満足度★★★★★
見事に呑まれました
こちらの劇団の舞台を観劇するのは二度目となりますが、
現実離れした『現実』を裏切ることなく見せてくれます。
演出、舞台美術、演技力、どれを取っても素晴らしいです。
言葉、空気、音、全てのものが自分の中に勝手に入ってきて侵食していく・・・
そんな感覚になります。
満足度★★★★★
銀の魚
ユーフラテス川の底でゆらゆらと泳ぐ2匹の銀の魚。神話を組み込みながらの人間の業を描いた作品だと解釈するが、その表現の仕方が相変わらずの狂気!
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★★
静かな狂気
いつもながら独創的な舞台装置と全編をとおして漂う静かなる狂気がたまりません。この狂気の中では,いつもSENTIOでは不満に思う電車の騒音さえも効果音のように思えるほど。何が起きるのか,逃げ場のない舞台で次の出番を待っている役者の動きも含めて,目が放せない芝居です。芝居に引きずりこまれ,終盤をもっと見ていたいと思うけど,ケツが痛くてこれ以上は辛いというのも正直な気持ち。結局,程よい上演時間70分でした。
満足度★★★★★
迫力と怖さの70分
おかしくなった妻役の小助川玲凪嬢が、とてつもなく怖かったです。浮気を責めるだけでも怖いのに、さらに精神が崩壊しているのだから怖さは二乗ですもんね。
満足度★★★★★
奇々怪々な情念
奇怪という単語が脳裏をよぎる、およそ予想だにしない視覚空間。
原作と原作者が意図した公演形態を確認していないので確かなことは言えないが、元々読み込み可能性が広い脚本の余白を、異なる可能性の方角に向かって読み込んでいった演出をしているのではないかと思う。それ以上に、余白以外の部分も読み替えているのでは。
しかし涎を垂れ流し奇妙に絡み合い、時に全く抑揚がなく、時に怒号のごとき台詞回しで語られる「ソレ」は、プレッシャーが擬態化したかのように主人公を言外で締め付け、「結果」に至るまでの道程を導きだす。
圧倒されるにはあと一歩何か欲しい印象だったが、記憶には残りそう。
役者も達者という以上の何かを持っている人が多くてよかった。
満足度★★★★
難解
むずかしい!正直、話が難しい。
筋は分かるけど、難しい。
出演者の力量は素晴らしい。
よくわからなくてもなんでも、世界に引きずり込まれる。
また、舞台装置や道具のアイディアが卓越しており、
演技の演出も、思いついてもあんまり実践しないことを
ガンガンやってくれます。
前回もそうですが、前島さんという役者は非常に力のある方だと思います。
盛り上がりはもちろん、静かな台詞も聞かせてくれます。
最初から最後まで、強弱、緩急、声と体を制御できている。
うらやましい。
K・A・Gを全力でお勧めします。
今回も凝った趣向の舞台装置でした。面白買った。東京ではなかなか見られない素晴らしい集団性のあるカンパニーです。
K・A・Gを全力でお勧めします。