「CoRich舞台芸術まつり!2013春」の最終審査に残った10組をご紹介します!(上演順)

アマヤドリ 月の剥がれる

2001年に「ひょっとこ乱舞」として結成。
2012年に「アマヤドリ」へ改称。

広田淳一によるオリジナル戯曲を中心に活動。
現代口語から散文詩まで扱う「変幻自在の劇言語」と、
共感性と個別化を主眼とした「自由自在の身体性」を活動の両輪とし、
リズムとスピード・論理と情熱・悪意とアイロニー、とか、
そういったものを縦横に駆使して「秩序立てられたカオス」としての舞台表現を志向している。

固定の劇団員と客演との混合で公演活動を行うことが多い。
各公演ごとにオーディションを開催するなど、幅広く門戸を開いている。

アマヤドリ アマヤドリ
悪い芝居 キャッチャーインザ闇

京都を拠点に京都・大阪・東京などで活動する、愚直な劇団。
ぼんやりとした鬱憤から始まる発想を、刺激的に勢いよく噴出して出来上がる、観客の想像力を信じきった作風が特徴。
ひとことで言うと「観客ひとりひとりの想像力の中で完成する演劇」を作っている。
劇場での作品上演に留まらず、京都での1ヶ月にわたる家屋公演『団欒シューハーリー』や、劇団内バンドによる京都・東京・大阪での3都市ワンマンライブツアーなどを行っている。
団体名の由来は「『悪いけど芝居させてください。』の略。」

悪い芝居 悪い芝居
のこされ劇場≡ 枝光本町商店街

2003年に北九州市で旗揚げ。
2005~2008年、北九州芸術劇場とつくる「NextGeneration’s Theater」にて作品を発表。
2009年からは[枝光本町商店街アイアンシアター]レジデントカンパニーとして地域密着型の演劇活動を展開し、新たな 文化拠点の形成を行う。
2009年、韓国の劇場と活動提携を締結。日韓両国にて永続的な国際交流プロジェクトを展開。
以降、鳥取「鳥の演劇祭 4」・韓国「GUMIアジア演劇祭」等、国際的な舞台へと活動の場を広げる。
平成24年度北九州市民文化奨励賞受賞。

のこされ劇場≡撮影:木寺一路 のこされ劇場≡
劇団チョコレートケーキ 『熱狂』『あの記憶の記録』

2000年結成。 近年では社会的な事象を多く取り扱い、劇団名を裏切る作風に挑み続けている。 緻密な調査に基づき練り出される古川健のハードな台詞表現。加えて、純度の高い人間関係を表出する日澤雄介の演出。負荷に炙り出された人間たちの衝動一滴一滴を生々しい感情表現にまで昇華させ骨太な人間ライブを展開していく。
2012年「熱狂/あの記憶の記録」で「CoRich舞台芸術アワード!2012」第1位を獲得。
日澤雄介が若手演出家コンクール最優秀賞を獲得。

劇団チョコレートケーキ 劇団チョコレートケーキ
Ort-d.d わが友ヒットラー

にしすがも創造舎のアソシエイト・アーティストである倉迫康史を中心に活動。主に名作文学の演劇化や既成戯曲の上演を行い、夏目漱石や太宰治、三島由紀夫、江戸川乱歩など日本の近代文学を原作にした作品群と『ピノッキオ』『ドリトル先生』『銀河鉄道の夜』など児童文学の名作を原作にした作品群を両輪とした活動を展開。前者の作品群ではツアー上演を、後者の作品群では公共ホール、学校、図書館などでの上演を積極的に行い、新たな観客層の開拓に成果を上げている。

Ort-d.d Ort-d.d
犬と串 左の頬

2008年6月、早稲田大学演劇研究会を母体に設立。
劇団名は、「主人を迎えにではなく、実は屋台の焼鳥をもらうため毎日駅まで行っていた」という、忠犬ハチ公の逸話に由来している。
驚異的なスピード感と運動量、軍隊のような統率力を武器に理不尽なコメディ空間を作り出し、夢なき現代社会に風穴を開けようと試みる自称「ナンセンス・アイドル集団」。

犬と串 犬と串
ブルーノプロデュース My Favorite Phantom

橋本清の作品を上演するための団体として2007年に設立。2011年劇団化。戯曲や小説など「他者のテキスト」の演劇化により新たな文体・語り方を模索する時期を経て、同年より、俳優たちの過去の記憶や体験を基に演劇作品を構成する《ドキュメンタリーシリーズ》を始動。2012年には東京都豊島区での「SENTIVAL!」福岡県北九州市の「えだみつ演劇フェスティバル」などに参加する。主宰の橋本は2012年9月より「坂あがりスカラシップ」対象者となる。様々な土地や俳優たちとの出会いを作品に取り込んでいくのが特徴。

ブルーノプロデュース撮影:青木司 ブルーノプロデュース撮影:三上奈都子
木ノ下歌舞伎 黒塚

歴史的な文脈を踏まえた上で現行の歌舞伎にとらわれず新たな切り口から歌舞伎の演目を上演する木ノ下裕一・杉原邦生を中心とした団体。古典演劇と同時代の舞台芸術がどう相乗作用しうるかを探究し、新たな古典観と方法論を発信、ムーブメントの惹起を企図する。あらゆる視点から歌舞伎にアプローチするため、木ノ下が指針を示しながら、さまざまな演出家による作品を上演するという体制で、京都を中心に2006年より活動を展開している。

木ノ下歌舞伎 木ノ下歌舞伎
バジリコ?バジオ 兄よ、宇宙へ帰れ

バジリコ?バジオは、可愛いんだか不気味なんだかわからない『プチグロ・ナンセンス』をコンセプトに、過剰なスタッフワークと人形劇を挿入した『ニンゲンゲキ×ニンギョウゲキ』を展開する。
ハイテンション、膨大な情報量、小ネタ大ネタパロディ物真似、ヴィジュアル強烈な大人の人形劇に、高速でつき進む混沌としたわりかしスケールのでかい物語、笑えて笑えてバカバカしくも悲しいなにかは残ったりする、唯一無二なアート・パンク・ナンセンス・コメディーを目指す。

バジリコ?バジオ撮影:松本和幸 バジリコ?バジオ撮影:松本和幸
ピンク地底人 ココロに花を

2006年旗揚げ以降、京都や大阪を中心とし関西で活動。
「ピンク地底人」とは、京都の地下に住まう貧乏な3兄妹のことであり、日々の孤独を紛らわすため、
時々地上に出て演劇活動をしている。
芝居の特徴としては、ふしぎで少しドラッギーな世界観、現代演劇のさまざまな形をミックスした演出などが挙げられ、常にエンターテイメントでありながら、アバンギャルドな作品づくりをこころがけている。第9回公演「マリコのために」でマイクを使った多人数による同時多発セッションおよびポスト演劇のエッセンスを取り入れ「物語」に昇華させる手法を編み出した。

ピンク地底人 ピンク地底人

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