20の物語 -週末を、劇場で- 公演情報 新国立劇場「20の物語 -週末を、劇場で-」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    『ラッツォクの灯』
    熊谷達也の連作短編集『希望の海 仙河海叙景』を再構成
    脚本・演出 赤澤ムック

    宮城県気仙沼市をモデルとした架空の仙河海(せんがうみ)市が舞台。気仙沼では麻の茎(オガラ)に硫黄を塗ったもの=ラッツォクをお盆に焚いて海からやって来る霊を迎える風習がある。

    実家暮らしの永嶋柊吾氏はある日会社に行けなくなり、今ではコンビニのバイトで日々をやり過ごしている。彼を気遣う中学時代からの恋人、那須凜さん。家を出ている妹の小林未来(みく)さんは近く結婚するとの報告。

    永嶋柊吾氏の一人語りに味があって惹き込まれる。
    那須凜さんみたいな彼女がいれば楽しいだろうな。

    客は入っているが空席もある。役者や養成所の人が多い感じ。65分。1時間位の芝居を気軽に観れる感覚が良い。演じたい役者、演出したい演出家、観たい観客がぶらっと集う空間。名画座みたいな雰囲気。
    是非観に行って頂きたい。

    SION 「早く帰ろう」

    そう言えば10年前、朝のラッシュに我慢出来ずに
    せっかく決まった会社の書類をゴミ箱に投げ捨てて
    どっかへ行っちまったあいつは一体どうしてるだろ?
    もしかしたら隣の車両で黙って目を瞑ってるかも知れない

    ネタバレBOX

    延増静美(えんそうきよみ)さんはラスト近くにチョイ出演。

    東日本大震災の被災地で全てを失った男が自分の心を取り戻す為に長い長い真っ暗なトンネルを歩き続ける物語。白石和彌の『凪待ち』に近い感覚。ラストは西原理恵子の『パーマネント野ばら』なんか思い出した。

    劇中劇として『永久なる湊』が挿入されている。那須凜さんが永嶋柊吾氏に紹介する小説の内容として始まる。那須凜さん自身が80歳の清子婆さんとなるほぼ一人芝居、場内をぐっと沸かす。登場する白菜の古漬け、メヌケのアラ、味噌等を酒粕で煮る郷土料理、「あざら」が気になった。
    この話の嵌め込み方が難しい。現実と同時進行にして点々と描写した方が効果的かも。ちょっと観ている方としては構成が唐突で違和感も。

    0

    2026/07/16 22:34

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大