨年のスズナリでの初演がご縁で中谷が雪を研究した旭岳のふもとにある東川という町に呼んでいただき、せっかくのことなので、東京での再演を行うことにいたしました。「やりたいこと」と「やれること」と「やれたこと」がきちんと同じ軌跡を描くことは、長く演劇をやっていてもなかなかないことなのですが、「砂漠の音階」はそれらがきれいな放物線を描いてお客さまのところに着地した、そんな作品であったと思います。そんななか再演に向けてはもちろん課題もあるワケで、それらをすべてクリアして、わたしたちが明日生きていくための滋養をたくさん含んでいる、そんな上演にしたいです。CoRichからの賞金はそうですね。今度再演する劇場はとっても素敵な劇場なのですが、いろんな意味でいろんな場所から遠すぎるので、その距離を楽しく縮めるプロジェクトに使ってみたいと思っています。作品同様こちらもご期待くださいませ。
(詩森ろば)
→【公演詳細情報】
CoRichメンバーでご応募頂いた方の中から抽選で、
「砂漠の音階」のチケットをプレゼント致します!
【北海道公演】 2名様1組
下記の会場のうち、どちらか1ヶ所をプレゼント
[会場] 生活支援型文化施設コンカリーニョ
[日時] 8/09(木)19:30、 8/10(金)19:30
[会場] 東川町農村環境改善センター
[日時] 8/12(日)18:00
【東京公演】 2名様1組
[会場] シアター風姿花伝
[日時] 10/30(火) 19:30
10/31(水) 19:30
11/01(木) 15:00 / 19:30
11/02(金) 19:30
11/03(土) 15:00 / 19:30
11/04(日) 14:00 / 18:00
チケットプレゼントは終了しました。
「応募する」ボタンより応募フォームへ進み、
ご希望の【会場】と【日時】を必ずお書き添えの上、お申込み下さい。
また、ご希望の公演会場の「観たい!」クチコミをしてください。
※当選者には風琴工房から当選メールが届きます。
※申込締め切り⇒【北海道公演】7/29(日) 【東京公演】10/21(日)
【みんなのヒトコト】
山内健司
CoRichさんに大変注目しております。昔で言うサブカルとかメインストリームとかを越えちゃってる、新しい天下統一といいますか、こんなサイトを実現しちゃうのは、すごいっ。その栄えある第一回舞台芸術まつり受賞の風琴工房は、すごいっ。その支援作品に出演することになってた私の幸運は、すごいっ。気合い入れてやらせていただきますんで。 |
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小高仁
「砂漠の音階」は北海道大学の研究室を舞台にした作品ですが今回、当地での公演に参加させていただくことになり、とても楽しみです。また、雪の研究を題材にしている点でも雪国で生まれ育った自分なので雪って何だったろうなんて思い浮かべたりしてます。 |
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松岡洋子
松岡洋子です。この度の受賞に際し、様々な方からお祝いの言葉やおめでとうメールをいただきました。 この場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。 次回「砂漠の音階」再演ではございますが、キャストも半分位変わり、私も少ーしトシをとり、 一段と素敵な作品になることと思います。 賞をいただけたことも嬉しいですが、この賞を通して、この作品が一人でも多くのお客様の目にとまることを祈っております。 皆々様のご来場、心よりお待ちしております。 |
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山ノ井史
今回は昨年の砂漠の音階の再演、様々な思いを抱えながら稽古に励んでおります。自分にとってはこれを乗り越えないことには先が何も考えられないというか………。そんな意味で凄く重みがあり、かつ重要な作品です。もちろん、お客様に楽しんでい頂けるように、というのが大前提ではありますが。初めての北海道公演ということもあり、更に気合いに満ちております。前作以上に素敵な作品をお見せできるよう頑張ります!楽しみにしていて頂ければと思います。 |
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笹野鈴々音
突然ですが、私はこの「砂漠の音階」と云う作品がとても好き。そして今回も前回と同じ役に再挑戦させいただく訳ですが、せっかくの再演なので前回とは違った役創りで全くの新しい芝居を愉しみながら発見していきたいと心から思います…。 |
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宮嶋美子
このたびは、数多くのお客様より反響をいただき、ほんとうにありがたく、うれしく思います。こりっちの「紅の舞う丘」公演への意気込みにも書きましたが、私は風琴工房で、このひとは自分のすぐ隣りにいるのかもしれないという確かな感触をもつ人々と物語をお届けしたいと思っています。そのための稽古は決して生易しく暖かな時間ばかりではありません。「紅の舞う丘」もそうでした。しかし、その稽古を経てお客様にご覧頂いてこのように形となることは、やはり得がたい幸せな感覚です。 これからも心に残る物語をお届けできるよう、精進してまいりますので、風琴工房をよろしくお願い致します。 |
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浅倉洋介
再演にあたって関川という男について一から考え直してみた。きわめて乱暴な言い方をするが彼は「平均的社会人」である。ほどほどの情熱、ほどほどの好奇心、ほどほどの能力、ほどほどの欲、ほどほどの社交性、ほどほどのユーモア、ほどほどの軽薄さ・・・要するにバランスが良いということだが唯ひとつ、大局的理想を持たぬから「社会」という生き物の設計図は書けない。しかし手足を使って汗を流して社会を組み立てるのは彼らである。そして彼らは設計図次第で如何様にも社会を組み立ててしまうのだ。
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北川義彦
風琴工房新人の北川義彦です。「砂漠の音階」が風琴作品初参加となるのですが、いきなり北海道での公演ということで今から期待と不安でいっぱいになっております。初演の時は客席から楽しく観ていましたが、今回は客席にいた時以上に楽しんで千秋楽まで過ごせたらいいなと思っています。 |
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木内美帆
『紅の舞う丘』公演当時は一観客だった私が、晴れて風琴工房の一員となれて、しかもグランプリ受賞だなんて本当に嬉しいです。新人らしからぬ?新人ではありますが、今までの経験を糧に、そしてこの劇団に所属していることを誇りに思いながら、さらなる発展のために精進!と気の引き締まる想いです。次回公演『砂漠の音階』では演助として、作品創りに関わります。素敵な舞台になりそうで今からわくわくしています。 これからも是非風琴工房をよろしくお願いします。 |
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詩森ろば
自分の作品なのに呑気な物言いで恐縮ですが、わたしがいちばん大好きな、どれほどに稽古を見ていても飽きない作品です。大好きと言い切れる作品なんて15年劇団やってひとつかふたつしか作れていないので許していただくことにして、そんな大好きな作品を1年おかず再演できることの幸運を最大限にたいせつにしていい作品を作ります。ご期待ください。 |