病気だからね。

冗談だからね。（東京都）

公演に携わっているメンバー：12人

団体紹介

２０１５年、当時在部していた演劇部で、提出した脚本の上演許可が降りず、上演中止にさせられた腹いせに結成。旗揚げ当初は全員が高校生だったが、歳を取ったり、メンバーの入れ替えや増減を繰り返し、現在の平均年齢は２０.７５歳。それでも、図々しくも、高校生劇団を名乗り続けている（が、今作で卒業！）メンバーは安保泰我（１９歳・高校４年生／主宰・劇作・演出）、高村楓（２１歳／制作）、津嘉山珠英（２２歳／俳優）、安藤悠馬（２１歳／俳優）の４名。

「物語を信じきれないフィクション」と、自分たちを的確に捉えた「自嘲」とそれ以外への冷徹な「観察力」。そしてイカれた「劇構造」で、壮大な「冗談」を描く。

本公演の翌々月に「赤字塗りつぶし公演」と題した公演の敢行、架空予約の被害を丸ごと笑いのめした制作対応※１や、直近の公演『援助交際』の俳優へのチケットバックを生々しくクリアに行う料金制度（公演内で完結するクラウドファンディングの運用でもあった）※２など。なりふり構わないが、的を射た活動を展開。

作品、活動の両面から「新世代の生き様」を志向している。

※１　https://goo.gl/6NB2MR
※２　https://goo.gl/y4X4d2

応募公演への意気込み

◯作・演出より
今作は私が高校在学中に経験した幾つかの騒動が基になっています。あらすじにも書いてある「副校長の発言とSNSによる告発」そして、旗揚げの原因にもなった「演劇部の顧問による上演中止」いずれも私たちの渦中であったはずものが、私たちの手の届かないところで完結させられたように感じました。「生き急いでる」と揶揄されがちな、私たちの活動ですが、「冗談だからね。」では自分たちの消費を自分たちで行えるから好きです。高校生活を精算するように物語をつくりあげ、そしてあくまでも飄々と解体しようと思います（高校生劇団で終わるわけにはいかないので。）。

テーマは「僕らがもし、ただの天邪鬼じゃないとしたら。」ああ、若いひとたちの作品ね。で、完結しない。たくさんお客様の手が届きやすい作品を目指します。

◯制作より
ずっとお客様に、上演中だけに留まらない観劇体験をお過ごしいただけるか／能動的に公演に参加していただけるか。そのための仕組みを劇団員一同で模索してきました。時々褒めていただくこともありましたが、これまではあくまでも「公演への参加」に過ぎなかったのかもしれません。今公演で導入する、うそぶき割引※１は今までとは異なり「作品への参加」を第一に目指した「システム」です。ネタバレにならない程度に内容を申し上げると、やや難解とされる私たちの作品の解釈を共有できるようなそんな仕組みを用意しています。それがどう「作品への参加」に繋がるのかは、劇場にお越しいただければと思います。お客様におきましては、お手を煩わせてしまうこともあるかと思いますが、出来る限り、ストレスを軽減できるよう、誠心誠意努力してまいります。

※１　https://goo.gl/BLN7uK

将来のビジョン

① 赤字にならない。
② 権威ある賞を受賞する。
③ 観客動員、大台の１０００人突破。

昨年と照らし合わせ、これら３つを目標としました。

① 去年の段階では予想の範疇であった「赤字」というものが、どれだけ劇団運営を苦しめるのかを実感した２０１７年でした。これからは本当に気をつけたいと思います。

② 助成金や公共ホール事業の申請などで、「賞」の必要性を感じました。「冗談だからね。は面白い。」というのを私たちの実感ではなくしっかりと形にするべく、今後は積極的にそういった機会に応募／参加していきたいと思っています。今年、昨年末巡演した都市での「過去作の再演公演」を予定しております。現状まだ応募の段階なのですが、いま参加を希望している演劇フェスティバルでは「優秀団体」の選出があるようです。そこでの選出を目指そうと思います。

③ ２年以内に「下北沢 駅前劇場」での本公演／１０００人の観客動員を目指し活動して行きます。そのためにも、まずは本作『病気だからね。』での５００人を動員を必ず達成します。


今回公演を行います「下北沢 OFF・OFFシアター」は前回公演の終演後、勝手に次回公演の劇場として発表した劇場でした ※１。今後ともこのフットワークの軽さと、バイタリティを活かし、他の追随を許さず。そして追いかけて面白い団体を目指していきます。

※１　http://bit.ly/2EIre8w　(4:10より)