快飛行家スミス
採点【快飛行家スミス】

まず、小屋のインパクトに驚きました。
工場跡と聞いていたので、汚いのかなと思っていたら、全くそんなことはなく、アーティスティックでキッチュな場所でした。
役者の方がどても魅力的でした。ストーリーものというよりはポエティックな言葉の羅列の中にお芝居が在る感じでした。
最後の舞台仕掛けは、爽快でした。

廃工場の一室での熱いアングラ風一人芝居でした。おどろおどろしい世界で怖いセリフを叫ぶように発せられますが、主役の奈佐健臣さんには常に優しくて柔らかい雰囲気が漂っていて、最後までリラックスして観ることができました。

馴染みのあるところだと、南北線・王子駅の先。川口元郷駅から徒歩5分です。

場所からの作品づくりということもあり、作り手の中での世界観が強固にあるのだろうなとは思います。しかし、それら一つ一つの要素を大切にしすぎたからか、それぞれがなかなか結びついて来ませんでした。理解できなくとも、強烈に引っぱられるイメージの連鎖のようなものが欲しかったです。
初めてだったこともあり、会場の元の状態はわかりませんが「空間を活かす」という考え方は好きです。

会場に入った時には既に場の雰囲気が出来上がっていてこれから何をみせてくれるのか非常に楽しみですぐに引き込まれました。

役者さんはカッコ良く表現も上手だったように思うのですが、私が1人芝居に慣れていないのでストーリーを理解するのが難しく少し残念でした。
表現されている内容がちょっと時代に合わないように感じましたが、独特な雰囲気は楽しめるのではないでしょうか。

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