青春超特急

20歳の国（東京都）

公演に携わっているメンバー：8人

団体紹介

　20歳の国は、「モテたい、売れたい、ちやほやされたい」という大義の下、国王竜史が建国した演劇国家です。

　「人間を描く」ことが演劇の使命であると考え、誰もが通ってきた「青春」をモチーフにしながら、人間の普遍性を描くことに徹しています。同時に、より多くの日本国民に演劇の偉大さを知って頂く為に「幅広い世代に愛される演劇」を心掛け、歌、ダンス、映像といったエンターテイメント要素も取り入れることにより、視覚的にも楽しめる演劇を創作しています。

　ポストドラマ全盛の現代演劇に対するカウンターカルチャーとしての機能と同時に、現代における物語演劇のアップデートも目指しており、物語を通してテーマを伝えるのではなく群像劇的に多角度から人間を描くことによって、ありふれた人間の美しさを舞台上に立ち上げることを第一義に掲げています。今後は「青春」を思春期特有のものではなく、人生における尊い「時間」であると捉えることによって、より多くの人間に通ずる普遍性を描き、演劇で語るべき内容のミクロ化を更に推し進めて参りたいと考えています。

応募公演への意気込み

　20歳の国は、今作をもって学園ドラマから「卒業」することをマニフェストに掲げます！つまり「青春超特急」は、団体最大の特色である青春群像劇の集大成であると同時に、建国からこれまでの歴史を背負って挑む、記念碑的な公演です。

　内容としては、「卒業式」をを始めとした【高校生活＝３年間】の中で、観客を含めた誰しもが過ごしてきた普遍性の高い「時間」をシームレスに舞台上に立体化させることによって、物語としての提示に留まらず、劇空間を出発点にした記憶を巡る「旅」へと観客を誘い、これまでの人生で過ごしてきた、かけがえのない時間を追体験できるような作品を目指します。

　団体としては、史上最大数のイベントを用意し卒業公演を盛り立てることで、作品内外での「卒業」をリンクさせ、客席にフィクションを超えた観劇体験を届けることを目標とします。

　なお、「CoRich舞台芸術まつり！2018春」に参加するにあたって、栄えあるグランプリに選ばれた暁には、今作「青春超特急」の再演は勿論、代表作を一挙上演する「20歳の国万博」の興行を敢行します！

将来のビジョン

　20歳の国の将来の目標は、演劇界から芸能界に進出することと、演劇を面白いと思ってくれる日本国民を増やすことです。その為に今後とも、他メディアに転化可能かつ演劇的強度の高い作品作りに磨きをかけていきます。その上で具体的には「動員2000人」と「全国公演の実施」を３年以内の目標とします。
　
　また、過去作品をレパートリー上演し、「20歳の国＝青春」というセルフイメージを継続的に打ち出しながらも、今年めでたく全員が三十路に突入する劇団員を中心に、広義の意味での新作青春劇の創作にも着手します。近年増えている個々人の外部活動（ツアー公演、大劇場での公演、映像出演）も、劇団員同士が常に刺激的な関係であり続ける為に、今後より一層大切にしていきます。

　加えて、20歳の国の戯曲を若い世代に伝承していく為にも、中高生とのワークショップの機会と開催地域を増やし、次世代演劇界に希望の種を植え続けます。
　
　「モテたい、売れたい、ちやほやされたい」という大義の為に、具体的な方策を真剣に考え、有言実行していくこと。それが20歳の国のビジョンです。演劇界の希望の星目指して駆け上がりますので、どうぞよろしくお願い致します。

　文責：20歳の国国王・竜史