スペーストラベロイド 公演情報 collaboLab「スペーストラベロイド」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    典型的なシットコムで面白いが、噓・誤魔化し・誤解・勘違いに無理があるようで、白けてしまうシーンがあるのが憾み。この許容というか寛容度合によって評価が異なるかもしれない。

    「徐々に大きなトラブルへと発展していく・・彼らは無事、全行程を終えて地球に帰ってこられるのか」という説明通り。勿論 ラストには全てが明らかになる定番の展開で安心して観ていられる。その上でのハラハラドキドキ感を楽しませる内容だ。この作品は、登場というか搭乗メンバー…乗組員 4 名と総責任者 1 名、抽選で選ばれた新婚の夫婦と取材クルーという設定が妙。そして様々なアクシデントの元凶が、この飛行の目玉であるアンドロイドの存在であるところが肝。宇宙船という限定空間ゆえの濃密、いや軽妙な 人とアンドロイド(?)が織り成すハートフルコメディ。ぜひ劇場で…。
    (上演時間1時間30分 途中休憩なし)

    ネタバレBOX

    舞台美術は2~3段の二層、上部には手摺が付いており、上手奥に別空間があるらしいが見えない。下手にはコントロール装置がある。下部(板)の上手にはBOXクッションとミニテーブル、壁や手摺に電飾が施されている。シンプルだが宇宙船内という雰囲気は感じられる。客席側に特殊ガラスまたはモニターがあり、外(宇宙・地球)の様子・光景が分かるという設定だ。宇宙遊泳をするクルー、その現れない姿を観客に想像させる。

    クルーの八木沼(高井真菜サン)がアンドロイド・メイサを壊したため、知(恋)人にアンドロイドの代役を頼むという筋違いの強引な設定。アンドロイドは女性型という前提であったが、見た目は中年男性そのもの。台詞かアドリブか分からないが、口髭に白髪が混じっていると呟く。このアンドロイドの代役が、新婚の妻・日菜子(楠世蓮サン)や船長候補・玉地(山本裕典サン)へ 替わっていく。その勘違いされるアンドロイドと誤解する人の組み合わせの微笑・苦笑、それにハイジャック対策の防犯訓練や故障時の対応訓練が本当のハイジャック犯や故障という虚実の出来事を交錯させた騒動へ。

    因みに 上演前、携帯電話の電源OFF等の諸注意をメイサの音声でアナウンスされるが、その声は明らかに女性。当日配付された配役表を見て、メイサが木村公一サンになっていたことから違和感を抱いていたが…。まさかこんな設定とは驚き。

    物語はこのトラブル回避に向けた対応が見所。アンドロイドという偽り、誤解や勘違いを解きながら、バラバラになっていたクルーの仲間意識、搭乗者の思いが一つに集中し大団円へ。ラストはご都合的とも思えるが テンポ良く収束していく。気楽に楽しめる娯楽劇といった公演。
    次回公演も楽しみにしております。

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    2023/07/22 17:31

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