11月戦争とその後の6ヶ月 公演情報 アロッタファジャイナ「11月戦争とその後の6ヶ月」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    「王国」を観た!
    最近の高校生は凄いです!ってか金子君が凄いです。これは11月14~15日に東京芸術劇場で観た高校演劇の集大成でも確認済みです。いやはや、おもろい!

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    元学生運動家の男は自身の妄想の中で生きていた。かつての学生運動のリーダー的存在として闘争していた頃が、彼の青春であり充実していた時期だったからだ。そのころ出会った女を妻としたが、妻は組織の中で男をとっかえひっかえしながら多情な浮気癖でこの男を裏切った揚句、逃げてしまう。
    一方で男は実父から性的虐待も受けていた。

    そんな過去の闇が男の実娘とかつての妻を混同させて、娘を性的虐待する。虐待の連鎖だ。しかし、そんな父親を娘は容認する。乱暴な愛撫にも容認する。いや、容認というよりも受け入れてる。娘は学校へも行かず家にこもる。二人の愛は傍から見ると歪んでいるが、その乾きはどちらがどちらを支えているのか、互いに困っているのか、必要としあっているのかも良く解らない。なんともグロテスクなフォルムだ。「親子は相手が誰よりも大事なんだから何をしてもいいのよ。」なんて声が聞こえてきそうだ。

    互いに繋がれて、どちらも相手から逃げられない親子はこの父の「王国」で運命的で、いやな感じの中で生き、二人の輪郭がどんどん緩んで正体が解らなくなっていっても、この王国が二人のネバーランドなのだ。

    素晴らしいです。凄い本を書くなぁ・・と圧倒された時間だった。そして野口の安定した実力のある演技とフレッシュな藤崎のタッグ。決して出しゃばらない青木の演技。そして、金子。
    彼らの「王国」はその名に相応しい王国でした。

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    2009/11/30 15:56

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