やけたトタン屋根の上の猫 公演情報 新国立劇場「やけたトタン屋根の上の猫」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    映画を観ていないからか
    私は結構楽しめた舞台でした。

    何故か、新聞評でも、ここでも、あまり評判の良くない、しのぶさんの1人まくし立てシーンも、もう1人の名女優のしのぶさんの演技よりは、うるさくないし、アメリカ的ではありながらも、万国共通の女性心理にも共感を覚えたりして、長い観劇時間でしたが、厭きることなく観られました。

    個人的には、銀粉蝶さんの演じた老妻の夫に対する思いに一番共感してしまいましたが…。

    ネタバレBOX

    そりゃ、ポール・ニューマンの演じた役を北村さんが演じるのですから、映画をご覧になったヒトには違和感があるのは当たり前かもしれません。

    でも、北村さんて不思議な役者さんで、素顔はお世辞にもハンサムとは言い難いタイプなのに、かつて、人気者だった、フットボールのハンサム名選手にだんだん見えて来るから、ビックリします。

    好評の、北村さんと木場さんの二人芝居シーンは、私は逆に、やや眠くなりました。

    夫の方は、顔も見たくないし、話声にもイラつくのに、妻の方は、長年連れ添った夫に対し、家族としての愛情が溢れ、彼が末期癌で苦しむのに耐え切れず、慌ててモルヒネの注射を取りに来る…、そんな見覚えのある妻像を、可愛く演じられた銀粉蝶さんの演技が、とにかくとっても魅力的でした。

    そして、この子達が下手だったら、思い切り、舞台のクオリティが下がりそうな難役を演じた子役達の、まあ、なかなかに芸達者だったことと言ったら…。
    私が子供の頃の日本の子役達のレベルの低さを思い出すと、ただもう感激するばかりでした。

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    2010/11/24 23:03

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