15 Minutes Made Volume10 公演情報 Mrs.fictions「15 Minutes Made Volume10」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    劇場に集まる人々を包みこむ、大いなる愛情
     観劇したその日には気づくことができなかったのですが、
    数日を経た今、この企画の中に、
    何か大いなる「ぬくもり」のような存在を感じて、驚いています。

     6つの劇団がそれぞれ15分を使って表現する、或る意味「演劇祭り」
    のように思っていたこの企画。
     よく咀嚼してみると、実に深く信念や想いが練り込められていて、感動
    してしまいました。

     思うに誰もが生き残りをかけて闘い、競争するのがあたりまえの現代社会。
    夢を創り出す演劇界でさえも、ある意味、例外ではないかもしれません。

     それなのに主催者は、仲間を集め、人と人との「出会い」を演出し、
    共に同じ道を歩んで行こう、と投げかけているようした。

     「終わりの会」という、観劇後観客と劇団双方のコミュニケーションを
    深める企画の中で、主催者がそれぞれの劇団を紹介する時に見せた、
    いかにも幸せそうな笑顔。そして、あたたかいまなざし。

     小劇場演劇から発信されるものが、もたらすもの。
     その可能性と創り出す未来について、希望の光を見る思いがしました。

    各作品の中でも、

     「死」の仮想体験を通して、「真に生きること」を
    等身大の劇団員と「ノストラダムス」を絡めて描いた、
    決して古くはない、むしろ今こそ、思い起こすべき題材、

    『僕らとノストラダムスの1999年の大晦日』。

    旗揚げの信念をも覗かせる、
    「少年社中」の作品をオープニングにした意義。

     これから繰り広げられる、
    それぞれの劇団が描く謎に満ちた新しい世界へと誘う、
    最高の演出と情熱!

    少年社中だからこそ、できる技だと感じました。
     
    素晴らしかったです!!さすがです!!

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    2010/12/20 21:04

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