正夢 公演情報 星歌オムニバスひとりしばい公演「正夢」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    オノマリコ作の「19才」が出色。「女はコントで男役ができないからお前とはコンビを組めない」と星歌に言い放つ若手男芸人を星歌が演じる。

    ネタバレBOX

    当日パンフレットにオノマが「若手芸人の有様などを含んだ話をいろいろ聞いた」と書いていることもあり、「うわー、こういうホモソ芸人いそう……」と思ってしまうのだが、そこから話はその若手芸人が年上の業界関係者らしき人物に性的に搾取される話に転調していく。搾取する側される側の性別をステレオタイプなそれから反転することでイメージをずらしつつ、観客はそこにそれを演じている星歌に対する搾取の可能性をも、単なるドキュメンタリーや暴露とはまた別の形で読み込むことになる。暴露でも説教でもないかたちで観客に性的搾取をめぐる思考を促す戦略が巧み。
    一方、櫻井智也作の「je t'aime★je t'aime」と鈴江俊郎「私は、恋をした。」の2作品では、年上男性が年下女性に当て書きし書き下ろしたのがどちらも「一人の男に執着する女の話」であることの気持ち悪さを感じてしまった。オノマ作品がラインナップに含まれていることもあってより一層その気持ち悪さが際立って感じられてしまった面もあるがそれはオノマがいい仕事をしているということでしかない。

    演技も巧みな星歌だが何よりこれだけの劇作家陣に書き下ろしを依頼しその上演を実現した企画力・実行力に脱帽。

    0

    2024/03/31 11:28

    1

    0

このページのQRコードです。

拡大