20の物語 -週末を、劇場で- 公演情報 新国立劇場「20の物語 -週末を、劇場で-」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    リーディング公演 『マクベス』
    【作】ウィリアム・シェイクスピア
    【翻訳】小田島雄志
    【構成】小田島創志
    【演出】鵜山 仁

    あるのは四脚の丸椅子のみ。展開に合わせ、中央天井から吊り下げられたジョーゼット幕がドレープをくねらせて上下に舞い踊る演出。
    岡本健一氏、中嶋朋子さんとビッグネームが並び、リーディングとはいえ今企画の看板のような作品。
    『マクベス』はロマン・ポランスキー・ヴァージョンが一番印象的。後はやはり『蜘蛛巣城』か。平蜘蛛で手を洗う山田五十鈴の妖気。

    マクベス岡本健一氏とバンクォー木下浩之氏が荒野で魔女・一柳(ひとつやなぎ)みるさんと邂逅するシーンからのスタート。手紙で予言を知るマクベス夫人・中嶋朋子さん、城に逗留する国王ダンカン木下浩之氏。客席通路を大きく使う。

    やっぱり『マクベス』は面白い。リーディングを逆手に取ったシーンもあり、65分でも味わえる。
    是非観に行って頂きたい。

    ネタバレBOX

    中嶋朋子さんは前髪の中央だけ赤くインナーカラーで染めているのが効果的。マクダフの妻も兼ねる。
    木下浩之氏、一柳みるさんは文句なしの助演。
    岡本健一氏はマクダフも兼ねて独りで殺し合う狂気のラスト。

    散々煽っておいて罪の意識で気がふれ、さっさと死んでしまうマクベスの妻。独り残されたマクベスはもうどうしようもない。地獄まで一直線。欲望を刺激する魔女達の笑い声。何かを得るということは何かを失うということだ。

    自分の欲望が自分を苦しめている話。欲望を叶えれば叶える程、苦しみは増大していく。壺から手が抜けなくなって苦しむ猿の寓話。掴んでいる物を放せば手は抜ける。でも手放せない。苦しんで苦しんで苦しんで死んでいく。自分を苦しめているものが自分自身であることに気付け。

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    2026/07/17 22:43

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