ユーフラテス/Euphrates<舞台写真を少しずつ公開し始めました>【公演終了いたしました。ご来場頂きました皆様、どうもありがとうございました!!】 公演情報 一徳会/鎌ヶ谷アルトギルド「ユーフラテス/Euphrates<舞台写真を少しずつ公開し始めました>【公演終了いたしました。ご来場頂きました皆様、どうもありがとうございました!!】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    銀の魚
    ユーフラテス川の底でゆらゆらと泳ぐ2匹の銀の魚。神話を組み込みながらの人間の業を描いた作品だと解釈するが、その表現の仕方が相変わらずの狂気!

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX


    舞台の中央に置かれた盛土。その横には水槽が一つ。助教授の狂気(悪)の部分を演じるのが手にシャベルを括りつけて麦藁帽子に白い箱を背負った男だ。この男と助教授が交互に入り混じれての演劇になるのだが、ここでは殆どが狂気の部分、シャベルマンのような男と妻との会話劇と言っていい。

    男はアニマとの不倫が妻にばれて相当に詰られ罵倒される。この部分は現実の妻が夫を詰り、ソレに対して夫が頭低尻低に謝罪するような光景を物語っていて実に可笑しい。夫に飽きられた存在の妻は女と夫のセックスの回数までを白状させ、嫉妬に狂い、アニマの殺害を夫をけしかけて殺しに加担する。

    ここでのアニマ役の沖渡がカマ風味をその強靭な肉体でもって表現するのだから、なんとも妖しいのだが、泥にまみれた白いハイヒールがししゃものようなふくらはぎとヤケニ絶妙にマッチしちゃうのが、すんごく可笑しいのだった。彼は「龍を~」の時にも、その人間離れした怪しさにワタクシは、ばばりまくりながらも、思わずキンチョールをかけてしまおうか?なんて考えたものである。

    そのキンチョールをかけ損なった男が、今度はアニマになって富士見壮で、白いハイヒールを履いたまま何度も先生に抱かれた。来る日も来る日も・・・っつーんだから、こりゃあもう、そんじょそこらの正当なセックスではなく、マニアってるでしょ?男女の業が入り乱れての浮気うんぬんは妻が入院している病院の娯楽室を舞台に繰り広げられてるさまも、やっぱイッチャッテル舞台!笑

    そんな怒涛の激情から離れてユーフラテス川の川底でアフロディーテとエロスのように銀の魚になってのーんびりと考えたい。なんて終わらせるあたり、助教授の心情を物語っていて、なんとも切なく悲しい。。

    ああ、この世にたった二つの魚しか存在しなければ、愛憎劇なんてないものを!笑


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    2010/05/23 17:21

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