第一次審査(ネット審査)結果発表!

エントリー団体数

最初に審査員それぞれが10票ずつ投じ、票の入った作品について5人で審査し、10作品を決定しました。

吉田 戯曲の力は言うまでもなく大事ですが、舞台を映像化することに日々を費やしている身としては、ビジュアルにもこだわった(そういうところに気を使える)、きっちりとした世界観を持った団体を意識しました。
高野 舞台芸術を客観的に見つめる視点を持って、前向きに活動していること、長期的な展望を掲げていること等を重視しました。
小林 演劇情報誌の編集をしていたこともあり、特にPRの仕方に注目。「演劇」「小劇場」全般についての理想や問題を語るだけでなく、「演劇」で何をやりたいか(やっているか)についてきちんと言葉を費やし、過去の舞台写真なども添えて、しっかりと伝えている団体を中心に推しました。
木元 演劇界や舞台芸術そのものの将来について考えている団体を選びました。そういう意味も含め、東京以外の地域からの応募・多地域での公演は重視した要素の一つです。
松月 この一年間のCoRichメンバーによる団体(公演)に対するクチコミ内容を重視して選ばせて頂きました。
それでは10作品の発表です!

※公演初日順。

劇団衛星(京都府)
劇団衛星を初めて観たのは、第10回ガーディアン・ガーデン演劇フェスティバル公開二次審査会(2000年)の時でした。コミカルで熱い(=暑い!)演技が強烈な存在感を示していました。今では極小空間演劇、お茶室演劇などの独自のスタイルを打ち出し、学校教育ともつながる演劇ワークショップを全国各地で行うなど、プロの小劇場劇団として多彩な活動を展開されています。本拠地・京都での公演が楽しみです。
(高野しのぶ)
MCR(東京都)
拡大や万人向けという言葉が並ぶ中、あくまで演劇の「きっかけ」であろうとするMCRの文章に目が止まりました。芝居であることへのこだわりが感じられる彼らなら、きっと他のメディアにぶれることなく、その「面白さ」を追求してくれるような気がします。
(木元太郎)
ポかリン記憶舎(東京都)
「劇団名で損してるなー」と思う劇団も見受けられる中、こんなにも劇団名と作風が一致しているところも珍しい。紡がれている言葉ひとつひとつが「ポかリン」であり「記憶舎」であった、その「ブレなさ」に拍手。体現するものが様々な“もの”や“こと”の“間”である故に、紙に写し取ったりカメラに収めたりした瞬間にもう“間”ではなくなってしまうような、舞台芸術ならではのパフォーマンスに期待しています。
(吉田麻子)
60年代に生まれたアングラ演劇が持つ強烈なモチーフをさまざまに取り込んだ作品を上演している黒色綺譚カナリア派。歌舞伎がのちの芸能、演劇に影響を与えたように、アングラ演劇の隔世遺伝が新しい何かを生むのか否か、という関心から選びました。“ネオアングラ”と呼ばれたりもしますが、ひとえに興味があるのは「ネオ」の部分。懐古趣味とは違うアングラ演劇の再発見を期待してます。それから、青山円形劇場のクセのある舞台にどう挑むのか。ぜひ大胆な演出を見せてほしいです。
(小林靖弘)
劇団競泳水着(東京都)
様々なメディアでの活躍を目指しつつ、今は舞台でトレンディードラマを作っているということで、気軽に万人が楽しめる作品が観られるのではと期待しています。舞台ならではの面白みも発見できたら最高です!
(松月虎次郎)
柿喰う客(東京都)
それがたとえ「勢い」や「若さ」であったとしても、フランスまで突き抜ければホンモノだと思います。行き当たりばったりな文章の中の「『演劇文化全体の可能性』も広がったら素敵ね」という言葉も、誰も予想できない彼らの行く先では、もしかしたら実現しているのかもしれません。
(木元太郎)
JAM SESSION(東京都)
西沢栄治さんの演出はど真ん中直球勝負。そして芯が燃えるように熱いです。現代口語劇やパフォーマンス寄りの作品が増えている今、いわばオーソドックスな形式の演劇を作られています。流行に乗りがちな私が西沢作品に胸打たれるのは、登場人物が舞台で生きているから。そして中劇場でも通用するであろうダイナミックな演出も圧倒的です。小空間での古典作品の上演は、密度の高い劇世界を生むことでしょう。覚悟して伺おうと思います。
(高野しのぶ)
パラドックス定数(東京都)
文章を読むだけでゾクッとさせられる表現力。それを舞台で観てみたいと思いました。CoRich舞台芸術アワード!2007・1位の前作「東京裁判」に続く、新作ということで非常に楽しみにしております!
(松月虎次郎)
渡辺源四郎商店(青森県)
「とにもかくにも見たいのだ」という、これまでの実績に基づいた審査員全員の欲求が、期待度の高さを示しています。満場一致でした。今や地域の演劇や若手演劇人育成の代表格と言える、現役の高校教師でもある畑澤聖悟さんの地に足の着いた活動からは目が離せません。せっかくなので青森にある手作りのアトリエのこけら落としに行きたいところですが、どうなりますでしょうか。
(吉田麻子)
劇団サーカス劇場(東京都)
劇場以外の場所で公演を行う団体はいくつかありましたが、観に行く前からワクワクするという点で劇団サーカス劇場はぶっちぎりでした。なんせかつての「夢の島」で行うテント芝居ですから。演じる場所とリンクした物語にこだわっているのも、ユニークだと思います。ゴミの島の中で見る一時の夢、という感じになるのでしょうか。臭いも含めてどんな体験になるのか予想がつきません。
(小林靖弘)

以上の10作品です! 次の最終審査では、審査員が実際に公演を観にいきます。

最後まで候補に残っていた、大変惜しかった5作品です。
“審査員注目の作品”ということで、公表させていただくことにしました。

とけながら降ちてきた雪 劇団前方公演墳(東京都)
私、わからぬ 空間ゼリー(東京都)
劇団千年王國(北海道)
うちのだりあの咲いた日に 青年団リンク・青☆組(東京都)
幸福な王子 THEATRE MOMENTS(東京都)

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